ビジネスシーンで「issue(イシュー)」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。issueと聞くと、一般的に「問題」という意味で捉えることが多いかと思います。しかし、問題という意味以外にも、動詞や名詞、文脈によってさまざまな意味が存在するのです。
そこで、今回の記事では「issue」の動詞や名詞としての使い方や、issueを使った表現を例文とともに紹介します。ぜひ使い方をマスターして、ビジネスシーンや日常会話で使ってみてくださいね。
Issueの意味と使い方
「issue」は、日常からビジネスまで幅広く使われる便利な単語です。
「問題」や「課題」を意味する言葉で、議論や対処する必要があるときに使います。仕事では「システムに課題(issue)がある」と報告したりします。issueを使って問題を提起することで、対処に導くといったニュアンスがあります。そのため、議論する必要のある問題を指す場合にissueを使う場合が多いです。
また、issueには「発行」といった意味もあります。これは、雑誌や本、ジャーナルなどさまざまな過程を経て、正式に世に出されるものを発行する際に使う場合が多いです。
「問題や課題」と「発行」ではまったく意味が異なりますが、文脈によって判断できることがほとんどです。これから説明する内容を通して、使い方を学んでみましょう。
名詞のIssue
名詞のissueとして使う場合は、「出版物」と「問題」の2つの意味合いがあります。それぞれの使い方を見ていきましょう。
出版物
まず紹介するのは「出版物」という意味です。新聞や雑誌、ジャーナル、また定期的に出版されるものの版や号を指す場合に使います。例文で見ていきましょう。
今日、私のお気に入りの雑誌の最新号が届いた。
このように、出版物に対する「版」や「号」を指す場合に使います。
問題
次は、問題を意味するissueについて紹介します。特に、ビジネスシーンやフォーマルなシーンで使われる場合が多いです。
おもな問題は、部署間のコミュニケーション不足です。
このように、issueは解決・対処する必要のある問題に対して使われます。
「問題」のissueと関連してよく使われる表現として、以下のようなものもあります。
Daddy issue
daddy issueとは「父親との関係が原因で生じる心の問題や行動のくせ」を指します。父親との関係が複雑だったりしたときに使われますが、少しデリケートな表現であるため使う時は気をつけましょう。ドラマや映画などで聞くことが多いです。
彼女はいつも年上の男性と付き合うね。もしかして父親問題があるのかな。
このように、第三者が特定の人物を分析する際に使われる表現です。
No issue
no issueは「何の問題もなく、すべて順調」という意味です。計画通りに進んでいるときや、問題がないことを報告する際などに使えます。
B:No issue so far. Everything's on track.
A:プロジェクトの調子はどう?
B:今のところ問題なしだよ。すべて順調さ。
グループ課題を問題なく終わらせたよ。
このように、ビジネスシーンでも学校生活でも使える便利な表現です。
Big issue
big issueは「重大な問題や深刻な懸念事項のこと」を指します。日常でもビジネスでも使える表現で、ニュースや社会問題について話す際にもissueが使えます。
雨漏りの屋根が私たちにとって大きな問題になっているんだ。
このように、「これはマズい」と思うような問題を重く受け止めるときに使います。
Health issues
health issuesは「体や心の健康に関する問題や心配事」を指します。一番日常生活で耳にする表現でしょう。軽い風邪から病気まで幅広く健康的な問題を指す場合に使います。
健康上の問題で今日は休みを取ります。
このように、健康的な問題を具体的に言わない、もしくは言いたくない場合にも使えます。
動詞のissue
ここからは、動詞としてのissueを説明します。
動詞としての issueの基本的な意味は、「発行する」や「出す」です。これは、いくつかの異なる使い方ができます。この正式な用法は、公式文書に言及するときによく使われます。
発行する
上記で述べたとおり、issueの動詞の意味は「発行する」になります。公式な文書や重要なものを正式に渡される、もしくは配布される状況で使うことが多いです。
