次の休暇にオーストラリア旅行を計画している方、あるいはワーキングホリデーや留学でオーストラリアへ行く準備をしている方へ!
まず最初に準備するべきものといえば、「航空券」ではないでしょうか?
せっかく行くオーストラリア。できるだけ航空券代を節約して、その分をグレートバリアリーフのダイビング体験やオージービーフのディナーなど、心を満たしてくれる異国での体験に使いたいですよね。
この記事では、航空券をお得に買う方法について、実際どのくらいお得になるのかを紹介しながら分かりやすく解説します。
オーストラリア行きの航空券を安く買う方法
お得に航空券を購入するなら、「渡航時期」を意識することが大切です。
「渡航時期」を意識するポイント
・航空券需要の高いホリデーシーズンを避ける
・ピークシーズンを避けて渡航する
・週末出発便を避ける
航空券需要の高いホリデーシーズンを避ける
航空券の値段が高騰しやすい時期、それはホリデーシーズンです。
多くの人が旅行を計画するタイミングでは、需要に比例して価格も跳ね上がる傾向にあります。
一方で、こうしたピークシーズンを外すと、大幅に安い航空券を見つけることができます。
注意したいのが、日本とオーストラリアのホリデーシーズンのほか、他国の人が移動する時期(例えば、中国の旧正月・春節など)も避けて旅行計画を立てることです。
(表)日本・オーストラリアのホリデーシーズン
日本 | オーストラリア | その他の国 | |
1月 | ・年末年始 | ・年末年始 | ・年末年始 ・旧正月(下旬~) |
2月 | ・旧正月(~下旬) | ||
3月 | ・春休み | ||
4月 | ・イースターホリデー(上旬) ・スクールホリデー(中旬) |
||
5月 | ・ゴールデンウィーク(上旬) | ||
6月 | |||
7月 | ・スクールホリデー(初旬) | ||
8月 | ・お盆休み(中旬) | ||
9月 | ・スクールホリデー(下旬) | ||
10月 | |||
11月 | |||
12月 | ・クリスマスホリデー(中下旬) ・年末年始 |
・クリスマスホリデー(中下旬) ・年末年始 |
・クリスマスホリデー(中下旬) ・年末年始 |
ピークシーズンを避けて渡航する
オーストラリアで大人気の自然を楽しむアクティビティは、夏がベストシーズンとされているため、夏季は航空券が高くなる傾向にあります。
ただし、オーストラリアは広大な国で、都市や地域によってベストシーズンも異なります。
目的地や現地で体験したいアクティビティを基準に、ピークシーズンから少し外れた航空券を購入することで、費用を抑えることができます。
例えば、シドニーでは、夏にビーチアクティビティが人気ですが、冬である6月から8月にかけても、日本よりも気温は下がらないため、街中散策の観光がメインであれば十分に楽しめます。
節約しつつ、目的地の魅力を存分に楽しむために、訪問時期を少し工夫してみるのがおすすめです。
(表)代表的な都市ごとのベストシーズン
都市名 | ベストシーズン |
シドニー | 3~5月、9~11月 |
メルボルン | 3~5月、9~11月 |
ゴールドコースト | 10~12月 |
ケアンズ | 9~11月 |
週末出発便を避ける
基本的に、多くの人が休暇を取りやすい金曜日から月曜日に発着する航空券は、需要が高いため、値段が高くなりやすい傾向にあります。
一方で、週の真ん中にあたる水曜日や木曜日は、比較的航空券が安くなることが多いです。
例えば、シドニーがハイシーズンに入る3月初旬の1週間で、東京発・シドニー行きの航空券の価格を比較してみると以下のような傾向が見られます。
(表)1週間の航空券の値段推移
3/3(月) | 3/4(火) | 3/5 (水) | 3/6 (木) | 3/7(金) | 3/8(土) | 3/9(日) |
3.7万円 | 3.6万円 | 3.57万円 | 3.56万円 | 3.68万円 | 3.62万円 | 3.61万円 |
(2025年1月19日スカイスキャナーで検索)
仕事や学校の予定がつくようであれば、このように、出発日を少しずらすだけでも数千円単位で節約できる可能性があります。
「Skyscanner」や「Expedia」、「agoda」など、多くの航空券販売サイトで、検索日前後の航空券の値段を調べることができる機能が使えるので、活用してみてください。
直行便vs乗り継ぎ便:どちらが得か
実際に値段を比較
