みなさんは、エレベーターに乗り降りするときに英語で会話をしたことがありますか?
海外旅行や海外留学、駐在、移住している方だけでなく、日本に住んでいても外国人とエレベーターで一緒になったことがある、という方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回の記事では、エレベーターでの英会話について、便利な使えるフレーズをマナーとともにご紹介します。
エレベーターは常に動いており、乗っている時間も長くないため、会話する際には英語の瞬発力が求められます。ぜひ、今回ご紹介するフレーズを参考にたくさん練習してみてくださいね。
エレベーターに乗りたいとき
まずは、エレベーターに乗りたいときに使える英語フレーズをご紹介します。
エレベーターに乗りそうな人を見かけたらドアを開けて待っていてくれることも多いですが、もし閉まりかけている場合は、以下のフレーズを使って声をかけてみましょう。
(Could you)Hold the door, please!
乗ります、ドアを開けておいてください!
(Could you)Wait for me, please! I’m getting in.
待ってください!私も乗ります。
→「Could you~」を付けると丁寧な表現となりますが、もしドアが閉まりかけていて、時間がないという場合には、省略しても問題ありません。
Stop! Wait for me!
待ってて!
→やや直接的な表現ですが、こちらでも通じます。
なお、いずれの場合も「Sorry(すみません)」や「Thank you(ありがとう)」などの一言を一緒に付け加えるとさらに丁寧で印象が良くなります。さらに、エレベーターの方向がわからないときは「Going up/down?(上/下に行きますか?)」と聞いても良いでしょう。
また、自分がエレベーターにすでに乗っていて、向こうからやってくる人に「乗りますか?」と聞きたいときには以下のフレーズが便利です。
Shall I wait?
お待ちしましょうか?
Are you getting in?
エレベーターに乗りますか?
Won’t you step in?
エレベーターに乗らないのですか?
次のエレベーターを待つ場合や、逆方向のエレベーターを待つ場合など、エレベーターに乗らない場合は、以下のようなフレーズが便利です。
It’s okay. I’m not getting in.
大丈夫ですよ。私は乗りませんから。
It’s okay. I don’t need the elevator.
大丈夫ですよ。私はエレベーターに乗りません。
I’ll take the next.
次のエレベーターに乗ります。
It’s okay, you go ahead.
大丈夫ですよ。お先にどうぞ。
エレベーターから降りたいとき
続いて、エレベーターから降りたいときに使える英語フレーズをご紹介します。
無言で前の人を押しのけるようにして降りるのはマナー違反ですので、次のような一言を添えるようにしましょう。
Excuse me, I’m getting off.
すみません、降ります。
Excuse me, I’m getting out here.
すみません、ここで降ります。
Excuse me, I have to get off.
すみません、私は降りなければいけません。
また、自分がエレベーターのボタンの近くに立っているときは、ほかにこのフロアで降りる人がいないか次のようなフレーズを使って尋ねてみましょう。
Is anyone getting off/getting out here?
どなたかここで降りますか?
行き先が何階なのか尋ねるとき
続いて、エレベーターの中で行き先が何階なのかを尋ねたいときに使える英語フレーズをご紹介します。
自分がドアの近くに立っている場合はほかの人の行き先を聞き、ボタンを押してあげるのがスマートです。
Which floor? / What floor?
何階ですか?
Which floor are you going to?
何階で降りますか?
Where are you getting off?
何階で降りますか?
What floor would you like? / Which floor would you like?
何階ですか?(Which floor?だけよりも丁寧です)
また、もしほかの人から上記のように聞かれた場合は、以下のようなフレーズを使って自分の希望の行き先階を伝えることができます。
Could you press 5, please?
5階を押してもらえますか?
Could you press the fifth floor, please?
5階を押してもらえますか?
Fourth floor, please.
