今回は、国際女性デーをテーマとしたディスカッションを英語で行えるようになるための語彙や言い回しをご紹介します!
海外に留学したり、井戸端会議をする際には本格的なディスカッションから簡単な意見交換まで、自分の意見や相手の考えを発信し合う機会が多くあります。そういった時に使えるフレーズをご用意したので、ぜひスムーズな討論のために暗記してみてくださいね。
国際女性デーとは?
国際女性デーとは、世界規模でのジェンダー平等を尊重する日です。毎年3月8日が国際女性デーで、正義や威厳を表す紫と、希望を表す緑を身に付けます。
女性差別は世界中で行われており、女性でさえ差別されていることに気づかないくらい洗脳されています。それが特に顕著なのが、日本です。残念ながら、ジェンダー平等の国ランキングでは先進国の中で圧倒的なワースト1位に位置しています。フェミニストをはき違えた言動が多かったり、ワースト1位だとわかってもなお順位が良くなりません。もし、海外で日本人として国際女性デーについて発言を求められたなら、最下層の国としてどのような意見を言うのか外国の方から注目されるかもしれません。
国際女性デーのきっかけとなったのは、1909年の2月とかなり古いです。ニューヨークで女性労働者が賃上げや労働時間の改善を求めたストライキが「女性の日」となりました。その後1910年にデンマークで国際女性会議が開催され、クララ・ツェトキンさんが女性の声を届けることを提唱しました。そして、ヨーロッパの国々で国際女性デーが設定されたのです。
現在の国際女性デーは、国連によって制定されたものです。1975年に、3月8日を国際女性デーとすることが決められました。
日本では、ジェンダー意識が低いのか国際女性デーに何か行動を起こすことは珍しいかもしれません。しかし、世界では女性へギフトを送ったり、女性を中心とした活動を行う国もあります。
例えばイタリアでは、国際女性デーに男性が女性に、あるいは女性が女性にミモザの花を贈りますし、ルーマニアでは母の日的な立ち位置となっており、花束やカードを母親や祖母へ贈る習慣があります。アメリカでは3月8日だけでなく3月全体が女性史月間となっており、女性が貢献したことについて焦点を当て、称える文化ができあがりました。国際女性デー当日には、女性のリーダーシップに関するビジネスイベントや会議などが開かれます。また、ロシアでは1918年とかなり昔から国際女性デーが祝日になっています。女性にプレゼントを贈る祝日です。中国でも1949年からは各国同様に女性にプレゼントが贈られ、働く女性には半日休暇を与えるよう奨励されています。
ジェンダーに関する基本的な英語表現
国際女性デーがどんな日か簡単にわかったところで、ここからはジェンダーに関する英語表現を学んでいきます。よく使う単語なので、意味やニュアンスを理解して使っていきましょう!
Gender
Genderは「社会的・文化的につくられる性別」のことです。
単に「性別」と言ってもいいのですが、生まれ持った性別ではないことに注意が必要です。生まれ持った性別は英語でsexと言います。例文の中に組み込んで活発な議論を交しましょう。
What do you think about gender equality?
ジェンダー平等についてどう考えますか
Gender bias
「ジェンダー・バイアス」と、日本語ではカタカナ表記になっていることもあります。
別の和訳だと、「性差別」や「性的偏見」があります。男だから働くべきだとか、女だから家事をすべきといった性別による固定概念のことです。
Gender blindness
Blindnessとは「盲目」ということです。一見するとネガティブな用語に思えますが、実は「性別に基づいた判断を下さないこと」であり、男女差別をなくすという角度から見ると良いことです。Gender neutralも同じ意味です。
gender gap
こちらも、カタカナで「ジェンダー・ギャップ」と言うことがあります。「男女格差」のことで、gapは「差」という意味です。
Gender roles
「男女の役割」です。男の役割、女の役割と、決めつける昔の考えのことです。
Feminism
Feminismはむしろ日本語訳の方がなく、そのまま「フェミニズム」と訳されずそのまま日本語になっていますよね。一応「女性解放思想」と訳します。
具体的には、社会的、政治的、経済的な権利について、女性の能力と役割の発展を目指す運動のことを指します。
ディスカッションで使える表現
国際女性デーの意味と歴史、語彙がわかったので、ここからは英語でのディスカッションに焦点を置いていきます。
討論中に言いたいことをスムーズに発信するのに役立つ英語をご紹介します!
