
「短期間で英語力を伸ばしたいけれど、厳しい環境に耐えられるか不安」
「スパルタとセミスパルタのどちらに向いているのか知りたい」
フィリピン留学でスパルタ校をよく見かけますが、スパルタの厳しさをイメージできない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フィリピン留学のスパルタ・セミスパルタの違いと、どちらに向いているのかを判断する目安について解説します。
スパルタ・セミスパルタ校を比較検討し、最適な学習環境を見つけたい方はぜひ読み進めてください。
- フィリピン留学のスパルタとセミスパルタの違いとは?
- スパルタ・セミスパルタに向いている人のタイプ:自分に合うのはどっち?
- 代表的なスパルタ校の紹介
- 代表的なセミスパルタ校の紹介
- 費用やプログラム構成の比較:週数・授業数・宿泊費など
- 短期留学成功のポイント:プログラム選び以外に気をつけること
- まとめ
フィリピン留学のスパルタとセミスパルタの違いとは?
フィリピン留学のスパルタとセミスパルタの違いがよくわからない、と感じている方もいるのではないでしょうか。
スパルタ・セミスパルタ式の学校の主な違いは、以下の通りです。
| スパルタ式の学校 | セミスパルタ式の学校 | |
| 外出制限・門限 | 平日は外出禁止、または門限がセミスパルタより早い | 平日も外出可能、スパルタより門限が遅い |
| 1日のレッスン数 | 10〜12コマ程度 | 8コマ程度 |
| 自習・単語テスト | 必須 | 任意 |
| 母国語のルール | 校内では母国語の使用禁止 | 校内の一部エリアで母国語の使用禁止 |
学校によってルールが少し異なる場合もありますが、大抵の学校は上記のようなルールが定められています。
スパルタ式の学校では、勉強に集中するために平日の外出を禁止し、夜まで勉強時間に充てられることがほとんどです。
そして、母国語の使用ルールも厳しく、万が一違反した場合、罰金などのペナルティを受けることもあります。
一方、 セミスパルタ式の学校は、スパルタ式のルールを少し緩めた形になっています。
夜の自習や単語テストの参加が任意で、平日の外出も認められているなど、比較的自由な時間も確保されています。
スパルタ・セミスパルタに向いている人のタイプ:自分に合うのはどっち?
スパルタ・セミスパルタ式の学校の特徴を知った上で、自分に合うのはどっちなのか判断できない方も多いでしょう。
ここでは、スパルタ・セミスパルタ式の学校に向いている人のタイプについて解説します。
スパルタ式の学校が向いている人のタイプ
スパルタ式の学校が向いている人のタイプは、以下の通りです。
英語力の向上を重視している方の中で、追い込まれるとやる気が出る性格や、向上心が強い方は、スパルタ式の学校が向いています。
強制的に学習せざるを得ない環境に身を置くことで、自然と英語が身についていくでしょう。
セミスパルタ式の学校が向いている人のタイプ
一方、セミスパルタ式の学校が向いてる人のタイプは、以下の通りです。
集中的に学習して英語力を伸ばしたい気持ちはあるけれど、時間に余裕のある生活がしたいという方は、セミスパルタ式の学校が向いています。
特に自己管理ができる性格で、勉強とプライベートの時間をしっかり切り替えられる方は、英語力を伸ばしつつ、他の留学生との交流を楽しむことができるでしょう。
代表的なスパルタ校の紹介
スパルタ・セミスパルタ式の学校に向いている人のタイプを解説したところで、ここでは、フィリピンで代表的なスパルタ校を3つ紹介します。
CG Academy Sparta Campus
セブ島にあるCGスパルタキャンパスは、平日最大11時間の授業が受けられるスパルタ校です。
| 母国語の使用禁止 | あり(朝8時から夕方の16時55分) |
| 平日の外出可否 | 外出不可 |
| 単語テスト・義務自習の有無 | あり |
上記のルールに加えて毎月最終金曜日には、すべての生徒を対象にレベルテストが行われます。
万が一、テストを受けなかった場合は、修了書が交付されません。
このような厳しい環境で英語を学ぶ一方で、校内には高級感のあるプールや休息スペースが設けられているため、平日の勉強で溜まった疲れを癒すことができます。
