【違いを解説】word・letter・character。ニュアンスや使い分けを例文で紹介

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自分の言いたいことを英語で表現しようとする際、使い分けに迷うことが多い英単語の例として挙げられるのが「word」「letter」「character」

単語の意味はなんとなくわかるけど、それぞれの違いを説明しようとすると難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、文字に当たる英語としてこれらの3つの単語の違いや使い方を、例文と一緒にわかりやすく解説します。

文字や単語を意味する英単語…具体的な違いは?

「文字」や「単語」を意味する英単語として挙げられるのが、次の3つです。

・word
・letter
・character

普段、これらの単語をどのように分類して使い分けているでしょうか?「word」の意味は「単語」だとわかるけれど、「letter」「character」の分類が曖昧になっているという方もいるかもしれません。

しかし、これらの英単語はそれぞれ違う意味を持ち、使い方も異なります。それぞれを正しく使い分け細かいニュアンスが伝えられるようになれば、相手とスムーズに会話できるようになるので、「これまで曖昧なままで来てしまった…」という方もこの機会にぜひ解決してくださいね。

word・letter・character…それぞれの違い

それでは早速、「word」「letter」「character」のそれぞれの違いを、例文と一緒に見ていきましょう。

wordの意味と使い方

「word」「単語」という意味で、たとえば「company」「economy」「continue」などのことを指します。これらのwordが集まった文章がsentenceになります。では「word」を使った例文を見ていきましょう。

What does this word mean?
この単語はどういう意味ですか?

この英文は、英語学習者がわからない単語の意味を講師などに尋ねるときに非常によく使われます。講師と英語レッスンを進めているときにわからない単語に遭遇したら、ぜひ使ってみてくださいね。

There is no other word for it.
ほかに言い表す言葉(単語)がない。

こちらは、ある言葉を特定の言葉で言い換えてほしいと言われた際、適した言葉が見つからないときに使える英文です。

「other word」は「ほかの言葉(単語)」という意味で、それを「no」で否定しているので「ほかに言い表す言葉がない」という意味を表現しています。

He looks up an English word in a dictionary.
彼は、英単語を辞書で調べる。

この英文で表現されている内容は、英語学習者が頻繁に行うことでしょう。「look up」は「〜を調べる」という意味です。単語の意味や発音がわかったらぜひアウトプットもしていきましょう。

Language consists of words.
言語は単語から成り立っている。

日本語でも英語でも、単語がたくさん集まることで言語が成り立ちます。この例文は、そうした言語の特徴を説明しており、「〜で成り立つ、〜から構成される」を意味する「consist of」も使われています。
なお、英語の論文やエッセイ、大学を受験する際に作成するパーソナルステートメントなどは単語数が決められています。この単語数に関しても2,000 wordsのようにwordが使われます。

letterの意味と使い方

続いて、2つめの文字に関する英語letterの意味を紹介しましょう。「letter」は手紙や公式な文書の意味として馴染みがありますが、さらに「文字」を意味します。手紙や文書には文字が書かれていますからイメージしやすいかもしれません。

英語letterの場合はA〜Zのアルファベット一つひとつの文字のことを指し、それぞれの文字が意味を持たないのが「letter」の特徴です。lettersなら、2つ以上の文字という意味ですね。

たとえば、大文字は「capital letter」、小文字は「small letter」、頭文字は「initial letter」と表現されます。「letter」を使った例文を見ていきましょう。

There are 26 letters in the English alphabet.
英語のアルファベットは26文字である。

この英文では、英語のアルファベットの文字数を説明しています。「letters」と複数形で表現されている点にも注意しましょう。

”A” is a capital letter, “a” is a small letter.
「A」は大文字で、「a」は小文字である。

この英文は、アルファベットの大文字と小文字の区別を説明しています。「capital letter」と「small letter」は頻出英単語なので、この機会に覚えるようにしましょう。

”C” is the third letter of the alphabet.
「C」はアルファベットの3番目の文字だ。

この英文は、アルファベットの「C」について説明しています。1番目、2番目、3番目はそれぞれ「first」「second」「third」と表現され、これらもよく使うので覚えるようにしましょう。
ここまで、letterはアルファベットの1文字のこと、それらが集まってできる単語がwordであるという違いが分かりました。

characterの意味と使い方

最後に、characterで文字をどのように表すのか紹介します。「character」は「文字」という意味です。

「letter」も「文字」という意味でしたが、「character」はアルファベットだけでなく、数字や記号、符号なども含まれるのが特徴です。

ゆえに、letterは最大26個のアルファベットであるのに対し、characterであるアルファベット・句読点・記号も含まれる点が大きな違いです。そして、characterとwordの違いは前者が英文を構成する個々の文字・数字・記号、後者は意味が理解される言葉であるところになります。

