すき焼きの作り方を英語で説明してみよう!

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日本人のみならず外国人にも人気のすき焼き。

日本を観光した際に食べることを楽しみにしている外国人も多く、すき焼きの食べ方や作り方について質問される機会もあるかと思います。

しかし、日本ならではの調味料や調理方法を英語でどのように説明すれば良いか戸惑う方も多いのではないでしょうか?

本記事では、すき焼きに関連する英単語を始め、食べ方や作り方を英語で説明する方法、すき焼きのルーツまで詳しく紹介していきます。日本食について英語で説明する必要がある際に、ぜひ活用してみてくださいね。

1.すき焼きに関連する英単語やフレーズ

すき焼きは英語で「sukiyaki」と表現します。
これは、寿司を「sushi」と表現するのと同じ考え方で、日本特有の料理はそのままローマ字表記することが多いです。

最初に、必ず覚えておきたいすき焼きに関連する英単語とフレーズをご紹介します。

〜具材〜
牛肉:beef
焼き豆腐:grilled tofu
ネギ:green onion
しらたき(糸こんにゃく):shirataki noodles
えのきたけ:enoki mushroom
生しいたけ:fresh shiitake mushroom
春菊:crown daisy
牛脂:beef tallow
卵:egg

〜割り下〜 醤油:soy sauce
みりん:sweet cooking wine(mirin)
砂糖:sugar
酒:cooking sake

〜その他〜 鍋料理:hot pot
煮る:boil
具材:ingredients
野菜:vegetables

日本ならではの具材や調味料は、そのままローマ字表記で表現できる単語もあります。これらの単語は、すき焼きだけでなく他の料理を紹介するときも使えるので頭に入れておきましょう。

2.すき焼きを英語で表現してみよう

先程ご紹介した英単語を使い、すき焼きの食べ方や作り方をどのように表現するか学んでいきましょう。

2-1.すき焼きはどんな料理か英語で説明しよう

すき焼きがそもそもどんな料理か質問された際に、以下のように表現できます。

Sukiyaki is a Japanese dish made of beef, vegetables, grilled tofu, and shirataki noodles simmered in warishita sauce. The sauce is made with soy sauce, sugar, and cooking sake.
すき焼きは割り下で牛肉や野菜、焼き豆腐、しらたきなどを煮た日本料理です。割り下は醤油と砂糖、酒で作られます。

Sukiyaki is a Japanese beef hot pot.
すき焼きは日本の牛肉鍋です。

2-2.すき焼きの食べ方を英語で説明しよう

すき焼きといえば溶き卵につけて食べる方が多いかと思いますが、英語では以下のように表現できます。

Take what you want to eat from the pot, dip it in the raw egg and eat it.
お好みの具材を鍋から取り、生卵につけて食べます。

ここで少し余談ですが、日本とは異なり生卵を食べる習慣がない国が多いです。生卵を食べても問題ないのか聞かれる場合もあるので、以下のように回答するのが良いでしょう。

A:Is it safe to eat raw eggs?
生卵を食べても問題ないのですか?
B:The egg is fresh from a controlled sanitary environment. It can be eaten raw with no worries. If you don't like the raw egg, you can still eat sukiyaki without dipping it in the egg.
卵は衛生的に管理されていて、新鮮です。心配せずそのまま食べられます。もし生卵が苦手なら、つけずにそのまま食べても大丈夫です。

2−3.すき焼きの作り方を英語で説明しよう

すき焼きの作り方を聞かれた場合、英語でどのように説明すれば良いでしょうか?簡潔に説明したいときは、以下のように表現できます。

Cook beef and add the warishita sauce. Once the sauce is warm, add the grilled tofu, vegetables, and the other ingredients. Then boil them up.
牛肉を焼き、割り下を追加します。割り下が温まったら、焼き豆腐と野菜、その他の材料を加えます。そして煮立たせます。

また、レシピの詳細を説明する場合の表現方法を紹介します。

1.牛肉、焼き豆腐は食べやすい大きさに切る。ネギは1cm幅の斜め切りにする。しらたきは下ゆでして、食べやすい長さに切る。えのきたけ、生しいたけは石づきを取って半分に切る。春菊は5cm幅に切る。
Cut the beef and grilled tofu into a reasonable size. Slice the green onions 1cm width diagonally. Boil the shirataki noodles and cut into a reasonable size. Cut off the stem of enoki mushrooms and fresh shiitake mushrooms and cut them in half. Cut the crown daisy into 5cm width.

2.醤油とみりん、砂糖と水を混ぜ割り下を作る。
Mix soy sauce, mirin, sugar, and water to make warishita sauce.

3.鍋を中火で熱し、牛脂を溶かして鍋全体になじませる。
Put a pot on medium heat, melt the beef tallow and spread it thinly over the bottom of the pot.

4.ねぎを香りが出るまで焼き、牛肉をさっと焼き、割り下を加える。
Cook the green onions until aromatic, and cook the beef lightly and add warishita sauce.

5.鍋を弱火にして、そのほかの具材を入れて中火で煮込む。味がしみ込むよう、焼き豆腐は上下を返す。全体に火が通ったら好きな具を鍋からとり、卵をつけて食べる。
Turn down the heat, add the other ingredients and simmer on medium heat. Turn the grilled tofu over so that the taste soaks in. When all ingredients are cooked, take what you want to eat from the pot, dip it in the egg and eat it.


