「困る」の英語表現をビジネスでの使い方も合わせて大公開!

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日常会話でもよく使う「困ったな~」という表現、これは英語でどのように表現するのでしょうか。そういった表現がパッと思いつかなかったり、バリエーションが少ない場合は色々な状況で使える英語を学習しておきましょう。

知らない単語を知るきっかけにもなりますし、英会話で使ってみて正しい発音を先生から聞けば自分のものにできます。

中学で習う「困る」という表現

実は、「困る」は既に中学生の時に習っている人がほとんどです。

be in troubleというイディオムに見覚えはありませんか?直訳すると「トラブルの中にいる」となり、意訳して「困る」という意味になります。このイディオムはネットで検索をかけると最初に出てくるものでもあります。それくらいポピュラーな表現方法ということですね。

使っている英単語はごく簡単なもので、直訳もわかれば使いやすいでしょう。何故困っているかをbecauseで繋げば立派な文になります。

・I’m in trouble because I forget my house key!
「家の鍵を忘れて困ってるんだ!」

こんな風にして使えば自分が何によって苦境に立たされているのかもわかりやすいですね。

他にも使える「困る」という表現

英語では、「困る」というニュアンスで使える表現がたくさんあります。よく使われる上記で紹介したbe in trouble 以外にも、以下のような使い方があります。

I'm stuck on the problem.

「その問題で困ってしまった。」

「詰まる」という意味のstuckを使えば、問題が起きたことで困って止まってしまったというような意味を付けることができます。

これ以上はどうしようもない、どうしたら良いかわからないといった時に使えます。解決方法がない、思いつかないようなシチュエーションにぴったりです。

I'm confused.

「どうしよう(混乱してる)。」

「混乱する」という意味のconfuseを使えば、困って混乱してしまっている状態を表せます。be confusedというようにbe動詞を使って受身形で使うのが一般的です。

このような形を取るのはbe interested in や be surprised などです。これらも中学英語レベルなのでいざという時にサッと口をついて出てくるように練習を重ねましょう。

Don't bother me with your problem.

「君の問題で私を困らせないでよ。」

ここのbotherというのは「邪魔をする」というような意味で、ホテルのドアにDon’t bother me.という張り紙などがよく使われます。意味は「邪魔をしないで。」となりますが、つまりは寝ているからサービスはいらないなどの意味合いになります。

何で私を困らせないで欲しいのかを言う時には、この例文のようにwithで繋げてみましょう。

こんな表現も「困る」として使える

学校で習った時には違う日本語訳で覚えたけれど、使うシチュエーションによっては「困る」という意味にもなるものを紹介していきます。

見覚えはある用語なのに、困っていることを相手に伝える時にパッと思いつきづらい表現でもあります。ここでまとめて覚え直しておきましょう。

I don’t know what to do.

「どうしたらいいかわからないよ。」

この表現は基本的なもので、訳としては上記のように「どうすべきかわからない」というように習います。けれど、困っているシチュエーションによってはこれが適切な場合もあります。

例えば、恋人と別れて復縁したいと思っているのに、相手の機嫌が悪い場合にはどうしたらいいかわからない人も多いのでは?そんな時にはこのような表現も使えます。

I can't come up with an answer.

「答えが思いつかない。」

答えが思いつかない時だって困りますよね。ということで、上記のcome up withというイディオムも覚えておきましょう。これは「思い浮かぶ」という意味です。

英検3級対策くらいで出てきますが、英会話で使おうと思うとこれも頭に思い浮かばないことが多いものです。しっかりと覚えた場合には時間をかけずに出てくるので、そうなるように何度も繰り返して口に出して言ってみましょう。

I had difficulty finding my stolen bike.

「盗まれた自転車を探すのにてこずって困ったよ。」

have difficultyは直訳すると「難しさを持っている」となりますが、意訳で「困る」となります。なんとなく、単語の意味からその様子がわかりますよね。この場合は、何で困っているのかを続ける時に動詞をing系にします。困難な状態であることを表せます。

You caused me a lot of trouble after you left the party!

「あなたがパーティーを去った後、私かなり困ったんだからね!」

こちらもtroubleという単語を使っています。「困る」という表現にtroubleを使うことは多く、ここではcause me a lot of troubleで「たくさんのトラブルを私にくれた」というような意味合いで使います。相手に少し文句を言いたい時などに使えます。

英会話ではにぎにぎしく楽しく会話が行われるので、使うとしたらシチュエーションが用意された時くらいでしょう。実際に使うとなると仲の良い友達に対してか、相手に対してかなり怒っている時になります。

冗談めいた感じで言うのであれば、表情がきちんとわかった状態で言うことをおすすめします。その方が違った意味で捉えられなくて無難です。電話口などでは顔が見えないので、自分は冗談として行ったのに嫌味っぽく聞こえてしまうかもしれません。

I’m struggling with English.

