「movie=ムービー」と「film=フィルム」。
どちらも日本語としても聞き慣れた言葉ですが、イギリス英語とアメリカ英語が関係していることを、皆さんはご存知でしたか?
その他、シネマなどの映画にまつわる表現を含めて、まとめて学習しましょう!
「映画」の基本をおさらい
アメリカなら主に「movie」Wiktionary によれば、「moving (picture)」+「-ie」が元々の言葉で、1912年(もしくは1908年)にはアメリカで使われ始めたそう。
https://en.wiktionary.org/wiki/movie
「moving picture」とは「動きのある写真」のこと
「motion picture」(モーションピクチャー)という表現もありますが、「motion」も「moving」のもとの動詞「move」と同じ語源です。
可算名詞ですので、1本の映画を指すなら「a movie」、複数の映画を指すなら、「movies」です。
また一般的に、「収益を目的とした商業的な映画」のこと。アメリカ人の感覚としては、「台本があり、俳優が出ている、映画館で見る物語」だそう。
B: Which one? The famous “007” series?
A: No. “Mission: Impossible.” Have you ever seen the movie?
B: Yeah, of course. I am a big fan of Tom Cruise.
A:昨晩、スパイ映画を見たんだ。
B:どれのこと? 有名な“007”シリーズ?
A:違う。「ミッション:インポッシブル」だよ。この映画、見たことある?
B:もちろん。トム・クルーズの大ファンだから!
1.「映画を見る」は、「see movies」や「watch movies」
この会話の場合は、「(ある1本の)スパイ映画を見た」なので、「saw a spy movie」と単数形を使っています。
2.Which one?
意味は「どれのこと?」で、様々な場面で使えます。
例えばゲームの話で「これ、面白いよ」と言われて、どのゲームか分からない時に「どのゲーム?」という意味で、「Which one?」と聞くことができます。
3.Have you ever seen~?
意味は「~を見たことがありますか?」
映画に限らず、なんかを見たことがあるかどうかを聞くときに使えます。
「Have you ever seen professional baseball games?」であれば、「プロ野球の試合を見たことがありますか?」となります。
4.of course
意味は「もちろん」ですが、日本語でいう「当たり前でしょ」くらいの強めのイメージで使います。
そこまで強く言わない場合なら、「Yes」だけでOK。
5.I am a big fan of~
「私は~の大ファン」という意味です。
映画や俳優、音楽グループなど、なにかのファンだと言いたいときに使えます。
イギリスは「film」もOK
日本語で「フィルム」といえば、写真のフィルムを思い浮かべやすいと思います。最近はデジタル化が進み「フィルム映画」という言い方もほとんど聞かなくなりました。映写機を使ってフィルムに光を当てて映し出す上映方式が出所です。
先ほど「movie」が「収益を目的とした大衆向けの映画」だと述べました。
これに対して「film」は「芸術性の高いもの、または伝記や記録、教育的な作品」を指すそうです。
しかし、どちらの国でも「movie」も「film」も映画を意味していることが分かりますし、細かな表現に固執することなく、会話を楽しむようにしましょう。
B: I like documentary films.
A: Sounds nice. What was the last film you saw?
B: I saw “African Safari” on DVD last year.
A:どんな映画を見るのが好きですか?
B:ドキュメンタリー映画です。
A:ステキですね。最後に見た映画は何ですか?
B:去年、DVDで「アフリカン・サファリ」を見ました。
1.sounds nice
意味は「いいですね」で、「It sounds nice」のItを省略した形です。
直訳では「よく聞こえる」という意味ですが、相手への同調を表すことができます。
2.What was the last film you saw?
「あなたが見た最後の映画は何ですか?」の意味です。このlastで、直近に見た映画が何か、問いかけることができます。
film(映画) → book(本)、
you saw (あなたが見た) → you read(あなたが読んだ)
あなたが最後に読んだ本は何ですか?
「映画館」を表す言葉
アメリカは「movie theater」
「theater」は本来、「アポロシアター」などの舞台がある劇場のことを指します。そのため「movie」をつけて、「a movie theater」と言います。B: Yeah, I’d like to.
A: What about the latest anime?
B: You mean “One Piece”? Great!
A:映画館で映画が観たいなぁ。
B:いいね。私も。
A:あのアニメの最新作はどう?
