
オーストラリアのワーキングホリデー(ワーホリ)で使える保険は、補償内容や保険金額もさまざまです。
しかし、どのような保険を選べばよいか、費用はどれぐらいか、より安い保険はないか、疑問に感じることも多いでしょう。
現地で安心できる生活を送るには、自身の予算と必要な補償のバランスを考える必要があります。
もし無保険のまま渡航すると、高額な医療費や予期せぬ盗難といったリスクも伴うでしょう。
この記事では、保険の必要性や入らないリスク、日本での準備から現地での加入までおすすめの保険選びを紹介していきます!
- オーストラリアでのワーホリに保険は必要?
- オーストラリアワーホリで保険に入らないとどうなる?
- 日本の海外旅行保険-オーストラリアワーホリ保険
- OVHC-オーストラリア現地のワーホリ健康保険
- ユニケア-オーストラリア現地のワーホリ総合保険
- オーストラリアでのワーホリ保険選びのポイント
- 納得のいく保険を選んでオーストラリア生活を楽しむために
オーストラリアでのワーホリに保険は必要?
結論から言うと、オーストラリアでのワーホリに保険は必要です。
慣れない海外生活では、環境の変化による体調不良や、予期せぬアクシデントに見舞われることがよくあるからです。
事故のリスクに備える
海外での生活は文化や環境の違いから慣れないことが多く、思わぬ事故に遭遇することがあります。
オーストラリアは、マリンスポーツなどのアクティビティが盛んですが、活動中にケガをしてしまうことも想定しておく必要があります。
ワーホリ中に思わぬ事故やアクシデントに遭うことを考え、保険に入って金銭的な負担を減らせるようにしておきましょう。
病気のリスクをカバーする
オーストラリアでの生活では、気候や食生活の変化から体調を崩すことが増えるかもしれません。
また、天候の変化が激しく乾燥しているため、熱中症や皮膚の疾病、花粉症などの症状が出やすくなります。
万が一体調を崩してしまった場合、保険に加入していなければ高額な医療費を全て自己負担しなければなりません。
オーストラリアのワーホリ生活を十分に楽しむためにも、保険に加入して準備をしておきましょう。
盗難のリスクに対処する
オーストラリアの窃盗被害者数は、2024年に過去21年間で最多を記録しており、日本に比べて犯罪に遭遇する確率は高い傾向にあります。
日本の犯罪発生状況と比較しても、人口当たりの窃盗件数はオーストラリアの方が数倍高い水準にあります。
自分自身の大切な財産を守るためにも、盗難への補償がある保険を選んでおくと安心です。
参考:Theft reaches 21 year high - Australian Bureau of Statistics (2025/09/03)
オーストラリアワーホリで保険に入らないとどうなる?
オーストラリアの医療費は日本に比べて高く、治療費を全額負担する必要があるため、ケガや病気の際は多額の費用が必要です。
公的な補助もなく驚くような請求が届きます。
以下の表では、日本とオーストラリアの主な医療費の金額を比較しています。
| オーストラリア | 日本 | |
| 救急車 | 35,800円 +走行加算150円/km |
無料 |
| 初診料 | 12,000円 | 2,820円 |
| 入院代(1日当たり) | 個室:88,000円 | 個室:30,000円~100,000円 |
| 骨折治療費 | 48,000円 | 20,000円 |
表から分かるとおり、オーストラリアの医療費は日本の2~3倍以上です。
また、公的保険が適用できる日本では自己負担額が3割で済むのに対し、オーストラリアでは全額自己負担となるため実際の差はさらに大きく感じます。
また、保険に入っておらず、支払い能力がないと見なされた場合、治療自体を拒否されてしまうケースもあるため注意しましょう。
日本の海外旅行保険-オーストラリアワーホリ保険
日本で加入できる「フルカバー海外旅行保険」は、補償の手厚さと日本語でのサポートが充実しているのが魅力です。
初めての海外生活で不安がある方や、英語でのやり取りに自信がない方にも、安心できる選択肢と言えます。
フルカバー海外旅行保険とは?