4階、お願いします。
その他 エレベーターでの英会話
続いて、エレベーターでのそのほかの英会話に使えるフレーズをご紹介します。
日本ではエレベーターに乗り合わせた人と会話するということはあまりないかもしれませんが、海外ではスモールトーク(アメリカではエレベータートーク・エレベータースピーチという言葉もあり、ビジネススキルの1つと捉えられることもあります)が展開されることもあります。
なお、イギリスではエレベーターのなかでいきなり知らない人に話しかけたり、知らない人から話しかけられたりすることを嫌う人、マナー違反だと感じる人もいます。
ぜひ、ご自身の旅行・留学の行き先の文化をあらかじめ学んだうえでエレベーターに乗るようにしましょう。
How are you doing?
お元気ですか?
Nice weather, isn't it?
良い天気ですね
→エレベーターに乗っている時間はわずかなので、軽い挨拶をするだけでも大丈夫です。
Excuse me, but aren’t you Mr./Mrs. Smith?
すみません、スミスさんですか?
→会社のエレベーターなどで、顔は見たことがあるけれど名前に自信がない相手に話しかける場合などに使える表現です。
Have a good day!
良い一日を!
→相手がエレベーターから降りる際にこのように声をかけてみましょう。気持ちよく相手を送り出すことができますよ。もし相手からこの言葉を言われたら「Thank you, you too!(ありがとう、あなたもね!)」と返すとスマートです。
エレベーターの関連表現
ここからは、エレベーターの関連表現をご紹介します。
まず、「elevator(エレベーター)」というそのものの表現について、こちらはアメリカ英語だということを知っていましたか?イギリスでは「elevator(エレベーター)」でも通じないことはありませんが、「リフト(lift)」という英単語が一般的です。
また、フロアの階数表示も日本・アメリカとイギリスでは違いがあります。
日本やアメリカでは「1階」のことを「first (1st) floor(ファーストフロア)」と言い、エレベーターでのボタンも「1」を押します。
しかしイギリスでは、「1階」のことを「ground floor(グラウンドフロア)」と言い、「G」と表示されていることが多いです。そこから1階ずつずれていくため、イギリスのエレベーターで「1」を押すと実際に到着するのは「2階」になります。
筆者はイギリスで暮らしていますが、最初はこの階数表示に慣れずに間違った階で降りてしまったことがありました。
みなさんも、イギリスに旅行に行く際には、この「ground floor(グラウンドフロア)」の存在を頭に入れておくことをおすすめします。
エレベーターでのマナー
最後に、エレベーターでのマナーをご紹介します。
まず、自分がエレベーターに乗りたい場合でも、すでにほかの人でいっぱいの場合は、無理に体を押し込んで入ることはやめましょう。「I’ll catch the next one. Thank you」(次に乗るので、大丈夫です)などと言えるとスマートです。
また、乗り降りするときにほかの人に「お先にどうぞ」と言うのも良いマナーです。その場合は「after you」や「Please go ahead」という英語表現が便利です。
エレベーターに限った話ではありませんが、ドアを開けたり閉めたりするときには、自分の後ろを確認して、誰かほかに乗る人がいないかチェックしましょう。
そして、その人が入るまでドアを抑えておきましょう。もちろん、ほかの人が自分のためにドアを開けて待っていてくれた場合には、「Thank you.(ありがとう)」と一言お礼を言うのを忘れないでくださいね。
まとめ
いかがでしたか?今回は、エレベーターでの英会話について、使える便利なフレーズや、エレベーター内でのマナーとともにご紹介しました。
エレベーターでは自分も相手も気持ちよく乗り降りできるよう、適切なフレーズを使ったり、マナーを守ったりすることが大切です。
また、エレベーターでシーンとなってしまったときに乗り合わせた人と会話できれば、雰囲気が良くなるだけでなく、新たなビジネスチャンスが生まれるかもしれません。
ぜひ、今回ご紹介したフレーズをたくさん練習して覚えて、実際にエレベーターに乗るときに使ってみてください。エレベーターは常に動いているものであり、会話では英語の瞬発力が求められるため、はじめは難しさを感じるかもしれませんが、慣れればスムーズにでき、自信につながるはずです。
また、今回学んだ表現やフレーズについて、「もっと詳しく学習したい」「エレベーターでのマナーについて実際にネイティブスピーカーはどのように思っているのか知りたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!
レッスンでは、講師とマンツーマンで話すことができます。エレベーターに乗るという場面を決めて、講師と一緒にロールプレイをしても良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.