ネイティブスピーカーが使う「どうしたの」の英語表現を解説します!

what's wrong、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

「元気ないようだけど、どうしたの?」

「どうした?急に連絡してきて」

「どうしたの?なんだか嬉しそうじゃない。いいことあった?」

こんな風に会話をすることって、よくありませんか?どれにも「どうしたの?」というフレーズが使われています。聞かれた人も気遣いを嬉しく感じ、コミュニケーションが円滑なものになったりします。

この「どうしたの?」、ネイティブスピーカーはどのように英語で表現するか知っていますか?

この記事では一般的な表現、ビジネスまたはカジュアルに使える「どうしたの?」をそれぞれ紹介します。シチュエーション別に気遣いフレーズを使えるようにしていきましょう。

一般的に使われる英語表現「どうしたの?」

まずは英会話で「どうしたの?」と言いたいときなどの一般的な言い方です。友達や同僚がちょっと元気がなかったり、学校やオフィスにきていなかった人に「どうした?」と声をかけることってありますよね。

英会話で使えるよう例文とともに紹介しますので、口に出して繰り返し読んでみてくださいね。

What’s wrong?

ぜひ覚え、自然に使えるようになりたいネイティブフレーズ。What’sはWhat isを短縮した形、発音は”ホワッツ ウロング?”といった感じです。相手に聞くフレーズのため、語尾を上げて言ってみてください。

中学英語で学んだwhat’s wrong?では、wrong(間違った、悪い)が使われています。直訳では「悪いことは何?」ですが、相手の様子が明らかに変なため心配になり「何か間違ったこと、悪いことが起こったの、大丈夫?」「どうしちゃったの?」というニュアンスになります。この表現は、相手が何かで喜んでいる場面では使いません。

You seem tired. What’s wrong?

- 疲れているようだね。どうしたの?

What’s the matter?

このイディオム(習慣的な言い回し)も、人に対して「どうしたの?」と聞くシーンで使うことができるフレーズです。matterとは「事、問題、原因、状況、事態」という意味を持ち、Black lives matterという政治・社会運動でこの単語を知った方もいるかもしれませんね。matterが持つ意味から「問題は何?」→「どうしたの?」と相手に質問を投げかけます。それほど親しくない人にも使える、カジュアルすぎない表現として覚えましょう。普段と違う様子の相手に、何かがあったのか聞くことができますがmatterからわかる通り、喜ばしい様子のときには使わないということも加えておきましょう。

なお、the matterはyour matterに差し替えることもできます。

A: I have to stay at home today. Do you mind if I cancel our plans?

B: What’s the matter?

A: 今日は家にいないといけない。予定をキャンセルしてもいいかな?

B: どうしたの?

What’s the problem?

ご存じ、問題、問題点、困難な状況などの意味を持つproblemが使われたイディオム。直訳の「何が問題なの?」が「どうしたの?」となり、相手が直面しているかもしれない、何か良くないことについて聞きたいときにピッタリの表現になります。

なお、the problemはyour problemに、さらにproblemをissue(問題点、重要な問題)に差し替えることもできます。

ビジネスシーンで使われる表現「どうしたの?」

日本語でもそうですが、英語でも場面別に表現を使い分けする必要があります。

ビジネスシーンでは「どうしたの?」ではなく、「どうかされましたか?」「いかがされましたか?」など丁寧な言葉にするということです。シーン別英語表現辞典(weblio英和和英)も参考にできるでしょう。

では、フォーマルなシチュエーションで使える表現を紹介しましょう。いきなり、What’sぶしつけに始めないところがポイントです。

Is there any problem?

クライアントや上司の顔色が変わったり、こちらの提案などにハッピーではなさそうな感じのときに「どうしました?」「どうかしましたか?」と聞いてみる必要があります。そんなときに使えるのがIs there any problem?です。Is thereで「ありますか?」であり、problemで「何か問題がありますか?」という意味になります。any problemとanyを使うことで、いかなる、どんな、すべての(問題)でも言ってほしいというニュアンスになっています。some problemでないところにも注目しましょう。

A: Is there any problem?

B: Actually there is a bit of a problem. I would like you to change the quantity from 5,000 to 8,000 and calculate this estimate again.

A: どうかしましたか?

B: 実はちょっと問題があるんだ。数量を5,000から8,000に変更し、もう一度この見積もりの計算をしてほしい。

Do you have any problem?

problem使い続きになりますが、こちらは直接相手が何か問題を持っているのか聞くフレーズになっています。しかし、いきなりWhat’sで文を始めていないところに注目しましょう。

Is there anything disturbing you?

disturbとは「動揺・困惑させる、仕事などを妨げる、邪魔をする」などの意味を持つ動詞です。そのような相手の気が何かに引っかかっている状況を感じたときに「どうかされましたか?」と使ってみましょう。

カジュアルな言い方の「どうしたの?」

さて、今度は家族や友達など親しい人に使うカジュアルな「どうした?」「何かあった?」の英語フレーズです。

日々のコミュニケーションに、短いけれど相手を気遣う表現をいくつか使えるようにしましょう。

Are you OK?