フルカバー海外旅行保険とは、医療費や損害賠償、盗難など海外で生じうる様々なリスクに対する補償が充実した海外旅行保険の事です。
以下では、フルカバー海外旅行保険に加入するメリットとデメリットの両方を紹介していきます。
フルカバー海外旅行保険のメリット
フルカバー海外旅行保険に加入するメリットは、キャッシュレス対応と充実した補償内容です。
■ キャッシュレス対応
フルカバー保険では、病院での支払いが不要で、保険会社が直接医療費を負担してくれます。
そのため、急な病気や怪我で医療費を用意できないときも安心して病院を利用できます。
■ 充実した補償内容
フルカバー保険の補償内容は多岐にわたります。
具体的には医療費や損害賠償、盗難などを始め、死亡保険や長期入院費用、家族の介護費用に急な帰国費用など、海外生活中に生じうる様々なリスクに対応できます。
治療費が日本に比べて高額で、病気・怪我・窃盗など日常生活で抱えるリスクの大きいオーストラリアでは、キャッシュレス対応で補償内容も充実している「フルカバー海外旅行保険」が非常に役立ちます。
フルカバー海外旅行保険のデメリット
フルカバー海外旅行保険のデメリットは、高額な保険料と渡航後の加入が不可なことです。
■ 保険料が高額
補償内容が手厚く、充実している反面、年間で18~24万円以上の高額な保険料が必要です。
現地の保険であるOVHCと比べても倍以上の費用がかかるため、自身の予算とメリットのバランスを考えつつ加入を検討しましょう。
■ 渡航後の加入が不可能
フルカバー補償保険は渡航後の加入が出来ないため注意が必要です。
補償内容の確認や保険料の用意などの加入手続きを計画的に行い、必ず日本出発前に加入しましょう。
フルカバー海外旅行保険には、保険料が年間20万円以上と高額で、日本出発前に加入する必要があるため急な予定変更が出来ないといったデメリットがあります。
メリットとデメリットを天秤にかけつつ、自分のニーズに合わせて加入を検討しましょう。
OVHC-オーストラリア現地のワーホリ健康保険
オーストラリア現地のワーホリ保険の1つに、OVHC保険があります。
海外ビジター健康保険とも呼ばれるように医療費の補償に絞ることで費用を安く抑えられるため、コストを重視するワーホリ参加者に広く選ばれています。
OVHC保険とは?
OVHC(Overseas Visitors Health Cover)保険は、オーストラリアを訪れる旅行者や就労者を対象にした現地の健康保険です。
オーストラリアの公的な健康保険に入れない一時滞在者のために、現地の民間保険会社が提供している商品の総称です。
盗難や損害賠償は含まれませんが、病気やケガでの通院や入院といった医療面に特化することで、月額70~140豪ドル程度という安さです(プランにより異なる)。
金額は選ぶプランや保険会社によって異なりますが、BupaやAllianz(アリアンツ)、Medibankといった保険会社がそれぞれOVHCを販売しています。
OVHCのメリット
OVHCを利用するメリットは、「手頃な料金」、「自由度の高さ」、「利用しやすさ」です。
■ 手頃な料金
OVHCの保険料はフルカバー保険の半額以下で、月額70~140豪ドル(=7,500~15,000円)程度で加入できます。海外生活のリスクに対処しつつ保険金も抑えたい人におすすめです。
■ 自由度の高さ
OVHCは月払いが可能で、契約期間の延長や契約内容の変更が可能です。
自分の貯金状況に応じて支払頻度を変更したい人や、自分の状況に応じて契約期間や契約内容を見直したい人におすすめです。
■ 利用のしやすさ
OVHCでは、保険証や保険金の請求をアプリ内で完結できます。
そのため、日本の保険にありがちな電話や書面での煩雑な手続きが不要で、利用しやすい保険です。
OVHCはアプリ内で面倒な手続き無く簡単に保険を利用したい人におすすめです。
OVHCのデメリット
OVHCのデメリットは、「自己負担が必要」、「補償内容が狭い」、「日本語対応不可」の3つです。
■ 自己負担が必要
OVHCの多くのプランでは、自己負担額(Excess)が設定されています。医療費の全額が負担されるわけではありません。
入院などが必要な大きな病気・怪我の際には多額の請求がくる可能性があるため注意しましょう。
■ 補償内容が狭い