English Fella1
English Fellaはスパルタ式とセミスパルタ式のキャンパスがあり、English Fella1はスパルタ式になります。
| 母国語の使用禁止 | あり |
| 平日の外出可否 | 外出不可 |
| 単語テスト・義務自習の有無 | あり(夜間クラスもあり) |
English Fella1は、1日8コマの授業に加えて、単語テストと義務自習、さらに夜間クラスもあるのが特徴です。
また、土曜日の午前にもグループレッスンがあるため、徹底して英語を勉強したい方に向いています。
English Fella1のマンツーマンレッスンは、スキルごとの専門講師が担当しており、そのスキルに特化した講師の授業を受けることが可能です。
そして、TOEICやIELTS、TOEFLなど、豊富な試験対策コースも提供しているので、試験対策を行いたい方からも高い人気があります。
API BECI Sparta Campus
BECIスパルタキャンパスは、バギオで歴史のあるスパルタ校です。
| 母国語の使用禁止 | あり |
| 平日の外出可否 | 外出不可 |
| 単語テスト・義務自習の有無 | なし |
校内では、24時間母国語の使用が禁止されており、スタッフが巡回して監視するほど英語オンリーを徹底しています。
単語テストや義務自習はありませんが、講師と同じ部屋に宿泊し、日常的に英語を使う機会を作ることが可能です。
BECIスパルタキャンパスの講師陣は、一定の基準を設けた審査やトレーニングを経て採用されており、レッスンで生徒が間違えた点や弱点から、改善点をフィードバックしてくれます。
また、生徒が英語を話した様子をビデオカメラで撮影し、専門スタッフが話した内容を入力してくれる「スピーキング集中プログラム」も用意されており、英語力を伸ばすための環境にこだわっています。
ここまで、スパルタ・セミスパルタの違いやフィリピンの代表的なスパルタ校を紹介しましたが、より詳しい内容を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
フィリピン英語留学「スパルタ・セミスパルタ」の違いや特徴を解説!
代表的なセミスパルタ校の紹介
続いて、フィリピンで代表的なセミスパルタ校を3つ紹介します。
EV Academy
EV Academyはもともとスパルタ校として人気がありましたが、2017年からセミスパルタコースも選択できるようになりました。
| 母国語の使用禁止 | あり(教室のみ) |
| 平日の外出可否 | 外出可 |
| 単語テスト・義務自習の有無 | なし |
単語テストや義務自習がなく、平日は外出可能なので、自由な時間も確保されています。
EV Academyでは、ジムや卓球場、バスケットコートなどのアクティビティを楽しめる施設が整っているため、勉強に励みつつ、しっかりリフレッシュしたい方におすすめです。
また、生徒の国籍比率のバランスが良く、多国籍の生徒と交流できるのも魅力です。
English Fella2
代表的なスパルタ校として紹介したEnglish Fellaには、セミスパルタ式のEnglish Fella2キャンパスがあります。
| 母国語の使用禁止 | あり |
| 平日の外出可否 | 外出可 |
| 単語テスト・義務自習の有無 | あり(特定の曜日) |
English Fella2では、日本人向けの「J-スパルタ規定」を導入しており、プライベートな時間も充実させ、勉強との両立を図りたい方におすすめです。
単語テストは毎日ではなく特定の日のみ実施されます。
そして、自習室には全生徒に対する指定席があり、24時間いつでも自習することが可能です。
また、English Fella2は敷地面積がセブで最も広く、野外プールやバレーボールコート、室内体育館などがあるため、勉強と遊びを切り替えられる環境が整っています。
MONOL
バギオにあるMONOLは、「勉強する家」という考えのもと、生徒個人のやりたいことを細かくサポートしてくれる学校で、無理なく勉強できるセミスパルタ制度が特徴です。
