
語学留学を検討するとき、「結局、どれくらい費用がかかるの?」
という不安は誰しもが抱えるものです。
とくにセブ島の人気校「EV Academy」は、スパルタ環境で有名な一方、料金体系や追加費用の全体像が見えにくいことも。
本記事では、EV Academyのコース料金から生活費、ビザ関連まで、留学にかかるリアルな費用を徹底的に解説します。
EV Academyの基本情報
留学先として人気のセブ島に位置する「EV Academy」は、スパルタ式の英語教育で知られる語学学校です。
多国籍な生徒が集まり、英語力を本気で伸ばしたい人に最適な環境が整っています。
EV Academyとは?
セブ島で長年支持されている語学学校「EV Academy」は、2002年に設立された実績あるスクールです。
単なる語学学習の場ではなく、朝から夜まで英語に触れる生活スタイルそのものが魅力。
1日最大10コマの授業で構成されたカリキュラムは、短期間でも確実に成果を出したい留学生から高く評価されています。
さらに、国籍比率のバランスにも配慮しており、韓国・日本・台湾・ベトナム・中東など、多国籍の生徒と共に学ぶことで、より実践的なコミュニケーション力が身につくのも特長です。
初めての海外でも安心して過ごせるよう、日本人スタッフも常駐しています。
校舎の特徴と雰囲気
EV Academyの校舎は、セブ島中心部にありながらも緑豊かで落ち着いたエリアに位置しています。
校内に足を踏み入れると、語学学校というよりリゾート施設のような印象を受けるでしょう。
モダンで清潔感のある建物内には、自習室、図書室、ジム、カフェテリア、ラウンジ、さらには庭付きの内部寮まで完備。
学生寮は内部寮と外部寮があり、いずれも生活に必要な家具・Wi-Fi・セキュリティ体制が整っているため、初めての留学でも安心して暮らすことができます。
生活と学習のメリハリがしっかりしているのも特徴で、館内は時間帯ごとに静と動が切り替わるような構成になっており、集中しやすい空間設計がされています。
学習スタイル(スパルタ・セミスパルタ)と選び方
EV Academyの大きな特徴のひとつが、学習スタイルを「スパルタ」または「セミスパルタ」から選べる点です。
スパルタコースでは、早朝から夜まで強制的に学習スケジュールが組まれており、平日は外出禁止、自習義務あり、テストも定期的に実施されます。
特にマンツーマン授業とグループ授業の比率が高く、発話量を意識した設計になっているのがポイントです。
セミスパルタは、自主性を重視する方や中長期滞在者向けに設けられたコース。
日中の授業は充実しつつも、夜間外出が可能で自由時間が確保されているため、ストレスを抑えながら継続しやすいスタイルです。
どちらを選ぶかは、自分の英語レベルや性格、滞在期間に応じて決めるのがよいでしょう。
EV Academyのコース料金
「どのコースが自分に合っていて、費用はどれくらいかかるのか?」
語学留学を考える際に、最初に気になるのがこのポイントではないでしょうか。
特にEV Academyは、目的や学習スタイルに応じて複数のコースが用意されており、初心者から上級者まで幅広く対応できるカリキュラムが整っています。
それぞれのプランには明確な料金体系が設けられており、自分に合ったプランを選びやすいのも魅力です。
主なコースと学習内容
EV Academyでは、大きく分けて5つの主要コースが用意されています。
もっとも人気が高いのは「ESLコース」。
日常英会話を中心に、リスニング・スピーキング・文法をバランスよく学べます。
ビジネス英語に特化した「Businessコース」や、TOEICやIELTSなどの試験対策に特化したコースも充実。
短期集中で結果を出したい人には「スパルタESL」がおすすめで、マンツーマン+グループクラスの比率が高く、1日10コマという濃密なスケジュールが組まれています。
また、親子留学向けのファミリーコースもあり、小さなお子様でも無理なく学べる配慮がされています。
初心者から中級者まで、目的や期間に応じて最適なコースを選べるのがEV Academyの強みです。
コース別の料金比較(1週間~24週間)
料金はコース・部屋タイプ・滞在期間によって異なりますが、目安として「ESLコース(4人部屋)」なら、1週間あたり約6〜7万円台が一般的です。
スパルタ系や試験対策コースになると、やや高めの価格設定になります。
なお、1人部屋や2人部屋を選ぶとその分価格は上がりますが、プライバシーや生活環境を重視する方にはおすすめです。
週数が増えるほど割安になる傾向があり、長期留学者にとってはコストパフォーマンスが高い学校といえるでしょう。
費用に含まれるもの・含まれないもの
授業料には、1日6〜10コマのレッスン費用、寮費(選択した部屋タイプ)、食事(1日3食)、清掃や洗濯サービス、自習室の利用料などが基本的に含まれています。
