オーストラリア最大の都市・シドニーは、ハーバーブリッジやオペラハウスなどの見所が満載で、日本からも多くの旅行者が訪れる人気の都市です。
「シドニーの空港から市内まで、スムーズに移動できるか心配……」
「空港で待ち時間があるのだけど、何をして過ごそう?」
はじめてシドニーの空港を利用する方の中には、不安や疑問を抱えている方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、シドニーの基本情報や空港での過ごし方、市内へのスムーズな移動方法について詳しく解説します。
海外旅行や留学でシドニーの空港を利用予定の方は、ぜひ参考にしてください。
オーストラリア最大の都市シドニーの基本情報
オーストラリアを代表する都市、シドニー。
1788年にイギリス人が最初に定住した歴史をもち、現在では、観光やビジネスの中心地として、世界中から人々が訪れる国際的な都市に発展しました。
2022年時点での人口は約520万人で、ハーバーブリッジや世界遺産に登録されているオペラハウス、ボンダイビーチなど、数多くの観光名所が魅力です。
日本との時差はわずか1時間で、時差ぼけを気にせず旅行が楽しめる点も、人気の理由の1つです。
また、南半球に位置するシドニーは、季節が日本と逆になります。12月から2月が夏、6月から8月が冬の季節になるため、旅行計画時には、季節を確認するようにしましょう。
シドニーの国際空港について
シドニー国際空港は、国内外から多くの路線が発着する、オーストラリアの主要な空港です。ターミナルは3つに分かれており、それぞれ移動方法が異なります。
シドニー国際空港の概要と各ターミナルについて、詳しく見ていきましょう。
空港の概要
シドニー国際空港(正式名称:キングスフォード・スミス国際空港)は、年間約4,000万人が利用する、南半球で最も利用客数が多い空港の1つです。
日本からは全日空(ANA)、日本航空(JAL)、カンタス航空などが直行便を運航しており、所要時間は約10時間です。また、オーストラリア国内線の主要拠点でもあるため、他都市への乗り継ぎもスムーズに行えます。
シドニー国際空港のターミナルは3つ
シドニー国際空港のターミナルは、国際線と国内線合わせて3つに分かれています。それぞれの運航路線と特徴を以下にまとめました。
ターミナル名 |
運航路線 |
特徴 |
ターミナル1(T1) |
国際線 |
すべての国際線が発着 |
ターミナル2(T2) |
国内線 |
カンタス航空以外の国内線が発着 |
ターミナル3(T3) |
国内線 |
カンタス航空専用ターミナル |
国内線ターミナル間(T2とT3)は徒歩で移動可能ですが、国際線ターミナル(T1)とは約4キロ離れており、徒歩での移動はできません。
国内線ターミナルと国際線ターミナルを移動する場合は、タクシーやターミナルバス、電車の利用がおすすめです。
シドニー国際空港での過ごし方
シドニー国際空港内では、ショッピングや食事を楽しむための施設が充実しています。本記事では、特におすすめの商品やショップ、レストランを紹介します。
免税店や土産物屋で買い物を楽しむ
シドニー国際空港では、オーストラリアならではのアイテムが手に入る免税店や土産物店が豊富なため、買い物を楽しむのもおすすめです。
以下は、特に人気の商品と購入できる場所の一例です。
商品 |
特徴 |
購入できる場所 |
メリノウール製品 |
肌触りが良く、保温性抜群 スカーフや帽子、ジャケットなど、豊富なラインナップ |
Merino Collection(ターミナル1)、 各免税店 |
マヌカハニー |
抗菌作用が期待される健康食品として人気 |
各免税店 |
TimTam |
オーストラリアを代表するチョコレートビスケット |
各免税店 |
「T2」の紅茶 |
オーストラリアで有名な紅茶ブランド おしゃれで女性に人気 |
A Little Something(ターミナル1)、 各免税店 |
免税店では、オーストラリア製品だけでなくブランド品やお酒、電化製品なども豊富に取り扱っています。空港での時間に余裕があれば、店内をじっくり見て回るのもおすすめです。
レストランやカフェで一息つく
フライトや乗り継ぎの待ち時間には、空港内のレストランやカフェで食事やドリンクを楽しむのも過ごし方の1つです。シドニー国際空港には、世界各国の料理を提供するレストランや、気軽に立ち寄れるカフェが数多くあります。
特にターミナル1(国際線)はレストランやカフェが豊富です。マクドナルドやケンタッキーなど、日本でもおなじみのファストフードから、オーストラリアンビーフを使ったグリル料理まで、その時の気分に合わせて楽しめます。
中でもおすすめは、オーストラリア発祥のハンバーガーショップ「Betty's Burgers」。2014年のオープン以来、オーストラリア国内に35店舗以上を展開する人気店です。
