「結婚しませんか?」と尋ねることを、日本ではプロポーズと呼びますよね。これはアメリカでも同じで、proposeという言葉が使われています。
今回は、「プロポーズ」の英語表現と、実際に使える素敵なプロポーズフレーズについてご紹介してみたいと思います。
プロポーズは英語で何という?
それではさっそく、プロポーズの英語表現を見てまいりましょう!
propose
日本のプロポーズはこの言葉から来ています。
こちらの単語は、ビジネスの場での「ご提案」などにも使われる言葉なので、「結婚のプロポーズ」というのを明確にするためにmarriage proposalとすることもあります。
ask 人 to marry me
「<人>に私と結婚するように頼む」というフレーズですね。
これもプロポーズを表す言葉としてよく使われます。
このほか、プロポーズにまつわる英語表現をいくつかご紹介しておきましょう!
get engaged(婚約する)
「エンゲージ」というのは日本語でも使われますよね。「約束」という意味の言葉です。
なお、婚約指輪は”engagement ring”、結婚指輪は”wedding ring”と言います。
wedding ceremony / wedding reception(結婚式)
お式を表す言葉としては、ceremony(祝典)やreception(祝賀パーティー)といった単語を使います。
bride(花嫁)/ groom(花婿)
花嫁・花婿はこのように表します。
日本の結婚式でも時折使われる表現ですので、覚えておくと良いでしょう。
registration of a marriage(婚姻届)
婚姻届には、registration(登録)を使います。「結婚の登録」ということで婚姻届のニュアンスが出ていますね!
英語のプロポーズ表現
続いて、英語のプロポーズ表現を見てまいりましょう。
簡単な表現からレベル別にご紹介してまいりますので、参考にしてみてくださいね♪
レベル1:Will you marry me?(結婚してくれますか?)
シンプルなプロポーズの言葉ですね。
でも、もしかすると一番ストレートに気持ちが伝えられるという点で、女性が最も求めている言葉はコレかもしれません。
ちなみに、こちらのフレーズは海外ドラマ「フレンズ」の中で登場していました。
“I thought that it mattered what I said or where I said it. Then I realized the only thing that matters is that you, you make me happier than I ever thought I could be. And if you’ll let me, I will spend the rest of my life trying to make you feel the same way. Monica, will you marry me?”
(俺、プロポーズって場所とか言葉とかが大事だと思ってた。でも気づいたんだ。大切なことは、君が僕にとてつもない幸せをくれるっていうことだけなんだって。だからもし君さえよければ、残りの人生で君にも同じ幸せを味わってほしい。モニカ、結婚してくれる?)
何度もプロポーズしようとして、セッティングに失敗してしまったチャンドラーの、思い溢れるプロポーズですね。
回りくどくても率直な言葉が響く、素敵なフレーズです。
なお、こちらのフレーズは映画「セックスアンドザシティ」の中で、ビッグからキャリーへのプロポーズのセリフとしても登場していました。
“Carrie Bradshaw, love of my life… Will you marry me?”
(キャリー・ブラッドショー、運命の女性・・・。結婚してくれますか?)
粋な言葉をたくさん知っているミスタービッグも、このフレーズを選んだんだと思うと、やはりシンプルでまっすぐな言葉が一番なのかな?と思いますね。
また、映画「ブライダル・ウォーズ」では、プロポーズが待ちきれず彼氏に詰め寄ってしまった女性(リヴ)が、こんな素敵なセリフでプロポーズを受けます。
“I have never met an obnoxious, complicated, overbearing…gorgeous, smart, sexy woman in my life. And if you had just waited until tonight…Then you wouldn’t be the woman I fell in love with because she doesn’t know how to wait. Which is fine, as long as I get to spend the rest of my life trying to catch up with her. Liv… will you marry me?”
(これまでの人生で、君みたいに感じ悪くて、複雑で、高圧的で・・・ゴージャスで賢くてセクシーな女性には出会ったことがないよ。もし君が今夜まで待ってたら・・・(指輪を見せる)それは僕が恋に落ちた女性じゃないよな。だって待つことを知らない女性だもんな。でもいいんだ、これから残りの人生を僕と一緒に過ごしてくれるならね。リヴ・・・結婚してくれる?)
途中までは「え、振られちゃうの?」とハラハラしますが、最後の展開に胸が熱くなりますね。
プロポーズ自体はシンプルに”Will you marry me?”でいいと思うのですが、なぜ結婚を決意したのか、相手の魅力までしっかりと伝えてもらえたら尚更嬉しい気持ちになりそうです。
レベル2:Do you want to be married to me?(結婚してくれますか?)
直訳すると「僕と結婚したい?」という意味になり、ちょっと押しつけがましいフレーズにも見えますが、「あなたは結婚したいと思ってくれてますか?」というニュアンスで、よく使われる言い回しです。
こちらは、映画「プラダの恋に勝つルール」のラストシーン、元妻へのプロポーズのセリフで使われていました。
“Don’t think about anyone else and just answer this for you. Do you want to be married to me? Again?”
(他の誰でもなく、君自身のことだけを考えて答えてほしい。結婚してくれますか?もう一度。)
周りの人に遠慮してばかりのジョイ(女性)に、「君自身のことだけ考えて」と伝えるところに優しさを感じますね。
なお、今回はbe marriedが出てきましたが、marry,marriedを使ったフレーズがちょっとややこしいのでここでご紹介しておきましょう!
・be married to~:~と結婚している(状態を表す)
・get married to~:~と結婚する(動作を表す)
・marry~:~と結婚する(動作を表す)
toが必要かどうか、そして動作を表すのか状態を表すのか、しっかり確認しておきましょうね!
