「ツボる」の英語表現ご紹介!ネットでも使える表現10選!

laugh

「面白い」ということを表すのに使われる「ツボる」という表現。

英語で表すと、一番意味が近いのはおそらく”have a laughing fit”でしょう。

このfitは発作という意味で突然、制御できないという意味を含んでいるので、まさに「笑いのツボにはまった」という感じです。

この記事では「ツボる」の由来から、その他の似た英語表現を用例を交えてご紹介いたします!

ツボるの由来

まず、「ツボる」の語源にはいくつかの説があります。

そのため、由来を一つに特定することは難しいですが、一般的に「ツボる」は「笑いの壺にはまる」、あるいは単に「壺にはまる」が略されたものと考えられます。

この章ではこの「壺にはまる」という表現について、

·壺:急所、要点

·経穴:ツボ

·壺にはまる:思ったとおりになる

という3つの観点からさらに詳しく解説いたします。

壺:急所、要点

三省堂新明解国語辞典(第四版)によると「壺」には、

「急所。要点。『―を押さえる』」 という意味があります。

このことから 「笑いの壺」=「笑いの感性の急所」 という意味に転じたものと思われます。

ただしこの場合、用例にあるように「笑いの壺を押さえる」という表現が本来であれば正しいのですが、後で紹介する「壺にはまる」と組み合わさって今の意味になったと考えられます。

経穴:ツボ

鍼灸治療や指圧で刺激を与える部位のことを経穴と言いますが、一般的にツボと呼ばれています。

この事と、上で紹介した急所の意味から「笑いに効くツボ」のようなイメージをされる方も多いのではないでしょうか。

壺にはまる:思ったとおりになる

最後に、「壺にはまる」の本来の意味として「狙っていたとおりになる」(三省堂大辞林第三版)というものがあります。

また同じような表現として「思う壺」が挙げられます。

こちらの壺は昔行われていた博打でサイコロを出す皿のことを壺皿と言い、壺振り師が思った通りの目を出すことができたことから「期待したとおりになること」という意味に転じます。

現代で言えば、カジノでルーレットのディーラーが思ったところに玉を落とせるようなものですね。

これら2つの表現が合わさって「思うつぼにはまる」と言われることもあります。

これらの表現には「おかしい」など笑いに関する意味は含まれていませんが、笑いの深みにはまってしまう様を表すのにまさにピッタリなイメージです。

このように「笑いのツボにはまる」という表現は様々な意味やイメージが組み合わさって、現在の意味や使われ方がされていると考えられています。

laughを使った表現

さて、ここからは「ツボる」の英語表現を実際に用例を交えて解説していきます。

冒頭で述べたように、”A laughing fit”がまさに「笑いのツボ」に近いですが、この章ではその他にも”laugh”を使った表現をご紹介いたします。

a laughing fit

Oxford Advanced Learner’s Dictionaryによると、fitには “A sudden short period of coughing or of laughing.” とあります。

また、Cambridge Dictionary(Web版)によると “A sudden, uncontrolled period” とあります。

これらのことから、”A laughing fit”は直訳すると「笑いの発作」ということになります。

日本人の感覚からすると「ピッタリはまる」という意味でのfitとイメージすると覚えやすいかもしれません。

実際にはどのような動詞を伴って使われているのか、いくつか例をご紹介いたします。

have

“A laughing fit”を使った表現で最も一般的なのがhaveを伴うもので

“He had a laughing fit and could hardly talk for about 5 minutes.”

彼は5分近く笑いのツボにはまって話すことができなかった。のように使うことができます。

go into

“We went into insane laughing fits and couldn’t stop for a while.”

みんな気が狂うほどツボに入って、しばらくの間抑えられなかった。

可算名詞なので主語や状況に応じて複数形にする必要があります。

get/be caught in

この表現が最も「ハマる」という表現に近いかもしれません。

“I remember getting caught in laughing fits when I read the book.”

その本を読んでツボにはまったのを覚えている。

その他の表現

getやdo、be inも同様に使うことができます。

“I was in the biggest laughing fit ever.”

過去最高にツボった。

のように” a laughing fit”を修飾すると上級者に見えるかもしれません。

また、” in a fit of laughter”で「吹き出す、突然笑い出す」と言うこともできます。

I can’t stop laughing. / It made me laugh.

“laugh”を使った表現では、

“I can’t stop laughing.”

笑いがおさまらない。

“It made me laugh.”

笑えた。

などと言うこともできます。

「ツボる」という表現からは少し遠くなるかもしれませんが、内容としては” a laughing fit”とほぼ同じです。

いずれも基礎的な単語·文法で言い表せるので、とっさに言いたい時に使えそうです。

funnyを使った表現

「ツボる」ほどではないかもしれませんが、面白いということを伝えたいのであればfunnyで充分な場合があります。

“That’s funny.”

