英会話での「お願いフレーズ」の様々な表現法をご紹介

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普段の何気ない会話の中で相手に何かを依頼する機会は、私たちが思っている以上に多く、そのような『お願いフレーズ』を英語でなんと言うかを学ぶことは表現の幅を広げるのに非常に役立ちます。

また、実はこの依頼表現というのはTOEICや英検などの検定試験でも多く出題される傾向にあるので、そのような表現を多く知っておくことで試験対策にもなります。

この記事ではカジュアルな言い方から仕事でも使えるフォーマルな表現まで、様々な場面で使える英会話でのお願いフレーズをご紹介いたします。

お願いごとをする前に使いたい前置きのお願いフレーズ

まずはじめに、日本語でも同じように相手に何かをお願いする際は前置きをするのがマナーです。
この章ではそのような前置きのフレーズを6つご紹介します。

基本中の基本!”Excuse me.”

意味などについてはわざわざ説明をするまでもないかもしれませんが、”Excuse me.”と声掛けをしてから話題を切り出すのとそうでないのでは、相手に与える印象が全く違います。
相手との関係が近ければ名前を呼ぶだけで良い場合もありますが、名前の前に”Excuse me.”を付け足すことで丁寧な印象を持たれます。

この後ご紹介するフレーズも基本的には全て丁寧な言い回しですが、いきなり話しかけては、せっかくの丁寧な表現もぶしつけになってしまいますので注意が必要です。

お願いがあるのですが

比較的親しい間柄の人に対して使えるフレーズとして、

·Can(Could/Would) you do me a favour?
·Can(Could/May) I ask you a favour?

の2つをご紹介します。

ややカジュアルな表現なのでビジネスにおいてクライアントなどに使うのには不向きですが、日本語で言う「お願いがあるんだけど / あるのですが」と同じ使い方ができます。

“favour”は“favourite”と同じ語源ですが、ここでは「親切」や「手助け」という意味合いで使われています。
また、イギリス英語では”favour”、アメリカ英語では”favor”とスペルが異なります。

まず、”Do me a favour”の形で使われる表現について解説いたします。

Can you do me a favour and pick up Sam from school today?
お願いがあるんだけど、今日Samを学校に迎えに行ってくれない?

最初のCanはCouldでもWouldでもほとんど同じ内容になります。

また、Can you do me a favour? Can you pick up Sam from school today?と、いったん”Can you do me a favour?”だけで区切って、その後にお願いごとを伝えるのも一般的です。

友人などには”Hey, do me a favour.”と言うこともできます。

ほとんど同じ意味·使い方の表現として、Can(Could/May) I ask you a favour?があります。

ただしこの場合は、askという行為自体はするかどうかを自分の意志で決めるので、”Will/Would I ask~”という言い方はしません。

ちなみに、お願いごとがいくつかある、ということをあらかじめ伝えたい場合であれば”Can I ask you favours?”とすることはできますが、普段の会話ではあまり聞くことも使うことも無いでしょう。

その他の前置きフレーズ

日本語でも「ごめん、今ちょっと時間ある?」とか「お手を煩わせてすみませんが」などいくつかあるように、お願いごとをする前の前置きフレーズは上に紹介したもの以外にもいくつかあります。

そのうち、明日からでもすぐに使えそうな表現方法を3つご紹介します。
下に行くほどフォーマルになっています。

Do you have time now?
今時間ある?

I’m sorry to bother you, but I’d like to ask you a favour.
お手を煩(わずら)わせてすみませんが、お願いがあります。

Can I interrupt you for a moment (second/minute)?
少しだけお時間いただけますか?

カジュアルな表現

Will you~? / Can you~?

前置きが長くなってしまいましたが、ここからは実際に相手に何かをお願いする表現をご紹介いたします。

まずは友人や同僚に対して使えるカジュアルな表現として”Will you~?””Can you~?”の2つについて解説します。

いずれもほとんど同じ意味で使えますが、微妙にニュアンスが異なることがあります。
“Will”は「意志」という意味を持っているように「してくれるかどうか」を尋ねているのに対して、”Can”は実際に「できるかどうか」も含めて聞いているというニュアンスがあります。

例えば、
Will you pass me the soy sauce?
醤油取って。

と言う場合、普通は醤油を取ること自体はできるという前提で、さらにはほぼ取ってくれるという期待を持って聞いています。

一方で、
Can you tell me his phone number?
彼の電話番号教えてくれる?