OVHCはあくまで「健康保険」なので、基本的に医療費以外の盗難・損害賠償などのリスクには対応していません。
病気以外のリスクに備えたい場合は、フルカバー保険やその他の旅行保険などで代用しましょう。
■ 日本語対応不可
オーストラリア現地の保険なので、保険請求や申し込み手続きは全て英語で行う必要があります。
保険内容の勘違いや保険金請求が正しく出来ないなどのトラブルが発生する可能性があるため、英語力に不安のある人は注意しましょう。
主要なOVHC提供会社の特徴
OVHCは提供する保険会社によって、補償内容や保険料は異なります。ここでは代表的な保険会社について見ていきましょう。
■ Bupa(ブパ)
オーストラリアで知名度が高いBupaは、提携している病院やクリニックが多いため、提携病院を利用すれば、受診時の自己負担を抑えやすいのが最大の特徴です。
ワーホリ向けプランとして、入院時の自己負担額を250豪ドルに設定した場合、月額53.13豪ドル~で加入できます。
また、ビデオ通話による医師の診察を24時間いつでも受けることができ、気軽に専門家のアドバイスを仰ぐことが可能です。
多言語対応のカスタマーサービスが用意されていますが、基本的な申し込み手続きや保険請求は英語で行う必要があります。
参照:Bupa:Overseas Working & Holiday Health Insurance
■ Allianz Care(アリアンツ)
世界的な保険大手であるAllianzは、オーストラリア国内でも非常に高いシェアを誇ります。
ワーホリ向けプランは、入院時の自己負担額を500豪ドルに設定することで月額約69.70豪ドル~というリーズナブルな価格で加入できます。
また、24時間365日対応の遠隔医療サービスで、電話やビデオ通話で現地の医師と話ができます。
参照:Allianz Care:Overseas Visitors Health Cover
■ Medibank(メディバンク)
Bupaと並ぶ最大手で、健康維持に役立つ特典やサポートが充実しています。プランは月額約53.55豪ドル〜あり、基本的な補償に絞った格安オプションです。
サポート面も万全で、24時間365日いつでも相談できる看護師ダイヤルに加え、メンタルヘルス専用のサポートラインも設置されています。
参照:Medibank:Overseas Visitors Cover
ユニケア-オーストラリア現地のワーホリ総合保険
ユニケア(Uni-Care)はニュージーランドを拠点とする保険会社で、医療だけではなく、盗難や所持品の紛失・破損、旅行中のトラブルについても補償をする総合保険です。
OVHCが医療費のみの補償に絞ることで安さを実現しているのに対し、ユニケアは日本の海外旅行保険に近い幅広い補償内容を格安で提供しています。
ユニケアのメリット
ユニケアが提供する「Australasian Plan」は、一般的なOVHCにはない幅広い補償があります。
■ 充実した医療・入院補償
ユニケアは、予期せぬ病気や怪我、事故に遭った際の診断、処方、手術、入院などの対象となる医療費を支払います。
不慮の事故や急な病気に見舞われた場合でも、費用の心配をせずに最善の治療を受けることが可能です。
■ 持ち物の盗難被害や破損への備え
スマートフォン、ノートパソコン、カメラなどの持ち物が盗まれたり、偶然の事故で壊れたりした場合、合計で最大30,000豪ドルまでの補償が受けられます。1品目あたりの限度額は2,500豪ドルです。
■ 他人の物を壊した時の個人責任
他人の物を壊してしまったりした際の「個人賠償責任」も、補償の対象となります。
現地での医療保険(OVHC)にはこうした医療以外の補償が含まれていないため、賠償リスクに備えたい方にはユニケアがおすすめです。
誤って他人の財産に損害を与えた場合、このプランは費用と訴訟費用をカバーします。
■ レンタカーの自己負担額の補償
レンタルした車両が紛失または損傷した場合、レンタカー会社に支払う超過費用に対して最大5,000豪ドルを請求できます。
オーストラリアでの移動に欠かせないレンタカーを借りた際、万が一の事故で発生する高額な自己負担金をカバーしてくれます。
ユニケアのデメリット
ユニケアの利用にあたっては以下の点に注意が必要です。
■ キャッシュレス診療には未対応
