mightはmayの過去形ではない?mayとmightの違いとは

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mightはmayの過去形ではない?mayとmightの違いとは

英語学習者が引っかかりやすい英文法の1つに、mayとmightの関係性や使い分けが挙げられます。実際この2つの使い方がよくわかっていないという人は多いのではないでしょうか。May I help you?のような決まり文句のフレーズ以外では、あまり使えてないという人もいるでしょう。

しかしこのmayとmightは日常会話の中でもかなり登場頻度の高い言葉です。そのため、この2つがきちんと使えないと自然な会話にならないこともあるでしょう。

そこで今回はmayとmightについて、その使い方などを詳しくご説明していきます。

mightはmayの過去形ではない?

日本の学校教育では、mayとmightを習うときに、mightはmayの過去形だと習ったかと思います。
しかし実際の用法としては、あまり違いがないように思えます。
たとえば、以下の例文を見てみてください。

  1. I may sleep soon.
  2. I might sleep soon.

この2つですが、2つとも日本語になおしたときには、「私はもうすぐ寝るかもしれない。」ということになります。
日本語になおしてしまうと、全く違いがなく、過去形ってどういうことなんだろうと思ってしまいますよね。

mightは「mayの過去形」という部分にとらわれてしまうと、mayとmightの使い方や使い分けを理解するのが難しくなってしまうでしょう。
実は、mayがmightの過去形になるのは文章の時制を一致させるときであって、実際には過去形として使うものではなく、
この2つはとても似た意味を持つ助動詞なのです。

英語の文章では、1つの文章の時制を合わせなければなりません。例えば以下の文章では、必ずmightを使うことになります。
I told her I might be late.(私は彼女に遅れるかもしれないと言った。)

これは、”I told her”の部分が過去形で、文法的には現在形の助動詞であるmayは同じ文章では使えないからです。
というわけで、mightがmayの過去形として用いられるのは、時制を一致するためと覚えておくと、シンプルなのではないでしょうか。

mayとmightの意味とは

mayとmightの使い分けを知る前に、この2つの似た用法のある助動詞がどういう時に使われるのかをおさらいしておきましょう。

mayとmightは可能性や許可、推量を表すために使われる助動詞です。それ以外にも使う場面はあるのですが、日常会話で頻繁に出てくるのは、そういった意味で使われる場合なので、ここではその他の用法は省略します。

それではそれぞれの場面でどのように使われるのかを見てみましょう。

1)許可

まずは許可の意味を持つmayについてご説明します。冒頭で出てきた”May I help you?”というのは、この許可の意味のmayに当たります。他にもこんな文章が考えられます。

  • May I open the window?(窓を開けてもいいでしょうか?)
  • May I have your name?(お名前を教えていただけますか?)
  • May I go with you?(一緒に行ってもいいでしょうか?)

日本語訳を見てお気付きの方もいるかもしれませんが、mayの部分はcanに置き換えても使える文章ですよね。しかし、mayの方がより相手に許可を得るような意味合いが強く、判断を相手に任せているような感じになります。

canよりもmayの方がより丁寧な表現と覚えても、差し支えありません。

これらの質問には、”Yes, you may./ No you may not.”と答えることができますが、通常の会話では答えがYesなら、”Yes, you can.”と返ってくることが多いのもポイントです。
何故かというと、”Yes, you may.”と答えてしまうと、相手に許可を与えているような感じになってしまい、ちょっと偉そうだからなんですね。
この点も覚えておくと、誰かに”May I…?”で何かを訊かれたときに便利です。

ちなみにこの疑問文の文章はすべて、mayをmightに置き換えても意味が通じますが、日常的な英会話で”Might I go with you?”のような表現はあまり耳にすることはありません。

誰かに許可を与えるようなことは、日常会話上ではあまりないのでここでは気にしなくてもいいのですが、念のため参考までに、
許可する言い方の文章も置いておきます。

  • You may sit down. (座ってもよろしい。)
  • You may start.(はじめてもよろしい。)

日本語訳からもわかるとおり、ちょっと偉そうな感じになってしまうので、英語に慣れないうちはあまり使わないでおくことをおすすめします。

2)推量・可能性

許可以外でmay/mightを使う場面というと、推量・可能性を表す表現が多いでしょう。まずは例文からいくつか見ていきます。

  • I may get up early.(私は早く起きるかもしれない。)
  • He may think it’s wrong.(彼はそれが間違っていると思うかもしれない。)
  • You may find it difficult.(あなたはそれが難しいと思うかもしれない。)
  • It may rain.(雨が降るかもしれない。)

こんな感じでしょうか。
全て、話し手がその話の内容について、推測をしていたり、現在の状況からその可能性を感じているようなニュアンスになっています。
そして、この場合のmayはすべてmightに置き換えることもできます。推量や可能性を表す表現では、ネイティブたちの日常会話の中でmayとmightのどちらもよく出てきます。

では、一体mayを使う場合とmightを使う場合には
どのような違いがあるのでしょうか。

mayとmightの違いとは

それでは上で使った例文を元に、mayとmightの違いをご説明します。
まずはあまり耳にすることは多くない、許可を表すmay/mightについて考えてみましょう。

1)許可のmayとmightの違い

  • May I open the window?
  • Might I open the window?

このどちらも日本語訳をすると「窓を開けてもいいでしょうか?」
という意味になります。
しかしmayを使った場合とmightを使った場合とでは、丁寧さが変わってきます。

mightの方がよりへりくだった丁寧な言い方になるのです。ただし、mayを使った場合でも十分丁寧なためなのか、前述のとおり日常的にmightを使ったこの表現を聞くことはあまりないでしょう。

2)推量・可能性のmayとmightの違い

  • He may think it’s wrong.
  • He might think it’s wrong.

このどちらもとても自然な英文で、日本語訳は「彼はそれが間違っていると思うかもしれない。」となります。この2つは意味の違いがそこまでないのですが、mightの方が可能性が低く、より丁寧なニュアンスになります。

雰囲気で訳すとmightを使った表現の方は、「ひょっとすると、彼はそれが間違っていると思うかもしれない。」といったようになります。

このようにmayとmightに意味の大きな違いはなく、ニュアンスや丁寧さが違ってくるのです。助動詞に関しては、過去形にした方が丁寧になるということも一緒に覚えておきましょう。
たとえば、canよりcouldを使った質問の方がより丁寧ですし、wouldを使った表現も丁寧なものとされています。

まとめ

私のイギリス生活での経験では、許可を求める文章ではmayの方が使われていましたが、推量・可能性の方については、mightを圧倒的に多く耳にしました。
これはイギリスは慇懃無礼だと言われるほど、丁寧な表現を好む傾向にあるからかもしれません。

そういうことも意識しながら、各国のネイティブスピーカーがどのようにmayとmightを使っているのか、チェックしてみるのも面白いのではないでしょうか。

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