previousとformerの違いについて紹介します!

previous, former, ネイティブキャンプ

 

みなさん、こんにちは。今日は、英語で「前」と言いたい時に使える表現を紹介します。

英語には「前」を表す単語がたくさんあることは、皆さんもご存知だと思います。例えば、「in front of」「former」「previous」「ex」「forward」「before」などといった単語です。これらの単語は、全て何かしらの「前」を表す単語です。しかし、英語には場面や状況によって同じ「前」でも使い分けをしています。

今回は、「前」の中でも「previous」「former」に特に注目して勉強していきましょう。また、その他の「前」の単語についても一緒に学んでいきましょう。

 

 

Previousとformerの違い

「previous」も「former」もどちらも同じ「前」を表す単語です。
しかし、同じ「前」でも場面や状況によって使い方が少し異なります。「previous」の方がより具体的で、「former」の方が広い感覚で使えるイメージです。
この2つの単語は、同じ「前」を表す単語ですが、お互いに代替で使うことはできません。

それでは、この2つの違いについて詳しく見ていきましょう。

Previousの意味と使い方

「previous」は、「前の」と言った意味で使うことができる形容詞です。
具体的にいうと、順序的に「一つ前」を表します。一つ前の年や、一つ前のページ、プロセスにおいて一つ前の段階などという時に使うことができます。

「previous」は順番や順序に重きを置いているので、時間の流れに関してはあまり言及しません。「previous」の後には、抽象名詞や前に起こった出来事などが続きます。

previous method 「従来の方法」

previous day/year/week 「前日/前年/前週」

previous work 「前の仕事」

などです。

例文で確認してみましょう。

My wife was a nurse at a big hospital. She learned a lot from her previous job. She is a school nurse now.
「私の妻は、病院で働く看護師でした。彼女は前の仕事で多くのことを学びました。彼女は今、保健室の先生をしています。」
I am going to talk about a previous topic.
「一個前の話に戻ります。」

Formerの意味と使い方

「previous」と似ていて、使い方で間違いやすいのが、「former」です。
この、ちなみに名詞だと「形成者」「構成者」と、少し異なる意味として使われているので気をつけましょう。

具体的にどのように使うかというと、「かつての」、「過去の」といった表現をしたい時に使います。
一つ前を表す「previous」よりは広い意味で抽象的に使うことができます。
例えば、「former president」というと「前の大統領」を表し、「previous president」というと、前は前でも「一つ前の大統領」という意味になるわけです。「かつての」、「過去の」という意味から「元〇〇」と訳すこともできます。そのため、「former」の後には、役職などの人の名詞が使われることが多いです。

former CEO「元CEO」

former principal 「元校長」

former manager 「元マネージャー」

などです。

こちらの「former」も例文で確認してみましょう。

The former American president came to Japan.
「アメリカの元大統領が日本へ来ました。」
He is a former CEO of the company.
「彼は、この会社の元CEOです。」

このように、「previous」と「former」では、少々意味に違いがあることがわかりました。
そのため、先ほどのように代替してお互いに使うことができません。
例えば、previous day(前日)と使うことができますが、former dayは不自然です。また、同様にformer nurse(元看護師)をprevious nurseとして使うのとでは意味が異なってきます。

その他の「前」を表す表現

他にも、「前」のニュアンスで使うことができる単語はたくさん存在します。これらの単語をネイティブスピーカーは上手に使い分けています。ここでは、5つの「前」の表現を紹介します。

Prior

priorも日本語では「前」を意味する単語で、形容詞として使うことができます。

prior、previous、formerの違いは、「優位性」があるかどうかです。
「prior」は、名詞で「優先」を意味する「priority」の派生語です。「〜より前に」や「より先立って」と訳すことができます。もう一つの意味で、「より重要な」や「優先する」などと使うこともできる単語です。
時間や順序が前のときを表したい時や、2つの物事があった場合にどちらかに優位をつけたい時などに使うイメージです。

I will answer prior questions.
「前もらった質問から受け付けます。」
She used her prior work experience to succeed in the new project.
「彼女は前の仕事をいかして、新しいプロジェクトを成功させました。」