オーストラリアならではの食事を堪能したい方は、ぜひ訪れてみてください。
シドニー国際空港のラウンジ
シドニー国際空港には8つのラウンジがあり「国際線航空会社またはカード会員の専用ラウンジ」「有料ラウンジ」の2種類に分かれています。
それぞれの特徴と利用方法について、詳しく見ていきましょう。
国際線航空会社またはカード会員の専用ラウンジ
空港内には、以下の5つの専用ラウンジがあります。
○ Air New Zealand Lounge(ニュージーランド航空ラウンジ)
○ Emirates Lounge(エミレーツラウンジ)
○ Qantas Club Lounge(カンタスクラブラウンジ)
○ Silver Kris Lounge(シルバークリスラウンジ)
○ American Express Lounge
※正式名称:Centurion Lounge(アメリカンエキスプレスラウンジ)
次の条件を満たす旅行者は、専用ラウンジが無料で利用できます。
○ 航空会社の上級会員である
○ ビジネスクラス以上の搭乗者である
○ 対象カードの保有者である
ラウンジによって利用条件やサービス内容、営業時間が異なるため、詳細は各会社の公式サイトをご確認ください。
有料ラウンジ
有料ラウンジは、会員ステータスや搭乗クラスに関係なく、料金を支払えば誰でも利用可能です。シドニー国際空港には、以下の3つの有料ラウンジがあります。
○ Skyteam Lounge(スカイチームラウンジ)
○ The House(ザ・ハウスラウンジ)
○ Plaza Premium Lounge(プラザ プレミアムラウンジ)
ラウンジでは、ソファやテーブルでゆったりと過ごせるほか、食事や飲み物も楽しめます。多くのラウンジはブッフェ形式を採用しており、オーストラリアらしい料理や飲み物に出会えることも。
営業時間や利用料金については、各ラウンジの公式サイトでご確認ください。
シドニー国際空港からホテル・市内への移動方法
シドニー国際空港から市内までは、約12キロの距離です。市内への主な移動手段は4つあり、用途や状況に合わせて選べます。
○ 電車(エアポートリンク)
○ シャトルバス
○ タクシー
○ UBER(配車アプリ)
それぞれの移動手段について、具体的に解説します。
電車(エアポートリンク)
エアポートリンクは、空港とシドニー市内を結ぶ空港鉄道です。早朝から深夜まで約10分間隔で運行しており、待ち時間なく市内まで移動できます。
料金は、乗車の時間帯や支払い方法によって異なります。クレジットカードでのタッチ決済ができるので、都度切符を買う必要はありません。
所要時間 |
セントラル駅まで約13分 |
料金 |
大人:AU$20前後(約2,000円) 子ども:AU$17前後(約1,700円) |
乗合いシャトルバス
シドニー国際空港からは、乗り合いのシャトルバスが約30分おきに運行しています。乗客の宿泊ホテルを1軒ずつ回ってくれるため、降車後の移動が少なく便利です。
しかし、自分のホテルを回る順番が最後のほうになる場合は、待ち時間がかかることがあります。時間に余裕があり、ホテルまでリーズナブルに向かいたい方にはぴったりの手段です。
所要時間 |
宿泊ホテルによって異なる |
料金 |
約AU$22~ |
タクシー
タクシーを利用すれば、シドニー国際空港から市内までスムーズに移動できます。ターミナル出口付近では、多くのタクシーが停車しているので、乗車までの待ち時間もかかりません。
1人で利用する場合は、電車やシャトルバスよりも高価ですが、2人以上での利用なら、ほかの移動手段とさほど変わらない値段で目的地まで直行できます。
所要時間 |
シドニー市内中心部まで約30~40分 |
料金 |
AU$65~AU$80(行き先や交通事情によって異なる) |
Uber(配車アプリ)
Uber(ウーバー)は、アプリ上で手軽に予約ができる配車サービスです。シドニーでは、Uberの料金設定がタクシーよりも安いため、主要な移動手段として多く利用されています。
国際線ターミナルから徒歩約5分の指定ピックアップエリアでのみ乗車可能なので、利用する場合は、事前に場所を把握しておくと安心です。
所要時間 |
シドニー市内中心部まで約30~40分 |
料金 |
AU$28~AU$37(行き先や交通事情によって異なる) |
まとめ
この記事では、シドニーの基本情報や空港での過ごし方、市内への移動方法までを詳しく解説しました。シドニー国際空港は、世界中の旅行者が集まる活気あふれる空港です。
免税店やレストラン、ラウンジなど、さまざまな施設がそろっており、旅の合間に快適なひとときを過ごせます。空港からシドニー市内への交通手段は、電車やシャトルバス、タクシー、Uberなどがあります。それぞれのメリット・デメリットを比較して、自分に合った移動手段を選びましょう。
空港での時間を有意義に使いながら、シドニーの旅を気持ちよくスタートし、素敵な締めくくりを迎えてください。