中国語で転職したい人が覚えておくべきポイント

Chinese

今回は、中国で転職したい人が覚えておくべきポイントについて解説していきます。

また、日本人が中国の転職市場でどのような需要があるのか、どういった能力を使って仕事をすることができるのかについてお伝えしたいと思います。

中国で転職するにはただ中国語が話せるというだけでは難しい側面があります。

具体的に言うと就労ビザの関係や中国の商習慣についての理解があるかないかなど、日本で転職活動をするよりもハードルは高いでしょう。

ただし中国市場で出回っている転職の求人案件には日本の転職市場よりも高い待遇であったりグローバル企業で活躍するポジションなどの求人があります。

今後も成長が期待できる中国で仕事をするということは自分自身が成長できるチャンスにもなりますし、待遇のアップや能力に応じた成果報酬を得る機会も日本に比べて多いはずです。

北京上海深センなど、都市によっても求人の種類や内容が異なることも多いので、どの都市でどういった仕事がしたいかということは明確に自分の中でイメージを持っておく必要があります。

日本でも中国語の求人案件は多くあるので日本国内で中国語を使った仕事をすることも十分可能です。

現在はコロナウイルスの影響で中国からの観光客が来られないような状況になっていますが、コロナウイルスがおさまった後には観光業は盛り返すことでしょうし、その時最も多く訪れる中国人旅行客に向けたサービスや人材募集はあるはずです。

英語に比べると中国語が話せる日本人の割合は圧倒的に少なくそのぶんチャンスも多いといえます。

どのぐらいの中国語力が必要なの?

中国語を使って転職をしたいと思っている人はまず自身の中国語能力とどのような求人があるかについて理解した方がいいでしょう。

中国語能力を測る指標としてはHSKや中国語検定などがありますのでこれらの取得は必須といえます。

中国語検定で言うと3級から2級程度の人は初級レベルなので簡単な会話や相手の話している言葉が理解できる程度だと思います。

そういう人にとってはホテルや飲食店のスタッフ、免税店や中国人旅行客の多い店舗での接客、 旅行会社での仕事や空港のグランドスタッフなどの業務であれば十分対応が可能だといえます。

中国語検定準一級程度であれば海外での営業活動や貿易事務、中国現地で勤務する管理職などの能力は備わっていると言えるでしょう。

中国語検定一級になると通訳や翻訳中国語講師の仕事なども可能となるレベルと言えます。

自分がなりたい職種を決めてそのレベルまで中国語を勉強するという形が、目的意識をもって中国語に取り組むことができるのでおすすめです。

これから中国語を始めるという人は仕事で使えるレベルといえる最低水準の中国語検定3級を目指して勉強するのも良いと思います。

またHSKは中国で就業する時に重要となりますので合わせて受験することをおすすめします。

中国政府公認の試験であるHSKはビザ取得の際や転職活動の際に使われますし、留学する際に求められるのもHSKです。

中国語を使った転職はどうやってやるの?

具体的に中国語を使った転職の方法についてお伝えしていきたいと思います。

中国語を使った転職活動は大きく二つに分かれます。

一つ目は日本国内で中国語を使った業務への転職活動です。

日本で仕事を探す場合は一般的な求人情報サイトを使い、その中で中国語というキーワードで検索をしていくのが良いでしょう。

日本の求人であれば中国工場とのやり取りや、中国から来るお客さんへの対応などが多いです。

メーカーや商社の場合、中国に拠点があるケースは多く、それらの橋渡し役としての活躍が求められます。

ただし業界未経験者だと採用のハードルは高くなります。

ある程度経験のある業界で転職をするのであれば、中国語を活かした求人が多くありますので挑戦してみてください。

職種としては開発や、企画、管理など多岐にわたります。

中国語だけを使う仕事というよりは日本で業務を行いながら必要に応じて中国語を使う機会があるというイメージの内容が多いでしょう。

二つ目は中国現地で転職活動をする場合です。

この時も海外求人専門の求人情報サイトがありますのでそれらをチェックすることから始めましょう。

日系の人材サービスも中国内で展開していますのでまずはそれらのサイトを確認し、自分に合ったものを選んでいくという形になると思います。

中国現地で転職活動するにあたって注意しないといけない点は、面接や転職活動が中国現地で行われることがあるということです。

その場合は実費で現地へ行き、面接を受けるという形になりますので注意が必要です。

最近はオンラインで面接を行う企業も増えているので、実際に現地に行かなくても転職活動が可能という企業は増えています。

また、中国現地で転職を行う場合は、どの都市で働くかということも重要となってきます。

上海や北京などの大都市であれば求人案件も多く、グローバル企業も進出しているので転職活動もしやすいと思いますし、生活もしやすいので日本人にとっては良い環境が整っているといえます。


ここで少し余談!

