
オーストラリア最大の都市・シドニーの玄関口、シドニー国際空港。
「広い空港の敷地内、スムーズに移動できるかな?」
「空港で待ち時間、何をして過ごそう?」
「空港からシドニー市内まで、スムーズに移動できるか心配……」
「空港で待ち時間があるのだけど、何をして過ごそう?」
はじめてシドニー国際空港を利用する方の中には、こうした不安もつきものです。
本記事では、シドニー国際空港の基本情報やおすすめの過ごし方、市内へのスムーズな移動方法について詳しく解説します。
ラウンジやホテル情報も掲載しているので、シドニーでの乗り継ぎも快適です!
海外旅行や留学でシドニーの空港を利用予定の方は、ぜひ最後までお読みください。
- オーストラリア最大の空港、シドニー国際空港
- シドニー国際空港の3つのターミナル
- シドニー国際空港でのおすすめの過ごし方
- シドニー国際空港のラウンジ
- 深夜や早朝便はホテルステイがおすすめ
- シドニー国際空港からホテル・市内への移動方法
- おまけ:シドニーの基本情報
- まとめ
オーストラリア最大の空港、シドニー国際空港
オーストラリア最大の空港である、シドニー国際空港。
シドニー市内の中心地から南に10kmほど進んだ場所に位置しています。
空港の正式名称はキングスフォード・スミス国際空港と言い、年間約4,000万人が利用する南半球で最も利用客数が多い空港のひとつです。
日本からは全日空(ANA)、日本航空(JAL)、カンタス航空などが直行便を運航しており、所要時間は約10時間です。なお、ケアンズやブリスベン、メルボルンで乗り継いでもシドニーにアクセスできます。
オーストラリア国内線の主要拠点でもあるため、他都市への乗り継ぎもスムーズです。
シドニー国際空港の3つのターミナル
シドニー国際空港のターミナルは、国際線と国内線で合計3つです。
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ターミナル名 |
運航路線 |
特徴 |
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ターミナル1(T1) |
国際線 |
すべての国際線が発着 |
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ターミナル2(T2) |
国内線 |
カンタス航空以外の国内線が発着 |
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ターミナル3(T3) |
国内線 |
カンタス航空専用ターミナル |
各ターミナルの特徴を以下で詳しく紹介します。
ターミナル1:国際線
ターミナル1(T1)は国際線のみが発着するターミナル。シドニー・日本間のフライトもT1から発着します。オーストラリア最大規模のターミナルであるため、レストランや免税店なども豊富にあります。
国内線が発着するターミナル2・3からは4kmほど離れた場所にあるため、余裕を持って移動することが大切です。
特に、シドニーからオーストラリア内の他の都市に乗り換えを予定している場合は、事前に移動方法を確認しておきましょう。
ターミナル2:国内線①
ターミナル2(T2)はオーストラリア国内を繋ぐ国内線用です。主に、ヴァージン・オーストラリアやジェットスター、リージョナルエクスプレスなどといった航空会社が発着しています。
ターミナル3:国内線②
ターミナル3(T3)もT2と同じく、オーストラリア国内を運行するフライト専用のターミナルで、カンタス航空のみが乗り入れています。
国内線であるT2とT3は、それぞれ立体駐車場を挟んで向かい合うように位置しているため、徒歩で移動できます。
ターミナル間の移動方法
国内線ターミナル間(T2とT3)は徒歩で移動可能ですが、国際線ターミナル(T1)とは約4km離れているため徒歩で移動はできません。
国内線ターミナルと国際線ターミナル間の移動には、以下の方法がおすすめです。
空港内の無料送迎バス:所要時間約10分、5:30〜21:30まで15分おきに運行
エアポートリンク(電車):所要時間約2分、早朝〜深夜まで運行。片道AU$7.7
ちなみに、エアポートリンクを利用する場合は、チャージ式のICカードであるOpalカードか、タッチ決済が可能なクレジットカードが必要。
空港内のNewslink(ニュースリンク) 、あるいはWH Smith(W・H・スミス)で購入しておいてください。なお、Opalカードは駅では購入できないので注意してくださいね。
そのほか、タクシーやライドシェア、シドニーバス(ルート420)を使用して、ターミナル間を移動することも可能です。
ただし、シドニーバスは地元住民の移動用として設計された交通手段なので、仕組みが複雑。シドニーが初めての方はシドニーバス以外を選ぶのが無難でしょう。
シドニー国際空港でのおすすめの過ごし方
シドニー国際空港内では、ショッピングや食事を楽しむための施設が充実!以下では、充実した施設を堪能できる、シドニー空港でのおすすめの過ごし方を2つ紹介します。