結論から言うと、航空券の値段だけでいえば「乗り継ぎ便」のほうがお得です。
例えば、シドニーがハイシーズンに入る3月1日東京発・シドニー行きの航空券で、値段を比較してみましょう。
(表)直行便と乗り継ぎ便の最安値比較
航空券代 | 所要時間 | |
直行便 | 92,500円 | 9時間55分 |
乗り継ぎ便 | 37,017円 | 15時間15分 |
(2025年1月19日スカイスキャナーで検索)
このように、時間はかかるものの圧倒的に安価にオーストラリアまで渡航することが可能です。
注意したいポイント
・追加出費の可能性
乗り継ぎ時間が長い場合、乗り継ぎ地の空港で食事をとったり、一泊する必要が出てくるなど、思いがけない「追加の出費」が発生する場合もあります。
・乗り継ぎ便の到着時刻
安価な乗り継ぎ便は、深夜に到着することも多いです。
24時間オープンの空港でもほとんどのレストランやカフェ、コンビニが開いていない空港もあるため、到着時刻には十分な注意が必要です。
LCC(格安航空会社)の利用法
LCC(格安航空会社)は「低価格」運賃を提供することを重視した航空会社のことで、フルサービスキャリアと比較して、安価に航空券を購入することができます。
ここでは、フルサービスキャリアとの値段を比較しつつ、LCC航空券の購入場所や利用の際のヒントをお伝えします。
フルサービスキャリアとの値段を比較
現在、日本とオーストラリアを結ぶ直行便は、「ジェットスター」のみで、東京(成田)からケアンズ、ブリズベンに、大阪(関西国際)からシドニーに就航しています。
ここで、実際に3月にハイシーズンに入る、シドニー行きの航空券(3月3日大阪ーシドニー)で価格を比較してみましょう。
(表)ジェットスターとフルサービスキャリアの最安値航空券の比較
航空券代 | 備考 | |
フルサービスキャリア | 84,506円 | 機内食、預入荷物30kg込み(シンガポール航空) |
ジェットスター | 59,500円 | オプションで機内食と預入荷物20kgを追加した場合、料金は67,000円 |
(2025年1月19日ジェットスター公式サイト、スカイスキャナーサイトで検索)
LCC航空券の購入場所
直行便にこだわらなければ、日本とオーストラリアを結ぶLCCは乗り継ぎ便のScootやPeachをはじめ多くの路線が提供されています。
お得な値段を探すためには、LCC公式のサイトだけではなく、様々な航空会社のチケットが一度に比較できる、「Skyscanner」や「Expedia」、「agoda」を活用して予約・購入することがおすすめです。
LCC利用の際のヒント
フルサービスキャリアと比較するとLCCは、その安さ分、機内食・ドリンク・ブランケット・エンターテイメントサービス・イヤホン・預入荷物などは、オプションとして別料金で購入する必要があるため、不便な点が少々あるのも事実です。
特にオーストラリアまでの長距離となるとなおさら。 そこで、LCCを利用してオーストラリアに行く際の持ち物や準備物についてコツをお伝えします。
・羽織りものを持参
機内は気温がかなり低めに設定されていることが多い一方、LCCではブランケットの配布はありません。
体調を崩してせっかくの旅行を台無しにしないためにも、羽織りものやストールなどを忘れずに。
・狭い機内でも快適に過ごす工夫
フルサービスキャリアの機体より座席間隔が狭く作られているLCCはじっと座っていると居心地が悪く感じることも。
クッションやスリッパの配布サービスもないため、少しでも機内の時間を過ごしやすくするための、ネックピローやはき口のゴムがゆるめの靴下などを持参していくと便利です。
・動画や音楽はダウンロードしておく
エンターテイメントサービスやWi-Fi提供のない中での約10時間のフライトはかなり長く感じます。
手持ちのスマートフォンやタブレットにお気に入りの音楽やドラマ、映画やアニメを事前にダウンロードしておけば、時間を有効に活用できます。
航空券とホテルをセットで予約するメリット
お得に旅行をするためには、航空券だけではなく宿泊費を抑えるのも大事なポイントです。
航空券と宿泊費をセットで予約することで、航空券とホテルそれぞれを個別に予約するよりも費用が安く抑えられることがあります。
例えば、「agoda」では、ホテルと航空券を一緒に予約すると最大25%も割引になるキャンペーンを行っています。
実際どのくらいお得になる?
