英語で「基準」ってなんて言うのか、疑問に思ったことはありませんか?
ある程度英語を学習している方であれば、「standard」や「basis」、「criteria」といった単語が思い浮かぶでしょう。しかし、これらの単語は日本語では同じ「基準」を意味するもののそれぞれのニュアンスはやや異なります。
そこで今回は「基準」の英語表現をいくつか紹介していきます。それぞれの意味の違いや使い方も解説しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください!
standard
まず1つ目の「基準」を意味する単語は「standard」。日本語でもよく使われるので、馴染みのある方も多いでしょう。「standard」が持つ基準の意味合いは、物事の真ん中あたりに定められた「標準」です。
例えば、同じ車の種類であっても、いくつかグレードが存在しますよね。その中でも最も中間に位置する標準的な車であれば、グレード的には「standard」になります。
また、デザイン用のWebサービスにおいて、料金プランが3つあったとします。最も価格が安くて基本的な機能しか使えないのが「basic」、プロ仕様で全ての機能が使えるのが「Pro」だとすると、その間の標準的なプランが「standard」となります。
なお、「standard」は複数形の「standards」で使われることが多いことも覚えておきましょう。
standardを使った表現
「standard」を使って一般的に使われている表現はたくさんあるので、ここではいくつか厳選して紹介します。international standard:国際基準
この製品は国際基準からかけ離れている。
safety standards:安全基準
私たちは安全基準についてもっと考えるべきです。
standard value:基準値
現在の汚染レベルは基準値よりもかなり高いです
standard of living:生活水準
その国の生活水準はとても低いです。
ethical standards:倫理基準
その会社は高い倫理基準を持っています。
international labor standards:国際労働基準
我々の製品は国際労働基準に従って製造されています。
※in compliance with 〜 〜に従って
Labor Standards Act:労働基準法
使用者は労働基準法に従って労働者を雇う必要があります。
日本の労働基準法は1947年に制定されました。
※enact 制定する
Building Standards Act:建築基準法
その会社は建築基準法に違反しました。
※violate 違反する
basis
2つ目の「基準」を意味する単語は「basis」。「standard」は定められたものに使うのに対して、「basis」は考え方や行動の基礎です。
つまり何かの「土台」や「基盤」になり、それを存在させることを可能にしているものと解釈できます。
例えば、ある事業計画や戦略があったとして、それが土台となる何かしらの根拠に基づいて練られたものであれば、根拠の部分が「basis」になります。
なお、似たような単語に「base」がありますが、「basis」のほうが比喩的な意味で使われることも覚えておきましょう。
basisを使った表現
ここでは、「basis」を使った表現を、いくつか例文とあわせて紹介していきます。the basis of 〜:〜の根拠
あなたの意見の根拠は何ですか?
私たちは彼女の情熱に基づいて彼女を選びました
on a daily basis / on a day-to-day basis:日常的に
私は日常的に運動をします。
私はそれを日常的にし続けるようにします。
on a regular basis:定期的に
私たちは定期的に会います。
criteria
>p>「基準」を意味する単語の3つ目は「criteria(発音:クライテリア)」。何かの判断や決定、処理をする基準や条件という意味合いがあります。
例えば何かの新製品のテストで、ある基準を超えると製品化できるとすると、その設定されている基準は「criteria」が使えます。
また、会社が誰か新しい社員を採用するとして、基準に基づいて採用する人を決める場合も、その基準は「criteria」です。
なお、「criteria」は「criterion(発音:クライテリオン)」の複数形です。何かを判断するのに基準となるものが複数のことが多いため、複数形の「criteria」がよく使われることも覚えておきましょう。
criteriaを使った表現
ここでは、「criteria」を使った表現を、いくつか例文とあわせて紹介していきます。hiring criteria / criteria for hiring:採用基準
我々の採用基準をどう思いますか?
我々はまず、採用基準を定めるべきです。
※define 明確にする
selection criteria:選択基準
私はそのコンテストの選考基準を満たせませんでした。
その他「criteria」を使った例文
その会社には昇進するのに厳しい基準があります。
私の会社の評価基準が明確だとは思えません。
※evaluation 評価
アパートを選ぶための基準はあります
私たちはお金を貸し出すための新しい基準を設ける予定です。
benchmark
「基準」を意味する単語の4つ目は「benchmark」。
測量を行って割り出した使用のための基準点を意味するのが本来ですが、他のものと比べてスタンダードな質のレベルを意味することもあります。
例えば、生徒がカリキュラムを理解しているかどうかを見るためにテストを行うとしたら、そのテストは「benchmark test」と表現できます。
また、iPhoneがスマートフォン市場のスタンダードな品質レベルだと言うのであれば、他のスマートフォンと比べてのことなので、そのレベルも「benchmark」であると言えます。
ちなみに、複数ある何かを比べる際に使う、指標のようなものをベンチマークと呼ぶこともあります。
benchmarkを使った表現
ここでは、「benchmark」を使った例文をいくつか紹介していきます。
その会社の洗濯機は、市場における新たな基準となりました。
彼のパフォーマンスは、プロ野球選手の新たな基準をつくりました。
私たちはこのタイプの製品の現在の基準についてもっと考えるべきです。
そのベンチマークテストは、新しいカリキュラムが生徒にとって適していないことを示しています。
※suitable 適している
まとめ
では本記事のまとめです!
・standard
物事に規定された「標準」(法律などにも使われる)
・basis
考え方や行動の基礎
・criteria
何かの判断や決定、処理をする基準
・benchmark
測量を行って割り出した使用のための水準点
他のものと比べてスタンダードな質のレベル
いかがでしたでしょうか?同じ「基準」でも、単語によって意味や使い方が異なるので、今回の記事を参考に使い分けできるよう練習してみましょう。
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◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.