近年、色々なところで「断捨離」という言葉を聞くようになりました。
特に、季節の変わり目、年の変わり目、何かの節目に断捨離が何かと話題になりますよね。
また、断捨離スペシャリストなる方々も出始めてきており、ますます断捨離そのものが広まっています。
断捨離がここまで流行っているのは、やはり何かしらの効果が期待できるからだと思われますが、具体的にどのような利益をもたらすのかをご存知の方は多くはないのではないでしょうか。
また、断捨離を外国人にどのように説明したら良いかがわからないという人も少なくはないでしょう。
今回は、英語で断捨離について説明できるようになるために、断捨離の意味やメリット、海外の断捨離概念、さらに、実際の英会話で使える英語表現を例文も併せてご紹介します!
断捨離について
「断捨離」という言葉はそもそもどういう意味なのかをご存知でしょうか。
まずは本来の意味を知り、さらにメリットや、海外での断捨離への概念も併せて理解していきましょう。
断捨離とは
断捨離と聞くと、「片付ける」「不用品を捨てる」といったようなイメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし、それだと少し曖昧なので、断捨離の本来の意味をグーグル検索してみました。
すると、Wikipediaのページには以下のように記載があります。
断捨離は、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を、ヨーガの行法である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)を応用し、
断
:入ってくるいらない物を断つ。捨
:家にずっとあるいらない物を捨てる。離
:物への執着から離れる。として不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的である。ヨーガの行法が元になっている為、単なる片付けとは異なるものとされている。
(Wikipedia引用)
やました氏が2009年に出版した「新・片付け術 断捨離」という本にて「断捨離」という言葉が使われ、本の大ヒットにより世間に知られるようになりました。
さらに、2010年には新言・流行語大賞にもノミネートされました。
ちなみに、「断捨離」という言葉は、やました氏によって商標登録しています。
なお、断捨離をする対象は、有形物のみならず、人間関係やSNSのようなものも含まれます。
また、似たような言葉に「ミニマリズム」「ミニマリスト」などがありますが、やました氏はそれらと断捨離を区別しています。
断捨離のメリット
断捨離をするメリットはたくさんあると言われていますが、実際に断捨離を行ったことがない人にとっては、一体どのようなメリットを実感できるのかのイメージが湧かない方もいるでしょう。
もちろん、
「部屋が片付く」
「整理整頓が楽になる」
「空間が大きくなる」
といったようなメリットもありますが、それはただの日常の部屋の片付け程度でも実感できるものです。
ここでは、一般的に言われている断捨離のメリットを5つご紹介します。
①思考が整理される
部屋にある不要なものや無駄なものは、ある種のノイズです。
そのノイズによってごちゃごちゃとした思考になってしまい、落ち着いた精神状態を保てなかったり、考え事をしても思考がまとまらなかったりするという経験をする人は多いです。
そのような原因になっている不用品を自分のいる環境から排除し、ノイズを減らしていくことでマインドがクリアになり、仕事や生活のことなど、日常的に起きている様々なことに対し、しっかり考えて行動したり対応したりできるようになります。
②ストレスから解放される
①にも少し共通しますが、基本的にノイズは人にストレスを与えます。
なぜなら不要なものだからです。
不要なものを与え続けれられたら、恐らくほとんどの人がストレスを感じるでしょう。
そのようなストレスの原因となっているノイズを取り除くことで、知らず知らずのうちに日常的に感じているストレスから解放され、すっきりとした気分で生活することができるようになります。
③本当に必要な物が何かがわかる
「断捨離をする=不要なものを処分する」ということ、つまり「何が本当に必要なものなのかを明確にする作業」を行うということです。
物に溢れた現代だと、安くたくさん色々なものを手に入れることができますが、一方で、なんとなく日々購入しているけど使っているものはほんの一部という人もいるでしょう。
そのような無駄をなくしていくことができるのも断捨離の1つのメリットと言えます。
④お金が貯まりやすくなる
何が必要で何が不要かが断捨離を通して理解できるようになると、普段から「余計な買い物はしない」といった意識が芽生えるようになります。
また、人によっては、安価なすぐにダメになる脆いものをたくさん購入するサイクルから、高価だけど大事に使って長持ちするものを購入するようになったりもするでしょう。
結果的に、無駄な出費を抑えることができるようになり、断捨離前よりもお金が貯まりやすくなる可能性は大いにあります。
⑤人間関係がよくなる
ストレスに感じたり、自分の人生にとってプラスにはならないような人間関係を整理した上で断捨離することで、最終的に自分に必要な友人が誰なのかを理解することができます。
もちろん、縁を切る宣言をするというようなことではありませんが、意識的に距離を置くような断捨離の仕方は可能でしょう。
また、近年だとSNSの流行もあり、友人とSNSで繋がっている、SNS上のみの友人など、様々な繋がりがあると思いますが、そのようなネット上で繋がっている友人の断捨離をする人や、SNSそのもの自体の断捨離をする人もいるようです。
海外に断捨離の概念はあるか
日本と全く同じ「断捨離」という概念というわけではないですが、国によっては断捨離的な考えを持つ人たちが増えてきているところもあります。