ユニケアは「キャッシュレス診療」には対応していません。病院での治療費は一度自分で全額を支払い、後日その領収書を添えて保険会社に返金を受ける形式です。
オーストラリアの医療費は非常に高額になることがあるため、万が一の時に立て替えができるだけの現金やクレジットカードの利用枠をあらかじめ準備しておく必要があります。
■ 自己負担金(エクセス)の設定
ユニケアでは、保険金を請求する際に「自己負担金」が発生します。
そのため、数ドルの処方薬代や、軽微なケガの診察など、少額の請求では保険金が受け取れないといったケースもあります。
■ 請求手続きは英語
保険会社への請求手続きや事故の報告などはすべて英語で行う必要があります。
医師からの診断書や警察のレポートといった証拠書類の準備も英語で進めなければならないため、一定の準備が必要となるでしょう。
参照:Uni-Care:Australasian Plan - travel insurance for visitors
オーストラリアでのワーホリ保険選びのポイント
ここまで、オーストラリアでの保険の必要性や代表的な保険の特徴を解説してきましたが、自分に合った保険選びのポイントや注意点にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここからは、保険選びの際に確認すべき3つのポイント(保険期間、補償内容、保険料)について1つずつ解説していきます。
保険期間は滞在予定に合わせる
保険を選ぶ際には、保険期間が十分にあるか確認しておくことが重要です。
オーストラリアのワーホリは、1年から最大3年間と長期間の滞在となるケースがあるため、滞在中補償が続くか前もって確認しておきましょう。
例えば、クレジットカード付帯の海外旅行保険などでは、補償期間に関して原則90日以内など制約があるケースも多くあります。
保険を選ぶ際には保険期間に注意し、自分の滞在予定をカバーできているか確認しましょう。
必要とする補償内容を選ぶ
保険を選ぶ際には、適用される「補償内容」の確認も非常に大切です。保険の補償内容には、医療費から盗難、損害賠償まで様々なものがあります。
例えば、フルカバー保険では補償内容が医療費から盗難、損害賠償まで幅広くカバーされているのに対し、OVHCでは医療費の保障に留まっています。
自分のニーズをしっかりと把握し、備えたいリスクに沿った補償内容の保険を選びましょう。
無理のない範囲の保険料か
最後に、「保険料」が適切かどうかの確認も大切です。
基本的には保険料に応じて保険金や補償内容が手厚くなっていきますが、支払う保険料と保険の内容が見合っているか必ず確認しておきましょう。
例えば、フルカバー保険では年20万円以上と高額な保険料が必要な分、医療費の全額負担や幅広い補償内容がついてきます。
自分の支払い能力や求める補償内容などを考慮した上で、適切な保険料であるかをしっかりと確認しておきましょう。
納得のいく保険を選んでオーストラリア生活を楽しむために
オーストラリアのワーホリでは、事故・病気・窃盗など様々なリスクに対処するために保険の加入がおすすめです。
保険料が高額な分、手厚い補償がついてくるフルカバー海外旅行保険や、保険料が手頃で最低限の保障が受けられるOVHCを始め様々な保険が選べます。
保険期間、補償内容、保険金などの要素を考慮して、自分に合った保険を選びましょう。本記事を参考に自分に合った保険を見つけ、オーストラリアワーホリでの不安を無くし、現地での生活を充実させてくださいね。
◇経歴
ドイツのミュンヘン工科大学に留学。
英語で日本におけるサプライチェーンマネジメントについてプレゼンを行う。
◇資格
IELTS Academic 6.5
◇留学経験
・渡航先:ドイツ ミュンヘン
・留学期間 2024年4月~8月
・学校名:ミュンヘン工科大学
◇海外渡航経験
ドイツに約半年間留学。
留学期間中にヨーロッパ10ヶ国20都市以上を旅行。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
はじめまして、タニタニと申します!
現在大学4回生で、自身の留学経験を活かしてブログやライティング業を行っております。
英語や留学に関心のある方の一助となれるよう情報発信していきますのでよろしくお願いします!