実際にどのくらいお得になるのか、上記で紹介した「agoda」を使って、2025年3月1日から5日に大人2人で渡航する場合について比較してみました。
なんと、約10万円近くの差がありました。
航空券とホテルを個別に予約した場合 | ホテル:190,106円、航空券:348,564円 合計:538,670円 |
航空券とホテルをセットで予約した場合 | 438,454円 |
(備考)ホテル:YEHS Hotel Sydney Harbour Suites/航空券:カンタス航空
(2025年1月19日agodaサイトで検索)
どのくらいお得になるかは、購入するタイミングによって変わりますが、ぜひセットで予約も試してみてください。
セット予約は、手続きも一度で済むので、忙しい方には時間や手間の節約にもなりますので、おすすめです。
旅行シーズンごとの航空券相場
この記事の冒頭で、シーズンごとに航空券の値段が大きく異なることを紹介しましたが、実際にどのくらい異なるのか、東京発の直行便があるオーストラリアの都市について、往復・大人1人あたりの料金について比較します。
都市名 | ハイシーズン | ローシーズン |
シドニー | 20万円~30万円 | 10万円~13万円 |
メルボルン | 33万円~44万円 | 12万円程度 |
パース | 23万円程度 | 15万円程度 |
ブリズベン | 30万円程度 | 9万円~16万円程度 |
ケアンズ | 26万円程度 | 6万円程度 |
(備考)ローシーズン:オーストラリアの冬にあたりホリデーシーズンにかぶらない6月/ハイシーズン:クリスマスと年末年始を挟む期間
(2025年1月19日ジェットスター公式サイト、スカイスキャナーサイトで検索)
都市間で違いはありますが、いずれの都市においても、ハイシーズンとローシーズンで10万円以上金額に差があります。
また、LCCのジェットスターが就航するブリズベンとケアンズでは、若干ほかの都市よりも値段が抑えられています。
今回は直行便のみで比較してみましたが、前述したように、乗り継ぎ便を利用すると更に節約できる場合がありますので、購入の際には参考にしてみてください。
まとめ
オーストラリアへの渡航費用を抑えるためには、航空券の選び方が非常に重要です。
ピークシーズンを避けること、平日出発便を選ぶことで航空券を安く購入すること、LCCも活用すること、そしてホテルとセットでの予約も検討することで、ぐっと費用をおさえられます。
賢く計画して、思い出に残るお得なオーストラリア旅行・留学を実現しましょう!

①経歴
日本の公立中高を卒業後、理系の大学に進学。
現在は、タイの大学院に留学しています。
②資格
・TOEIC 805点
・IETLS Academic 6.0
③留学経験
・オーストラリア(2週間)→中学3年次にホームステイ
・タイ(1年)→修士課程に在学中
④海外渡航経験
長期でのんびりと滞在する旅行スタイルが好きで、シンガポール(1か月)、タイ(1年)、アメリカ(1か月)に滞在。
ほかにも、マレーシア、カナダ、オーストラリア、韓国、台湾、香港などを旅行しました。
⑤自己紹介
これまで長期の語学留学経験はなく、日本の公立中高に通いながら、ほぼ独学で英語を学んできました。英語を使うことで、世界中の最新の研究やデザインに触れる機会が増え、自分の視野が大きく広がったと感じています。特に東南アジアの都市が好きで、現在はタイの大学院で学んでいます。この経験を活かしながら、多くの方に英語を学ぶ楽しさや魅力を伝えていけたらと思っています。