B:「ワンピース」ってこと? 最高じゃん!
一般的な映画館であれば「a movie theater」ですが、この会話ではAさんとBさんに共通する(2人がよく足を運ぶ)映画館があるため「the」を付けています。
「どこの映画館でもいいから、映画を見る」であれば、「watch a movie at a movie theater」となります。
「私も~したい」を意味しますが、To以下の「watch a movie」を省略しながら、賛同を表しています。
「I’d love to」といえば、さらに「ぜひ~したい」という気持ちが表せます。
「~はどうですか?」を意味する表現で、~の部分には名詞を入れて、相手の意向を聞くことができます。
「What about KFC for lunch?」であれば、「KFCでランチってどう?」となります。
また、会話の中で、「I like swimming. What about you?」と問いかければ、「私は水泳が好きです。あなたはどうですか?」と、相手の場合をたずねることができます。
「~ということ?」とカジュアルに聞いています。
もとは「Do you mean ~?」で、動詞「mean」は「~を意味する」と訳されますが、この場合は「~のこと?」と相手に問いかけています。こうした表現やフレーズを覚えておくと、会話のつなぎになって便利です。
イギリスなら主に「cinema」
「cinema」は「動き」を意味するフランス語が語源で、映画館や映画の集合体、または映画業界を指します。じゃあ、映画館の入り口ね。
「see you」といえば、「またね」や「じゃあね」を意味する別れの言葉ですが、そこに場所を加えて再会することを表しています。
ムービーなら「video」
「video」を見るさて、「movie」がアメリカ英語で一般的な映画なら、日本人が「動画」を指す「ムービー」といって思い浮かべるものは、英語で何と言うでしょうか?
答えは「Video」です。
YouTubeやTikTokなどで見る「動画」全体を指します。「この動画、すごく面白いよ!」と話したいときは、その名称か「video」を使いましょう。
B: YouTube? Why?
A: It’s really funny! I can’t stop laughing!
B: OK, wait a sec.
A:ちょっと、この動画見てよ!
B:YouTube? なんで?
A:すんごい面白いんだよ! 笑いが止まらない!
B:OK、ちょっと待って。
「~を見てみる」の意味ですが、「~を見て」や「ご覧ください」など、さまざまな訳語が当てられています。
意味は「~を止められない」。
stopの後に「動詞のing形(動名詞)」を置き、その動作が止まらないことを意味します。
「can’t stop reading this novel」であれば、「この小説を読むことが止められない」、または、「読まずにいられない」感じです。
secは「wait a second」のsecondを省略した形。意味は「ちょっと待って」です。
「video」を撮る
スマホで動画を撮る方も多いですね。「動画を撮る」という表現も学習してみましょう。私のスマホで動画を撮ろうよ!
1.shoot a video
「動画を撮る」は「shoot a video」と言います。Shootの代わりに、RecordやTake を使っても問題ありません。
先ほどの「stop -ing」の形を使って、「Stop taking a video」といえば、「動画を撮るのを止める」となります。
2.with my mobile
「私の携帯電話で」という意味ですが、mobileは「mobile phone」のことで、イギリス英語で携帯電話を指します。
これがアメリカ英語になると、「cell」や「cell phone」と呼びます。
「Handy」という言い方もあり、フランスやドイツ、スイスなどのヨーロッパ英語で使われます。
もし「Can I see your mobile?(あなたのスマホ、見ていいですか?)」と聞いて、相手がピンときてなかったら、mobileの代わりにcellやhandyを使ってみるといいでしょう。
ただの「phone」といえば、携帯もスマホもひっくるめた言い方になり、これだけ覚えておくのも良さそうですね。
また、家電(固定電話)であれば、イギリス英語で「landline」と呼ぶそう。自宅と職場を分ける意味で「home phone」や「office phone」も使われます。
福岡県出身。現在は関東圏に在住。英語の面白さに目覚めたのは、夫の転勤に伴いアメリカに住んだ時。日本語との違いが楽しくて、渡米中の3年間でどんどんハマりました。もともと英語を「書くこと、読むこと」で勉強したので、「聞くこと、話すこと」の方が苦手。でも、オンライン英会話を活用することで、肩の力が抜けて、慣れるものだなぁと実感しました。趣味は山登り。低山から山小屋を利用した縦走まで、山とその周辺の自然に幅広く親しんでいます。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.