レベル3:話の流れでプロポーズ!
プロポーズの英語フレーズ、続いては明確なフレーズではなく話の流れで「結婚しよう」を伝えるレベル3の言い方です。
なんでも話し合って決めるカップルの場合は、こうした流れのことも多いかもしれませんね。
なお、映画「セックスアンドザシティ」のビッグ&キャリーのプロポーズシーンがいい例なのでご紹介しましょう!結婚しないまま付き合いが長くなっていた二人ですが、同棲を始めることをきっかけに結婚の話が出ます。
ビッグ:Did you wanna get married?
(君、結婚したかったの?)
キャリー:Well, I didn't...I didn't think that was an option.
(えっと・・・結婚が選択肢にあるとは思ってなかったから。)
ビッグ:What if it was an option?
(選択肢にあるとしたら?)
キャリー:Why? What, do you wanna get married?
(なに?あなた、結婚したいの?)
ビッグ;I wouldn't mind being married to you.Would you mind being married to me?
(僕は構わないよ。君は?)
キャリー:No. No, not if...Not if that's what you wanted.I mean, is...? Is that what you want?
(構わないわ。もしそれがあなたの望みなら。つまり・・・あなた本当に結婚したいの?)
ビッグ:I want you.So......okay.
(君が欲しい。だから・・・OKだ。)
キャリー:So...?Really? We're...? We're getting married?
(え・・・?じゃあ私たち・・・結婚するってこと?)
ビッグ:We're getting married. Should we get you a diamond?
(結婚する。ダイアモンドが無きゃダメかな?)
キャリー:No, no.Just get me a really big closet.
(ううん。大きいクローゼットだけで十分!)
お互いに気持ちを探りながらの会話で、リアルな心情が現れていますね!
ここで少し余談!
プロポーズの前に、まずは出会いがないとダメですよね。下記記事では「好意がある」ということを伝える英語表現をご紹介しています!目の前にタイプの人が現れたら、この記事を参考に好意があることを伝えてみましょう♪♪
日本と海外のプロポーズ&結婚式比較!違いはあるの??
さて、ここまではプロポーズの英語表現についてご紹介してまいりましたが、ここでは日本と海外のプロポーズ&結婚式事情について、比較してみたいと思います。
どんなところが同じで、どんなところに違いがあるのか、楽しみながら見てみてくださいね♪
プロポーズが最も多い日は・・・バレンタイン!
日本では、「一年の中でよくプロポーズがよく行われる日」というのはありませんよね。しいて言えばクリスマスでしょうか。
なんでもない日にプロポーズすることもあれば、彼女の誕生日、二人の記念日など、それぞれの思い出に残る日にプロポーズすることもあるでしょう。
ところがアメリカでは、バレンタインのプロポーズがとても多いのだそうです。
この背景としては、バレンタインの風習の違いが大いに関係しています。
日本では、「女性から男性にチョコレートを渡して告白する日=バレンタインデー」ですが、アメリカでは男性が女性にプレゼントをする日なのです。/p>
そこで、プレゼントを渡す流れの中で指輪を渡してプロポーズ、というのが多く行われるのだそうです。いろいろな文化の違いが見えて面白いですね!
結婚式のお祝儀はなし!?
日本では結婚式でお祝儀を渡すのがマナーとなっていますが、アメリカではお祝儀の代わりに「ブライダルレジスト」といって、事前に新郎新婦が指定したギフトリストの中から贈り物をする、という文化があります。
なお、ゲストの贈り物が被ってしまうことの無いように、オンラインでリストが管理されており、他のゲストが買ってしまったものはリストから消えていく仕組みとなっているのだそうです。
結婚するとなれば何かと入用ですので、新郎新婦の好みで選んだ品を買って贈ってもらえるのはとても助かりますよね!
バチェラー/バチェロレッテ・パーティーに、リハーサルディナー!
日本では、結婚式の前にやることといえば結納や両家顔合わせくらいですよね。
友人たちが内輪でお祝いしてくれることはあっても、結婚式以外で大々的なパーティーを行うことは少ないのではないでしょうか。
一方アメリカでは、独身さよならパーティー(バチェラーパーティー・バチェロレッテパーティー)が開かれたり、結婚式前日にリハーサルディナーが行われたりと、結婚式前にもイベントが盛りだくさん!!
一生に一度の大切な儀式ですから、とことん盛大に行うんですね。
ここでまた少し余談!
下記記事では「イチャイチャする」の英語表現をご紹介しています!「イチャイチャする」って英語だとどうやって表現するんでしょう??
まとめ
プロポーズにまつわる英語表現をご紹介してまいりました。参考になるものはあったでしょうか?
結婚というイベント一つをとっても、日本と海外の文化の違いがたくさん見えてきます。
今回英語フレーズをご紹介する際に参照したように、結婚を題材にした洋画もたくさん出ていますから、そうしたものを見て英語と海外文化を同時に勉強してみるのもおすすめですよ。
また、最近は海外旅行中に、海外の素敵な景色を眺めながらプロポーズするカップルも増えているんだとか。
せっかく異国の地でプロポーズするなら、すてきな英語フレーズを添えられたらきっと喜ばれますよね。
今回ご紹介したフレーズも参考にしながら、一生忘れられない素敵な英語フレーズで、プロポーズを成功させましょう!
高校時代イギリスに短期留学し、大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。金融機関勤務を経て、2017年結婚を機にフリーランスとしての活動を開始。現在はオンライン英会話スクールNativeCampで講師を務めるほか、TOEICコーチとしても活動(直近スコア915点)。趣味は海外旅行。