単語テストや義務自習の強制はなく、平日も外出が可能です。
| 母国語の使用禁止 | あり |
| 平日の外出可否 | 外出可 |
| 単語テスト・義務自習の有無 | なし |
ただし、母国語の使用ルールが厳しく、違反した場合はポイントによるペナルティが発生します。
MONOLには、ジムやヨガスタジオ、サウナなど、健康維持や勉強のストレス発散のために体を動かす設備が整っています。
任意で毎日3コマのフィットネスオプションが含まれており、留学期間中にスポーツがしたい方や運動不足を解消したい方におすすめです。
費用やプログラム構成の比較:週数・授業数・宿泊費など
代表的なスパルタ・セミスパルタ式の学校で、週ごとの授業数と4週間留学した場合の宿泊費を比較してみましょう。
| 学校名 | スパルタ/セミスパルタ | 授業数(週) | 4週間の宿泊費(最安) |
| CG Academy Sparta Campus | スパルタ | 50〜60コマ | $1,500 |
| English Fella1 | スパルタ | 50〜60コマ | $1,800 |
| API BECI Sparta Campus | スパルタ | 45コマ | $1,600 |
| EV Academy | セミスパルタ | 40〜60コマ | $1,880 |
| English Fella2 | セミスパルタ | 40〜55コマ | $1,750 |
| MONOL | セミスパルタ | 40〜60コマ | $1,200 |
基本的に1日の授業数は8コマ以上であることが多く、夜の義務自習などを含めると10〜12コマになります。
また、上記の宿泊費は宿泊人数が最も多い4人部屋を想定しており、1人や2人部屋の場合は、より高い費用が必要になります。
短期留学成功のポイント:プログラム選び以外に気をつけること
最後に、短期留学を成功させるためのポイントとして、プログラム選び以外に気をつけるべきことを解説します。
明確な目標設定を定める
自分の希望に合った学校を選ぶには、何を学びたいのか、どのような環境で勉強したいのかを明確にしておくことが大切です。
留学の目的が明確でないまま学校を選んでしまうと、留学の効果が発揮できないだけでなく、学校に馴染めずにストレスを抱えてしまう可能性もあります。
なので、留学の目的を明確にした上で学校を選びましょう。
積極的に英語を使う姿勢を持つ
短期留学を成功させるポイントとして、積極的に英語を使う姿勢を持つことが重要です。
例えば、他の留学生や現地の人とコミュニケーションを取るなど、授業時間外でも英語を使う習慣を持つことで、英語力アップに繋がります。
スパルタ式の学校を選んだとしても、積極的な姿勢を意識して勉強に取り組むことが必要です。
健康管理に気をつける
フィリピン留学では、体調を崩さないように健康管理に気をつけることも大切です。
特にフィリピンでは、水が合わないと感じる日本人が多く、最初の数日間は腹痛に襲われることがあります。
勉強に励むことも大事ですが、健康的な食事をしたり、適度に運動したりして、体を健康に保つことも留学を成功させる上で大切な要素です。
まとめ
スパルタ式の学校は、向上心が強く、追い込まれることでやる気が出るタイプの方が向いています。
一方、勉強に集中しつつ、自由な時間も確保してバランス良く英語を学びたいタイプの方は、セミスパルタ式の学校が向いているでしょう。
この記事の内容を参考に、自分がどちらに向いているのかを把握して、留学成功に繋げてください。
◇経歴
Webライター(留学・旅行関連)
◇留学経験
・フィリピン 2ヶ月
・カナダ(ワーキングホリデー中) 4ヶ月
◇海外渡航経験
・留学:フィリピン
・ワーキングホリデー:カナダ、ニュージーランド(1年ずつ)
・旅行:アメリカ、シンガポール、台湾など
◇自己紹介
海外での留学や仕事、旅を通じて、英語力だけでなく、行動力や環境への適応力も身についたと感じています。
また、異なる文化や人々の価値観に触れる中で、多くの発見や学びを得て、自分自身の成長も実感できました。
留学や海外に興味があり、挑戦したいと考えている皆さまに向けて、経験者の視点から少しでもお役に立てる記事をお届けしていきます。