免税店や土産物屋で買い物を楽しむ
シドニー国際空港の免税店やお土産屋さんでショッピングを楽しみましょう。オーストラリアならではのアイテムが手に入る免税店や土産物店が豊富です。
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商品 |
特徴 |
購入できる場所 |
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メリノウール製品 |
肌触りが良く、保温性抜群 スカーフや帽子、ジャケットなど、ラインナップが豊富 |
Merino Collection(T1) 各免税店 |
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マヌカハニー |
抗菌作用が期待される健康食品として人気 |
各免税店 |
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TimTam |
オーストラリアを代表するチョコレートビスケット |
各免税店 |
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「T2」の紅茶 |
オーストラリアで有名な紅茶ブランド おしゃれで女性に人気 |
A Little Something(T1) 各免税店 |
免税店では、オーストラリア製品だけでなくブランド品やお酒、電化製品なども豊富に取り扱っています。空港での時間に余裕があれば、空港内をじっくり見て回るのもおすすめです。
レストランやカフェで一息つく
フライトや乗り継ぎの待ち時間には、空港内のレストランやカフェで食事やドリンクを楽しむのもおすすめです。シドニー国際空港には、世界各国の料理を提供するレストランや、気軽に立ち寄れるカフェが数多くあります。
特にT1(国際線)はレストランやカフェが豊富です。マクドナルドやケンタッキーなど、日本でもおなじみのファストフードから、オーストラリアンビーフを使ったグリル料理まで、幅広いフードを堪能できます。
中でもおすすめは、オーストラリア発祥のハンバーガーショップ「Betty's Burgers」。2014年のオープン以来、オーストラリア国内に35店舗以上を展開する人気店です。
オーストラリアならではの食事を堪能したい方は、ぜひ訪れてみてください。
シドニー国際空港のラウンジ
シドニー国際空港には8つのラウンジがあり、以下の2種類に分かれています。
国際線航空会社・カード会員専用ラウンジ
有料ラウンジ
ラウンジでは、ソファやテーブルでゆったりと過ごせるほか、食事や飲み物も楽しめます。ブッフェ形式を採用するラウンジが多く、オーストラリアらしい料理や飲み物に出会えることもありますよ!
それぞれの特徴と利用方法について、詳しく解説します。
国際線航空会社・カード会員専用ラウンジ
空港内には、以下の5つの専用ラウンジがあります。
○ Air New Zealand Lounge(ニュージーランド航空ラウンジ)
○ Emirates Lounge(エミレーツラウンジ)
○ Qantas Club Lounge(カンタスクラブラウンジ)
○ Silver Kris Lounge(シルバークリスラウンジ)
○ American Express Lounge(アメリカンエキスプレスラウンジ)
※正式名称:Centurion Lounge
次の条件を満たす旅行者は、専用ラウンジを無料で利用できます。
○ 航空会社の上級会員である
○ ビジネスクラス以上の搭乗者である
○ 対象カードの保有者である
ラウンジによって利用条件やサービス内容、営業時間が異なるため、詳細は各会社の公式サイトをご確認ください。
有料ラウンジ
有料ラウンジは、会員ステータスや搭乗クラスに関係なく、料金を支払えば誰でも利用可能です。シドニー国際空港には、以下の3つの有料ラウンジがあります。
| ラウンジ名 | 場所 | 備考 |
| The House ザ・ハウス |
・T1のセキュリティ通過後のゲート51付近 | ・事前予約必要 ・プライオリティパスがある場合は、予約なしでも利用可能 ・ドレスコードあり(スマートカジュアル以上) |
| Plaza Premium Lounge プラザ・プレミアム ラウンジ |
・T1の到着・出発ロビー | ・特になし |
| Skyteam Lounge スカイチーム ラウンジ |
・T1のピアB・ゲート24の隣 | ・料金を支払えば、スカイチーム利用者以外も使用可能 |
営業時間や利用料金の最新情報については、各ラウンジの公式サイトでご確認ください。
深夜や早朝便はホテルステイがおすすめ
住宅地の近くに位置するシドニー国際空港では深夜は飛行機の発着が禁じられており、夜間はターミナル自体が閉鎖されるので、空港内に滞在できません。
深夜や早朝のフライトを利用する場合はホテルに滞在しましょう。
空港の近くには以下のようなホテルがあるので、深夜や早朝の乗り継ぎの際にうまく活用してくださいね!
