【わかってますか?】「draft」という英単語の意味

draft, 下書き, ネイティブキャンプ

今回は「draft」という英単語を深掘りしていきます!「ドラフト」とカタカナにした場合、皆さんはどんな意味を思い浮かべますか?

実は、このひとつの単語に様々な意味が含まれているため、暗記すべき意味は複数あります。根本のイメージを大切にしつつ、和訳したときにどうなるか見ていきましょう。

Draft 意味

「draft」には複数の意味がありますが、主な意味に「スケッチ」や「下書き」、「風」があります。そこから派生して、より複雑な意味にもつながっていきます。よく使うものから変化球まで、まずは意味を例文を含め理解していきましょう!

「下書き」や「草案」

「draft」と聞いた時に最初に出てこなければならない意味が「下書き」や「草案」です。小説の原稿の下書きや論文の草案、ビジネスプランの初期案などを「draft」を使って表します。では、例文をいくつか作って練習してみましょう。

I need to finish the first draft of my essay by tomorrow.
明日までにエッセイの最初の草稿を完成させなければなりません。

「最初の草稿」は「初稿」と言い換えることもでき、英語では「first draft」という単語がよく使われます。また、大まかな下書きであることを強調したい場合には「rough draft」も使います。

The architect presented the initial draft of the building plans.
建築家は建物の計画の初期の案をクライアントに提出しました。

「初期の」は「initial」という形容詞で表すこともできます。日本語で「イニシャル」と言うと、名前をローマ字で書いたときの最初のアルファベットを指しますよね。

Engineers created multiple drafts of the project plan.
エンジニアはプロジェクト計画の複数の草案を作成しました。

いくつか草案を出したと言いたければ、「複数の」という形容詞「multiple」が使えます。もちろん、「some」や「a few」などでもOKです。

「気流」や「風」

「draft」を見たら次に思い浮かべなければならないのが、「気流」や「風」という意味です。外の風の流れを指すよりは、部屋の中などで感じる空気の流れを意味するニュアンスが強いです。ですから、シチュエーションによっては「隙間風」や「送風」も「draft」の訳になります。

She felt a draft coming in through the window.
彼女は窓から風が吹き込んでくるのを感じた。

「風」は数えられるのかと迷うかもしれませんが、「draft」の場合は冠詞の「a」を付けます。

Where does a cold draft come in from?
隙間風はどこから入ってくるの?

「draft」に形容詞の「cold」を付ければ、寒い風であることを表現できます。例文の場合は、「寒い風」より「隙間風」の方が適切でしょう。

「銀行の手形」

「draft」には「銀行の手形」という意味もあります。手形とは、銀行が顧客の代わりに支払いを約束するものです。少し専門性が増していることや、この意味で使うシチュエーションが限られることから、覚える優先度は低く、難易度の高い訳と言えるでしょう。

She issued a bank draft.
彼女は銀行手形を発行した。

「draft」自体が「銀行の手形」という意味ですが、銀行の手形であることを強調したいのであれば「bank draft」と言います。また、「発行する」は「issue」という動詞を使います。

「Draft」を含む熟語

ここからは、「draft」を含む熟語をご紹介していきます!「draft」が持つ根本の意味が「下書き」であることを思い返しながら、次の単語の意味を確認してみてください。

draft beer: タップから注がれる生ビールのことで、瓶詰めや缶詰めのビールとは異なります。

I prefer draft beer over bottled beer.
瓶詰めのビールよりも生ビールの方がいいな。

military draft: 国家が若者を軍務に徴兵する制度を指します。

Many young men were subject to the military draft.
多くの若い男性が徴兵されました。

window draft: 窓やドアの隙間から差し込む風を指します。

I need to fix the window draft to prevent cold air.
窓の風の通り道を修理する必要があるね。

draft horse: 重い荷物を引っ張るために使われる大型の馬を指します。

Draft horses were commonly used in agriculture and transportation.
荷馬は農業や輸送に広く使用されました。

Drafting Table:「描画台」は図面やアートワークを描くための特別な台で、角度や高さが調節可能なのが特徴です。

I want a new drafting table.
新しい描画台が欲しいな。

Drafting Software :「設計ソフトウェア」は、建築やエンジニアリングなどの分野で使用される、図面やプランを作成するためのコンピュータープログラムです。

I’m not familiar with this drafting software.
私はこの設計ソフトウェアには詳しくありません。

Drafting pencil :この場合に意味する「鉛筆」は、図面やスケッチなどのデザイン作業で使用される特別な鉛筆で、細かい線を描くのに適しています。

Hey! Who knows where my drafting pencils are?
ねえ!誰か私の鉛筆どこ行ったか知らない?

Draftの類語

「draft」と似ている単語や、同じように使える単語もあります。これらの類語はセットで覚えると効率が良いので、一気に語彙力を増やしたい方は必見です。

Outline

「outline」は、大まかな「概要」や「輪郭」を表す単語です。日本語でも「アウトライン」と言いますね。ただ、カタカナだと本質の意味を理解できず、なんとなく曖昧に覚えてしまうことがあるので注意しましょう。「draft」は詳細な概要を含むイメージですが、「outline」は大雑把で大まかなイメージです。

I was struggling to create an outline for this essay.
この論文の概要を作るのに苦労してたんだ。

Sketch

「sketch」は特に絵や図面の初期の「描写」という意味で使います。日本語でも「スケッチ」と言いますね。「draft」に比べると、より芸術的なニュアンスを持っていることが相違点です。

I like to draw a sketch of the beautiful scenery.
キレイな景色のスケッチを描くのが好きなんだよね。

スケッチなどを「描く」と言いたい場合は「draw」を使います。ただ、「draw」は鉛筆などで線を描くことを意味しますが、筆を使って絵具などで絵を描く時は「paint」を使います。使い分けが正しくできるよう、これらもセットで覚えましょう。

野球の「ドラフト」はどういう意味?

野球のドラフトは、プロ野球リーグであるメジャーリーグベースボール(MLB)において、新しい選手をチームに加えるための「手続き」です。通常、毎年開催され、未契約のアマチュア選手や他のチームから放出された選手が対象となります。日本語で「ドラフト」と言うと、野球のイメージが一番強いかもしれませんね。

チームは特定のラウンドで指名される選手を選択し、その選手と契約する権利を獲得します。選手は指名を受けたチームに加わり、プロのキャリアを開始するか、ドラフトに再び参加するか、あるいは大学に戻るかの選択肢が与えられます。これにより、MLBのチームは才能ある選手を獲得し、チームの競争力を向上させられるという仕組みです。

The baseball team hopes to find a diamond in the rough during the draft.
野球チームはドラフト中に逸材を見つけることを願っています。

まとめ

「draft」を見て最初に思いつくべきは「下書き」という意味です。原案や草案など複数の言い方がありますが、まずは言葉よりもイメージで覚えましょう。

日常会話でよく使う意味にはもうひとつ、「風の流れ」という意味もありましたね。「下書き」とは意味が違うので覚えにくいかもしれませんが、文脈によって意味が変わるので、誤解しないよう覚えておく必要があります。

今回紹介したたくさんの例文を言ったり書いたりして暗記することがおすすめです。

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