韓国ドラマを活用して韓国語を学習しよう!

韓国ドラマで韓国語を学ぼう、韓国語学習、ネイティブキャンプ

皆さんが韓国語に興味を持ったきっかけは何ですか?

韓国ドラマにハマって韓国語の学習を始めたという人も多いのではないでしょうか?

韓国ドラマは1クールが基本的に日本のドラマよりも長いので、話が二転三転したり、コミカルありドロドロあり、とにかく視聴者を飽きさせない中身の濃いものが多く、日本を始め世界中で人気を集めています。

魅力の詰まった韓国ドラマを楽しみながら、ちゃっかり語学を習得。そんな一石二鳥を実現させる、韓国ドラマの学習活用法をこれからご紹介していきます!

ドラマを使うメリットとデメリット

ネイティブの発音を学べる

ドラマを使った勉強法の最大のメリットは、何と言ってもネイティブの発音を学べるという点です。

独学ではどうしても限界があるのが発音です。

テキストを見るだけでは分かりませんし、付属の音声ファイルがあったとしても、例文をただ読み上げているだけで実際の会話とはほど遠いものです。

発音は間違って覚えてしまうと後々直すのが難しいので、最初にドラマを使って耳を鍛えるのは効率的と言えるでしょう。

使うシーンをイメージしやすい

テキストを使って勉強していても、この表現は一体どの様なシーンで使うんだろう…?と疑問に思う事はありませんか?

ドラマを活用することで、テキストよりもすんなりと使う場面をイメージする事ができます。

例えば、韓国人がよく使う「정신 차려(ジョンシン チャリョ)」という言葉があります。

日本語に直訳すると「精神を整えろ」となるんですが、実際には、試合などでミスを連発する仲間に対して「しっかりしろ」と注意する意味合いで強い口調でも使われますし、うろたえている相手に「冷静になって」「落ち着いて」といったニュアンスで優しく諭すようにも使われます。

ただ訳を見ただけでは分からない事も、映像を通してその場面を見ると、ぐっと理解が深まります。

語学以外も同時に楽しめる

語学だけでなく、韓国の文化やファッションを同時に楽しむことが出来るのも、ドラマのメリットです。

屋台のB級グルメ、レストランでの注文方法、お酒の飲み方等々韓国人の日常風景を切り取って見ることができます。

特に、旅行では見ることができない一般家庭での食事風景などは、文化の違いが顕著に表れていて面白いと思いますよ。

ファッションもドラマ当時の韓国の流行が分かりますし、日本でも人気がある韓国のヘアスタイルやオルチャンメイクは見ているだけでも勉強になります。

正しい文法でないことも

ドラマですから、文法通りではない表現が多く含まれるということをまず理解していなければいけません。

助詞が抜けているなんて当たり前、ちょっと汚い言葉遣いが出てくることもあるので、会社や学校で使う文法通りの韓国語を学びたい人にはドラマは不向きでしょう。

直訳でなく意訳が多い

直訳ではなく意訳が多いのもドラマの特徴です。

きっちり翻訳しようとすると、この日本語に対応する韓国語はどれ?!と混乱する事も。

そんな時は、韓国語ではこうやって表現するんだな~と軽く流して考えましょう。

また、ドラマの翻訳には表示できる文字数が決まっていることから、会話が省略されることも多々あります。

勉強を始める前にその点も頭の片隅に置いておくと良いでしょう。

学習向きのドラマと向かないドラマ

何と言っても、自身が楽しんで興味を持って見れるドラマで学習するのが一番です。

ドラマが楽しくなければ、当然学習へのモチベーションも落ちてしまいます。何度見ても飽きないドラマを選びましょう。

ですが、出来れば、以下の3点は避けることをおすすめします。

・時代もの

日本の時代劇で「そなたは~」とか「~してしんぜよう」といった古い言葉遣いが出てくるのと同様、韓国でも独特の言い回しを使うのであまり学習には向かないでしょう。

・医療・法律関係

難しい専門用語が多いので避けるのが無難です。

この単語は難しいから飛ばして…という作業を繰り返していると、文脈自体が分からなくなることも。

・バイオレンス系

韓国語には、英語のスラングに当たる욕(ヨク)というものが多くあり、バイオレンス系のドラマではこの욕が頻出します。

韓国人は学生のうちから友達や恋人とふざけて욕を使いあうのですが、韓国語に不慣れな外国人が同じことをやろうとすると、大事故を起こしかねません!

最初は욕のないキレイな韓国語から学習しましょう。

また、ドラマを使った学習では、韓国語字幕が表示できるかどうかが学習能率を大きく左右します。

韓国語字幕に切り替え可能なDVDを使うのが良いでしょう。

ドラマを使った効率の良い学習法

ここからは、ドラマを活用した詳しい学習法をご紹介していきます。

①日本語で楽しむ

教材にするドラマが決まったら、まずは普通に日本語の字幕か吹き替えでドラマを楽しみましょう。

ただし、ただ漠然と見るのでなく、これから学習するシーンをいくつか選びながら見てください。

選ぶシーンの基準はこんな感じです。

・訳なんてなくただただ好きなシーン

何度でも見たくなる、心に残るシーンってありますよね。

そのシーンに出てくる韓国語が今後役に立つかなんて関係ありません。

好きなシーンなんですから、とりあえず韓国語でマスターしてしまいましょう!