・Mantra Hotel at Sydney Airport(マントラ ホテル アット シドニー エアポート)
・ibis budget Sydney Airport(イビス バジェット シドニー エアポート)
シドニー国際空港からホテル・市内への移動方法
シドニー国際空港から市内までは、約12キロの距離です。市内への主な移動手段は以下の4つがあるので、目的や状況に合わせて選びましょう。
○ 電車(エアポートリンク)
○ シャトルバス
○ タクシー
○ UBER(配車アプリ)
それぞれの移動手段を、具体的に解説します。
電車(エアポートリンク)
エアポートリンクは、空港とシドニー市内を結ぶ空港鉄道です。早朝から深夜まで約10分間隔で運行しており、スムーズにシドニー市内まで移動できます。
料金は、乗車の時間帯や支払い方法によって異なります。クレジットカードでのタッチ決済ができるので、都度切符を買う必要はありません。あるいは、チャージ型ICカードのOpalカードを空港で購入しておくと、移動がより便利ですよ!
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所要時間 |
セントラル駅まで約13分 |
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料金 |
大人:AU$20前後(約2,000円) 子ども:AU$17前後(約1,700円) |
シャトルバス
シドニー国際空港からは、エアポートシャトルバスが運行しています。乗客の宿泊ホテルを1軒ずつ回ってくれるため、降車後の移動が少なく便利です。
しかし、自分のホテルを回る順番が最後のほうになると待ち時間が長くなるため、時間に余裕があってホテルまでお金をかけずに向かいたい方にはぴったりの手段です。
シャトルバスの乗り場は、到着ロビーの出口からターミナルの外れに向かうと見つかります。乗車券はシャトルバスの運営会社によって購入方法が違うので、以下を参考にしてください。
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運営会社 |
チケット購入方法 |
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Redy2Go(レディ2ゴー) |
・公式ページで事前購入 |
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Con-x-ion(コニクション) |
・公式ページで事前購入が必要 |
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所要時間 |
・Redy2Go(レディ2ゴー):約20分〜1時間※ |
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料金 |
・Redy2Go(レディ2ゴー):片道AU$22 |
タクシー
タクシーを利用すれば、シドニー国際空港から市内までスムーズに移動できます。ターミナルの出口付近には、多くのタクシーが停車しているので、乗車までの待ち時間も短いです。
1人で利用する場合は、電車やシャトルバスよりも高価ですが、2人以上での利用なら、ほかの移動手段とさほど変わらない値段で目的地まで直行できます。
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所要時間 |
シドニー市内中心部まで約30~40分 |
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料金 |
AU$65~AU$80(行き先や交通事情によって異なる) |
Uber(配車アプリ)
Uber(ウーバー)は、アプリ上で手軽に予約ができる配車サービスです。シドニーでは、Uberの料金設定がタクシーよりも安いため、主な移動手段として重宝されています。
国際線ターミナルから徒歩約5分の指定ピックアップエリアでのみ乗車可能なので、利用する場合は、事前に場所を把握しておくと安心です。
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所要時間 |
シドニー市内中心部まで約30~40分 |
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料金 |
AU$28~AU$37(行き先や交通事情によって異なる) |
おまけ:シドニーの基本情報
最後にシドニーの基本情報についても紹介します。
オーストラリアを代表する都市、シドニー。
1788年にイギリス人が最初に定住。現在は、観光やビジネスの中心地として、世界中から人々が訪れる国際的な都市に発展しました。
2023年時点の人口は約545万人。ハーバーブリッジや世界遺産に登録されているオペラハウスやボンダイビーチなど、数多くの観光名所があります。
日本との時差はわずか1時間で、時差ぼけを気にせず旅行が楽しめる点も、旅行先として人気の理由の1つです。
また、南半球に位置するシドニーは、季節が日本と逆です。12月〜2月が夏、6月〜8月が冬なので、旅行を計画する際は季節にあった衣類を持参しましょう。
まとめ
この記事では、シドニーの基本情報や空港での過ごし方、市内への移動方法までを詳しく解説しました。シドニー国際空港は、世界中の旅行者が集まる活気あふれる空港です。
免税店やレストラン、ラウンジなど、さまざまな施設がそろっており、旅の合間に快適なひとときを過ごせます。空港からシドニー市内への交通手段は、電車やシャトルバス、タクシー、Uberなどがあります。それぞれのメリット・デメリットを比較して、自分に合った移動手段を選びましょう。
空港での時間を有意義に過ごしながら、シドニーの旅を気持ちよくスタートできることを願っております!