“福袋”って英語でなんと言う?海外にもある?

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福袋

みなさん、こんにちは。ネイティブキャンプブログ編集部です。 

年の瀬が押し迫ると、楽しみなのがお正月。
特に正月に売り出される福袋はたのしみですね!

開ける前のワクワク感がたまらないですよね!

 

でもこの福袋、英語ではなんというのでしょうか?
そもそも海外にも日本のような福袋はあるのでしょうか?

また、海外から来た人に福袋についてどのように説明したらよいでしょうか?

福袋についていろいろ疑問が出てきますよね。でも大丈夫。
それぞれの疑問について、この記事でお教えします。

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福袋は英語でなんて言うの?

年の瀬が押し迫ると、楽しみなのがお正月。
初詣に行って、年賀状を読んで、お餅を食べて・・・。

そうしたお正月行事の中でも、さらにお楽しみなのが元旦から売り出される福袋です!
ではこの福袋、英語では何というのでしょうか?

和英辞書などで調べてみると、4つほど英訳が出てきます。

代表的な英訳は、【Lucky Bag】と言います。
ラッキーバッグ、ストレートな表現で分かりやすいですね。
他にも【Mystery Bag】【Grab bag】【Sealed Bag】などがあります。

【Mystery Bag】は、中に何が入っているかわからない雰囲気が出ている言葉ですね。
【Grab bag】は、袋をつかみ取って買っていく感じがします。
【Sealed Bag】は、すでに封済みで中身がわからない印象の言葉です。

 

海外には福袋はあるの?

1.海外の福袋はお得なのか?

日本でも行列ができるほど人気のある福袋。
もはや季節の風物詩として定着している感じがしますが、海外ではどうなのでしょうか?

英訳の言葉がある通り確かに福袋のようなものもあるのですが、日本のものとは少し違うようです。

【Sealed bag】という表現もある通り、中身の分からない袋の商品です。
しかしこれといってお得感を出しているわけではありません。

値段については各商品をまとめて買うのと大きな差はないようです。
また必要ではない商品が入れられていることも多くあり、服などが入っていてもサイズ違いなどで不用品となってしまう場合もあります。

売れない商品をただ抱き合わせで詰め込んで売っているだけの粗悪なものも。
これではお得な商品とは言えないですよね。

2.年初めは買い物しない?

また特に欧米について日本のような福袋がない理由として、買い物客の購買意欲がクリスマスに集中している背景があります。

欧米のクリスマスと言えば年末における最大のイベント。

11月に入るともうクリスマス商戦がはじまり、人々は長い時間をかけて家族などに送るプレゼントを吟味します。
このクリスマス商戦はクリスマスが過ぎても年内いっぱいは続きます。

年が改まるまでずっとお祭り騒ぎなので、新年にショッピングを楽しむ経済的な余裕はあまりないのです。

新年はそんな浮かれた気持ちと財布を落ち着かせ、家族などと一緒に過ごす休息タイム。
海外の新年と言えばそういったゆったりとした過ごし方が一般的なようです。

 

福袋と日本文化

1.福袋と「お弁当文化」

海外のものと比較すると、日本の福袋の特徴が見えてきます。
日本の福袋は、あらかじめどのような分類のものが入っているか示されている場合が多いです。

また中身を自由に選べるものもあるので、お得感がはっきりわかるようになっていて魅力的ですよね。

また服などを詰め合わせている福袋も、サイズ別にして売られています。
これなら着られないことを心配することなく、安心して買えますよね。

日本ならではの細やかな配慮と言えるでしょう。

日本の福袋の魅力は、小さなものをそろえるのが好きな日本ならではの「お弁当文化」に通じるものがあります。

様々な商品を購入者に応じて一つにパッケージして売る福袋は、卵焼き・ウインナー・サラダなど色とりどりの食材を少量多品目で一箱に詰めるお弁当の文化と似ていると思いませんか?