たとえば、「Japanese character」といえば、漢字やひらがな、カタカナのことを指します。それでは「character」を使った例文を見ていきましょう。

Password must be at least 8 characters.
パスワードは最低8文字でなくてはなりません。

何かのサービスに登録する際、このような日本語を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

「character」が使われているということは、「アルファベットだけでなく数字や記号なども含めて8文字で設定する」というニュアンスが込められています。

Twitter planned to increase the number of characters in tweets from 140 to 280.
Twitterは、ツイートの文字数を140文字から280文字に増やすことを計画しました。

この英文は、日本ではなく海外で話題になったニュースをもとにしたものですが、ここでも「character」は「数字や記号も含む文字」という意味で使われています。

その他、類似した単語・覚えておくべき単語

ここからは、「word」「letter」「character」と関連性があり、間違えやすい単語を見ていきましょう。

今回ご紹介するのは、次の単語です。

・phrase
・idiom
・sentence
・text

意味と使い方を一つずつご紹介します。

phraseの意味と使い方

「phrase」は英語の発音の通り「フレーズ」と訳されることも多いですが、日本語にすると「成語」という意味です。

日常会話やビジネスで使われることが当たり前になった、2つ以上の単語が連なるものを指します。フレーズの例として、次のようなものが挙げられるでしょう。

・Excuse me.:すみません
・Got it.:了解です
・Never mind.:気にしないで
・look over:ひととおり目を通す

フレーズは「Excuse me.」のように、決まり文句として使われる文章自体を指すこともありますし、「look over」のように、文章の一部分としてよく使われる単語のかたまりを指すこともあります。

フレーズは、個々の単語の意味を理解すれば、フレーズ全体の意味のイメージもつきやすいのが特徴です。

idiomの意味と使い方

「idiom」は英語の発音の通り「イディオム」と訳されることも多いですが、日本語にすると「熟語」という意味です。

単語がいくつか連なって意味を成すものを指し、次のような例が挙げられるでしょう。

・a piece of cake:とても簡単なこと
・break a leg:幸運を祈る
・see eye to eye:完全に意見が一致する
・once in a blue moon:ごく稀に

イディオムは上記の例から見てもわかるように、個々の単語の意味をそのまま理解するだけでは、イディオム全体の意味を理解するのが難しいのが特徴です。面白いと感じた熟語から覚えて使っていくようにしましょう。

sentenceの意味と使い方

「sentence」「文章」という意味で、文章が始まっているところからピリオドまでの「一つの文章」を指すことが多いです。「sentence」を使った例文を見ていきましょう。

She made clear sentences.
彼女は分かりやすい文章をつくった。

この英文では、「sentences」のように複数形が使われているため、一つではなく複数の文章というニュアンスが含まれています。

He made a sentence in English.
彼女は英語で文章をつくった。

この英文では、「a sentence」のように単数形が使われているため、先ほどの例文とは異なり、一つの文章というニュアンスが含まれています。

textの意味と使い方

「text」「本文、文章」を意味します。

日本語で「テキスト」というと「教科書、テキストブック」などをイメージする方も多いかもしれません。

しかし英語では、「一文だけではなく、ある程度のまとまった文章」を指すことが多いので、注意が必要です。「text」を使った例文を見ていきましょう。

This book contains 200 pages of text.
この本の本文は200ページある。

この英文を直訳すると、「この本は、200ページ分の文章を含む」という意味で、「text」のように単数形で使われていたとしても、まとまった文章のことを指しています。

word/letter/characterの違い まとめ

今回は、「word」「letter」「character」の違いをご紹介しました。これらの3つの違いをおさらいしましょう。

・word:「単語」の意味。「company」「economy」「continue」などが例として挙げられる
・letter:「文字」の意味。英語の場合はA〜Zのアルファベット一つひとつのことを指す
・character:「文字」の意味。アルファベットだけでなく、数字や記号、符号なども含まれる

なんとなく分かってはいたものの説明するとなると難しかったこれらの違い、本記事で理解できたのではないでしょうか?今後はぜひこれらの似たような英単語を使い分けて、英会話でニュアンスを細かく伝えていきたいですね。