学校は来週、新しいIDカードを発行します。
政府は公衆衛生安全に関する新しいガイドラインを発行しました。
このように、正式に発行される場合に使います。「発行する」のissueと関連してよく使われるものとして、以下の言葉があります。
Date of issue
date of issueは「発行日(書類がいつ作られたかを示す日付)」です。パスポートや身分証明書を発行・更新する際などによく聞く表現です。
運転免許証をいつ取得したの?発行日を確認してみようか。
Place of issue
place of issueは「発行場所(書類が作られた場所)」を示します。パスポートや証明書に書かれていることが多く、海外旅行に行く際にパスポートのplace of issueを書類に書くこともあります。
パスポートを東京で取得したんだ。それが発行地だよ。
【番外編】Issueを使う表現
ここでは番外編として、issueをつかった表現を2つ紹介します。両方とも「問題」や「発行」といった意味はありませんが、たまに使われる表現なので、ぜひ頭の片隅に置いておいてみてくださいね。
Skill issue
skill issueは「技術が足りないこと」を意味する言葉で、おもにオンラインゲームの世界で使われます。プレイヤーが下手であることをオブラートに包んで伝えるときに使う言葉ですが、デリケートな言葉なので使う際には注意しましょう。
心配しないで、技術が足りないわけじゃないよ。このゲームが本当に難しいだけだから。
Die without issue
die without issueは「子供や子孫を残さずに亡くなること」を指す言葉です。普段使う言葉ではなく、歴史の授業や、相続に関する法律の話をしている時に耳にする可能性があります。
映画では、王が子孫を残さずに亡くなり、後継者問題を引き起こしたんだ。
Issueとproblemの違い
最後に、issueとproblemの違いを説明します。issueもproblemも両方「問題」と訳せるため、どのような違いがあるのか分からない人も多いのではないでしょうか。実は、明確な違いがあるのです。
Issue:議論されるべき問題
issueは、賛成や反対の声が生まれるような議論される問題を示す時に使うのが一般的です。たとえば、会社において仕事とプライベートのバランスをどう改善するかの議論や、新製品の価格設定に関する問題を示す際は、issueを使った方が良いでしょう。
Problem:解決されるべき問題
problemは、問題によって悪影響が起こる可能性があるため、解決策を見つける必要がある場合に使われます。たとえば、会社の予算が足りず、すぐに資金調達方法を見つけなければプロジェクトが中止になる可能性があるときなど、社会や組織全体にネガティブな影響が起こる問題を指します。
このように、problemは深刻な問題を表す強いイメージを持っているため、気軽に話し合える問題の場合は、issueを使った方が良いかもしれません。
まとめ
今回は、issueという単語について、動詞や名詞としての使い方やproblemとの違いなどを紹介しました。「問題」という意味を表す単語として有名ですが、ほかにもさまざまな状況で使えることを発見したのではないでしょうか。
日常生活からビジネスシーンまで使える便利な言葉なので、この記事を参考にぜひ使ってみてください。

◇経歴(英語を使用した経歴)
2018年 英語科高校卒
2022年 国際系学部卒
◇資格
TOEIC885点
◇留学経験
・2019年~2020年
→アメリカ 7か月 カリフォルニア大学リバーサイド校
・2016年
→オーストラリア 3週間
◇海外渡航経験
イギリス 2年半 在住
海外13カ国に渡航経験
◇自己紹介
英語学習記事を執筆するWebライターです。
オーストラリアとアメリカへの留学経験があります。
ここでは、経験を活かして留学にも興味を持っていただけるような記事づくりをします!
青年時代のイギリス在住をきっかけに英語に目覚め、高校・大学とともに国際系学科へ進学しました。
個人的にイギリス英語が好きで、ネイティブのように話せるよう日々学習中です。
皆さまに分かりやすい!興味深い!と思っていただけるような表現をしていきます。どうぞよろしくお願いします。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.