カナダといえばナイアガラの滝ですね!
いつでも大迫力で流れる滝はそれだけでたくさんの人を惹きつける、魅力溢れるスポットです。
その姿を体感しようとすると、様々な楽しみ方があります。
今回は定番のナイアガラクルーズから、近年人気のアトラクションまでをご紹介いたします!さらに、ナイアガラの隠れた魅力にも迫っていきますね。
これを読めば、あなたもナイアガラに行きたくなること間違いなし⁉
ナイアガラってどんなところ?
ナイアガラとはカナダのオンタリオ州南部に位置する地域で、ナイアガラ半島の大部分を占めています。
そして、ナイアガラの滝とは、カナダとアメリカの国境にあるエリー湖から、オンタリオ湖へ流れる、ナイアガラ川にある滝を指します。
カナダのオンタリオ州と、アメリカのニューヨーク州を分ける、国境の役目も担っている重要な滝です。
①カナダ滝(カナダ側)
②アメリカ滝(アメリカ側)
③ブライダルベール滝
の三つがあり、氷河期末期、五大湖の水が大西洋へ流れ出る過程に出来たと言われています。
③のブライダルベール滝ですが、非常に可愛らしい名前ですね。
この滝は他の滝に比べて細いため、風が吹くと滝が霧状になり、それが花嫁のベールのように見えることが由来があるそうです。
ナイアガラの滝には伝説がある
有名なものには、伝説が付き物ですよね。
実は、このナイアガラの滝にも、たくさんの伝説があります。
今はもちろん禁止されていますが、過去にはあの滝に飛び込んでみたい!とたくさんの人々が果敢に挑戦をしました。
今回は、その中の1つをご紹介致しますね。
この過酷な挑戦に挑み、初めて生還したのは当時63歳の女性教師アニー・テラーさんと飼い猫の黒猫でした。
1901年10月、1人と一匹は大きな滝の前で樫のワイン樽に入りました。
人々はあの滝を下ろう、と言う彼女の発想に驚きながらも、面白半分で集まったそうです。
そして、酸欠状態ながらも無事、彼女と飼い猫は生還しました。
しかしながら、可愛そうなことに黒猫の方はあまりの怖さに毛が逆立ち、降りてきた頃には白猫に見える程だったと言われています。
気の毒にも程がありますね。
滝を見に行こう~おすすめはここだ!
さて、滝下りは非常に魅力的ではありますが、そこまで命を懸けなくても近くで滝を見ることはできます(笑)。
ここでは定番のクルーズから、近年人気のアトラクションまで一挙ご紹介致します!
①一番人気はアメリカの「霧の乙女号」
こちらは創業150年以上の歴史を持つ観光船です。
船に乗りカナダ滝へ向かい、滝壺の寸前にしばらく停留します。
乗船時間は30分ほどで、滝の激しい水しぶきを浴びるため、乗客は皆レインコートを着用しています。
2013年まではアメリカ側、カナダ側の両方から運行していましたが、現在はアメリカ側からのみの運航となっています。
因みに、当時はアメリカ側から来た乗客には青いポンチョが、カナダ側から来た乗客には赤いポンチョが配られていたそうです。
何の色に由来しているのか分かりますか?
正解は、、国旗です!
大人 $19.25
子供(6~12歳) $11.20
5歳以下(同伴者がいる場合) 無料
料金は米ドルです。
午前9時~午後5時 (平日)
午前9時~午後6時 (週末)
細かく日程が組まれているため、HPで確認してから行きましょう。
豆知識ですが、この「霧の乙女号」と言う名前には言い伝えがあるそうです。
昔々、ナイアガラ周辺に住んでいた美しい乙女が、村長の命令で結婚することになりました。
しかし、彼女はこれを拒んで式の途中に逃げ出したそうです。
これにより乙女は村を追放されましたが、滝に住むと信じられていた精霊に呼び寄せられ、なんと滝と一体になりました。
そのため今でも、霧の中に乙女の姿が現れるのではないか、と言われているそうです。
②カナダ側の「ホーンブロワー ナイアガラクルーズ」
こちらは2014年から霧の乙女号にかわってカナダ側から運航しているクルーザーです。もちろん皆ポンチョの色は赤色です。
カナダ側ですからね。こちらはホースシューホールズの目の前まで近づくコースです。
そしてこのクルーザー、期間限定で夜には花火がみられるクルーザーになります。滝から花火なんて最高に贅沢ですね!
