
フィリピンといえば、ダイビングやシュノーケリングなどのマリンスポーツが有名ですが、実はサーフィンにも適した海があり、穴場スポットが多いことをご存知でしょうか?とはいえ、インドネシアやハワイなどに比べるとまだまだ知名度が低いため、穴場と呼ばれるサーフスポットを開拓するには最適な場所かもしれません。
この記事では、穴場のサーフスポットをはじめ、フィリピンでサーフィンを楽しむための情報をお伝えします。
フィリピンのサーフィン事情
フィリピンのサーフィン事情ですが、実はサーフィン観光事業は年々成長しています。例えば、ミンダナオ島の北東部にあるシャルガオ島は20以上のサーフブレイクが存在していることが特徴です。世界的に有名なサーフィンポイントであるクラウド9と呼ばれる場所で、世界中から多くのサーファーが訪れる人気スポットとなっています。
現在、ホライゾンデータブックの調べでは、2030年までに予想収益28億9,960万米ドルに達すると予想されています。それにより今後、サーフリゾートや宿泊施設がさらに充実し、多くの観光客の来場が予測されるでしょう。
フィリピンのサーフィンベストシーズン
フィリピンでのサーフィンはレベルによってベストシーズンが異なります。
まず、経験者にとっては6月から11月がおすすめです。特にベストシーズンは9月〜3月で、ハイシーズンの10月には波の高さがピークになります。6月から11月は雨季で、モンスーンの影響でうねりが入り、サーフィンにとってぴったりな波が立ちやすくなります。ハイシーズンには波が高くなるため、サーフィン上級者の方にとって10月は特に良い波が狙えるでしょう。
一方で、乾季と呼ばれる12月から5月の間は晴天が続き、波が穏やかになります。サーフィンのベストシーズンから外れているが、大きな波が立たない分事故などのリスクが軽減されるため安心して行えます。ただし、乾季の間は波が全く立たず、サーフィンができない日もあるので注意は必要です。
フィリピンの主な穴場サーフスポット
フィリピンには主要なスポットから穴場を含めて約30箇所ほどのサーフスポットが存在します。ここでは、フィリピンの穴場と呼ばれるサーフスポットについて紹介していきます。
マハヤハイ・ビーチ
マハヤハイ・ビーチはセブ本島南部のアルガオにある、セブ島唯一のサーフポイントです。セブシティからバスで2時間ほどの距離にありますので比較的アクセスは良いです。セブ島にある語学学校に留学されているならば一度訪れてみる価値はあるかもしれません。
こちらのビーチはスキムボードというサーフィンに似ているスポーツのメッカで有名で、毎年9月には大会が開催されています。
周辺には飲食店や宿泊施設もあり、砂浜には屋根付きのコテージも並んでいます。
バレル
バレルはマニラから北東240キロメートルに位置しており、バスで約6〜7時間ほどかかります。アクセスは悪いですが、波の形がきれいで、乗りやすいことが特徴なので初心者でも安心してサーフィンが楽しめる場所です。また、1979年の映画「地獄の黙示録」(原題:Apocalypse Now)の撮影地として知られ、その後地元のサーフィン文化が根強く残っています。
さらに、バレルではコブラリーフと呼ばれるサーフィンのポイントブレイクがあります。特に上級者にとっては一度は経験してみたい波として話題を呼んでいます。
パグドプッド
最寄りの空港はラオアグ国際空港(Laoag International Airport)で、マニラからラオアグまでの直行便が運航しています。ラオアグ空港からパグドプッドまでは車で約2時間の距離に位置します。マニラからバスだと約10時間から12時間かかるでしょう。
パグドプッドでは「ブルーラグーン」をはじめ、サーフィン初心者から上級者まで楽しめるサーフスポットがいくつか存在しています。また、観光地としての認知度は比較的低いため、混雑はしていません。静かでリラックスした時間を過ごすことができ、サーフィンの穴場としては最適でしょう。
プンダキット
マニラから一番近いサーフスポットとして知られています。マニラ北部の南シナ海に面したサンアントニオにあるプンダキットにはプンダキットビーチがあります。南シナ海に面しているため、うねりは大きくないですが、たまに大きな波もあるため、初心者から中級者のサーファーに最適な場所です。
欧米からの観光客が多く訪れる場所でもあるため、有料ではありますがシャワーや荷物を預かってくれるリゾート施設もあります。