ここで少し余談!

下記記事では、日本食に関する英語表現をご紹介しています!外国の方に日本食の素晴らしさを伝えてみましょう♪♪

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3.日本のすき焼きのルーツは?

すき焼きは醤油の塩味と砂糖の甘味が調和した、日本独特の肉料理です。

そもそも、すき焼きはどのようにして生まれたのでしょうか?豆知識があることで、外国人に紹介する際にさらに話題を広げるきっかけになるので、ぜひ参考にしてくださいね。

3-1.すき焼きの歴史は江戸時代までさかのぼる

すき焼きは江戸時代末期頃に誕生しました。料理名の由来は諸説ありますが、昔は薄く切った肉を「剥見(すきみ)」と呼んでおり、その肉を焼いたことから「剥き焼き」になったと言われています。

また、もともと農家たちが仕事中におなかがすくと、農具の「鋤(すき)」の金属部分を鉄板の代わりとして豆腐や魚などを焼いて食べ、後に牛肉も焼くようになったことから「鋤焼(すきやき)」と呼ばれるようになったという説もあります。

飛鳥時代から明治時代に入るまでは、牛は農業などにおいて重要な労働力だったため食べることが禁じられていました。

そんななか、こっそりと牛肉が食べられるようになり、江戸時代末期には京都にすき焼き屋が初めて誕生したということです。そして、関西では「すき焼き」、関東では「牛鍋」が大流行しました。

しかし、1923年に起こった関東大震災をきっかけに関東地方の牛鍋屋は姿を消しました。次第に関西のすき焼きが関東に進出し、すき焼きと牛鍋が融合した「関東風すき焼き」が誕生したようです。

3-2.関東と関西のすき焼きの違い

では、関西風と関東風のすき焼きの具体的な違いはどういった部分でしょうか?それぞれの特徴を見てみましょう。

関西風:最初に肉を焼き、醤油と砂糖で好みの味に調えた後に野菜を加えていく。割り下は使わず、煮詰まったら水や酒をさして味を調整する
関東風:醤油・酒・みりん・砂糖を調合した割り下を使い、肉と野菜を同時に煮る

2つの決定的な違いは、「割り下」を使うかどうかということです。なお、卵につけて食べる点はどちらにも共通しています。卵をつける習慣が広まった理由としては 「栄養を補う」
「肉の臭みを消す」
「味に深みを出す」
「やけどをしない」
など諸説あります。

3-3.すき焼きとしゃぶしゃぶの違い

外国人によく聞かれる質問として挙げられるのが、すき焼きとしゃぶしゃぶの違いです。これらは、調理法や肉の厚さ、締めなどの点で異なります。

調理法:すき焼きは醤油やみりん、酒を調合した割り下を使うのが特徴で、しゃぶしゃぶは昆布などを使ったあっさりとしたダシ汁にくぐらせて、ポン酢やごまだれで食べるのが特徴
肉の厚さ:どちらも薄切り肉を使うが、すき焼き用の肉の方が煮込むため若干厚い
締め:すき焼きは締めがなく、煮た牛肉や野菜と一緒に白米を食べるのが主流だが、しゃぶしゃぶは締めに雑炊やうどんを作る場合が多い


ここでまた少し余談!

下記記事では、日本の定番料理「肉じゃが」の作り方の英語表現をご紹介しています!この記事を参考に、ぜひ外国の方に「肉じゃが」に作り方を紹介してみましょう♪♪

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4.まとめ

最後に、外国人からよく聞かれる質問とそれに対する回答をまとめます。

A:What is sukiyaki?
すき焼きとは何ですか?
B:Sukiyaki is a Japanese dish made of beef, vegetables, grilled tofu, and shirataki noodles simmered in warishita sauce. The sauce is made with soy sauce, sugar, and cooking sake.
すき焼きは割り下で牛肉や野菜、焼き豆腐、しらたきなどを煮た日本料理です。割り下は醤油と砂糖、酒で作られます。

または以下のようにシンプルに答えることもできます。

Sukiyaki is a Japanese beef hot pot.
すき焼きは日本の牛肉鍋です。

どのように食べるか聞かれた場合、以下のように回答しましょう。

A:How do you eat sukiyaki?
すき焼きはどのように食べればいいですか?
B:Take what you want to eat from the pot, dip it in the raw egg and eat it.
お好みの具材を鍋から取り、生卵につけて食べます。

作り方を聞かれた場合、以下のように表現できます。

A:How do you cook sukiyaki?
すき焼きをどのように作りますか?
B:Cook the beef and add the warishita sauce. Once the sauce is warm, add the grilled tofu, vegetables, and the other ingredients. Then boil them up.
牛肉を焼き、割り下を追加します。割り下が温まったら、焼き豆腐と野菜、その他の材料を加えます。そして煮立たせます。

料理の話題は頻繁に出てきますが、料理関連の英語に触れる機会が少ない方もいるかと思います。

ネイティブキャンプでは、講師とさまざまな話題について話せます。

ぜひ本記事で学習した内容を参考に、レッスンで練習してみてくださいね。