「英語が上手くできなくて困っています。」

英会話中に使えるとしたらstruggleを使った「困る」という表現です。ここでは単に英語に困っているとざっくり言っているだけなので、会話に困っていようがライティングに困っていようが何でも使えます。

英語を読むことに困っているなど、より限定的な意味で使いたいのであればwithの後にreadingと入れたらOKです。こちらの例文は現在進行形になっていることで今まさに困っているという様子を伝えられます。

It’s inconvenient because there’s no supermarket in front of the station.

「駅前にスーパーがないから困るよ。」

こちらの訳は「困る」にしてみましたが、直訳は「不便だ」です。これを表すのがinconvenientという単語です。

便利なお店であるコンビニもコンビニエンスストアの略で、それに反対語の接頭辞であるinを付けたことで対義語となります。特に「不便で困る」と言いたい時にはこの表現の方がしっくりくるでしょう。


ここで少し余談!

下記記事では「まずい」の英語表現についてご紹介しています!「まずい」にもいろいろなニュアンスが存在するので、ぜひ参考にしてみてください♪♪

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会社で使えるビジネス用の「困る」とは?

それでは、日常会話以外で使える「困る」といった表現を見ていきましょう。
会社内ではどのように言った方が自然なのか、失礼に当たらないのか、メールで文章を相手に送る時に違和感なく言えるのか、この辺りについて深掘りしていきます。

I’m afraid I wouldn’t be comfortable with that.

「恐れ入りますが、それでは困ります。」

ビジネスではあまり聞きたくない表現ですが、相手から言われる機会も、自分から言う機会もある表現です。上記で紹介してきたものと比べて少し訳も硬くなりました。

「恐れ入りますが」に相当するのがI’m afraidです。これはよく使われる表現でもありながら、中学生の時にならっている表現です。この後はまた新たに文章を主語、動詞と続けられるので使いやすいでしょう。I’m afraidの後には接続詞thatが省略されています。

ちなみにここでの「困る」はnot be comfortableで表されています。「快適な」を意味するcomfortableを否定することで「快適でない」、つまり「困る」ことを伝えています。

この例文では何に困っているのかをthatで表し、どんなことにでも当てはまるようにしていますが、具体的に言いたいのであればaccepting this jobなどを入れて、「この仕事は承諾しかねます。」などと言うこともできます。接続詞のwithの後なので、動詞を入れる場合はing系になることを忘れないようにしましょう。

文法的に解説してしまうとちょっと覚えにくいかもしれませんが、例文はそのまま使える表現なので丸暗記してしまうのもアリです。

Are you going to postpone the deadline? We can’t have that.

「納期を遅らせるのですか?それは困ります。」

この例文の後半部分、We can’t have that.が「困る」を表しています。直訳すれば「私たちはあれを持てない。」というような変な訳になるので通常は意訳します。

thatが何を表すのかを前半部分で表示したので、相手が納期を遅らせることについて困っていることがわかりますね。ちなみに、postponeは「延期する」、deadlineが「締め切り」です。

ビジネス英語で「困る」と言う時の主語はWeの場合も

また、ビジネスではよく使われるのがIではなくWeです。主語はどちらでも意味が通るのですが、例えば仕事の依頼をしているのが個人ではなく会社の仕事の一環であれば、その会社全体という意味でWeを使います。

個人的な頼みではない仕事がほとんどですから、ビジネスの場やメールを送る時には自分は会社の一員であることを意識してみましょう。

豆知識を言うと、医療の現場では別の意味でIよりWeの方が良いという意見もあります。医者が個人的にこう思う、こうした方が良いという意味よりも、Weにして医者も看護師も、時には患者も含めて皆で治療していきましょうという意味の方が優しく聞こえるからです。

たかがIとWe、されどIとWeですね。学校では習わない、または重要視されない部分ですが社会に出ると使うので頭の片隅に入れておきたい知識です。

他の「困る」という表現もありますが、ビジネスとなるとこの2つが便利です。いずれにせよちょっと硬い現場で「困る」と相手に言う時には少し厳しい表現となってしまうので、このくらいにしておく方が穏便に済むでしょう。


ここでまた少し余談!

下記記事では「ナメるなよ!」の英語表現についてご紹介しています!あまりいい表現ではないですが、いざという時に使えるように覚えておきましょう!

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まとめ

一言で「困る」と言っても、問題があって解決できずに困っているのか、難儀していて困っているのか、混乱するほど困っているのか、英語には色々と違いがあります。どの表現を使うのかはその時によりけりですが、その時の気持ちにより合っている表現を使えたなら相手に自分の気持ちが正しく伝わり英会話も上達していきます。

一方、ビジネスの現場では使える表現は丸暗記できるので、是非これを期に覚えてしまってください。日本語にはないニュアンスなども、頭に入れておけばすぐにでも使えるので細かい点にまで注意してみてくださいね。英語に敬語はないなんて言いますが、やはりどんな言葉を使うかは多少選ぶのです。