下記記事では、同じ漢字なのに違う意味を持つ中国語について詳しく解説しています!混乱しやすい部分なので、ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

nativecamp.net


中国語を使った転職に必要なスキル

中国語を使った転職で有利なスキルとはどのようなものがあるのかをお伝えします。

まず第1に中国語検定の資格があり、これは中国語を使った転職活動には必須のスキルと言えるでしょう。

具体的にはHSKと中国語検定の級を取得することです。

業務内容にもよりますが、仕事で、ある程度評価されるレベルとしてはHSKであれば5級、中国語検定であれば2級程度を目指すのが良いでしょう。

ただし、中国語が話せるというだけで転職活動がうまくいくと考えるのは軽率です。

単純に中国語が話せると言うだけであれば日本語のできる中国人留学生等と比べて企業にとって採用するメリットが感じられにくいと思われるでしょう。

日本人が中国語を使った転職で有利に働くのはやはり業務での専門性や知識などです。

業務に対する理解や専門知識があり、さらに中国語が話せるということであれば企業にとってその人材は即戦力となり得ると判断され、採用される可能性が高まります。

ですので中国語を使って転職したいという場合でも中国語の勉強だけではなく自身の転職したい業界の専門知識や資格などを取得しておくことはとても有効です。

また、中国語以外の言語が使えるということも転職活動に有利に働きます。

例えば中華圏へ進出している日系企業へ転職しようと考えたときに、その会社がグローバル企業であった場合は英語圏での業務のやり取りもあるでしょうし、香港などのエリアで転職活動をする場合には英語と中国語両方話せることが求められることが多いです。

中国語を使った転職を成功させるには

転職市場で必要とされる中国語人材は上記の通りですが、私が中国現地で見てきた日本人の中で転職がうまくいっていると感じる人達には傾向があります。

1.中国の文化や中国ビジネスについて理解がある人。

中国語を使って仕事をするということはその背景にある中国の歴史や中国人の気質などを理解した上で仕事をする必要があります。

こういった理解があるとビジネス上でも中国のスタッフと上手にやり取りすることができますし、日本のやり方に固執して中国との商習慣の違いを理解しようとせずに進めてしまうと失敗するケースも多いです。

ですので、中国を使った転職を考えている人は、本やインターネットで中国の理解を深めるということも同時に行なっていくと良いでしょう。

2.自己アピールの積極性が高い人です。

中国人に比べて日本人は控えめな人が多いためなのか、自己 PR が苦手な人が多い印象です。

中国語を使って中国人相手にビジネスをしていくのであれば、自分の意見や考えを主張することはとても重要になってきます。

それが出来ないと中国ビジネスで相手と対等に商談することができなかったり自分の不利な条件を受け止めることになる可能性があるからです。

ですので、転職活動においてもしっかりと自分のこれまでにしてきたことや得意なこと、また、採用された後に会社に対して貢献できることなどをしっかりとアピールするようにしましょう。

人事担当者も中国語人材を採用するにあたっては、中国ビジネスとの相性の良さも考えているはずなので、そういったしっかりと自分の意見を主張できる人が採用されやすいといえます。

3.中国での就業経験や留学経験があることです。

現地で働いたことがあるという実績は転職活動において高く評価されます。

中国でどのような業務を行っていたか、成果物やどのような実績を上げたかの説明をすることができれば企業にとってその人を採用するイメージが沸きやすいです。

また留学経験も転職活動に有利に働くでしょう。

中国へ留学していたことで語学力への信頼にも繋がりますし、中国への適性もあると感じてもらえるので、もし留学経験がある場合はそういった内容もしっかりとアピールしておくと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

中国で転職したい人にとって中国語はもちろんですが、それ以外にも、業務の経験や専門の領域をもつことが重要です。

中国での就業経験や正社員として駐在員の勤務経験がある人は歓迎されるでしょう。

私自身中国で長年働いてきましたが、転職市場が活発なので中国語を使った転職を考えている人はチャンスも多いと思います。

実際に中国で駐在員という立場で日本から派遣される場合は、駐在手当や各種手当がつくことが多く、月給も日本で働いていた時よりも上がるケースが多いようです。

また中国の大都市には世界のグローバル企業も進出していますので、中国語、日本語、英語が話せる人材であればさらに飛躍のチャンスがあります。

中国語を使った転職案件は転職サイトを検索することで探せますので、定期的にチェックをして、良い求人情報があれば応募してみてはいかがでしょうか。

中国語で仕事がしたいと思う人は自分から積極的に求人情報を取得して行動に起こす事が大切だと思います。