日本語の会話でも同様ですが、英会話をしていても「言い間違い」をしてしまうことは誰にでもあるのではないでしょうか。
この記事ではまず、「言い間違い」を英語で言った場合にどのような表現になるのか、類似のフレーズなどと併せて紹介します。
また言い間違いをしてしまった際の、言い間違いを訂正するフレーズや、そもそも言い間違いを減らすにはどのような対策をしたらよいのかといった内容まで解説するので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
言い間違いを英語で言うと
「言い間違い」を英語で言うとどの様な表現になるのでしょうか。「言い間違い」を英語で表現する方法やフレーズは様々ありますが、ここではその代表的な表現方法を4つ紹介します。
① I said it wrong.(言い間違えた。)
言い間違ってしまったすぐのタイミングに言う事で、発言が間違いであったと話し相手に伝えられます。
また、「it」を省略して「I said wrong.」とも表現可能です。
② a slip of the tongue(言い間違い)
ちょっとした言い間違いをしてしまった時に使える英語表現で、例えば下記のような使い方ができます。
Did I call you Sato? Sorry, Kato, just a slip of the tongue.
(佐藤って呼んじゃった?ごめん加藤、言い間違っちゃった。)
➂ ~ That’s not what I wanted to say.(それは私が言いたかったことではありません。)
~の部分を言い換えることで、その内容を話し相手に言い間違いであったと伝えられるフレーズです。
④ It came out wrong. (言い間違えた)
口から誤ってフレーズや単語が出てきてしまった、そう言うつもりではなかったというニュアンスを含んだ表現です。
英会話の中で言い間違いをしてしまった際には、これら表現の中から使いやすいものを使ってみてください。
言い間違いの類似フレーズ
次に「言い間違い」に関連するフレーズや類似表現などを合計で3つ紹介していきます。
① Oops(いけない、しまった)
いけない、やってしまったと感じた時に発言するフレーズが「Oops」です。
前述した「I said it wrong.」などと組み合わせて「Oops, I said it wrong.」などと使うことができます。
② Shoot (しまった)
「Oops」と似た内容の表現にはなりますが、より口語的な表現になるのでビジネスシーンでは使わないなど、使うシーンは選ぶほうが良い表現です。
➂ mispronounce (誤って発音する)
これまで紹介してきた言い間違いとは少し毛色が異なりますが、発音の間違いは英語で「mispronounce」です。
“mis-“(誤って)+”pronounce”(発音する)=mispronounce(誤って発音する)こうした作りの単語となっています。
Tom is always mispronouncing her name.
(トムはいつも彼女の名前の発音を言い間違える)
発音に関する英単語の言い間違いや、発音の言い間違いを減らす方法についても後述しているので、そちらの内容もぜひチェックしてみてください。
日本人が言い間違えやすい発音の単語
英語で発言したその会話の内容や単語、フレーズを言い間違えることがあるのはもちろんのこと、英語の発音を言い間違えることもあるのではないでしょうか。
英語の発音には日本語の発音にない舌の動きなどの要素も多く含まれており、発音に関しても言い間違えには注意が必要です。
ここでは、日本人がよく言い間違いしやすい英単語やその発音について、3つ程例を挙げて紹介します。
① Light(光、光線など)とRight(右、権利など)
「L」と「R」の発音をしっかりと区別しないと全く別の単語になってしまいます。
「R」の発音を練習して身につけることで、この二つの単語は上手く発音し分けることができるようになるでしょう。
② Sink(沈む)とThink(考える)
I think~(私は~と考えます)と言いたいのに、I sinkと発音してしまうと何処に沈んでいくの?と聞かれてしまう事態になってしまいます。
「th」の発音も日本語の発音には馴染みのない発音になるので、英語の発音を学ぶ際には特に注意すべき点の一つになるでしょう。
➂ She(彼女)とSea(海)
これらの単語はいずれも日本語表記すると「シー」となりますが、「She」と「Sea」のどちらも日本語のシーとは違った発音になります。
発音記号で表記するとSeaが[ siː ]、Sheが[ ʃiː ]です。
仮にこの解説でその違いが全く分からないという場合には、この記事内で後述する「発音を言い間違えないためには」の項目を読んでみてください。
英語の発音方法や発音記号の学び方を紹介しているので、きっとお役に立てるはずです。
言い間違いを訂正するフレーズ
ここまでは、言い間違いをしてしまった状態を表す表現などを紹介してきましたが、ここからは、その言い間違いをしてしまった際に、「その言い間違いを訂正するためのフレーズ」を紹介していきます。
① I mean ~ (私が言うつもりだったのは)
「意味する」の意が有名な「mean」ですが、例えば次の例文のように「I mean ~」を使うことで言い間違いの訂正にも使えます。
Turn right at the next corner. Oops, I mean the left.
(次の角を右に曲がってください。あ、左でした。)
② I wanted to say, ~(私が言いたかったのは~)
~に続く部分で自分の言いなおしたい内容を伝えることで、言い間違いを訂正できます。
➂ Let me say that again. (もう一度言わせてください)
言い間違いをしてしまったと話し相手に伝えた後に、「Let me say that again.」と言って言い直す内容を続けて喋れるとよいでしょう。
④ Let me correct it. (訂正させてください)
「Let me correct it.」は何かしら間違ってしまった時にその間違いを訂正する時に使える表現で、もちろん言い間違えを訂正したい時にも使えるフレーズです。
ここで少し余談!
下記記事では、「話が違う!」の英語表現をご紹介しています!買い物をして、最初と言っていることが違う時にしっかりと自分の意思を伝えられるようにしておきましょう!
