「フィリピン入国に必要なeTravelって何?」「登録は難しいの?自力でできる?」と不安に感じていませんか。
この記事では、eTravel(イートラベル)の基本情報から登録方法、「何日前から登録できるの」などのよくある質問を初心者にも分かりやすく解説します。eTravelについての知識をしっかり身につけて、渡航前の不安を解消しましょう!
- フィリピンの「eTravel(イートラベル)」とは
- eTravel登録が必要な人・不要な人
- eTravelに関するよくある質問:いつから登録できる?
- eTravelに関するよくある質問:日本語のサイトはある?
- eTravelに関するよくある質問:乗り継ぎがある場合はどうする?
- eTravelに関するよくある質問:フィリピン出国時も必要?
- まとめ
フィリピンの「eTravel(イートラベル)」とは
eTravelとは?
「eTravel(イートラベル)」は、Philippine Travel Information Systemの通称です。フィリピンへ渡航予定の人が、フィリピン政府に対して渡航情報や健康状態、荷物の内容などを事前に申告するためのWEB登録フォームです。
2022年12月に導入され、それまでの「eARRIVAL CARD」から「eTravel(イートラベル)」へと変更されました。
フィリピン政府が事前に入国者の情報を把握でき、スムーズな入国管理を行えることで、入国にかかる時間と手間を大幅に削減できるようになっています。入国手続きの時間が短くなるのは、旅行者にとっても良いことですよね。
eTravelの導入に伴い、紙に記入する入国カードや税関申告書は不要となりました。
そのため、フィリピンに渡航する者はオンライン上でeTravel登録をすることが必須となっています。
eTravelの登録方法
eTravelの登録には2通りの方法があります。
・WEBサイトで登録
・アプリで登録(eGovPH)
2024年3月以降に運用がスタートした「eGovPH」は、フィリピン政府のサービスを一つに統合しているアプリです。
パスポートや運転免許証の申請、自動車の登録、税金の支払いなど、主にフィリピン国民を対象としたサービスとなっています。
そのため観光や留学による入国の場合は、eTravelのWebサイトから申請するのがシンプルで分かりやすいです。
eTravelの登録に費用はかからず、無料で行うことができます。
登録にかかる時間は約10分〜15分ほど。しかし、人によってはもっと時間がかかる場合もあるかと思うので、早めに登録しておくと焦らずに済むでしょう。
【eTravel 準備するもの】
・フライト情報
・パスポート
登録フォームの中で、個人情報やフライトの情報を入力する箇所があるため、eTravelを登録する際には手元に用意しておきましょう。
【eTravel 登録の流れ】
eTravelで登録する内容は大きく分けて4つです。
・個人情報
・渡航情報
・健康状態の申告
・税関申告
ここからはeTravelの大まかな登録の流れをご紹介します。
1. 公式サイトにアクセス
eTravel公式サイト にアクセスします。(https://etravel.gov.ph/)
注意点として、eTravelの登録は無料です。お金はかかりません。
もしクレジットカードの入力画面がある場合は偽サイトですので、絶対に入力せずにそのサイトから離れましょう。
利用する際は、個人情報を入力して基本情報の登録を行います。
2. 個人情報(Personal Information)を登録
ここではパスポート通りに個人情報を入力していきます。
【個人情報の入力】
・名前
・性別
・生年月日
・国籍
・出身国
・携帯電話番号
・パスポート番号・パスポート発行国・パスポート有効期限
・職業
eTravelの職業欄について、学生さんやお子さんは「Student/Minor(学生/未成年)」、会社員の方は「Worker/Labor」を選びます。
その他の選択肢もありますので入力の際にご確認ください。
【在住国の入力】
・現在住んでいる国(例:日本)
・現在住んでいる住所(英語で記載)
今日本に住んでいるならば、日本の住所を英語で入力します。
ここで基本情報の入力は完了。内容を確認し、次へ進みます。
3. フィリピンへの旅行情報(Travel Registration)を登録
本人の登録の場合は「FOR ME」、家族の分は「FOR OTHER」を選択します。
飛行機でフィリピンへ入国する場合は「AIR」→「ARRIVAL」を選択。
・旅行の目的:観光や留学の場合は「Holiday/Pleasure/Vacation」を選択
・旅行者区分:「AIRCRAFT PASSENGER」(空路)
・フライト情報
・宿泊形態
・宿泊先の名称
フライト情報は、航空会社・便名・Origin(出発国、出発空港、出発日、帰国日)を入力します。乗り換えをする場合は、「Transit」にチェックを入れ必要項目を入力。
Destination upon arrival in the Philippines(フィリピン到着後の行き先)は、「宿泊形態」について入力します。観光であれば「Hotel/Resort」を選択しましょう。
4. 健康状態の申告(Health Declaration)
5. オンライン税関申告 (Baggage Declaration)
2024年5月以降、税関申告は「eTravel」の中に組み込まれました。ただし、一部の空港では引き続き紙での申告が必要な場合もあります。
ここでは手荷物の申告をします。
6. 同伴家族がいる場合は、家族分の登録を行う
7. 入力内容を確認して送信
8. QRコードの取得・保存
すべての登録完了後にQRコードが発行されます。
このQRコードをスクリーンショットでスマホに保存しておくか、紙へ印刷をしておきましょう。
フィリピンへ到着後、入国手続きの際にQRコードをスキャンします。
各空港でQRコードをスキャンするタイミングは違うようですが、場合によっては入国審査や税関で提示が必要となることもあるかもしれません。
オフラインですぐに提出ができるようにしておけば、空港に到着してからWi-Fi等の通信状態に影響されることなく、安心して入国審査に望めますよ。
もしeTravelの登録を忘れたらどうなる?
