TOEICは何から勉強すべきか?初心者でも迷わないロードマップ!

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TOEICを受けてみたいけど、何から勉強すればいいか分からない…そんな風に思っていませんか?英語力を示す指標として認知度の高いテストなので、大学生や英語学習初心者の方も「TOEIC受験してみようかな」と一度は思ったことがあるのではないでしょうか。

しかしいざ受験するとなると、参考書や攻略サイトが多すぎて「どうしたらいいかわからない」という方が多いのも事実です。

この記事では、超初心者の方でもゼロから迷わず進んでいけるTOEIC試験勉強のロードマップをご紹介していきたいと思います。

※本記事内の”TOEIC”は、TOEIC® Listening & Reading Testを指します。

TOEICの初心者は何から勉強すべき?おすすめの勉強法・参考書

「何から勉強すればいいのかわからない」というTOEIC初心者の方は、やみくもに勉強するより戦略的なスケジュールにそって勉強する方がずっと効率的にスコアアップを狙えます。

TOEIC初心者の方がはじめにすべきことや知っておくと有利なこと、おすすめの勉強法や参考書などについて、順番に説明していきたいと思います。

1:TOEIC初心者がはじめにすべきこととは

今まで一度もTOEICを受けたことがない方は、受験を申し込む前にまず以下の3点について確認することをおすすめします。

①TOEICの特徴を知る

意外と多くの方が誤解されているのが「TOEICテスト=英語力のテスト」だと思っている、という事です。

まず認識していただきたいのは、TOEICテストはあくまで”ビジネス分野の英語”に特化したテストだということです。しかもリスニングとライティングのみの力を測ります。

もちろん英語のテストではあるので一定の英語力は必要ですが、実際、TOEICスコアは高いのに全然喋れないという人は大勢います。英語力全体を上げていく必要はないのです。

また、試験時間に対して問題数がとても多いのも特徴のひとつです。2時間で200問の問題が出題され、しかも疲れがピークになるテスト終盤に長文読解パートがあります。

英文読解や判断のスピードはもちろんのこと、2時間ずっと集中力を途切れさせないバイタリティが必要です。つまり「スピードと集中力が物を言う」テストでもあるというわけです。

「ビジネス分野に特化した」「スピードと集中力が物を言う」英語のテスト、それがTOEICです。まずはこの特徴を押さえることで、どんな英語スキルをどんな風に勉強すればよいかの方向性が見えてきます。

②現時点での予想スコアを把握する

初めてTOEICを受験する方は、まず自分の現在の実力がTOEICスコアのどのあたりなのかを確かめることから始めましょう。

公式問題集を使い、タイマーをかけて1回分の模擬試験をしてみると自分のおおよそのスコアを知ることができます。

公式問題集は勉強のロードマップの最後にまた使いますので、受験が決まった時点でまず入手しておくのがおすすめです。

模擬試験をすると、大体のスコアが把握できるだけでなく、自分の得意分野と苦手分野を確かめることもできます。重点的に勉強すべき箇所や参考書のレベルの判断材料になるのでぜひ行ってみてください。

ちなみに初めて模擬試験をする場合、時間内に最後の問題までたどり着くことはなかなか難しいと思います。TOEICはかなりハイレベルな方でも時間内に全問回答するのは難しいテストです。もし全問解き終わらなくてもがっかりせず、今後の学習に活かせる参考結果として前向きに受け止めてくださいね。

③目標スコアを決める

テストの特徴と自分の予想スコアが把握できたら、次は目標スコアを決めていきましょう。

TOEICのスコアを就職や転職に使いたいという場合は、目標を600点以上に設定するのが一般的です。「ある程度の英語力がある」という判断基準をTOEIC600以上としている会社が多いからです。

もちろん、仕事で英語を使いたいとなればもっと高いスコアを要求される可能性もあります。個々人の都合に合わせて適切な目標スコアを設定しましょう。

なお、現時点での模擬スコアが400で会社からの要求が700という場合、埋めるべき点差は300点になります。

こんなときは、一度の受験で一気にスコアアップしようとするよりも、第一次目標スコアは500、第二次目標は600、3回目で700という風に目標スコアを刻んで設定する方がおすすめです。

TOEICは慣れると問題を解くスピードも上がり、後述のパート別テクニックを使う余裕も出てくるので、結果的に最短でスコアアップしやすくなります。

2:TOEICで結果を出すための勉強法

目標スコアが決まったら、実際にTOEIC対策の勉強を始めましょう。

TOEICの勉強は、戦略的なロードマップに沿って進める方が効率的にスコアアップできます。基本的なロードマップをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

①学習スケジュールを立てる

まずは、目標スコアまでの学習スケジュールを立てていきます。

TOEICの試験勉強はおおまかに以下のような5分野に分けられます。

・パート毎のテクニック習得

・文法習得(中学卒業レベル以上)

・TOEIC頻出英単語のインプット(3000語以上)

