「クリエイター」って英語でどう表現するの?英語なの??

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クリエイターという言葉はテレビや雑誌などで非常によく目にする単語です。しかし、「クリエイターって何?どんな仕事をする人なの?」と問われると意外とはっきりと答えるのは難しいのではないでしょうか。

今回の記事では、クリエイターの意味や語源、どのような使われ方をしているかについてお伝えしていきます。これを読めば、あなたもクリエイターについてよく理解できること間違いなしです。ぜひ、最後までお読みください。

クリエイターを英語で表現するとなんという?

クリエイターとは、具体的にどのような人を指す言葉なのでしょうか。また、この言葉は英語でも日常的によく使われる言葉なのでしょうか。

最初に、クリエイターという英単語に関して詳しくお伝えしていきます。

クリエイターは和製英語なの?

私たちが日常的に使う表現の中に、和製英語はたくさん溢れています。

例えば
「ガソリンスタンド(gas/petrol station)」
「サラリーマン(office worker)」
「バイキング(buffet)」
「ペットボトル(plastic bottle)」
など、挙げていくときりがありません。 これらの和製英語を海外で使っても、意味が通らず理解されません。

では、クリエイターという言葉はどうでしょうか? 結論から言いますと、クリエイターは日本語と同じように海外でも非常によく使われる単語です。

日本語で「クリエイター」というと、「能力をアウトプットし、何かを作り出す人」という意味があります。具体的な職業では、作詞家や作曲家などの芸術家だけでなく、テレビドラマや小説などの脚本家や作家、漫画家やゲーム作家などもクリエイターと言われます。これらの以外にも、「何かを作り出す仕事をしている人全般」を指す、非常に広い意味をもつ言葉です。

では英語ではどうでしょうか。まず、createという英単語の語源や用法、使い方などを見ていきましょう。

Creatorという英単語ってどんな意味?どんな使い方をするの?

それでは、creatorとは、海外ではどのような使い方をする英単語なのかを見ていきましょう。

Creatorの語源や意味は?

Creatorの動詞形はcreateです。この言葉は元々ラテン語の「creare(産む、作り出す)」という言葉からできたものです。さらに、このcreareという単語自体は、同じくラテン語の「crescere(成長する、増大する)」という言葉が語源です。

元々このcreareという言葉は「神が創造する」という意味がありました。この言葉が英語に形を変えて入ってきて、今使われている「create」という言葉ができました。

CreatorはCreateにorを付けることにより、名詞化されています。この言葉の定義を見てみると「someone who has invented something=何かを作り出したり、開発・発明をしたりする人」という意味を持っています。

特定の職業だけではなく、何かを作り出す人に対して用いる言葉という点では、ほぼ日本語と同じ使い方をしていると言ってよいでしょう。

The creatorは「創造主」のこと

ここで注意が必要なのは、the creatorという言葉についてです。Theがついたときは「創造主(この世界を作り出した神)」のことを意味します。

元々、西欧社会はキリスト教の考え方があらゆる面で浸透しており、この世界は創造主によって作られたと広く信じられています。ですので、クリスチャン系の学校や教会では当然進化論の考え方や勉強することに対して否定的です。神がこの地球や万物を作ったと信じるクリスチャンと進化論の考え方(生物は環境に適応するように進化し、多様な種が生じていくこと)が相容れないのは当然のことです。

Theがつくときは「神」を意味することになるので、くれぐれも気を付けましょう。

動詞Createの使い方は?