つまり、現地での生活に必要な基本インフラは、ほぼ網羅されていると言っていいでしょう。
別途発生する費用としては、
・航空券代
・海外保険
・SSP(就学許可証)
・ACR I-Card(外国人登録証)
・ビザ延長費用
などが挙げられます。
また、教科書代や試験対策コースで必要なオプション教材などは追加料金がかかる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
「すべて込み」とは限らない点を意識しながら、総額で費用を見積もることが大切です。
授業以外でかかる費用:渡航前に支払いが必要なもの
授業料や寮費とは別に、実は「渡航前」に発生する費用がいくつかあります。
これらの初期費用を見落としてしまうと、思っていた以上に出費がかさみ、予算オーバーにつながる可能性もあります。
入学金や送金手数料、管理費など、意外と細かい項目が積み重なるため、出発前にしっかりと全体の費用を把握しておくことが非常に重要です。
特に初めて留学する方は、抜けや漏れがないよう注意が必要です。
入学金・管理費・送金手数料など
まず最初に支払うのが、学校への「入学金」。
EV Academyではおおむね1万円〜15,000円前後が目安です。
これに加えて、現地校との事務処理を代行してくれる留学エージェントを使う場合は、「管理費」や「サポート料」が発生することもあります(エージェントによって異なります)。
また、授業料や滞在費の支払いを海外送金で行う際には、送金手数料(約4,000〜6,000円)も必要です。
銀行や送金方法によっても金額が変動するため、振込前に確認を。
これらの費用は小さな出費に思われがちですが、積み重なると意外に大きな額になるため、しっかりと見積もりに入れておきましょう。
シーズン加算料金とその注意点
留学の時期によっては、通常料金に「シーズン加算料金」が上乗せされるケースがあります。
特に、夏休み(7月〜9月)や冬休み(12月〜1月)など、学生が休みに入るシーズンは申し込みが殺到し、部屋が埋まりやすくなります。
この期間に留学を希望する場合、部屋タイプによっては1〜2万円程度の追加料金がかかることも。
さらに、人気の高いマンツーマン重視のコースでは、枠の確保に早期申し込みが求められることもあります。
加算料金がかかるタイミングや金額は毎年変更される場合があるため、「いつ行くか」だけで総費用が変動することを念頭に置き、余裕をもったスケジュールで準備を進めるのがポイントです。
短期留学プロモーション特典について
実は、EV Academyでは定期的に「短期留学プロモーション」が行われており、渡航前にかかる一部の費用を抑えるチャンスもあります。
たとえば、入学金が全額免除になったり、特定コースの授業料が10〜20%割引になるキャンペーンなどが該当します。
キャンペーンは時期や空室状況に応じて内容が変わるため、早めにエージェントや公式サイトを確認することが大切です。
中には、教材費やビザ関連費用の一部を肩代わりしてくれるプランもあるため、条件さえ合えば大きな節約につながります。
「短期だからこそ、できるだけ安く行きたい」という方には、これらのプロモーション情報のチェックは欠かせません。
授業以外でかかる費用:現地で支払いが必要なもの
留学費用の多くは渡航前にまとめて支払うことになりますが、実は現地に到着してからも、思いのほか細かな出費が発生します。
これらの費用を事前にしっかりと把握しておくことで、現地での予算トラブルを防げるだけでなく、安心して生活と学習に集中できる環境を整えることができます。
初めての留学でも不安なくスタートを切るために、現地で必要な支払い項目も事前に確認しておくことが大切です。
SSP申請費・空港送迎・教材費
フィリピンで語学学校に通うには「SSP(特別就学許可証)」の取得が義務付けられており、これにかかる費用が現地で必要です。
相場は約6,500ペソ(日本円で約17,000円前後)。
また、マクタン・セブ空港から学校までの送迎費用も片道500〜1,000ペソ(日本円で約1,300円〜2,600円前後)程発生します。
特に夜間便や早朝到着の場合は追加料金になることもあるため、便の選び方にも注意が必要です。
そして、授業で使用するテキスト代も現地支払い。
レベルやコースによって教材が異なり、1冊あたり約300〜500ペソ(日本円で約800円〜1,300円前後)。
学習進度によっては複数冊使うこともあります。
「現地支払い」と聞くと予想外に感じるかもしれませんが、これらはほとんどの語学学校で共通の出費項目です。
寮の管理費・光熱費・ランドリーなど生活関連費用
EV Academyの学生寮は、快適な生活環境が整っていることで知られていますが、その維持には一定の「生活関連費用」が必要です。
まず、寮の管理費として週200〜300ペソ(日本円で約500円〜800円前後)程発生し、これは施設の清掃や設備維持に充てられます。
