- 美術館で使える英語表現を知っていますか?
- 美術専門用語を英語で表現すると?
- 美術館に入館するときに使える英語表現
- 美術館の館内を回っているときに使える英語表現
- 展示されている美術品についての英語表現
- 美術品に対する感動を伝えるときの英語表現
- 美術・芸術に関するフレーズを覚えて美術館で活用しよう!
美術館で使える英語表現を知っていますか?
海外旅行好きの方の中には、「現地の美術館や博物館に出向くのも、海外旅行の楽しみのひとつなの!」という方も多いのでは?
今回は、イギリスの大英美術館やフランスのルーブル美術館など、各地の美術館や博物館で使える英語表現を覚えて、英語力を上げましょう!
美術専門用語を英語で表現すると?
まずは、美術館と聞いて思い浮かぶ「Museum」から。
博物館も同じってこと、覚えてましたか?
美術館であれば、「an art gallery (museum); a museum of art」と呼ばれます。
「gallery」と聞くと、一般的には画廊やギャラリーを思い浮かべます。
しかし、ロンドンにある国立美術館は、こちらを使います。
(ロンドンの)国立美術館
the National Gallery
ニューヨークにあるメトロポリタン美術館は、「Museum of Art」です。
メトロポリタン美術館
the Metropolitan Museum of Art
フランスのルーブル美術館は、シンプルに「Museum」のみ。
ルーブル美術館
the Louvre Museum
最後に博物館は、「テーマ名+Museum」で表します。
科学博物館
a science museum
大エジプト博物館(2022年開館予定)
The Grand Egyptian Museum
続いて、作品の種類に関する表現を見ていきましょう。
◆絵画:a painting, a picture
油絵:an oil painting
水彩画:a water color, watercolor
◆版画:Print
木版画:a woodcut (woodblock) print
銅版画:a copperplate engraving
エッチング:an etching
石版画:a lithograph.
◆デッサン:a (rough) sketch; a drawing
※デッサンはフランス語dessin
◆彫刻:a sculpture; an engraving; a statue(彫像)
◆陶芸:Ceramics, (the art of) pottery, ceramic art
展示会場では、時代別に並んでいることもありますね。
代表的な時代の呼び方を見ていきましょう。
◆古代:Ancient
古代ローマ:Roman
ギリシャ:Greek
エジプト:Egyptian
◆中世~近世: Medieval to Early modern
ルネッサンス:Renaissance
バロック:Baroque
ロココ:Rococo
◆近代:Modern
写実主義:Realism
印象派:Impressionism
ローマン主義:Romanticism
キュビズム:Cubism
抽象表現主義:Abstract Expressionism
美術館によっては、各コーナーをテーマで分けた展示なども行われます。
◆テーマ別
風景:Landscape
肖像:Portrait
抽象:Abstract
静物:Still life
具象:Figurative
美術館に入館するときに使える英語表現
いよいよ美術館へ、となれば、重要なのが入館料や入場料、チケットの購入です。
それぞれの表現を確認しておきましょう。
◆入館料
よく使われるのが、「Admission fee」や、料金を意味するFee を省略した「Admission」です。
Admissionは本来、「学校や特定の場所に入るのを許されること」を指し、入場や入会、入学なども含みます。
その他の表現としては、
「Admission price; Entrance fee; Admission charge; Price of admission」などが使われます。
「General Admission」といえば、一般入場のこと。
入場券、「Admission ticket」を購入します。
「How much is the admission?」
入場料はいくらですか?
学生の場合、割引があるかもしれません。
「Do you have a student discount?」
学生割引はありますか。
「Have」の代わりに「Offer」や「Give」も使えます。
学生証(Student ID)を見せることもあるので、準備しておきましょう。
また、公共施設では、大抵は子供料金が設定されていますね。
実年齢を言って、問い合わせてみましょう。
「My son is 10 years old. How much is the admission ticket for him?」
息子は10歳です。彼の入場券はいくらですか?
それに対して、12歳以下の子供は無料といった場合、こうした答えが返ってくるでしょう。
「Not necessary to buy a ticket for him.」
チケットを買う必要はありません。
「Admission is free for children under 12 years old.」
12歳以下の子供は入場が無料です。
METの通称で知られるメトロポリタン美術館の公式サイトには、次のように書かれています。
https://engage.metmuseum.org/admission/?promocode=46070
「Free for Members, Patrons, and children under 12.」
メンバー、後援者、12歳以下の子供は無料。
年間パスを購入した会員や寄付を行っている後援者、12歳以下の子供は、いつでも入館が無料ということですね。
また、入館料とは別に、特別展示の入館料を求められることがあります。
大英博物館の公式サイトを参考にしてみましょう。
https://www.britishmuseum.org/terms-use/tickets-and-e-tickets
「Entry Tickets: for general admission to the Museum’s permanent collection」
「入場券:美術館の常設展示室(常設コレクション)への一般入場用」
Exhibition Tickets: for entry to temporary, special or paid-for exhibitions
「エキシビション・チケット:期間限定、特別、または有料の展示用」
Event Tickets: for entry to events held on-site at the Museum.
