英語の接続詞を使いこなすことができると、英語の表現力がグッとアップします。
日本語でも、「バターがなかった。スーパーに行った。リサに会った。」と、短文で構成される文章より、「バターがなかったからスーパーに行ったら、リサに会った。」という文章のほうがが分かりやすいですし、読んでいて自然ですよね。
このように、英語も接続詞を使うことで、文章を分かりやすく、かつ自然に表現することができます。そこで今回の記事は、英語の接続詞について例文を交えながら詳しく解説していきます!
ほとんどが中学の英語授業で学んだものですが、改めて自信を持って使えるようにする機会にしてください。
- 今さら聞けない!接続詞のルールとは?
- 英語の等位接続詞とは
- ①and:連結を示す等位接続詞
- ②but:反意・対立を示す等位接続詞
- ③or:選択を示す等位接続詞
- 英語の従属接続詞とは
- ①名詞節をつくる従属接続詞
- ②副詞節をつくる従属接続詞
- ■『時』
- ■『理由』
- ■『条件』
- ■『譲歩』
- 英語の接続詞まとめ
今さら聞けない!接続詞のルールとは?
接続詞とは、単語と単語や句と句、節と節をつなぎ合わせる役割をもつ語句のことです。英語の接続詞には「等位接続詞」と「従属接続詞」という、大きく分けて2種類の接続詞があります。以下、それぞれを説明します。
英語の等位接続詞とは
英語の等位接続詞とは、文法上対等の関係にあるものを結ぶ接続詞です。名前からも分かる通り、位が等しいものを結びつける役割を持っています。等位接続詞には『and』『but』『or』などがあります。
これらの接続詞の英語は文頭で使わないようがよいとされています。
次から、これらの接続詞の英語を例文とともに解説しましょう。
①and:連結を示す等位接続詞
英会話でよく登場する頻出ワード『and』andは’〜と”の意味を持ち、「AとB」という使い方が有名ですが、実はそれだけではなく「そうすれば」と言いたいときの英語であったり、接続詞の英語”and”には様々な使い方があります。このため、普段何気なく使っているandを使いこなせれば会話や文章に幅がでてきます。
・「AとB」「AそしてB」
英語の接続詞の代表的なものであるとともに”and”の代表的な使い方であり、語、句、節同士を結ぶ役割をします。朝食に目玉焼きとパン1切れを食べました。
妹と私は英語を勉強しています。
健康のために毎日運動をして、食事量を減らさなければいけません。
これら例文におけるAとBですが、文章内のどのフレーズがA・Bに当たるか分かりやすいでしょう。妹と私など、位が等しいものを結びつける等位接続詞である点も確認してくださいね。
・「〜してから・・・する」
英語の文章で「Aをした後にBをする」など動作の順番を表す場合や、「AをしたことによってBが起こる」など物事の因果関係を表現する場合、”and”を使って接続することができます。スーパーに行ったら、リサに会った。
皿を洗った後に、宿題をした。
彼が話し始めると、みんなが彼に注目した。
スーパーに行ったからこそリサに会い、話し始めた彼だからこそ他の人が注目したという動作の順序があります。
・「〜しなさい、そうすれば・・・」
さらに接続詞andは、”命令分+and”で「〜しなさい、そうすれば〜になるでしょう」という意味になります。”そうすれば〜”に続く部分には「〜ができる」「〜になる」など、常にポジティブな内容が続きます。※後で詳しく解説しますが、ネガティブな内容が続く場合は”and”の代わりに”or”を使います。
急げば授業に間に合うでしょう。
一生懸命練習すれば、上手に話せるようになるでしょう。
宿題を終わらせれば、外に遊びにいけるでしょう。
例文のような会話は日常的にあり、andを使うことで表現できます。
・AとBが1つのものであることを表す
接続詞の英語“and”で繋ぐことによって、2つのものを1つのものとして表すことができます。この場合、たとえ2つのものでも”1セット”と考え、複数形ではなく単数形扱いになります。私はバターを塗ったパンが好き。
それは白黒はっきりさせるような問題ではない。
彼は昨日ソーサー付きカップを買った。
他にも2つのものを”and”でつなぎ、1つのものとして考える単語の例として” knife and fork (ナイフとフォーク)”、” ham and eggs (ハムエッグ)” 、“ fish and chips (フィッシュアンドチップス)”などがあります。
・連続・反復を表す
