ネイティブスピーカーがよく言う「It's not like」の使い方とは?例文と一緒に学習してみよう!

It’s not like, オンライン英会話、ネイティブキャンプ

英語学習者の皆さん、こんにちは!今回この記事では、英語のネイティブスピーカーがこぞってよく使う「It's not like~.」の意味と使い方について紹介していきます。

この「It's not like~.」という表現ですが、ネイティブスピーカーと英会話をしたり、ネイティブスピーカー同士の会話を聞いていると頻繁に登場する、便利で使用頻度の高い英語表現なのです。

ネイティブスピーカーはこの「It's not like~.」と言う表現をほとんど無意識に、たくさん使用しますが、英語のネイティブスピーカーではない私たちが使用する場合、どのような場面や状況で使うのが適切なのでしょうか?また、使用した場合どんな意味やニュアンスが相手に伝わるのでしょうか?

学習者の皆さんの理解を深めるため、状況や場面に合わせた例文を一緒に用意しているため、具体的な使用場面を想像しながら学習していきましょう。

「It's not like~.」が表す意味

先ほどから何度か述べている「It's not like~.」と言う英語表現ですが、一体どのような意味を持つのでしょうか?

ネット検索などで意味を調べてみると、「It's not like~.」は主に以下の三つの意味を表します。

その① 「別に〜と言うわけではない」
その② 「(人が)〜らしくない」
その③ 「そんなんじゃない」

「It's not like~.」と言う表現は基本的に何かを否定するために使います。何かを直接的に否定をするのではなく、オブラートに包んでソフトに否定をするのに役立つ表現です。

英語は直接的に物事を表現する言語と思われがちですが、英語でももちろん相手の立場や状況に合わせて言葉遣いを丁寧にしたりやんわりと物事を伝える気配りが必要です。自分が意図していなかったことを誤解されてしまったり、何かを言われてそれをやんわりと否定したい時、反論したいけれど口調は優しく反論はせずにコミュニケーションを行いたい時に役に立つ表現でしょう。

それでは以下より、①〜③のそれぞれの意味を持つ「It's not like~.」の具体的な使用方法を例文を使って探っていきましょう。

その①「別に〜と言うわけではない」と言う意味の「It's not like~.」

この表現は特に、家族同士や友人同士、仲の親しい人同士のカジュアルな英会話で使われます。

はっきりと「好き・嫌い」を表しづらいけれども、「なんとなく好き・嫌い」と言いたい時や回答を濁したい時に便利です。

A: You don't listen to Hawaiian music do you?
B: Well, It's not like I don't listen to it but I prefer pop music.

A: 君、ハワイアンミュージックは聴かないんでしょ?
B: まあ、別に聞かないってことはないけど、ポップスの方が好きかな。
A: Are you really going to your Boss' farewell party tonight?
B: Well, I suppose so. It's not like I want to go, but I have no choice.

A: 今夜のボスのフェアウェルパーティ、ほんとに出席するの?
B: う〜ん、そうする予定。別にいきたいってわけじゃないんだけど、行かなきゃいけないからね。)

その②「(人が)〜らしくない」と言う意味の「It's not like~.」

二つ目に紹介するのは「それって、あなたらしくないよ」「Tomらしくないよ。」という風に誰かの様子や行動、思考が普段とは異なる場合、相手に伝える際に用いる表現です。

A: You were late for school today. What happened? It's not really like you.
B: I forgot to set the alarm last night and overslept.