それぞれ個性のある商品を一つの袋の中に取りそろえる福袋は、日本人らしさが滲み出ている味わい深い商品とも言えます。

2.袋まで使える!

また日本の福袋の特徴的な点は、袋も捨てないで使えるものがあること。

デザインもオシャレで、手で持ちやすいため大きめのトートバッグのように普段の生活で使用できます。
海外で袋まで使える商品はほとんどありません。

袋にまで気を遣う、日本人らしい細やかな商品作りですね。

3.お正月からショッピングできる!

他に日本の福袋について特徴的なポイントと言えば、お正月から販売されているということです。

海外では新年が始まったばかりの頃はお店はみんな閉まっているので、そもそも買い物自体ができないのです。

年明けから行列ができるほど町が人であふれ、お得でワクワクする買い物を思い切りできるというのは、日本ならではのことだったんですね!

このお正月商戦には、子どもも参加してきます。

お正月になれば子供にはお年玉が渡されるからです。
子供にとってお年玉はボーナスのようなもの。

それこそ年が改まる前から、何を買おうかワクワクしていることでしょう。

大人のみならず子どもも新年のショッピングに参戦するので、年明けから初売りセールで街がにぎわい、福袋のような商品が売れやすくなる理由となっています。

4.福袋の魅力を英語で伝えてみましょう!

日本の福袋について外国人について尋ねられた際に「It’s Lucky Bag」とだけ伝えても、福袋の魅力は伝わりにくいかもしれません。
お得感や新年から買えることをポイントとして表現するなら以下のように言うといいでしょう。

“Japanese Lucky bag is a package with a variety of articles possibly worth more than the purchase price.”
「日本の福袋は、単品で購入するよりお得な商品を詰め合わせたものです。」

“You can buy Lucky bags in the New Year season. Many people go to the city to buy them.”
「福袋はお正月に買えます。多くの人々が街に繰り出し、福袋を買っていきます。」

ちなみに中国ではお正月の販売商戦と知られているものがあります。
中国の旧正月である2月16日に行われる、「春節」のバーゲンです。

中国の旧正月は花火を打ち上げたり爆竹を鳴らしたりと派手なお祝いをしますが、小売店もこの勢いに乗るべく大々的なバーゲンを開催します。

中国の人に日本の福袋などお正月のお買い物事情を説明するときには、この旧正月を例にするといいですね。

中国の旧正月は英語で【China Lunar New Year】と言います。

 

福袋はいつから始まったの?

1.福袋の誕生

このように日本独特の文化ともいえる福袋。
すっかり日本に根付いている感じがしますが、その起源はどこにあるのでしょうか。

諸説ありますが、遅くとも明治時代には福袋は誕生していたようです。呉服店が福袋の販売を始め、当時から大変な人気があったようです。
中には「多可良函(たからばこ)」と名付けられた福袋も販売されており、当時の福袋への期待の高さがうかがい知れます。

福袋と言えば七福神の大黒天のイメージが思い浮かぶ方もいるのではないでしょうか?
袋を背負って、ニコニコした笑みを浮かべるぽっちゃりした神様です。

この袋の中には幸運が入っているとされ、その姿はお正月の縁起のよさと相まって福袋の象徴とされました。

またお正月に初詣に出かけた際はおみくじを引く方も多いと思いますが、この福袋にもおみくじのような要素があります。
中に何が入っているかは開けてからのお楽しみ。そのような新年の幸せを願うおみくじのような楽しさが、福袋の購買意欲に深く結びつけられていました。

昭和に入ると福袋の販売は、呉服店から百貨店・デパートへ移ります。
現在のようにお茶の間に知られるようになったのは、1980年代頃のようです。
意外と最近ですね。当時の人々の購買意欲の高さにも助けられ、福袋は急速に普及していきました。