・リスニング対策

・模擬試験

それぞれの詳しい内容と対策については後述しました。各分野に自分がどれくらい毎日の時間を使えそうか考えてみて、それを足していくと総合的な学習スケジュールが立てやすいかと思います。

挫折しないスケジュールのコツは、「自分にとって無理のないスケジュールにすること」です。

文法は休日にまとめてやる、単語やリスニングは細切れ時間やながら学習でコツコツと、といった感じで、できるだけ自分の生活に取り入れやすい形を模索してみてください。

どうしてもひとりでスケジュールを立てるのが難しい場合は、コーチングや英会話スクールのプロに助けてもらうという手もあります。

②パート別のテクニックを知る

TOEICは7つのパートに分かれており、それぞれに特徴があるため、パートに合わせたテクニックを使うとスコアアップしやすくなります。

例えばパート3・4に対しては、リスニングセクションのパート1や2の空き時間を使って「前もって設問と選択肢の先読みをしておく」という定番テクニックがよく使われます。

具体的なテクニックやコツは、TOEIC用参考書に書いてあったり、TOEICを専門とする先生から教えてもらうことができます。

③単語力をつける

TOEICでどうしても新たな学習が必要なのが、単語です。これはTOEICがビジネス分野に特化したテストであるためです。単語についても、ビジネス関連の単語が頻出となります。

日常英会話では使わないような単語も多いので、とりあえずTOEIC専用の単語参考書を購入することを強くおすすめします。

ちなみにTOEICでは、4000語覚えれば95%の出題はカバーできるとのリサーチ結果があります。初心者の場合、頻出の3000語を覚えることができればそれだけで充分な得点源になります。

スキマ時間に勉強しやすい分野でもあるので、アプリなども活用してどんどんインプットしていきましょう。

④文法の学習

意外かもしれませんが、TOEICは中学レベルの英文法がマスターできていれば600点を充分狙えるといわれています。

TOEIC初心者の方は、まず中学レベルの英文法の習得を目指すところから始めましょう。

最初に文法をおさらいしておけば、文法問題が得点源になるのはもちろんのこと、長文読解のスピードやリスニングセクションの正答率をアップさせることができます。

また、問題文や選択肢を素早くかつ正確に読みこなせるようになるので「大量の設問をさばく」というTOEIC独特のハードルも下がります。

文法が苦手という方も多いのですが、文法固めはスコアアップにつながりやすいので、ぜひ手を抜かずにチャレンジしてみてください。

⑤リスニング対策

リスニングが苦手な初心者の方も多いと思いますが、実は初心者の方は、「質問の文頭を聞き取ることに集中する」だけでもスコアがあがることがあります。

「What」「Where」「When」「Who」「How」など、文の最初に来る疑問詞が聞き取れると、解答で迷わなくなります。ここがまだ聞き取れない方は、最初の目標として文頭を聞き取ることに集中してみてください。

ただ、長期的には毎日短時間でもコツコツと耳を慣らしていくのがリスニングの基本対策になります。参考書や英語アプリ、英語サイトを活用して、楽しみながら続けられる環境を見つけてみてください。

⑥模擬試験

テスト直前の時期になったら、長い時間を取れる日を用意して、公式問題集を使った模擬試験を必ず行ってください。

これをやるのとやらないのでは全くスコアが変わってきますので、忙しいという方でもどうにか時間を捻出していただきたいところです。

できれば2回分やっていただくことをお勧めしますが、最低でも1回は集中して取り組んでください。

もちろん、本番と同じような気持ちで、テクニックなども駆使してやってくださいね。

逆に、勉強の途中の時期に中途半端に公式問題集を開くことはおすすめしません。実力と最終修正箇所の確認のために、最後の最後にきちんと本番さながらに使うのが模擬試験のコツです。

スケジュールの最初にやったときと比べて、自分が伸びたところも感じられると思います。また、テストまでの短い期間に修正できる箇所があれば修正しましょう。

3:TOEIC対策に使用したいおすすめ参考書

TOEIC初心者におすすめの参考書をご紹介していきます。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集

TOEICの主催団体が発行している公式問題集です。本番のテストと同じクオリティの問題が載っており、ナレーターも同じです。

TOEICを受験することが決まったら、とりあえず買っておきましょう。ただし、受験年度に注意して、できれば新品を購入してくださいね。

はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト 全パート完全攻略

TOEIC特有のパート別テクニックを解説しているのがこちらの参考書です。この1冊で全パートの解き方のコツや攻略テクニックを知ることができます。

スコアアップのための勉強法もあわせて紹介されており、TOEIC初心者がとりあえず購入するには最適な参考書のひとつです。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ

「金フレ」と略されるほど人気のTOEIC単語学習の超定番参考書です。頻出単語のみが集められているので、効率的に単語学習を進められます。

またフレーズにからめて単語を覚えていくシステムなので、記憶に残りやすいというのも特長です。600点レベル、730点レベル、860点レベル、990点レベルとレベル分けされており、自分のレベルに合った本を選ぶこともできます。