A: 今日学校に遅刻したよね?何があったの?あなたらしくないよ〜!
B: 昨夜目覚ましをかけ忘れてしまって、寝坊したんだよ。
It's not like him to be so insecure and negative about his new project.
新しいプロジェクトに対して自信がなくて、ネガティブな様子だなんて彼らしくないなあ。
Did she actually tell you that? It's not really like her. She used to be very kind and nice.
彼女、本当にあなたにそんなこと言ったの? 前はすごく優しくていい子だったのに。

「〜するなんて、〇〇らしくないなあ」のように具体的にしたことや思ったことを伝える場合は、「It't not like 〇〇 to〜.」という風に「to」を使うことで表現することができます。

その③「そんなんじゃない」と言う意味の「It's not like~.」

三つ目に紹介するのは「そんなんじゃないよ。」と言いたいときに使える「It's not like~.」です。

例えば会話の中で、相手に誤解されてしまったり、本当のこととは違うことを指摘されたり、冷やかされたりした時にそれを否定する場面ってありますよね。そんな時にネイティブスピーカーがこぞって使う便利な表現です。

A: Someone saw you and Jasmine making out the other day. Are you guys like a thing?
B: No way! It's not like that. We are just friends.

A: 誰かがお前とジャスミンがいちゃついてるのみたって言ってたよ。2人はできてるの!?
B: まさか!そんなんじゃなくて、僕たちはただの友達だよ!
A: I know you and my sister were talking on the phone last night. Is there something between you guys?
B: It's not like that. I just wanted to remind her that we have an important assignment for the science class.

A: 昨夜君と私の妹が電話で話してたの知ってるんだけど、あなたと私の妹、何かあるの?
B: そんなんじゃないよ!ただ、科学の授業の大切な宿題があるってことを彼女にリマインドしたかっただけだよ。

参考資料:英語でやんわり否定したい時は「It's not like」|フロントライン
https://usfl.com/2018/05/post/116502

「It's not that~.」 と「It's not like~.」の使い分けについて

「It's not like ~.」の三つの異なる意味とその具体的な使い方について学習したところで、「It's not like ~.」と似た意味と使用方法を持つ「It's not that~.」について紹介しておきたいと思います。

「It's not that~.」で、「〜というわけではない。」という意味を持ち、「It's not like~.」と同様に物事や相手が言ったことなどをやんわりと否定する際に用いられます。「It's not like~.」との違いは、そのニュアンスにあります。

「It's not that~.」はシンプルに「〜というわけではない。」と訳されますが、「It's not like~.」の場合は、「別に〜ではない」というニュアンスが伝わります。「別に」という意味合いが強調されるのですね。

また、文法的な違いを説明しておくと、「It's not that~.」の場合thatの後にはS+Vが続きます。「It's not like~.」の場合はlikeの後にYou (あなた)、her (彼女)、him (彼)などの「誰」がきたり、to + be 形容詞で具体的な様子や思考、to + 動詞で具体的な行動を示すことができます。

It's not that I wanted to make you feel upset but I just wanted to tell you the truth.
あなたを怒らせるつもりはなかったの。ただ、本当のことを伝えたかっただけなんだよ。
It's not like you have to be in charge of this new project, why don't you take it easy?
別に別に新しいプロジェクトの責任者になるわけじゃないんだし、気楽にやってみたらどう?

参考資料:「〜というわけじゃない」の英語表現! It's not thatの使い方 - ネイティブキャンプ英会話ブログ
https://nativecamp.net/blog/20211011english_itnotthat#1Its-not-that

まとめ〜It's not like〜.を使い分けられるようになろう!〜

ここまで、ネイティブスピーカーの間で頻繁に用いられる「It's not like〜.」という英語表現の三つの意味とそれぞれの使用場面、具体的な使い方を例文を参考に紹介してきました。いかがでしたでしょうか?

英会話中に相手に言われた物事や誤解されてしまっていること、冷やかしなどをやんわりと、相手を傷つけないように否定したい時には今回紹介した「It's not like~.」を使用して対応してみるといいでしょう。

また、同じ意味を持つけれどニュアンスが少し異なる「It's not that~.」を用いることもできますね。

「海外の人を相手にした会話だから」「英語だから」といって、いつでも相手にストレートに気持ちを表現していいことはありません。時と場合、相手の立場などに合わせて言葉をオブラートに包んだり、ニュアンスを和らげて発言する必要があります。

今回学んだ「It's not like~.」をぜひたくさん活用して、英会話を楽しんでみてくださいね!

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