フィリピンに入国するためには、eTravelの登録は必須です。
フィリピン入国にあたって、万が一eTravel登録を忘れた場合、入国審査の際にとめられ、その場でご自分のスマホやタブレットで登録をすることになります。
フライトの疲れなどもあり頭が働かない上に、立ったまま登録することで通常よりも登録に時間がかかってしまうかもしれません。
入国に余計な時間と手間をかけないためにも、日本を出発する前に忘れずに登録しておきましょう。
eTravel登録が必要な人・不要な人
国籍を問わず、フィリピンに入国するすべての人がeTravel登録の対象となります。
乳幼児含め未成年者の場合は、保護者が代理で登録することができます。
入国の目的や短期・長期滞在に関わらずeTravelの登録が必要となりますので、忘れないようにしましょう。
ただし、公用・外交パスポートの所持者、9(e)ビザを持つ外国人はeTravel登録対象外となっています。
eTravelに関するよくある質問:いつから登録できる?
フィリピンへの入国前、いつからeTravelの登録ができるのでしょうか。
eTravelは、フィリピンへの渡航「72時間前(3日前)」から登録できます。
eTravelのシステム側の不具合で「問題が発生しました」とエラーメッセージが出たり、登録は英語のため入力ミスでエラーが出てしまいなかなか先に進めない、なんてこともあるかもしれません。
出発直前にバタバタして焦らないためにも、できる限り余裕を持って登録できるといいですね。
eTravelに関するよくある質問:日本語のサイトはある?
eTravelの公式サイトは「英語のみ」となっています。
2025年4月時点で、eTravelの公式サイトで言語選択はできないため、日本語のサイトはありません。
しかし、eTravelの書き方を日本語で解説しているウェブサイトは多くありますので安心してください。
ただし日本語で解説しているサイトがあると言っても、英語に不安がある方は登録に時間がかかってしまうかもしれません。
また、eTravel登録時に翻訳機能で日本語表示にしながら入力すると、エラーが出てしまうこともあるようです。
そのためeTravel登録ができる渡航72時間前になったら、なるべく早く作業を行うことをオススメします。
eTravelに関するよくある質問:乗り継ぎがある場合はどうする?
乗り継ぎがある場合は、フィリピンで入国審査を受けるかどうかによってeTravel登録が必要かどうかが変わります。
・フィリピンで入国審査を受ける場合 →eTravel登録が必要
・フィリピンで入国しないで空港の乗り継ぎエリア内に留まる場合 →eTravel登録は不要
一度フィリピンに入国して乗り継ぐ場合は、eTravelの登録が必要となります。
また国内線で乗り継ぎする場合(例:マニラ→セブ島)は、マニラで入国手続きをすることになります。
一方で、フィリピンの空港で入国審査を受けずに国際線に乗り継ぐ場合(空港の乗り継ぎエリア内に留まる場合)は登録は必要ありません。
eTravelに関するよくある質問:フィリピン出国時も必要?
eTravelはフィリピンを出国する時にも必要なのでしょうか。
・フィリピンから出国する外国人旅行者 →eTravel登録は不要
・フィリピン国籍の人が海外へ出国する場合 →eTravel登録が必要
外国人旅行者がフィリピンを出国する際は、eTravelの登録は不要です。
つまり旅行や語学留学を終えてフィリピンを出国する際は、eTravelの手続きは必要ありません。
外国人旅行者にとっては、eTravelはあくまで入国時のみ必要な手続きとなります。
一方でフィリピン国籍者が出国する場合は、フィリピン政府が自国民の出国情報を把握・管理するため、eTravelの登録が必要となります。
まとめ
フィリピンのオンライン入国管理システム「eTravel(イートラベル)」は、フィリピンへ入国するすべての渡航者に登録が義務づけられています。
eTravel公式サイトから、個人情報やフライト情報、健康状態、税関申告を入力し、QRコードを取得します。
QRコードは入国審査で必要となるため、スクリーンショットや印刷をしておくといいでしょう。登録を忘れると入国審査で余計な時間がかかってしまうため、必ず事前に登録しておいてくださいね。