その中には「ミニマリスト」や「シンプリスト」と呼ばれるような人たちも含まれます。
また、書籍「人生がときめく片付けの魔法」で一躍世界的に有名になった「こんまり」の相性で知られる近藤麻理恵さんの影響力も手伝ってか、アメリカを中心とした諸国で片付けブームが起こり、至る所でリサイクルショップに大量の不用品が持ち込まれるなどの現象も起きたと言われています。
さらに、大手映像ストリーミング配信サービス「Netflix」によるオリジナル番組「Tidying Up with Marie Kondo」では、片付けられなくて困っているアメリカ人の家庭を近藤さん本人が訪問し、こんまりメソッドを指南しながら片付けを成功させていく姿が見れ、こちらも話題になりました。
また、ミニマリストの部屋や生活を見せたり説明したりするようなYouTube動画や、家を持たずにバンライフを送ったり、大きな家を売って小さな部屋で生活をし始めるようなストーリーを見せるテレビ番組なども増え、世界中で「片付ける」「捨てる」「持たない」といった意識を持っている人たちが増えてきていると言えます。
断捨離に関する英語表現
海外でも人々の間で断捨離的な概念が広まってきている、ということがわかったところで、外国人と断捨離について英語で話ができるように、ここでは断捨離に関する英語表現や例文をご紹介します。
断捨離を英語で言うと?
「断捨離」という言葉にぴったり当てはまる単語は英語にはないと言われていますが、近い意味で以下の単語が挙げられます。
・decluttering
「declutter(片付ける)」の動名詞です。
断捨離には深い意味が込められているものの、一言で言えば片付けることなので、この単語で断捨離を表すことが可能です。
ちなみに「clutter(ちらかす)」という単語もあります。
・minimalism
「minimalism 」という言葉も、不要なものを捨てたり買わないという断捨離をしていくことで、最小の本当に必要なものだけで生きるライフスタイルになっていくという意味では、断捨離を説明する上で使える単語だと言えます。
・simple living
「minimalism」にも似ていますが、無駄を削って、シンプルなライフスタイルを求める意味で「simple living」という表現で断捨離を説明することは可能です。
ちなみに、近藤麻理恵さんの本や片付けの方法が世界的に大ヒットし、直接的に断捨離を意味するわけではないものの、英語圏では「KonMari method」という表現も使われるようになりました。
断捨離について英語で説明しよう
最後に、断捨離についての英会話で使える例文をご紹介いたします。
Danshari is a Japanese concept that is getting popular.
断捨離は人気になってきている日本の概念です。
Danshari means cleaning or tidying up.
断捨離は掃除や片付けを意味します。
I don’t know what Danshari means.
断捨離の意味を知りません。
I have never tried Danshari.
断捨離を一度もやってみたことがありません。
Why do a lot of people do Danshari?
なぜ多くの人が断捨離をするのですか?
What do you think about Danshari?
断捨離についてどう思いますか?
Danshari is not easy to do.
断捨離をするのは簡単ではありません。
The KonMari method is so popular in the US.
アメリカではこんまりメソッドがとても人気です。
Marie Kondo is the queen of decluttering.
近藤麻理恵さんは片付けのクイーンです。
The Danshari movement started about 10 years ago.
断捨離ムーブメントは約10年前に始まりました。
Danshari means “decluttering” in English.
断捨離は英語で「decluttering」という意味です。
Dansyari is one of the ways to improve mental clarity.
断捨離は思考を明瞭さを改善するための方法の一つです。
You don’t have to force yourself to do Danshari.
無理に断捨離をする必要はありません。
Danshari is a made-up word consisting of three Chinese characters.
断捨離は3つの漢字で構成される造語です。
Danshari is difficult to translate into English.
「断捨離」は英語へ翻訳するのが難しい。
Danshari is composed of three Chinese characters, meaning "refuse", "throw away" and "separate".
「断捨離」は、「拒む」、「捨てる」、「分離する」を意味する3つの漢字で構成されています。
まとめ
時代が変わるにつれ、人々の価値観や考え方も変わっていきます。
物で溢れている今、断捨離をすることで雑念が消え去り、何が本当に必要なものなのかが見えてくるというメリットは多くの人たちに刺さるものがあるのでしょう。
もし日々の暮らしの中で不要なノイズを感じているのであれば、無理のない範囲で断捨離を試してみてはいかがでしょうか。
◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.