それ面白いね。

“funny”だけだと弱いと感じる場合はtoo, veryを付け足して感情を込めて言うと良いでしょう。

また、” hilarious”はそれだけでvery funnyという意味があります。

“She didn’t like the film at all - I thought it was hilarious.”

あの映画は彼女の好みじゃなかったみたい。僕はめっちゃ笑ったけどな。


ここで少し余談!

下記記事では「疲れた」の英語表現についてご紹介しています!疲れ具合によって表現方法が変わるので、正しい表現方法を押さえていきましょう♪♪

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その他の表現:crack(s) me up

“crack”は名詞だと、割れ目やひびを表しますが、「ジョーク」の意味もあり、動詞として「冗談を言う」という使い方もできます。

単に冗談を言うというだけでなく、「とても面白い」というニュアンスが含まれているので「爆笑」や「超ウケる」という使い方ができます。

カジュアルな表現になるので、ビジネスなどフォーマルなシーンではそぐわない場合があります。

“You crack me up!”

超ウケる!

直訳すると「あなたが私を爆笑させた」になります。

また、“Everyone in the class just cracked up.”教室にいたみんなが爆笑した。のようにcrack upのかたちで単に「爆笑した」のように使うこともできます。

ただし、次の例のように「精神的に参る」という意味もあるので文脈で判断したり、使い分ける必要があります。

”I think she's cracking up.”

彼女は精神的に参っているように思う。

crack me upを使うとlaughよりも程度が強く、本当に腹がよじれるほど、涙が出るほど笑ったという意味合いがあります。

語源として正しいかは分かりませんが、crackには割れ目の意味があるので、「笑いすぎで腹筋が割れた」とイメージすると覚えやすいかもしれません。

その他の表現:4つのネットスラング

ここまで日常会話で使える「ツボる」にまつわるフレーズについて解説してきました。

この章ではチャットやメール、ネット上で使えるスラングを4つご紹介いたします。

LOL

”LOL”は英語を学習している方なら一度は見たことがあるのではないでしょうか。

“Laugh out loud”の略で日本語でいう「(笑)」に近いでしょうか。

発音をもじった”lawl”や進行形にした”lolling”, 複数形にした”lolz”、また単に繰り返すだけのlolololなどの派生系があります。

haha

“LOL”と同様に「(笑)」や「w」に似たような使い方ができる表現として”haha”があります。

数をアレンジして、”hahaha”、”haahaa”など思い思いの形で使えます。

少し照れを含んだ”hehe”という表現もあります。

LMAO (LMFAO)

かっちりした教材で英語学習を続けている方や、ましてや大学までの教育の場でスラングというのは学ぶ機会が少ないものです。

実際に自分が使えなくても問題はありませんが、知っていると表現の幅が広がるかも知れません。

そのスラングの内、”LOL”に続いて代表的なものが”LMAO”でしょう。

”LMAO”は”Laughing my ass off”、ほぼ同じ表現の”LMFAO”は”Laughing my f◯◯king ass off”の略です。

「大爆笑、爆笑」など使われ方は”LOL”や”haha”とほぼ同じです。

スラングなので当然かもしれませんが、いずれも上品な言葉ではありません。

知り合いに使う場合はよほど親しい人に使うか、やはり匿名性のあるネット上で使うものと言えるでしょう。

「笑えるハプニング集」のようなかたちで、”LMAO Fails”という使われ方もします。

ROFL (ROTFL)

“ROFL”は”Rolling on the floor laughing”で床を転げるほど笑えるという意味で使えます。Tを省略しない”ROTFL”もあります。

先程の”LMAO”と組み合わせて”ROFLMAO”という言い方もあります。


ここでまた少し余談!

下記記事では「頑張れ」の英語表現をご紹介しています!実はフレーズによっては相手に失礼な印象を与えてしまうんです!!正しい表現方法を覚えていきましょう♪♪

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まとめ

今回は「ツボる」を英語で言う時の表現と「(笑)」や「w」のようなネットスラングをご紹介いたしました。

·意味として最も近い:” have a laughing fit”

·簡単な言い方として:” I can’t stop laughing.”, “That’s funny.”

·「超ウケる」:” You crack me up!”

·ネットスラング:” LOL”, “haha”, “LMAO”, “ROFL”.

日本での言い方やスラングと同じようにどれを使うかは人によります。

自分の好きな歌手や俳優、インフルエンサーがどれを使っているか見てみてお気に入りのものを使うと良いでしょう。