In front of

「in front of 」は「物理的に前」を表す前置詞です。
例えば、「ビルの前」や「民衆の前」などと使いたい場合に用いるフレーズです。以下のように、物や場所の前方を示す場合に使用ができます。

Please turn left at the corner in front of the building.
「ビルの前の角を左に曲がってください。」
The statue of Dr. Clark is in the big park in front of the Sapporo Dome.
「クラーク博士の銅像は、札幌ドームの前にある大きな公園にあります。」

また、何分前など時間を表したい時でも「in front of」が使えます。

It’s five minutes in front of 5 p.m.
「午後5時の5分前です。」

Forward

「forward」は、「前へ進める」といった意味になります。
時間や空間が前に行くイメージです。主に副詞として使われますが、名詞や動詞としても「前」を意味して使うことができます。

「forward」の「for」は元々は「前」を表し、「ward」は「向き」を意味します。サッカーなどのスポーツでも選手のポジションに「フォワード」という言葉を使いますが、これは前を意味する「forward」からきています。ボールを持ってゴールに向かうイメージです。また、「将来に向けて」という意味にもなります。

Our team forwards a new project to meet the deadline.
「私のチームは、次の期限に合わせて新しいプロジェクトを進めています。」
Our team has begun training for the 2028 Los Angeles Olympics.
「私たちのチームは、2028年ロサンゼルスオリンピックに向けて練習をはじめました。」

Ex

次に紹介するのが「ex」という英単語です。名詞を「ex」の後につけて、「前の」と使うことができます。つまり、「元先生」や「元選手」など「元〇〇」として使いたい時に便利です。一般に官僚に対して使われたり、地位を表すために使ったりすることがあります。

former、previous、exの違いは、カジュアルさです。「ex」の方が、「former」や「previous」に比べてカジュアルに使われます。しかし、その文字の少なさから使いやすいので新聞などでも使用されることはあります。

ちなみに、元カレや元カノなど、前の恋人の話をしたい時はネイティブは「my ex」などと使います。「My ex is 〜」と聞いたら、元恋人の話をしてるんだなと考えてください。

My ex and I decided to be just friends from now on.
「元彼と私は、今後は友達になることを決めました。」
My ex-boss now works at a different company but he and I often have dinner together.
「私の元上司は、違う職場で働いています。でも、彼と私は時々ご飯をします。」

Before

最後に紹介するのが、前置詞「before」です。ある時点より前に表したい時に使い、「〜以前」、「〜の前に」などと訳します。

例えば、「買い物の前」や「5時前」など時間や動作の前に使うことが可能です。

I’ll leave here before lunchtime.
「私は、昼ごはん前にここを出発します。」
I have to go shopping before it rains.
「私は、雨が降る前にショッピングに行かなければなりません。」

「前」を表すフレーズ

いくつかの単語をつなぎ合わせて「前」を英語で表現することがあります。ここでは、3つ紹介します。

The first half

「前半」を表し、サッカーなど試合の時に使われます。また、「上半期」や「上期」などとも訳すことができます。野球では、「回の表」のことを the first half と呼んでいます。

In the first half of the inning, the home team scored three runs.
「回の表で、我らのホームチームが3ランを獲得しました。」

Back to front

面と裏が反対の時などに使用します。日本語では「後ろ前に」という意味になります。

My daughter is wearing a cloth back to front.
「私の娘は、面と裏を反対にして服を着ています。」

Meters ahead

道などの説明で「〇〇メートル先に」などと使うことができます。

You can see the flower shop 50 meters ahead.
「花屋は50メートル先にみえます。」
The supermarket is about 200 meters ahead from here.
「スーパーはここから200メートル先にあります。」

まとめ

いかがでしたか?たくさんの「前」について学習しました。

今回は、「previous」と「former」に特に注目しました。 他にも、カジュアルな使い方ができるexや、前置詞として使える「in front of」などたくさんの「前」を表す単語が存在することも紹介してきました。この記事を読んで、ぜひ「前」に関する英語をマスターしてください。

 

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