日中クルーズ
大人 CN$28.95
子供(5~12歳) CN$18.95
4歳以下は無料
夜間花火クルーズ
大人 CN$42.95
子供 CN$27.95
4歳以下 CN$27.95
日中クルーズ
午前8時30~午後8時半
花火クルーズ(期間限定です)
午後9時半~
③「風の洞窟ツアー」
続いて、アメリカ側からの滝に最も接近できるアトラクションで「風の洞窟ツアー」と言うものがあります。
ブライダルベール滝を真下から見上げることができるスポットで、滝までわずか6mの距離まで近づけるのが一番の魅力です。
ここでも濡れることが予想されるためレインコートとサンダルが支給されます。
大人:$17.00
小人:$14.00
09:00-17:00
※時期により異なります。
④「テーブルロック」
最後に、カナダ側の絶景スポットとして有名なのが「テーブルロック」です。
カナダ滝の真横から、テーブルのように張り出しているのが由来だそうで、轟音や飛沫を間近に感じることができます。
こちらは他のスポットとは違って24時間365日大迫力の滝を堪能できるスポットで、隣接する「テーブルロック・センター」も年中無休で営業しています。
フードコートや案内所もあるので、観光途中の休憩所のような形でも利用できますね。
ちょっと一休み中にも滝を感じられる場所です。
また、近年、ナイアガラの滝の歴史をムービーや特殊映像で鑑賞できる体験型アトラクション「ナイアガラズ フューリー」が大人気です。
映像では、四季折々のナイアガラの滝が見られ、雷の音や天井から霧や雨など迫力のある演出が施されています。
大人:$14.25
子供:$9.25
所要時間:約45分
大自然の滝。大都会の夜景
次に、ナイアガラの夜の姿をご紹介致します。
世界三大瀑布のひとつであり、カナダ有数の観光名所でもあるナイアガラの滝。昼間は、その雄大な自然に人々は胸を打たれるでしょう。
しかし、夜のナイアガラはまた一味違った魅力的な姿を見せてくれます。
「ナイアガラの滝」は、秘境の地にあるというイメージが強いですが、滝を中心に街が広がっており、周辺は賑わいのある繁華街になっています。
ナイアガラの滝に面しているカナダのナイアガラフォールズ。
ここには「クリフトンヒル」という繁華街があります。
色とりどりの派手な看板や、ネオンが眩しい楽しい街で、カナダ最大級の観覧車があります。
こちらは高さ53メートルからナイアガラの滝が見られる絶景スポットでもあります。上から見る滝も素敵ですね。
この辺一帯が、まるでテーマパークのようになっているため、夜も十分楽しめます。
そして、もう一つの魅力が滝のライトアップです。
「フォールズイルミネーションクルーズ」を利用すると、約40分間目の前でライトアップされたナイアガラの滝(カナダ滝)のライトアップを見る事ができます。
水しぶきや霧までライトアップされた滝は日中とは違う幻想的な光景です。
「アメリカ滝」とその横の「ブライダルベール」滝も上記のカナダ滝と同じように美しくライトアップされます。
ライトアップされる期間は限られているものの、年中を通して観られるなんて嬉しいスポットですね。
冬の滝は神秘的
さて、ナイアガラの滝にも冬がやってきます。
冬のナイアガラは、最高気温が5℃を下回り風の強い日には体感温度が-20℃にもなることもある、とても寒い場所です。
そのため、冬期には月の半分以上が雨か雪の日となってしまいます。
しかし、晴れた日の空は透き通った青色が美しく、雪の白色とのコントラストが見られ、非常に壮大な景色に生まれ変わります。
ここまで寒ければ滝も凍ってしまうのでは?と思いがちですが、そんな事はありません!