「どんどん〜になる」や「何度も何度も」など、英語接続詞の”and”を使って同じ語句を繰り返すことで、何度も連続して起こっていることや、どんどん度合いが強まっていくことを表します。だんだん暖かくなってきた。
音がどんどん大きくなっている。
この参考書を何度も何度も読んだ。
②but:反意・対立を示す等位接続詞
『but』も英語の接続詞として、英会話では頻出の単語ですよね。「しかし」や「だが」いう意味で訳すことができる他、「AではなくB」という表現もよく使われます。前の語、句と反対、または対比する関係を表現します。ちなみに、butをさらにビジネスの場面で適した形で使うのであればhoweverという単語があります。
・「AだがB」
犬が好きなんだけど、犬の毛にアレルギーがあるんだよね。
この映画すごくいいけど、ちょっと長い。
犬は好きでもアレルギーで困ってしまう、英語がもう少し短かったらいいなという気持ちをbutで対比させています。
・「AではなくB」
“not A but B”で、「AではなくB」という意味になります。彼女はアメリカ人ではなくメキシコ人です。
りんごじゃなくてオレンジを買ったよ。
このbutの使い方では、前の言葉(アメリカ人・りんご)をbut以下で否定した形になっています。
③or:選択を示す等位接続詞
orは”どちらか一方”や”または”という意味を持つ接続詞です。「AかBか」という選択には 『or』を使うことができます。そうすれば英語のネガティブ版としても使えることは前で述べました。・「AまたはB」
コーヒーか紅茶、どちらがよろしいですか?
クラシック音楽とポップ音楽どっちが好き?
・「AすなわちB」
あまり知られていませんが、”or”は「すなわち」という意味で使うこともでき、違う言葉に言い換える時に使えます。彼女は言語学、すなわち外国語の勉強をしている。
この本は10ドル、すなわち1100円くらいだ。
・「さもないと」
“命令文+or ”で「〜しなさい、さもないと・・・になる」という意味になります。「さもないと〜」の後にはネガティブな内容が続きます。やりなさい、さもないと後悔しますよ。
起きなさい、そうしないとバスに乗り遅れますよ。
英語の従属接続詞とは
これまでみてきた等位接続詞と並び、英会話では従属接続詞もよく使用されます。従属接続詞とは、メインの文と補足情報の文をつなぐ接続詞です。メインの文に情報を付け足したい時に、従属接続詞を使って2つの文をつなぎ合わせ、より詳しく情報を伝えることができます。このため、英語の表現力をあげることができます。従属接続詞にはwhen/where/after/because/before/ifなどなど多くがあります。
例えば、・彼が電話してきた時、私はリサと一緒にいた。
この文は、「①彼が電話してきた。」「②リサと一緒にいた。」という2つの文が合体して1つの文になっていますよね。英語に訳すと「①He called me.」「②I was with Lisa.」という文です。この2つの文を1つにしたい時、従属接続詞「when」を使って2つの文をくっつけることができます。
彼が電話してきた時、私はリサと一緒にいた。
このように、情報を追加したい時に、従属接続詞を使って文と文を繋げ、情報を追加することができます。従属接続詞はたくさんありますが、大きく「名詞節」をつくるものと、「副詞節」をつくるもの2種類に分けられます。
①名詞節をつくる従属接続詞
そもそも名詞節とは何かというと、「主語+動詞」の形になっていて、名詞の働きをするかたまり(節)のことです。従属接続詞の”that”や”if”を使うことで、「that I ate apples. (りんごを食べたということ)」「if he likes dogs. (彼が犬が好きかどうかということ)」など、「〜ということ」という名詞節をつくることができ、メインの文により細かい情報を追加することができます。接続詞英語の役目を果たし、聞き手との意思疎通がよりよくできます。
・that 「〜ということ」
”that+主語+動詞” で、「〜ということ」という名詞節をつくることができ、メインの文に補足情報を追加することができます。接続詞英語の役目を果たし、聞き手との意思疎通がよりよくできます。接続詞”that”には様々な使い方があり、詳しくは過去のネイティブキャンプブログで解説しています。
『接続詞のthatと関係代名詞のthat!どのように使ったらいい?』
https://nativecamp.net/blog/20181116_that
彼は家にむかっていると思う。
彼が犬好きなことを知っている。
・whether / if 「〜かどうかということ」
