2020年の東京オリンピックが、いよいよ近づいてきましたね!
せっかく日本に来てもらえる機会が増えるので、外国人の方にもぜひ日本文化に触れてもらいましょう!
また、最近はSNSが盛んなので、そこでつながった外国人の方に「日本に行ったら、なにすれば良い?」なんていう風に聞かれることもあるかもしれませんね!
日本ならではの伝統文化に興味のある外国人観光客は多いです。
能、文楽、そして歌舞伎、これらは日本の3大伝統芸能とも言えるでしょう。
そのなかでも歌舞伎は、庶民のための大衆娯楽として楽しまれてきた歴史があります。
日本の伝統芸能である『歌舞伎』をを外国人に英語で紹介できたら、きっと話が弾むはず♪
ところで、みなさんはまず日本語で歌舞伎について説明できますか!?
「ん~、、、」と首をかしげる人が多いかもしれませんね(笑)
ぜひ、このブログで日本人の方も歌舞伎について学びながら、英語のフレーズを覚えて外国人客の皆さんに日本の魅力を伝えていきましょう!
『歌舞伎』ってどんなもの?
まず、起源について、、、
江戸時代の初期に、常識はずれな行動や服装で注目を集める人たちの行為を『傾く(かぶく)』といい、その人たちは『かぶき者』と呼ばれていました。
そのような『かぶき者』の独特な装いや動きを取り入れたものが『かぶき踊り』とよばれ、それが現在の『歌舞伎』の元となりました。
『かぶき踊り』を最初に考案したと言われるのは、出雲大社の巫女『阿国(おくに)』です。
出雲大社への寄付を集める目的で全国をまわっていた阿国の一行が、客寄せのために考えたものだといわれており、最初は女性が演じるものでしたが、風紀を乱すという理由により女性が演じることを江戸幕府に禁止され、その後は現在同様、男性のみが演じるようになりました。
・・・この内容を英語で説明するの!?と思った方!
私も、そんなこと今の英語スキルで説明するのは到底無理です(笑)
そもそも『歌舞伎』を説明するのに、歴史よりもまず具体的にどんなものかを想像してもらう方が分かりやすいと思いませんか?
なので、今回は『歌舞伎』の歴史よりも、具体的にどんなものかにスポットライトを当てて紹介していきましょう!
それでは、『歌舞伎』がどんなものなのかを英語で言ってみましょう!
●“Kabuki” is a traditional Japanese performing art.
→”歌舞伎”は日本の伝統芸能です。
●It consists of drama, dance and music.
→芝居、踊り、音楽から成り立っています。
●Kabuki was designated by UNESCO as an Intangible Cultural Heritage in 2009.
→2009年に歌舞伎はユネスコの無形文化遺産に指定されました。
●Kabuki is played by only male actors. Women’s roles are played by male actors, called “onnagata”.
→歌舞伎は男性役者のみで演じられています。女性役を演じる人を”女形”と呼びます。
この4つの文章が言えれば、『歌舞伎』が日本の伝統的な文化のひとつだと理解してもらえるでしょう。
ここでひとつ!みなさんは『歌舞伎』と『能』の違いを説明できますか?
『歌舞伎』も『能』も日本の伝統芸能で、踊りと音楽を融合させた芝居ですが、具体的に何が違うのかを言葉で表現するのは、とても難しいですよね。
始まりに関して言えば、歌舞伎が江戸時代の江戸文化に対し、能は1,300年も前からあるものです。
とても簡単にフレーズだけで言ってしまうと、、、
【歌舞伎】
・like entertainment
→エンターテイメントのようなもの
・Actors put makeup on their faces.
→役者は顔に化粧を施しています。
【能】
・like musical
→ミュージカルのようなもの
・Actors wear masks called “No-men”
→役者は”能面”と呼ばれるお面をつけてます。
大きな違いは起源や始まった時期、人物など歴史的なものになりますが、そちらを説明しても、全くどんなものか分からない人には、歌舞伎がどんなものか想像がしづらいので、例えや見た目を伝えた方が伝わりやすいかもしれませんね👍
歌舞伎に関する情報は多く、入手することも簡単です。東京五輪の観光客も意識しているのかもしれませんね。
例えば、日本芸術文化振興会のウェブサイトがあります。このサイトでは、国立劇場、国立能楽堂、国立文楽劇場などの情報が一挙にまとめてあります。
上映される公演情報、チケットの購入はもちろん、鑑賞教室が主催されています。
鑑賞教室とは、実演を交えた解説と名作の鑑賞で構成された公演です。
舞台を観るだけでなく教材も用意されていて、歌舞伎や文楽が初めての人でも伝統芸能に親しむことを目的としています。
メールを登録して、メールマガジンを受け取ることもできますし、英語のページも用意されています。
また、歌舞伎公式総合ガイド「歌舞伎美人(かぶきびと)」は、英語による情報サイト「Kabuki Web」をオープンしました。
外国人向けに、公演案内、歌舞伎の楽しみ方が載っています。チケットの予約・購入も英語で行なえるのは、外国人にとってよいことです。
これらの情報を教えてあげることも、日本文化を理解するために役立ちますね。
能についても知りたい!という方は、こちらのブログも要チェック!
外国人客でも楽しめるおすすめポイント
東京の東銀座にある『歌舞伎座』に限られた話にはなりますが、『歌舞伎座』は世界で唯一の歌舞伎専門の劇場なので、ぜひ日本に来る機会がある外国人客の方には、『歌舞伎座』で公演を見ることをおすすめしてみましょう!
また、歌舞伎座の中にはお食事処もあり、おそばなど日本食も食べられるので、日本食の人気が上がってきている最近では、そこもおすすめできるポイントになりますね♪
それでは、英語のフレーズではどのように伝えるかチェックしてみましょう!