ナイアガラの滝は冬場でも完全に凍ることは無く、極寒の時期にも一部が凍るだけです。それ以外は水飛沫をあげ、壮大に流れ続けるのです。
また、凍った滝は自然が作り上げたオブジェのようでとても真似できないほどの素晴らしさです。これは是非とも一度は見たい景色ですね。
冬のおすすめスポット
冬には冬の楽しみ方があります。
冬季のおすすめ観光スポットはここ、「ジャーニービハインドザフォールズ」(Journey Behind The Falls)です。
滝の裏に作られた通路から勢いよく流れる滝の裏側を見ることが出来る場所です。
間近に見る滝の迫力は、まるで雷が目の前で落ち続けているかのようで、恐怖さえ覚えます。
もちろん冬以外でも観光できますが、凍った滝の水が氷柱になり、その上から大迫力で流れる滝を目の前で感じられるのは冬のこの場所だけです!
極寒の日は流れる滝も一部が凍っているため流水音も夏場とは少し違い、視覚、聴覚、振動など全身で大自然の冬を感じられます。
こちらは「テーブルロックセンター」という建物の中に入口があり、チケットを購入して入場できます。
17.30カナダドル
4月中旬~12月中旬
9:00~20:00(金・土曜 ~22:00)
12月中旬~4月中旬
9:00~18:00(金・土曜 ~20:00)
定休日 無休
ナイアガラは美食の町⁉
沢山観光した後、一日を締めくくるのは豪華なディナーですよね。
滝で有名なナイアガラですが、実は、ロブスターやワインが有名な美食の町でもあります。
これは有名な話ですが、カナダはロブスターの世界最大の輸出国。カナダでとれるのは大西洋ロブスターで、品質も非常によいため世界中で高く評価されています。
そして、ナイアガラの滝の近く、先ほどご紹介した「クリフトンヒル」にはロブスターを堪能できるお店がたくさんあります。
加えて、ナイアガラの滝があるカナダのオンタリオ州ですがワイン作りで盛んな街です。この地ではカナダのワインの約8割が生産され、この地方の自然環境が美味しいブドウを育てるそうです。
もともと、カナダのワインが有名になったきっかけはアイスワインでした。
これは、自然に凍ったブドウで作る、糖分が濃縮された極甘口のデザートワインで、冬には零下20度になるというナイアガラ半島の気候はアイスワイン作りにぴったりでした。
しかし、こちらは通常のワインの8倍以上のブドウを使用するため、非常に貴重なもので大量生産ができない高価なワインでもあります。
どちらも、ナイアガラに訪れた際には是非、食してみたいものですね。
カナダの留学先で有名な「バンクーバー」について知りたい方はこちらから!
まとめ
ナイアガラは、朝でも昼でも夜でも、春夏秋冬いつでも楽しめる、観光にはうってつけのおすすめスポットです。
滝を楽しむためのアトラクションも上記以外にまだまだ沢山あります。
時間とともに移り変わる滝の姿は、人を魅了してやまないものですね。
目の前で迫力を体感するもよし、遠くから眺めてその滝の悠然たる流れに心を落ち着かせるのもまた乙なものです。
そこに特産品のワインやロブスターを堪能する時間が加われば、もう言うことはありませんね。
みなさんも是非一度、ナイアガラに訪れてみては如何でしょうか。

日本の大学卒業後、アメリカの大学でデザインについて学びました。 その後帰国しアパレルメーカーのデザイナーとして勤務。外資系だったため、月の半分は海外出張という多忙な日々を送っていました。 その後オーストラリア人と結婚しオーストラリアに移住。現在は2児のママをしながら自宅でデザイナー兼ブログライターをしています。 海外でのリアルな生活事情や、ご当地グルメ、文化、もちろん英会話についても役に立つようなネタを書いています。 趣味は、ギター。ロックが大好きでよく家族で野外フェスに出かけます。