単語学習で迷ったらとりあえずこれを選べば間違いないでしょう。

TOEIC L&Rテストでる1000問

この参考書は文法に特化した本で、著者はTOEIC満点を100回以上獲得したTEX加藤さんです。

解説が丁寧なのが特長で、不正解の理由まで書かれています。TOEICはひっかけ問題も多く、初心者は特にひっかかりがちです。不正解の理由までチェックしておくとひっかけ問題で失点することが少なくなり、スコアアップに繋がります。

また問題数が多いのも特長で、この1冊を仕上げれば、パート5・パート6の文法問題対策としては充分といえる分量と内容になっています。

リスニング対策はまずここから『TOEIC L&R TEST 初心者特急 パート1・2』

TOEIC初心者さんにおすすめのリスニング対策の参考書です。600点を目指すレベルの方を対象にしており、リスニングセクションのパート1・2についてわかりやすい解説とともに学習を進めることができます。

リスニングは急に得点を上げるのが難しい分野でもありますが、パート1・2は比較的取り組みやすい部分になります。まずはここから学習を始めて、余裕があればレベルアップしていきましょう。

TOEICの疑問あれこれ

TOEIC初心者の方におすすめな勉強法をご紹介しましたが、学習を進めていくと色々な疑問が湧いてくると思います。

多くの方が抱く疑問についてまとめましたので、当てはまるものがあれば参考にしてみてください。

英語から長い時間離れているが大丈夫か?

英語からしばらく離れていたとしても、一度ある程度勉強したことがある方はゼロから英語を勉強する方よりもずっと有利です。

文法と単語の基礎がないと、長文読解はもちろんのこと、問題文や選択肢すら読めない場合もでてきます。まずは文法のおさらいから始め、同時にTOEIC頻出のビジネス系単語の学習を進めましょう。

短期的にスコアを上げるには?

TOEIC初心者の場合、文法や単語力をきちんと押さえるだけでスコアアップできる余地が大きいので、短期的なスコアアップは比較的簡単です。

初心者の時期をすぎると、短期的にスコアを上げるには「集中的かつ効率的に勉強できる環境にする」「金額をかけてプロに依頼する」といった工夫をしていく必要があります。

前者では、思い切って生活スタイルを英語中心に変え、毎日数時間みっちりと勉強していくようなイメージになります。もちろん、勉強の内容も無駄のないようTOEICに特化した単語やテクニックの習得に集中します。

一方後者では、プロにスケジューリングや弱点補強を依頼できるため、限られた時間でも最大限の学習効率を期待できます。自分でスケジュール管理をしなくてもよいので、学習に集中できるというのもメリットですね。

独学でもスコアアップはできるか?

この質問はとても多いです。これは個人のやる気や性格によるので一概にはいえないのですが、可能性という意味では「YES」です。

筆者は上述したような参考書のみを使った独学でTOEIC900を取得しました。

ただ、独学の最大の難点はモチベーションキープが難しいという点です。とりあえず申込をして自分を追い込むとか、友達とスコアを競い合うなど、自分がやる気になるような方法を探しましょう。

超初心者でも意味がある?

実は超初心者の方が簡単に点数を伸ばしやすいので、迷っているならチャレンジすることをお勧めします。スコアうんぬんよりも、受験勉強を通じて英語力がグンとアップすることが期待できますので、充分意味はあると思います。

英会話の勉強でカバーできるか?

英会話の勉強はTOEIC受験で全く役に立たないということではないのですが、英会話の範囲とTOEICの出題範囲がズレる場合が多いため、答えとしては「100%YESとはいえない」というのが正直なところです。

英会話の勉強エリアの方がTOEICの出題エリアより広いことが多いので、英会話でTOEIC対策を兼ねていると無駄が生じます。

また、TOEICではビジネス系の単語や文書の出題もあるため、通常の英会話の勉強ではカバーしきれない範囲が出てきます。TOEIC受験を考えているのであれば、やはりTOEICに特化した学習に切り替える方がおすすめです。

TOEIC対策にオンライン英会話は使えるか?

オンライン英会話スクールでは、TOEIC受験者用のコースや教材を用意しているところもあります。

TOEIC用のコースであれば、文法や単語の学習とともに、リスニングの強化も同時に行えます。ある意味最強のTOEIC対策かもしれません。

座学だけでは飽きてしまうという方にも、会話による学習は息抜きになるのではないでしょうか。息抜きと言っても、実際は勉強しているのですが…話すことでリフレッシュできるという効果もあるでしょう。

リスニング対策をオンライン英会話で進めるという手もあります。TOEIC対策の一環として上手くオンライン英会話を活用できるといいですね。

手を付ける順番を決め、TOEICに臨もう!

TOEIC初心者の方は、「どこから勉強に手をつけていいかわからないまま時間だけが過ぎていく」という状況に陥りがちです。

TOEICの概要や特徴をつかみ、効率的なスケジュールを立てることで、TOEICテスト初心者でも目標スコアにより速く近づいていくことができます。

今回の記事も参考にしていただいて、ぜひ自分に合ったやり方でTOEIC受験にチャレンジしてみてくださいね。

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