と聞くと、SNSで繋がっているだけ電話番号は知らないなどの状況が考えられるため相手が必ずしもYesと答えはしない、つまり相手に断る選択肢があることを考慮しています。

Will you pass me the soy sauce, please?
Can you please tell me his phone number?

などのように文中·文末にpleaseを含めるとより丁寧になります。

Pleaseの使い方

相手に何かをお願いする英語表現と聞いて一番最初に”Please~”を思い浮かべた人もいるかもしれません。
日常会話で使っても決して誤りではありませんが、あくまで命令文の形であることに注意しましょう。

この表現はどちらかというと、

Please fasten your seatbelt.
シートベルトをお締めください。

Please input your password.
パスワードを入力してください。

Please fill in this form.
この書類を記入してください。

などのように手続き上必要なことに対して使われる場合が多いです。


ここで少し余談!

下記記事では、「レジで使える英会話」をご紹介しています!この記事を参考にして、お会計をスマートに済ませましょう♪♪

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WouldやCouldを使ったビジネスでも使える依頼の表現

willやcanをwouldやcouldにすると丁寧になる、ということを知っている方は多いと思います。

これは日本語でも「もしお手すきでしたら」と言うように、「もし」を使って、この場合ではあなたが暇だとは決して思ってはいませんというニュアンスを伝えることで相手を重んじた丁寧な言い方になります。
このように文法用語では「仮定法」と呼ばれるものを使うことで丁寧な依頼表現をすることができます。

Do you think you could help me move this weekend?
今週末、引っ越しの手伝いをしてもらえませんか?

Would you mind repeating that?
もう一度言っていただけますか?
※mindの後には動詞のing形が来ます。

It would be great if you could help me with my luggage.
この荷物を運ぶのを手伝っていただけるとありがたいです。

この”It would be great”の部分を”I would be grateful”、もしくは”I would appreciate it”と言い換えることもできます。

It would be greatly appreciated If you could please confirm that you have received this email.
このメールを受け取ったことをお知らせいただくと、非常にありがたいです。

また、ifを使った文なので前後を逆にして言うこともできます。
上の例文の場合、
If you could please confirm that you have received this email it would be greatly appreciated.とすることができます。

その他、仮定法を使ったお願いフレーズとしてはwonderを使ったものを、海外ドラマなどで良く見かけます。

具体的には、
I was wondering if I could use your phone.
電話をお借りしてもよろしいでしょうか?

というように過去進行形でif I couldと続く形が非常に多いです。

その他の依頼表現

最後に筆者の経験談からその他のフレーズを2つご紹介いたします。

Is it possible for you to turn off the lights?
Can I ask you to turn off the lights?

電気を消しといてもらえる?

筆者がアイルランドの語学学校に行っていた時に、筆者は熱心な(厄介な)生徒だったため授業が終わると必ず最後まで残って質問をしていました。
そのため最後に教室を出るのが自分だったので、講師から教室の電気を消すよう頼まれる際に聞いたフレーズです。

もちろん疑問を解消するという意味で質問をすることは重要ですが、上の例のように質問をすることで当然会話の量も増えるので、疑問があればどんどん聞くと良いでしょう。


ここで少し余談!

下記記事では、「羨ましい」の英語表現についてご紹介しています!ぜひ参考にしてください♪♪

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まとめ

今回は英語でのお願いフレーズをご紹介いたしました。
日本語でも必要なお願いをする前の前置きフレーズとして、

Can you do me a favour?
Can I ask you a favour?
Do you have time now?
I’m sorry to bother you, but~.
Can I interrupt you for a moment?

などを。

そして、実際の依頼表現として主にwillやcan、またそれらを過去形にした仮定法の依頼表現などを見てきました。
具体的には、

Do you think you could~?
Would you mind~?
It would be great if~.
I would be grateful if~.
I would appreciate it if~.

などがありました。

また、最後に

Is it possible for you to~?
Can I ask you to~?

という2つのフレーズをご紹介いたしました。

場面によってフレーズは異なりますが、自分が良く使いそうなもの、気に入ったものを積極的に使ってみてください。