「〜かどうか」と言いたい時に”whether”または “if”を使って表現することができます。彼が昨日彼女と話したか聞いた。
彼が正しいかどうかは分からない。
②副詞節をつくる従属接続詞
副詞節とは、「主語+動詞」の形になっていて、副詞の役割、つまり形容詞や動詞などを修飾する役割を果たします。例えば、「夕食を食べている時に、電話がかかってきた。」という文。「電話がかかってきた」というメインの文に、「どんな時?→夕食を食べている時に」という補足情報がプラスされていますよね。
このように詳しい状況やシチュエーションを補足説明したい時に、従属接続詞を使って情報を追加することができます。副詞節をつくる従属接続詞はたくさんありますが、よく使われるものに『時』『理由』『条件』『譲歩』があります。
■『時』
メインの文に対して、「それがいつ、どんな時に起こったのか」という情報をつけ足したいときに使えるのが従属接続詞である”when” ”while” ”since” ”before/after”です。・when 「〜する時に」
私が勉強している時に、彼は家に着いた。
彼がランニングしている時、私は朝食をとっていた。
接続詞“When”を文頭に持ってきても、同じ意味を表現することができます。その時は、文の間をカンマを使って区切ります。
彼がランニングしている時、私は朝食をとっていた。
・while 「〜している間」
ビデオ会議の間、眠たかった。
私が寝ている間、事故があった。
・since 「〜して以来」
中学を卒業してから、彼女には会ってない。
東京に引っ越して以来、友達と暮らしています。
・before / after 「〜する前に/〜した後に」
息子が帰ってくる前に夕食の準備をした。
宿題を終わらせた後、でかけた。
■『理由』
メインの文に「どうして〜したか」など、理由を付け加えたい時に使えるのが、”because” ”since” ”as”です。・because / since / as 「〜だから」
腹痛がひどかったので、医者に行きました。
雨が降っていたので、出かけられない。
朝早くに会議があったので、朝食を食べなかった。
■『条件』
「もし〜だったら・・・する」という『条件』を表現する時に使える接続詞といえば、 ”if” が有名ですよね。その他にも、「寝坊するといけないから、アラームをかける」や「彼女が行かないなら、私も行かない。」など、状況・場面に合わせて『条件』を表現できる従属接続詞がたくさんあります。
・if 「もし〜だったら」
もしお腹が空いているんだったら、何か作るよ。
海外に行ったら、たくさんの経験が積める。
・unless 「もし〜でなければ」
雨がふらなければ、公園にいく。
彼女がパーティーに行かないのであれば、私も行かない
・in case 「〜する場合に備えて」
寝坊する場合に備えて、アラームをセットする。
もし今夜来れない場合は、私に電話して。
・as long as 「〜さえすれば」
勉強を続けていれば、英語を上達させられるよ。
あなたが幸せでいてくれれば、私は幸せ。
・as far as 「〜する限りは」
私の知る限り、彼女には彼氏がいない。
私の覚えている限りでは、彼は本屋で働いている。
■『譲歩』
「〜だけれども□□□だ」「たとえ・・・でも×××だ」など、『譲歩』を表す従属接続詞には”although / though”や”even if”などがあります。・although / though 「〜だけれども」
私の犬は若くないが、まるで子犬のように遊ぶのが大好きだ。
彼は一生懸命勉強したが、テストには合格できなかった。
・even if 「たとえ〜であっても」
たとえ早起きしたとしても、時間には間に合わない。
もし彼らが大金を払うとしても、私はやらない。
英語の接続詞まとめ
英語の接続詞とは?のテーマで様々な接続詞を紹介しました。等位接続詞と従属接続詞に分けてみてきましたがいかがでしたか?接続詞を使うことによって、より自分の伝えたいことを具体的に英語で表現することができるようになります。
また、英語のニュースや論文などの文章は、接続詞を使って形成されるものがとても多く、今回紹介した接続詞の意味・使い方を知っていると、そうした英語の文書を読む際に、正確に意味を理解することができるようになります。
接続詞には種類がたくさんあり覚えるのが大変ですが、使えるようになるとすごく便利で、表現力が英語上級者にグッと近づきます。
1つ1つ自分が使えそうなものから覚えて、自分の英語力を底上げしていきましょう!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.