「だいじょうぶ?」という意味ですが、このフレーズを使うことで「だいじょうぶ?どうした?」と相手を気遣うニュアンスを表すことができます。英語圏のネイティブスピーカーが本当によく使う表現で、その相手は大人に限らず言葉をまだ話さない赤ちゃんまで幅広く使われます。Are you alright?も似た表現です。

What’s up?

「どうした?」のスラングであるWhat’s up?は、久しぶりの友人やちょっと会っていなかった友達に「どうしてた?」「調子はどう?」という挨拶のニュアンスで使われます。久しぶりにメッセージを送ってきた友達にWhat’s up?と言う感じです。

加えて、upの持つ「目の前で起こっている」ことを言う意味合いから「どうした?」と何か問題を持っていそうな相手に問いかけるときにも使われます。

What’s going on?

「どうなってるの?」「どうしたん?」を表す表現で、ここで今何が起こっているの?と幾分驚いたときに使われます。同様の言い方としてはWhat’s happening here?もあるでしょう。どちらも現在進行形を使っているところが共通しているため、今起きていることに対して「どうしたの?」と、何が起こっているのか聞くときにピッタリです。

What happened?

「何が起こったの?」が「どうしたの?」になります。happen(起こる、発生する)の過去形happenedが使われているので、状況が起こった後に使う表現です。上で紹介したWhat’s happening here?がまさしく何かが起こっているときに使うのに対して、すでに何かが起こってしまったシーンで使いましょう。こちらも驚きのニュアンスが含まれます。

A: What happened? You look so pale.

B: I lost my new iPhone 14…

A: どうしたの?顔色が悪いよ。

B: 新しいiPhone 14をなくしちゃったんだ。

最近購入したばかりのiPhone 14だったのに、紛失。このときのショックは大きいでしょうし、顔色も青ざめてしまいますね。様子がおかしい友達にはWhat happened?を使って「(何かが起こったんだろう)どうした?」と聞いてみてください。

どうしたの?と聞かれた時の返し方

「どうしたの?」と聞かれると、相手が自分のことを考えていることを感じ、嬉しくなります。または、そっとしておいて欲しいと考えるときもあります。そんなときには何と返事をしたらいいのでしょう。

Nothingで「なんでもないよ」

「どうしたの?」と聞かれ、「なんでもないよ。」なんて言うことがあります。このときはNothingでいけます。が、この一言だけではすねた感じがしますので、Oh, nothing, but thanks for asking.(なんでもないよ、でも聞いてくれてありがとう)とすればスムーズなコミュニケーションが取れます。

Thank you for your thoughtで「心配りしてくれてありがとう」

心配してくれる相手に感謝の言葉をぜひ伝えたいですね。そんなときはthought(心配り、思いやり)を使うこのフレーズで返事をしましょう。thoughtはconcern(気遣い、心配)に置き換えることもできます。または、シンプルにThank you for asking(聞いてくれてありがとう)にしてもよいでしょう。

A: What’s wrong? You seem sad.

B: I just broke up with my girlfriend.

A: Oh, sorry to hear that. Is there anything I can do?

A: Not really. But Thank you for your thought.

A: どうしたんだよ?悲しそうだな。

B: 彼女と別れたんだ。

A: そうなのか。何かできることある?

B: いや、あんまり。でも気持ちありがとう。

お節介にならないよう、それでもできることがあるかオファーしながら相手の気持ちを優先することがベストですね。

I’m a little busyで「今ちょっと忙しいんだ」

「どうした?」と聞いてきた相手。でも、いちいち説明をしたくないときってありますよね。そんなときは席を立ちI’m a little busyと言えば、相手はそれ以上の詮索を止めるでしょう。言い方を和らげたいときはI’m a little busy, but we should catch up later.(ちょっと忙しいんだけどまた後でね)と伝えることもできます。

このような返事を受けた側は会話を終わらせるときにもう一度だけ「何かできることがあったら言ってね」などと返すのも親切ですね。

この場合はLet me know if there’s anything I can do./I’m always here for you.といったフレーズがおすすめです。

「どうしたの」の英語表現まとめ

相手の様子を見て「どうしたの?」と聞きたいときには、ぜひ本記事で取り上げたフレーズから選んで使ってみてください。注意する点はシーンによって使い分けるところ。シーンに合った正しいフレーズを選択できているかどうか確かめるには、気軽に利用できるオンライン英会話の講師とのやりとりもおすすめです。

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