①【創造する】

まず、一番代表的なの意味が先ほど挙げた「創造する」という意味です。この言葉が用いられている有名な英文を見てみましょう。

God create the heaven and the earth.
【神が天と地を作った。―聖書】

All men are created equal.
【すべての人類は平等に創られている。-アメリカ独立宣言】

これらの例文をみて分かるように、神がこの世界を作り出す、創造するという意味のcreateです。

②【つくりだす】

創造すると似ていますが、こちらは主語が神ではありません。
人などが何かを作るときに使う「作り出す・生み出す」という意味です。例文を見ていきましょう。

Corona virus isolation is creating new couples.
【コロナウィルスの隔離政策は、新しいカップルを生み出している。】

Steven Spielberg created a lot of wonderful movies.
【スピルバーグは多くの素晴らし映画を作ってきた。】

③【引き起こす】

Createには、何か(事態や場面など)を「引き起こす」という意味もあります。

His attitude created an awkward problem.
【彼の態度は、困った問題を引き起こした。】


どの単語も、何もない所から何かを作り出すという意味を持っており、意味が似ているので使いやすいですね。

Creativeとは?

Creativeは、「想像力のある・独創的な」という意味を持ちます。日本語でもよく「クリエイティブな才能を生かして~、」という風に使われることも多いので馴染みのある言葉ですね。

例)He is a creative genius.
【彼はとても想像力がある天才です。】

似ているので注意!creativity とcreatively

creativity とcreativelyは、creativeの派生語です。形がとても似ていますが、意味や用法は異なりますので注意しましょう。

Creativityは、「創造性」という意味の名詞です。

例えば、
You can trust his creativity. 
【彼の持つ創造性を信じましょう】

Creativity helps you see things differently and better.
【創造性は、物事を異なる角度から見て、よりよく変えていくことを助けます。】

というように文中で使われます。

一方、creativelyは副詞で、「創造的なやり方で」と、文を修飾する言葉です。

例えば、
He solved the matter creatively.
【彼はその問題を創造的な方法で解決した。】

He is a person who uses the mind creatively.
【彼は、創造的に考える人間です】

というように使われます。

注意していただきたいのが、アクセントの位置が変わることです。Creativityは「ti」の箇所を強く発音しますが、creativelyは「reat」の箇所に強勢を置きます。気を付けましょう。

クリエイター以外の言い方にはどんなものがある?様々な分野のクリエイターをご紹介!

Artist

こちらは日本語でもよく使われるので皆さんもおなじみの言葉ですね。

絵画や音楽、彫刻などの、主に芸術的な作品で活躍する人のことをこう呼びますね。日本人で「アーティスト」を指すときは、その道のプロや有名な人であったり、大きな成果を挙げたりしなくてはいけない印象をもちますが、海外では違います。 

仕事として特別に成果を挙げていなかったり、芸術分野で生計を立てておらずたとえそれが趣味の範囲であっても、制作活動をしていたり才能がある人は「アーティスト」と名乗ることができます。

Designer

デザイナーも、アーティストと同じく日本語化している言葉です。

デザイナーといえば真っ先に思い浮かぶのが服飾デザイナーでしょう。しかし、デザイナーは服飾分野に限っただけの表現ではありません。

元々デザイナーという言葉は、「デザインをする人」という意味があります。クリエイティブな仕事の中にはデザインを必要とする仕事がたくさんあります。

例えば、都市計画を行う「アーバンデザイナー」、車など乗り者のデザインを行う「カーデザイナー」、空間のデザインを行う「空間デザイナー」商品のデザインを請け負う「商品デザイナー」など、挙げていくときりがないくらい多様な分野で使われています。

Developer

Developerとは、「Developする人=開発する人」という意味です。

この言葉は主に、IT分野で使われます。ソフトウェアやハードウェアを開発する技術者や企業のことを指して、developerと言います。また、IT分野以外では不動産開発業者(宅地造成・リゾート開発などの主体となる企業)を指して使われることもあります。

例として
ITでは application developer, soft wear developer
不動産ではreal estate developer, land developerと使われたりします。

Writer

こちらも日本語とほぼ同じ意味で英語でも使われています。

言葉通り、「書く人」という意味の言葉で、作家や記者など、文章や記事を書く人のことを指します。ご注意いただきたいのが、この「書く」は文字を書くという意味ですので、絵やイラストを描く人はpainterや先にご紹介したartistと呼びます。