2.バブルとともに豪華に

時代がバブル経済を迎えると、福袋の内容も次第に豪華になってきました。
中には車やマンションなどを売り出す数千万の福袋まで登場します。

世の好景気と相まってこうした高額な福袋ももてはやされました。
ピカソの絵画を売り出した福袋もあり、こちらは5億円の価格で売り出され大きな反響を呼びました。

福袋が普及しだした頃は、売れ残りの商品を詰め込んだだけの質の悪いものが販売されることもありました。

福袋のブームに便乗して在庫を処分しようという販売業者もいて、福袋にいいイメージを抱かない人もいました。

3.現在の福袋は品質重視

現在はインターネットが普及して、福袋に対するユーザーの評価が目に見える形で現れるようになりました。
質の悪い福袋はネット上で評判が落ちて淘汰されるため、質のよい物だけが残るようになります。

ですので消費者も安心して福袋を選べるようになりました。
明治時代から続く福袋の価値を、インターネットがさらに押し上げたことになりますね。

 

気になる日本の福袋の中身は?

1.ファッションブランド

現在の福袋は実に多種多様なものとなっています。

ファッションブランドなどでも福袋を販売しているのを目にしたことがありませんか?
そうした福袋ではコーディネートが一式入っているので、これ一つでファッションを楽しむことができます。

どんなコーディネートの物が入っているか予めわかるので、自分の好みに合わせて福袋ショッピングを楽しめます。

福袋一つでオシャレに街へ繰り出せますね!

2.家電製品

家電の福袋もなかなか個性的です。
お正月に届く新聞を開くと、家電量販店のチラシが目立って多いと思いませんか?

家電の福袋は一つの品種に特化している場合が多く、詰め合わせではないものの普通に買うよりかなりお得です。

たとえばパソコンの福袋の場合、普通にパソコン単体で買うよりも50%くらいお得に買える場合があります。

福袋を買うだけでいつもの半額でパソコンが買えちゃうのです!
お正月の家電量販店がお客さんで賑わうのもわかりますね。

3.福袋の中身について英語で説明してみよう!

福袋の中身について興味を持つ外国人もいるかと思います。
ぜひ英語で教えてあげましょう。代表的な品目の英語を下に示します。

・服の組み合わせ【clothes' lineups】
・家電【home electric appliance】
・パソコン【PC】
・タブレット【tablet terminal】
・化粧品、コスメ【cosmetics】
・食品【foods】

Lucky bags of fashion brand give you the clothes' lineups.
「福袋を買うと組み合わされた服が手に入ります。」

You can buy a PC at half price in some of the Lucky bags.
「福袋の中にはパソコンを半額で買えるものもあります。」

 

海外の反応は?

これだけ独特で魅力的な福袋。
日本ならではの商品と言えますが、海外の反応はどうでしょうか?

やはり日本の福袋は、海外の人から見ると羨ましいとの声が多く聞かれます。
欲しい商品がお得に買えるということ・袋まで使えるということは、国を問わず消費者の心に刺さるようです。

またクリスマスを過ぎても思い切りショッピングを楽しみたい!という経済的な余裕のある人は、日本の福袋について強い関心を示すことが多いです。
中にはわざわざ年末に日本にやってきて、福袋ショッピングにのめり込む人もいます。

すごい購買意欲ですよね!

他にも日本の福袋が海外に進出したケースがあります。
アップルの直営店であるApple Store 銀座店が福袋を売り出したところ好評だったため、アップルのおひざ元であるアメリカにて新規出店する際に合わせて福袋を販売したそうです。

日本固有の文化が、グローバルに受け入れられているのですね。
福袋は日本文化のセールスマンのような存在になるかもしれません。

日本の福袋は他の国にはないワクワク感があり、お得感も十分な商品です。
お正月を外国人と一緒に過ごすときは、ぜひ福袋について教えてあげてください。

一緒に買い物しながら話すと、より英語ライフを楽しめますよ!

それではまた、次回。

ネイティブキャンプブログ編集部