マニラからバスで約2時間の場所に位置するため、マニラの語学学校に留学している方には一度訪れてみる価値はありそうです。
パラワン島
パラワン島は、マニラから飛行機で約90分のところにある島です。透明度の高い海と絶妙な波のバランスが、サーファーたちにとって理想的な環境なのです。また、サーフィンスクールも多数存在し、初めての方でも安心して楽しむことができます。
このようにフィリピンには、まだ知られていない穴場サーフスポットがたくさんあります。初心者向けのレクチャーも快く引き受けてくれるので、初めてサーフィンに挑戦する方にも安心です。しかし、マニラからのアクセスは不便なところが多く時間がかかるので、事前に行き方を調べておく必要があります。
フィリピンでサーフィンを楽しむための準備・持ち物
ここでは、フィリピンでサーフィンを楽しむための準備や持ち物について解説していきます。
サーフボード
特に初心者の場合は、どの大きさのサーフボードが合っているかを確認する必要があります。特にショートボードは難易度が高いため、挫折してしまう可能性もあります。現地でサーフボードをレンタルできますので、自分に合うサーフボードを見つけましょう。レンタル料金は1時間数百円から1,000円ほどです。サーフィンに慣れてきたら自分に合ったボードを購入しましょう。
ラッシュガード
ラッシュガードとは、サーフィンなどのマリンスポーツ用のアンダーウエアとして肌を保護したり、体温の低下を防いだりする目的で着用されます。紫外線やクラゲから保護するために、長袖のラッシュガードを持っていくと良いでしょう。
日焼け止め
フィリピンは赤道に近い国ということもあり、紫外線対策は必須です。日焼け止めはこまめに塗り直す必要があるので、必ず持参しましょう。特にSPF50以上の日焼け止めはおすすめです。
サーフリーシュ(リッシュコード)
リーシュコードとは、サーフボードとサーファーをつなぐためのコードで、初心者から上級者まで関係なく海でのサーフィンの安全性を確保するための重要なアイテムです。その役割はサーフボードから転落した時に流されてしまうのを防ぐためと他のサーファーへの安全の配慮のためにあります。
サーフィンに関する便利な英語フレーズ
こちらでは、現地でサーフィンを楽しむための英語フレーズについて紹介していきます。
現地でサーフィンをレクチャーしてもらう場面
サーフィン時での日常会話
面が悪いとは、波の表面が荒れていてサーフィンに適さない状態のことをいいます。
面がきれいとは、波の表面が滑らかで、風の影響で波立っていない状態のことをいいます。
ロータイドとは、サーフィン用語で「干潮」のことを指します。海面と海底の距離が近くなるため、波が速くブレイクしやすくなります。
ハイタイドとは、サーフィン用語で「満潮」のことを指します。満潮時は潮位が高く、波が厚く割れにくくなるため、サーフィンに適した波が少ない傾向があります。
これ以外にも、フィリピンでサーフィンを楽しむにはローカルルールを遵守する必要があります。その場合は、”すみません、ここでサーフィンする際のローカルルールはありますか?”(Excuse me, are there any local rules for surfing here?)と尋ねるのもトラブル回避に役立ちます。
まとめ
このようにフィリピンではサーフィン上級者はもちろん、初心者でも楽しめるよう、インストラクターや道具のレンタルが充実しています。フィリピンの絶景ビーチを満喫するサーフィンはきっと他の場所では味わうことができない体験ができるでしょう。この機会にぜひ、フィリピンでのサーフィンを体験してみてはいかがでしょうか?
◇経歴
学習塾で小学生から高校生までを対象に英語を教えていました。
現在は、英語の学習方法や教育に関する記事を執筆するライターとして活動しております。
◇英語に関する資格
小学校英語指導者資格(J-SHINE)
◇留学経験
大学時代にアメリカでの語学留学を経験。
現地で様々な人とコミュニケーションを取る中で、語学力だけでなく異文化理解の大切さも学び、この経験は私の大きな財産となっています。
◇自己紹介
普段は接客業もしており、外国人のお客様に対応できるよう日々英語力を磨いております。最近はメジャーリーグに夢中で、実況を字幕なしで理解できるよう日々挑戦しています。