意見を述べる際に使えるフレーズ
まずは、自分の意見を述べる際に役立つフレーズをいくつか覚えることをおすすめします。
いきなり考えていることを述べても構いませんが、よりネイティブスピーカーらしく、より滑らかに議論を続ける際に便利な表現があります。
In my opinion,〜
私の意見では〜
日本語でも、コメンテーターなどが「個人的には」から入ることがあります。自分の意見なのですから当たり前であり、言わなくてもいいのですが、一言あるだけで意見が出やすいこともあるでしょう。
In my opinion, we sometimes ignore the gender gap.
私の意見としては、私たちは時々男女格差を無視しているように思います
I guess that~
私は~と思います
I think that~ばかりでは違和感があります。別の言い回しとして、 I guess that~も取り入れていきましょう。
I guess that we should do something on the 8th of March.
3月8日に何かすべきだと思います
The point is~
何が言いたいかと言うと、重要なのは
このフレーズはネイティブスピーカーが言っているところをよく聞きます。話しながら自分の意見がまとまらなくなってきたと思ったら、すかさずThe point is~を使い、言いたいことを完結にまとめましょう。
The point is we do need women leaders.
言いたいのは、女性のリーダーが本当に必要だってこと
Generally speaking,~
一般的に言って
このような決まり文句はたくさんありますが、こちらは高校生の時に習います。
Generally speaking, Japanese people seem not to care about gender bias.
一般的に言って、日本人はジェンダーバイアスについて気にしていないように見えます
反対意見を述べる時に使えるフレーズ
ディスカッションにおいては、相手に対し反対意見を持っていたらそれも発信すべきです。
直接的な表現だと少し言いにくかったり、国によっては日本と同じで遠回しに言う文化を持っているところもあるので、言い方には気を付けましょう。
I’m afraid I disagree.
すみませんが、私は反対です
I disagree.だけだとかなり率直なため、怖い印象を与えてしまうこともあります。こういった言いにくいことを言う場合は、最初に I’m afraid,を付けると良いでしょう。率直な印象をやわらげることができます。
Um, I’m afraid I disagree.
えっと、すみませんが、私は反対ですね
I’m sorry, but ~
すみませんが~
反対していることを示すためにbutを使い、この後に自分の考えなどを示すと良いでしょう。
I’m sorry, but I guess Mary’s idea is better.
すみませんが、メアリーの考えの方が良いと思います
That’s true, but~
その通りだと思います。ただ~
相手が言ったことに対して同意しつつも別に言いたいことがある場合や、相手の意見を尊重しつつ自分の意見を言いたい場合に使います。
That’s true, but the point is how to save women from men.
その通りだと思います。ただ、重要なのは男性から女性をどのように守るかです
理解出来なかった時に使えるフレーズ
ディスカッション中、特に母語である日本語ではなく第二言語の英語だと、理解できないことも出てくると思います。
内容が理解できなかった時だけでなく、英語が難しい時にも使えるフレーズをご紹介します。これらは文になってしまっているので、そのまま暗記してしまいましょう。
I beg your pardon?
もう一度よろしいでしょうか?
日常会話などのよりカジュアルな場面ではPardon?(Sorry?の方が自然)と聞きますが、ディスカッションの場やビジネスシーンではもう少し丁寧に言う方が良いでしょう。
Sorry, I didn’t catch that.
すみません、聞き取れませんでした
相手が発した言葉を理解することを、catchを使って表現するためこのような言い回しになります。
まとめ
社会にとって重要性を増すべきと考えられている国際女性デー。
議論するためには英語力も必要ですが、個人としての考えを持つことや、知識を付けることも大切ですよね。英語を学習する際には、学習テーマを決めるとさまざまな知識が身に付いていくのでおすすめです。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.