次に、光熱費。
部屋のエアコン使用量によって差があり、1ヶ月で1,000〜2,000ペソ(日本円で約2,600円〜5,200円前後)程度が目安です。
また、洗濯は週2回まで無料のケースもありますが、回数を超えると追加料金が発生することもあります。
ランドリーサービスを頻繁に利用する予定なら、その分も予算に組み込んでおくと安心です。
なお、部屋の利用人数によっても水道・電気代の負担が変わるため、複数人部屋か個室かでコスト感に差が出る点も知っておきましょう。
保証金とその返金条件
EV Academyでは入寮時に「保証金(デポジット)」を現地で支払う必要があります。
相場は3,000〜5,000ペソ(日本円で約7,800円〜13,000円)前後で、これは設備の破損やトラブル時の対応費用として一時的に預ける形です。
特に、家具の破損や鍵の紛失、寮内の規則違反があった場合にはこの保証金から差し引かれることがあります。
返金はチェックアウト時に行われますが、その際に部屋の状態や備品の確認が行われ、問題がなければ全額返金されるのが基本です。
ただし、退寮日直前にトラブルが起きると返金額に影響することもあるため、寮生活では共有スペースや備品の使い方に注意を。
トラブルを避けるためにも、最初にルールをよく確認し、日々の生活でも丁寧に行動することが大切です。
ビザ延長にかかる費用
フィリピン留学では、滞在期間が30日を超える場合、ビザの延長手続きが必要になります。
延長は一度で終わるものではなく、滞在期間に応じて初回申請以降も段階的に複数回行う必要があります。
そのため、事前に必要となる費用の総額や、各延長のタイミング、申請の流れをしっかりと把握しておくことが、スムーズな留学生活を送るための鍵となります。
滞在期間別のビザ延長費用
フィリピンでは、入国から30日間はビザ免除で滞在できますが、それを超えると延長手続きが必要です。
たとえば、4週間以上のコースに申し込んだ場合は、初回延長でおおよそ3,440ペソ(約9,000円前後)がかかります。
各延長タイミングでは手数料・書類発行費などが上乗せされるため、留学期間に応じたビザ延長のタイミングと金額を把握しておくことが、予算管理の鍵になります。
なお、これらの手続きは多くの場合、学校側が代行してくれるので安心です。
ACR-Iカードの取得について
滞在期間が59日を超えると、外国人登録証(ACR-Iカード)の取得が義務付けられます。
これは「Alien Certificate of Registration Identity Card」の略で、フィリピン政府が外国人を把握するための身分証のようなものです。
申請費用は約3,300ペソ(日本円で約8,000〜9,000円程度)で、これも現地での支払いが必要です。
カードの発行には数週間かかるため、早めの申請が推奨されています。
学校側が一括で手続きしてくれるケースが多く、自分で移民局へ出向く必要は基本的にありません。
万が一カードを紛失すると再発行費用や追加手続きが発生するため、パスポートと同様に大切に管理しましょう。
ビザ延長に関する注意点と申請の流れ
ビザ延長手続きには、いくつかの注意点があります。
まず、ビザの申請は滞在期限の数日前には完了しておく必要があり、直前の申請では追加料金が発生する可能性があります。
次に、延長にはパスポート原本が必要なため、申請中は一時的に手元を離れる点も留意が必要です。
申請の流れとしては、学校に必要書類を提出し、所定の費用を支払うことで、学校側がまとめて手続きを進めてくれます。
本人が移民局へ出向くケースは少ないものの、時期によっては混雑が生じて処理が遅れることもあるため、長期滞在予定者は特に早めの準備を心がけましょう。
費用だけでなく「時間」にも余裕を持って動くことが、トラブルを避ける最大のポイントです。
まとめ
EV Academyは、単に語学を学ぶ場所にとどまらず、費用以上の価値を実感できる充実した学習環境を提供している語学学校です。
明瞭で分かりやすい料金体系に加え、現地で発生する細かな費用まで事前に把握できる点は、初めての留学でも大きな安心材料となります。
自分の英語力や目標、そして予算に合わせて最適なプランを組むことで、セブでの留学生活がより実りあるものになるでしょう。
◇経歴
証券会社・映像制作会社を経て独立。現在はWebライターとして英語学習、旅行、ライフスタイル分野を中心に執筆。実務での英語メール対応や、海外企業とのやり取りも経験。
◇海外渡航経験
旅行でヨーロッパ各国、東南アジア諸国、アメリカを訪問。タイや韓国、アメリカでは現地企業とのやりとりや実務経験もあり、英語でのビジネスメール対応や資料作成など、実践的な英語を使う場面も経験しています。
◇自己紹介
大学時代に東南アジアをバックパッカー旅して以来、旅がライフワークに。ギリシャでの結婚式をはじめ、アジア・欧州・アメリカなどさまざまな国を訪れてきました。