気に入ったセリフは記憶しやすく、時間がたっても不思議と忘れないものです。

直ぐに使う事はなくても、後々きっと何かの役に立ってくれるでしょう。

・言ってみたいセリフがあるシーン

こんな事韓国語で言えたらカッコいいな。

この慣用句、韓国語ではなんて言うんだろう?等々。

興味がある会話が出てきたのなら、学習しない手はありません!

・短いセリフが連続して続くシーン

学習を始めたばかりで長いセリフに手を出すと、解析するだけで疲れてしまいます。短い会話が続くシーンは学習にうってつけです。

②抜き出したシーンをもう一度

次に先ほど抜き出したシーンをもう一度日本語字幕で見ます。

内容は頭に入っているので、今度は韓国語を意識して聞き取る様にします。

聞き取った韓国語をある程度ハングルが書ける人はハングルで、無理ならカタカナで書き出してみましょう。

③韓国語の字幕でチェック

ここでは答え合わせの様な作業になります。

書き出してみたハングルやカタカナは、実際どう書かれるのか。

例えば、「分かった」という単語は「아라써」と聞こえますが、実際には「알았어」と書かれます。

このように、韓国語独特のパッチㇺがあるために、聞こえたものと実際のハングルが違う事が多々あると思います。

最初は間違えて当たり前。何度も繰り返すうちに、自然と「알았어」と書けるようになるはずです。

④ハングル字幕を見ながら復唱

俳優のセリフに続いて復唱しましょう。

ネイティブの発音を自分のモノにする大事な作業です。

パッチㇺの読み方に気を付けながら、何度も何度も声に出して言ってみましょう。

後は、この②~④の作業を繰り返します!

⑤字幕なしに挑戦!

最後に字幕無しで韓国語の聞き取りに挑戦です。

セリフを聞いて、瞬時に日本語がイメージできれば合格です!


ここで少し余談!言語学習にはたくさんの方法がありますが、下記記事では「昔話・童謡」を使った勉強方法をご紹介しています!

nativecamp.net


韓国語学習におすすめのドラマ3選

最後に、韓国語の学習に役立ちそうなドラマを3作品ご紹介したいと思います。

年齢や性別に関係なく受け入れられ、純粋にドラマとしても楽しめ、且つ出来るだけ韓国の文化や社会に触れられるものを選んでみました。

①「ミセン~未生」

韓国サラリーマンのバイブルとも称されたWEBコミックが原作のドラマで、幅広い世代から支持されました。

囲碁棋士を目指していたチャン・グレ(イㇺ・シワン)は夢を諦め、母の伝手でインターンとして総合商社に勤め始めることに。

高卒で社会人経験のないグレは周りの同僚達からお荷物扱い。

そんなグレが、社会で揉まれながらも囲碁で培った集中力や戦術を活かして少しづつ認められ成長していく社会派ヒューマンドラマです。

理不尽な上司、非正規雇用の現実、ワーキングマザーの苦悩、日本の企業でも起こりうる問題と、その中でもがきながら働く等身大の彼らに引き込まれてしまう名作です。

ミセンは、臨場感あるセリフの一言一言が心に響き、多くの韓国人の共感を得ました。

お芝居っぽくない普通の言い回しが多いので、日常会話の学習にぴったりです。

②「恋のスケッチ~応答せよ1988」

1997と1994に続く「応答せよ」シリーズの第三弾です。

前の2作も大ヒットしましたが、方言がほとんどなので語学学習の観点からは断然1988をおすすめします。

舞台は韓国で初めてのオリンピックが開催され、活気溢れる1988年ソウル。

ソウルの下町に住む5組の家族と、兄弟のように育った幼なじみ5人が繰り広げる面白くて心温まるホームドラマです。

18歳という多感な時期の5人の恋愛模様、家族の温かさ、地域社会との繋がりなど、古き良き時代がとても丁寧に描かれています。

この作品の醍醐味は、当時の韓国の一般家庭のリアルな様子が見れるところです。

服装や髪型、ノスタルジックな風景は、この時代を知らない日本人の若い世代が見ても何故か懐かしく感じられるでしょう。

③「ゴハン行こうよ」

韓国名は「식샤를 합시다」。식샤は正しい韓国語ではなく、식사(食事)をもじったもので、直訳は「食事をしましょう」になります。

2013年に放送され、誰かと一緒に食事をする意味とその大切さを再認識させてくれると大人気に。

シーズン3まで出ていて、どれも大ヒットしています。

シリーズ通して主人公は保険会社に勤めながら、美食家の人気グルメブロガーでもあるク・デヨン(ユン・ドゥジュン)。

主人公はそのままで、シーズンごとに舞台とヒロインが変わる設定です。

題名の通り、とにかく色々な韓国料理が出てきて、それをとっても美味しそうに食べるドラマです。

食事だけでなく、恋愛やサスペンスの要素まで詰まっているので見ていて飽きません。

韓国料理好きにはたまらないこのドラマ。

学習意欲が落ちている時、このドラマを見れば本場の韓国料理を食べに韓国旅行に行きたくなり、再び韓国語学習への意欲を取り戻せるかもしれません!


ここでさらに余談!下記記事では韓国料理を使いながら韓国語の勉強ができる方法をご紹介しています!楽しみながらできる勉強方法を見つけ出しましょう♪♪

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おわりに

今回紹介した3作以外にも韓国ドラマには面白い作品が沢山あります!お気に入りのドラマがあれば学習にどんどん活用しましょう。

語学学習は一朝一夕でどうにかなるものではありません。焦らず時間をかけてコツコツ続ける事が何よりも大切です。

いつか字幕なしで韓国ドラマを楽しめるその日を夢見て、今日も学習に取り組みましょう♪