「イベント・チケット:美術館内で行われるイベントの入場用」
次のように書かれている場合もありますので、確認しましょう。
「The museum's collections are free of charge to visit.
Some temporary exhibitions and events may require a fee and a pre-booked ticket.」
美術館の常設展示をご覧になるのは、料金がかかりません。
期間限定の展示およびイベントは、別料金がかかり、事前予約のチケットが必要です。
「Require」は「~を必要とする」と訳せますが、「~の料金がかかる」といった場合にも使えます。
美術館の館内を回っているときに使える英語表現
館内に入ると、手荷物を預かってくれる美術館や博物館があります。
盗難防止の意味もあるので、大きなバッグなどを持っているときは、預かってもらう方がいいでしょう。
「Do you have a cloakroom?」
荷物預りはありますか?
「Can I leave my baggage to a coat check?」
「荷物を預けられますか?」
「クローク」という言い方はホテルでも使いますね。元々は袖のない外套やマントのことです。
「Cloak」のほかには、「Coat check」や「Coatroom」という言い方も覚えておきましょう。
広い美術館の中を歩き回るのは、なかなか大変です。
どこに何があるのか、係員の人に丁寧に聞いてみましょう。
「Could you tell me where the closest restroom is?」
最も近いトイレがどこにあるのか、教えてもらえますか?
「Restroom」は公共の施設に入っているトイレ(化粧室)です。
他には、「Lavatory」や「Powder room」も使えますね。
最近はスマホなどで撮影できる美術館も増えてきましたが、わからないときは確認しましょう。
「May I take pictures inside?」
館内で写真を撮ってもかまいませんか?
「May I ~?」は、「~してもいいですか?」を意味する少し丁寧な表現。
「Can I ~?」でも同じですが、少しカジュアルな印象があります。
撮影はいいけれど、「フラッシュ禁止」という場合もあります。
問題ないかな?と思っても、聞いておけば安心ですね。
「Can I use flash here?」
ここでフラッシュを使ってもいいですか?
ゆっくり鑑賞できるように、前もって閉館時間を確認しましょう。
忘れてしまったら、係員の方に次のようにたずねます。
「What time do you close?」
閉館は何時ですか?
展示されている美術品についての英語表現
前半で作品の種類や時代、テーマ、素材などを見ていきました。
これらの表現を組み合わせると、ひとつの作品をかなり具体的に説明することができます。
「This oil painting is the masterpiece of Impressionism painter, Claude Monet.」
この油絵は、印象派の画家クロード・モネの代表作です。
「Masterpiece」は、芸術家や画家、作家などの代表作や傑作を意味します。
「This is an artwork of the Realism taste.」
これは写実主義テイストの作品ですね。
「テイスト」は、美術・芸術作品の世界観や様式などを総合して表現するときに使われています。
作品を意味する「Artwork」は、ほかに「Work」や「Piece」なども用います。
「“Dance at Bougival” is an 1883 work by Pierre-Auguste Renoir.」
「ブージヴァルのダンス」 は、ピエール=オーギュスト・ルノワールによる1883年の作品です。
お気に入りの画家がいる方、もしくは好きな作品があるという方は、ぜひチャレンジしてみましょう。
美術品に対する感動を伝えるときの英語表現
美術館で芸術に触れた後は、SNSで発信したり、誰かと感動を分かち合ったりしたい。
そんなときに使える表現を考えてみましょう。
現在完了形を使って、「これまでもずっと~したいと思っていた」という気持ちを表せます。
「I have always wanted to see this artwork!」
ずっと、この作品を見たいと思っていました!
この作品を見るために、わざわざ足を運んだ、という気持ちを表現したいなら……。
「I have come here to meet this sculpture!」
この彫刻に会うために、ここに来たんです。
「This」に力を込めて、「これぞ、これこそ」と強調してみましょう。
「This is the very masterpiece!」
これぞ、まさに傑作だね!
「Very」は「とても」という意味が有名ですが、「まさに」という強調の意味としても使うことができます。
「What a/an 形容詞+名詞」で「なんという~」という感嘆を表すことができますね。
「What a wonderful work!」
なんてすばらしい作品なんだろう!
「What a beautiful picture!」
なんてきれいな写真だろう!
美術・芸術に関するフレーズを覚えて美術館で活用しよう!
世界中に点在する美術館や博物館。
そこには、実体験でしか得られない感動や喜びがあります。
今回学習したフレーズや美術用語を覚えて、美術館や博物館に足を運んでみましょう。
きっと充実した時間が過ごせますよ!
福岡県出身。現在は関東圏に在住。英語の面白さに目覚めたのは、夫の転勤に伴いアメリカに住んだ時。日本語との違いが楽しくて、渡米中の3年間でどんどんハマりました。もともと英語を「書くこと、読むこと」で勉強したので、「聞くこと、話すこと」の方が苦手。でも、オンライン英会話を活用することで、肩の力が抜けて、慣れるものだなぁと実感しました。趣味は山登り。低山から山小屋を利用した縦走まで、山とその周辺の自然に幅広く親しんでいます。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.