●”Kabukiza” is the only theater in the world that’s dedicated to Kabuki.
→”歌舞伎座”は世界で唯一の歌舞伎専用の劇場です。
●You can eat Japanese food there.
→そこでは日本食を食べることができます。
また『歌舞伎』の最大の特徴でもある、お顔に施してある化粧の『隈取』と豪華絢爛な衣装だけでも、見るだけで楽しいおすすめポイントになります!
『隈取』は化粧の仕方によって、役柄の特徴を表しているそうです。
●Kabuki makeup is called “Kumadori”, which expresses their characters.
→歌舞伎の化粧は”隈取”と呼ばれ、役柄の特徴を表しています。
●Kabuki costumes are very elaborate and spectacular.
→歌舞伎の衣装はとても凝っていて、見ごたえがあります。
東京国際映画祭というフェスティバルをご存知ですか?
第30回となった年には、「歌舞伎座スペシャルナイト」として尾上菊五郎さんや市川海老蔵さんによる演目の上演が行なわれました。
こういったイベントも外国人が楽しめるものでしょう。
日本語が分からないと躊躇する方へ
歌舞伎座と国立劇場では、日本語が分からない外国人客向けに英語のイヤホンガイドがありますので、英語の解説を聞きながら鑑賞できます。
●The Kabukiza and the National Theatre provide English earphone guides. So even if you don’t understand Japanese, you can enjoy Kabuki.
→歌舞伎座と国立劇場は英語のイヤホンガイドを提供してます。ですので、あなたが日本語が分からなくても、歌舞伎を楽しむことができます。
日本人の方でも、あまり歌舞伎のことよく知らないから難しそうと躊躇している方に朗報です!
日本語の音声ガイドもありますので、ぜひ、音声ガイドを聞きながら歌舞伎を楽しんでみてください!
海外公演について
日本に行くことは難しいけど、日本の文化に興味があるといった外国人の方はたくさんいると思います。
そんな方々にも、ぜひ日本の文化にふれる機会や楽しんでもらえる機会があるとすばらしいですよね!
最近では、日本の伝統芸能を世界に発信するべく、いくつかの国で海外公演をしています。
その情報も教えてあげると、相手の選択肢の幅が広がるのでいいかもしれませんね♪
また、上述した『KABUKI WEB』といった英語版歌舞伎サイトもあるため、そちらの情報も合わせて紹介すると分かりやすく、説明ができるでしょう。
海外公演の一例を挙げると、中村勘三郎と演出家の串田和美らが中心になって設営した仮設劇場の『平成中村座』はアメリカのニューヨークにて公演を行っています。
大きな反響があり、世界でも『歌舞伎』は注目を集めてます。
最近の歌舞伎事情について
最近は、人気の少年漫画の『ONE PIECE』の漫画要素と歌舞伎をミックスさせた
『スーパー歌舞伎』
が話題をよんでいます。
『スーパー歌舞伎』は歌舞伎が敬遠されるひとつの要因とも言える、「昔の言葉でなにを言っているかわからない」と感じている若い方たちにも、親しみやすい現代語による演技が行われています。
内容も漫画ということで、とても親しみやすいですが、さらに現代語ということで難しい点がなくなり、老若男女問わず楽しめる歌舞伎に進化しているのではないでしょうか!
また、音楽も和製楽器だけでなく、西洋楽器を取り入れた荘厳な音楽に、煌びやかな衣装や、アクロバットな殺陣など内容だけでなく、目や耳でたのしめる歌舞伎にどんどん進化しています。
外国人の方にも『ONE PIECE』のファンはたくさんいらっしゃいますよね!
その方たちにも、日本の伝統的な演劇である『歌舞伎』と最近の日本の文化である『アニメ/漫画』を同時に楽しんでもらえる内容となっているので、ぜひ日本人として紹介したい1つの作品になります!
最後に
みなさん読んでみていかがだったでしょうか?
歌舞伎を英語で説明するとなると、言葉の壁があり、とてもそんなことできないよと躊躇してしまいそうですが、特に難しい単語を使わずに説明ができると感じていただけたのではないでしょうか!
また「異文化交流だ!」と題材を難しくおいてしまうと、なかなかチャレンジができませんが、友だちに「歌舞伎ってこういうものだよ、一緒に行こうよ」と言い、遊びに誘うのはとてもやりやすいのではないでしょうか?
そうすることで、自分の日本の文化への理解も深まりますし、英語のコミュニケーション能力も自ずと上がってくるはず!
2020年の東京オリンピックにより世界から日本が注目される機会に、みなさんも一歩勇気を出して、海外のお友だちを作ってみましょう!
単語の復習
難しい単語は使わずにとは言いましたが、いくつか難しい単語が出てきていたので復習をして、意味を覚えて今後も使えるようになりましょう!
consist から成り立つ
was designated 指定された
Intangible Cultural Heritage
無形文化遺産
role 役
like~ ~のような
dedicated 専用の
express 表現する
character 特徴
elaborate 念入りに作る=凝った
spectacular 見ごたえのある
the National Theatre 国立劇場
provide 提供する

茨城県出身。筑波大学在学時に、JICAにてインターンを経験し国際問題に興味を持つ。日本に拠点を置きながら英会話をマスター。その他、タイ語、ベトナム語等も国際交流の中で学ぶ。 ボランティア活動の為海外へ何度も足を運びました。 そこで触れ会った文化や生活などリアルな声を知ってほしいとブログを開始。 趣味はオーガニック製品を集めること。ダイビング、登山など自然に触れることが大好きです。