英会話と同じく韓国語でもオンラインレッスンを提供しているスクールが増えて来ています。
オンラインレッスンは韓国語学習者にとっては、従来の通学レッスンに比べより学習の利便性が高いと言えます。
しかしながら、オンラインレッスンですが、うまく使いこなせないと思ったほどの学習効果が得られないこともあります。
今回は、オンラインレッスンのメリットとデメリット、そしてオンラインレッスンをうまく使いこなす方法についてご紹介したいと思います。
オンラインレッスンのメリット
まずは、オンラインレッスンのメリットを挙げます。
1.場所や時間に拘束されない
通学のレッスンは予め決められた時間にスクールまで通わなければなりませんが、オンラインレッスンであれば、自分で時間を決め自宅のみならずレッスンが可能な場所であればどこからでも受講ができます。
そのため、通学の手間や時間、交通費なども一切かからないので体力的、時間的、金銭的な無駄を省くことができます。
通学の手間を省けることで、勉強にその時間や労力を回すことができるメリットは大きいです。
私も経験がありますが、天気の悪い日や冬になると行くのが面倒臭くなってつい休んでしまうということがあったりします。
ですが、オンラインであればそういった心配はありません。
また、レッスンの提供を朝早くから夜遅くまでしていたり、レッスンの予約も直前でも可能なスクールもあり学習者の立場からすると非常に便利です。
2.マンツーマンレッスンが多い
すべてのスクールがそうだとは言えませんが、多くのスクールではマンツーマンレッスンを提供していると思います。
マンツーマンでレッスンを受ければ、自分の学習だけに担当講師が集中して対応してくれます。
そのため、そういった面で、より質の高いレッスンを受けることができます。
特に会話目的のレッスンの場合は、自分が話す時間を多く作ることが重要なので、そのような面からもマンツーマンレッスンを受けられるメリットは大きいです。
3.気軽にレッスンが受けられる
オンラインレッスンは、通常の通学のレッスンのように1時間など長い時間ではなく20分など短い時間で提供しているところもあります。
そのため、通学のレッスンのように気構えず、自宅や自分の好きな場所で受講ができることから気持ちの面でも気軽にレッスンを受けられます。
4.他の人を気にせずレッスンを受けられる
多くの日本人は、会話をするときなどになると、「発音が上手くできないと恥ずかしい」など他人の目や反応を気にしてしまうところがあると思います。
ですが、オンラインレッスンでマンツーマンであればそのような余計な心配もせずリラックスしてレッスンを受けることができます。
5.自分でレッスン数や先生を選ぶことができる
通学の場合だと、週に1回で先生も通常は固定で決まっていると思います。
ですが、オンラインレッスンであれば、コースやレッスン内容によっては制限がつくことがあるかも知れませんが、通学のように週1回と固定はされていないことが多いと思います。
また、先生に関しても、通学の場合、自分と相性が良くない場合でも先生を変えてもらうことは恐らく不可能です。
ですが、オンラインレッスンであれば、一度レッスンを受けてもし相性が悪いと思えば、次回以降は別の先生を選べば問題ありません。
オンラインレッスンのデメリット
次は、オンラインレッスンのデメリットについて挙げます。
1.講師の質が良くない場合がある
オンラインレッスンの講師は、通学でのレッスンの講師のように質が高くない場合もあります。
すき間時間にアルバイト感覚でしているような講師だったりすると、韓国語教育の知識が全くなく、単に韓国人で韓国語が話せるというだけで講師をしているような場合も無きにしもあらずです。
2.継続が難しい
オンラインレッスンは予約をして気軽に受けられることがメリットですが、裏を返すと、そのフレキシブルさゆえに継続が難しくなってしまうことも考えられます。
通学の場合は、決まった日時にレッスンがあった場合、そのレッスンに出られなければ払った受講料がムダになるので、どうしても休まなければならない事情がない限りは行くと思います。
つまり、通学して習うことにより強制力が生まれます。
ところが、オンラインレッスンの場合は、予約をキャンセルしてしまえば良いので、通学のような強制力がなく、人によっては継続ができなくなることもあります。
3.会話練習が目的の場合初心者には費用対効果が悪い
会話をできるようになりたいと思ってオンラインレッスンを受ける場合、初心者で単語や文法力が足りない場合、レッスンを受けても費用対効果が悪いです。
会話レッスンと言いつつ、実際には発音練習や先生の後について文を読むといったレッスンになってしまいます。
会話目的のレッスンを受けたいのであれば、最低でも初級レベルになるくらいまではインプットをして基礎知識をつけた方が良いです。
4.韓国人講師は韓国語の学習方法を知らない
韓国人講師からレッスンを受けるメリットは、ネイティブの発音や自然な韓国語を学ぶことができることです。
ですが、韓国人は韓国語のネイティブなので韓国語を勉強したことはありません。
そのため、レッスンの中に勉強の仕方などを聞いても実体験として勉強した経験がないため知りません。
レッスンだけが目的ではなく、学習方法なども知りたいのであれば、韓国語を学んだ経験のある日本人講師のレッスンを選ぶことをおすすめします。
ここで少し余談!