Author

Authorはwriterと似た意味をもつ言葉です。

日本語は「著者」と訳されることが多いです。しかし、Authorには、「a person who begins or creates something=何かを作ったり、始めたりした人」というもう一つの意味もあります。例えば、He is the author of the new tax plan.といえば、「彼はその新しい税制を考えた人です。」という意味になります。

Maker

Makerはこれまでご紹介してきた様々なクリエイターの中でも、単純で使いやすい言葉です。

この言葉は物質的に何かを作り出す人や物、組織のことを意味します。Dressmaker, filmmaker,といった言葉は日本語でもよく聞く言葉ですね。

また、makerは「万物を作り出した人」という意味で、先にご紹介したThe creatorと同じように神様のことを指したりもします。

Entrepreneur

Entrepreneurはあまり日本語では聞きなれない言葉ですね。この言葉は企業家や事業家という意味を持ちます。

英語での定義は「a person who attempts to make a profit by starting a company or by operating alone in the business world, especially when it involves taking risks」とされており、「時としてリスクを抱えながらも、ビジネスで新しく会社を立ち上げたり、独立して運営して利益を出したりする人」という意味です。新しいビジネスをクリエイトするという意味合いが強い言葉です。


ここで少し余談!

皆さん、普段「OK」という言葉を使っていると思いますが、なんで「OK」というかご存知ですか?下記記事でその由来をご説明しているので、ぜひ豆知識として覚えておいてください♪♪

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海外で有名なクリエイターといえば??

海外で有名なクリエイターといえば、アップルの創業者であるスティーブジョブスが有名です。彼は、大学を中退して仲間と共にアップル社を立ち上げました。

途中、アップルを退社してPIXARアニメーションを創業したり、他のビジネスに関わったりとその人生には紆余曲折あったものの、最後にはアップルのCEOとして返り咲き、アップル社を今では誰しもが知る世界有数の企業として育て上げました。多くの人々が彼のその創造性、独創性や知見に影響を受けました。

彼のCreativityさが伝わる名言をいくつかご紹介します。

The cure for Apple is not cost-cutting, The cure for Apple is to innovate its way out of its current predicament.
【アップル社にとって必要なことは、コスト削減ではない。この現在の苦境を乗り越えるための革新的な方法が必要なのだ。】

Sometimes when you innovate, you make mistakes. It is best to admit them quickly, and get on with improving your other innovations. 
【何か革新的なことを成し遂げた時に、時折間違いを犯すことがあるだろう。一番重要なのはそれをすぐ認め、他の改革にそれを活かしていくことだ。】

You can’t just ask customers what they want and then try to give that to them. By the time you get it built, they’ll want something new. 
【顧客のニーズを聞くことのみでなく、それを与えることが必要だ。あなたがそれを作り出すときには、彼らは他の新しいものを必要としているのだから。】

どの言葉を見ても、ジョブスは常に革新性を求めて製品を作り続けようとしてきたことが伝わってきます。世界の消費者のニーズをよくとらえていたからこそ、アップル社がここまで世界有数の企業となったといえるでしょう。

彼は2011年に56歳でその短い生涯を終えます。しかしながら彼が世界に残した偉業や彼の言葉は、今後も後に続くクリエイターの人々の心をつかみ続けることでしょう。


ここでまた少し余談!

下記記事では「遠い目をする」の英語表現についてご紹介しています!ぜひ参考にしてください♪♪

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まとめ

ここまでクリエイターやそれに関係する表現についてお伝えしてきました。クリエイターは日本語と同様の意味で使えるとても便利な言葉ということがお分かりいただけたかと思います。何かを自分の手で作り出すことは、人生を充実させる一手段でもあります。

コロナで世間が大変な時代ではありますが、自分にしかできない何かをcreateすることで、毎日を充実させていきたいものですね。