英会話の上達には言い間違えする経験が必須
英会話をされている方が気になるのはちょっとした会話内容の間違いを訂正することよりも、英会話をする上で上手く言いたいことが言えないことであったり、自分の文法や単語の間違いだったりするのではないでしょうか。
ここからは、そうした実際の英会話の中で自分の文法や単語、フレーズ、発音のミスを見つけて訂正・上達していくための方法を紹介していきます。
言い間違えを減らすには
英会話における文法や単語、会話フレーズの言い間違えやミスを減らしていくにはまず、英会話の実戦経験を増やしていくことが必須です。
その上で、英会話をする中で自分が上手く言えなかったフレーズや単語などを覚えておいて、後に復習することが英会話の上達に繋がります。
この時、単語やフレーズだけでなく、文法項目についてもチェックできればよりスピーキング力が高められるはずです。
また仮にオンライン英会話や英会話教室で英会話を習っているのであれば、講師の先生に間違ってしまったフレーズを指摘してもらうのもよいでしょう。
講師の先生から指摘をあまり受けられていないという場合には、講師の先生に会話中のミスなどを指摘してくれるよう依頼するのも一つの手です。
そのミスの指摘依頼時に使えるフレーズについては次項で紹介しているので、そちらの内容もチェックしてみてください。
言い間違いを指摘してもらうためのフレーズ
英会話教室やオンライン英会話で、講師の先生に極力言い間違いや発音の間違いを指摘して欲しい、そのような場合に使えるフレーズを紹介していきます。
英会話する中で間違ってしまった単語やフレーズ、発音を講師の先生に訂正してもらえれば英会話力をより高めていくことも可能です。
① Could you point out my mistakes?
(私のミスを指摘して頂けませんか?)
point outが指摘するという意味です。
Could youの表現を使って依頼することで、丁寧な依頼表現となります。
英会話以外の場面でも、何かを人に教わるときに使うことができるフレーズです。
② Please do not hesitate to correct my English.
(ためらわず私の英語をなおしてください。)
hesitateがためらうという意味なので、遠慮なくcorrect(なおして)下さいという意味になります。
Englishの部分をpronunciation(発音)やgrammar(文法)などに変えて言うことで、より細かい指摘の依頼が可能です。
➂ Please let me know if I pronounce something wrong.
(私の発音におかしな所があったら教えてください。)
自分自身の英語の発音をチェックして欲しい時にはこのように依頼することも可能です。
なお、オンライン英会話によっては生徒のレッスン用プロフィールページに講師へ向けたメッセージを記載できるサービスもあるので、そのような場合にはプロフィールページに上記のような指摘依頼のメッセージを記載しておくのもよいでしょう。
発音を言い間違えないためには
英単語の発音の言い間違いを防ぐには、発音練習が一番の近道です。
「L」や「R」の音の区別ができるようになるためには、その発音時の口の形や舌の位置を覚え、実際に発音することが欠かせません。
また、発音を練習するのと同時に発音記号を覚えることで、新しい単語を学習する際にもその正確な発音が理解可能です。
英語の発音の方法や発音記号をどこで学べばよいかという話もありますが、英語の発音や発音記号についてまとめて書かれている書籍は数多く出版されています。
そうした書籍を使って英語の発音について学習することで、英単語の発音言い間違えの数は大きく減らせるでしょう。
なお、一人で英語の発音を勉強するのはモチベーションが続かなかったり、本当に正しい発音ができているか不安になったりするかもしれません。
その場合には、オンライン英会話などを使って発音のレッスンを受けるのも一つのおすすめ手段です。
例えば、ネイティブキャンプではレッスンの内容に「発音コース」が用意されていますし、他のオンライン英会話でも発音に特化したレッスンを用意しているサービスは多くあります。
発音のコースを受講すれば発音の矯正もできますし、同時に発音記号も学べます。
英語のプロの視点から発音が上手くできているかのチェックも受けられるので、発音の言い間違え対策としてオンライン英会話の活用も検討してみてください。
ここでまた少し余談!
下記記事では、レジで使える英会話をご紹介しています!英会話に慣れていない方だと、お会計の場面も緊張の一瞬です!下記記事を読んでお会計もスマートにこなせるようにしておきましょう♪♪
まとめ:言い間違いを恐れず英会話を楽しもう
言い間違いの表現には様々な種類がありますが、例えば下記のような表現などがあります。
・a slip of the tongue(言い間違い)
・~ That’s not what I wanted to say.(それは私が言いたかったことではありません。)
・It came out wrong. (言い間違えた)
日本語の会話でも言い間違いをすることはあるのですから、英会話で言い間違いをするのはある意味当たり前と言えます。
言い間違いをした際には、それを訂正したり、次に同じ間違いを繰り返さないようにしたりすることが重要です。
英会話の上達には様々な言い間違いがつきものですから、言い間違えにとらわれ過ぎずに英会話を楽しんでいきましょう。
似たような表現「あ、つい口に出ちゃった」などの英語表現も合わせて紹介してください。

2018年まで国内メーカーで製品設計を担当しながら、海外顧客とのやりとりや英日翻訳などの業務も経験。そして、2019年からフリーランスのライターとして英語学習に関するライティングを中心に活動を開始。現在は英語学習ブログの運営やツイッター、YouTubeなどライティング以外の活動も積極的に行っている。TOEICの自己ベストスコアは870点、現在オンライン英会話を使って英会話を猛特訓中。趣味は海外ドラマを見ることや言語設定を英語にしてゲームをすること。