下記記事では、韓国語での天気の表現方法についてご紹介しています!これらの表現は、韓国に旅行に行った際などにもすぐに使える表現になるので、ぜひ覚えて使ってみて下さい♪♪
オンラインレッスンを有効活用する方法
ここからは、オンラインレッスンのメリットとデメリットを踏まえ、オンラインレッスンを有効活用する方法について挙げていきます。
1.まずは体験レッスンを受けてみる
オンラインレッスンを受けるかどうか、どのオンラインレッスンを受けたら良いのかを決める前にまずは体験レッスンを受けてみましょう。
通常は無料で体験レッスンを受けることができると思います。
体験レッスンを受けてみて、オンラインレッスンが自分に合っているのか、どこのオンラインレッスンが良いのかを比較して決めると間違いがありません。
体験レッスンの時に、レッスンの感じだけではなく、レッスンの内容や利便性、レッスン料金、コース、ネットの回線状況、サポートの有無や内容なども比較検討してみてください。
2.ハッキリとしたレッスンの目的を持つ
オンラインレッスンは気軽にできるメリットがありますが、その気軽さがデメリットにもなり得ます。
会話目的でレッスンを受ける場合、ハッキリとした目的を持たずに何となくレッスンを受けてしまうと、単なる雑談や楽しいレッスンを受けて終わりになってしまいます。
スムーズに話せるようになった段階であれば、フリートーキングでも良いです。
ですが、まだあまり話せない段階では、自分なりにレッスンの目的を持って受けるようにしましょう。
私がおすすめするのは、レッスンを始める前に、先生に対し自分が決めたその日のレッスンの目的を話して、それについてしっかりと勉強できるようにしてもらうことです。
このように、レッスンに対してしっかりとした意識づけをすることで一回ごとのレッスンが単なる消化ではなく、積み重なる学びになるはずです。
3.レッスン以外でも練習をしっかりする
韓国語に限らずどんな言語でも、話せるようになるためにはそれ相応の練習が必要です。
そのため、レッスンで練習するだけでは練習量が圧倒的に足りません。
スポーツで例えると、コーチから習う時だけ練習をして、それ以外の時にはまったく練習をしないのではうまくプレーできるようにならないのと同じことです。
話せるようになるためには、学生時代に家庭での予習や復習が大事だと言われたのと同じように、いかに自分で時間を取って練習をしているかが重要になってきます。
自分でまずは基本的な練習から始め、レッスンで話す内容について知らない単語や文法があれば事前に調べておくなど、準備をしておきましょう
実際に声に出してリハーサルをしておくと、なお良いです。
韓国語を話すことに限ったことではなく、私たちはどんなことであれ、やり慣れていないことや、今までにしたことがないことをその場になっていきなりすることはできません。
そして、レッスンが終わった後には、レッスンで講師に直してもらったことを繰り返し練習したり、新しく学んだことを復習するようにします。
つまり、レッスンを「練習の場」と捉えるのではなく「実践の場」と捉え、レッスン以外の時間で練習した成果をレッスンで先生に見てもらい、直してもらい、それを改善していく、という考え方を持つと効果的な学びができます。
ここでまた少し余談!
下記記事では、韓国語で手紙を書く方法についてご紹介しています!手紙の書き方を覚えて韓国人の知り合いに手紙を送ってみましょう♪♪
まとめ
ここまで、オンラインレッスンのメリットとデメリット、そしてオンラインレッスンを有効活用する方法についてご紹介してきました。
オンラインレッスンは、学習者にとっては場所や時間に拘束されずに気軽に受けられる大きなメリットがあります。
ですが、それらのメリットは裏を返せばデメリットにもなり得ます。
オンラインレッスンを受ける前にまずはメリットとデメリットを確認、また通学と比較をしてみて自分にとってどちらがより合っているかを見極め、メリットの多い方を選ぶようにしてみてください。
また、場合によっては通学とオンラインを両方受講することで、双方のメリットとデメリットを補完でき、より効果的な学習ができるかも知れません。
日本で韓国語を話せるようになることは難しい、無理だと考えたり、留学しないと話せるようにならないと思っている人もいるかも知れません。
ですが、実際はそうではなく、日本にいても韓国語を話せるようになることはできます。
通学による対面でのレッスンしかできなかった時代と違い、今ではオンラインでその場で簡単に話す環境を作ることができます。
韓国語を話せるようになりたい、話す機会が欲しい場合は、ぜひオンラインレッスンも検討してみてください。

◇経歴
日本、韓国の企業で通訳・翻訳、アシスタントとして勤務
日本にて韓国語講師として5年勤務
フィリピンにてフリーの通訳として英語、韓国語、日本語の3言語の通訳を担当
◇資格
・韓国語能力試験(TOPIK)6級
・延世大学校韓国語教員養成課程修了
◇留学経験
【オーストラリア】
・クイーンズランドカレッジオブイングリッシュ:3カ月
・ゴールドコーストカレッジオブビジネス:6カ月
【フィリピン】
・ファーストウェルネスイングリッシュアカデミー:3週間
【韓国】
・梨花女子大学校言語教育院:3週間
・延世大学校言語研究教育院(韓国語教員養成課程):5週間
【タイ】
・プロランゲージ(タイ語):1年6カ月
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーにてソウルの企業数社で通訳・翻訳、セールス、マーケティングを担当
韓国語習得のための留学5回(一般韓国語、ビジネス韓国語)
延世大学校にて韓国人と共に韓国語教育について学ぶ
◇自己紹介
韓国語学習コンサルタント
韓国語講師
講座構築コンサルタント
オンラインで韓国語学習に悩みを持つ学習者の問題解決をする韓国語学習コンサルタント、韓国語講師として韓国語習得に成功する学習法や練習法も指導しています。
また、英語と韓国語習得に成功した経験とカリキュラム構築、教材作成の経験を活かし講座構築の方法をあらゆるジャンルのプロに指導するコンサルタントとしても活動しています。
海外就職でフィリピンのセブに移住して5年半在住、現在はタイのチェンマイに住んでいます。
外国語に興味があり、英語、韓国語(ビジネスレベル)、中国語(中級)、現在はタイ語習得を目標に勉強しています。