「On behalf of」の使い方をマスターして英語表現の幅を広げよう!

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今回は、「on behalf of」の使い方を解説していきます!イディオムを覚えれば覚えるほど表現の幅が広くなっていきますし、英作文を作ろうと思った時には知っていないと厳しくなります。もちろん英会話でも同様のことが言えるので、少しずつ語彙力を伸ばしていきましょう。

「On behalf of」の基本理解

「On behalf of」は、この3単語が合わさってひとつの意味となります。和訳で多いのは「~を代表して」と、「~の代わりに」です。どちらの意味で使われているか判断するには文脈を読む必要があります。

発音記号はこちらです。

ɑn bɪˈhæf ʌv/

前置詞のonとofよりbehalfを強調して読むと、ネイティブスピーカーらしくなります。重要な単語ほど強く発音することがポイントです。

「~を代表して」

では、「on behalf of」が持つ「~を代表して」という意味を使って例文を見てみましょう。

On behalf of all of our students, I apologize.

「わが校の生徒を代表して謝ります」

「On behalf of」は文の途中に来てもいいですし、文頭に持ってきても構いません。

「代表」を表す英単語は非常に多く、辞書で調べてみるとこんなにありました!しかも、「代表」以外の訳もあるので混乱しがちです。

representative

代表, 代理人, 総代, 代議員, 代人, 代表者

representation

表現, 代表, 代理, 表記法

example

事例, 例題, 例え, 実例, 用例, 代表

delegate

代表, 代議員, 使節, 代表者

delegation

代表, デリゲーション, 使節団, 代表団, 代議員団

model

模型, 型, 模範, 手本, 原型, 代表

type

タイプ, 種類, 形, 字体, 質, 代表

一般的に「代表」として使われる単語はrepresentativeです。スペルを見るとなんとなく形容詞かなと思う方もいると思いますが、「代表」という意味なら名詞扱いですのでご注意を。

「~の代わりに、~の代理として」

「On behalf of」は、「~に代わりに」や「~の代理として」という意味もあります。「~を代表して」も同じような意味ですので、根本は変わりません。

ただ、代表として紹介するにはちょっとおかしなニュアンスになってしまうのが、肩書きのない人です。例えば、夫や妻の代わりにお礼を言いたいとは言っても、夫や妻を代表してお礼を言うとは言いませんよね。

代表する場合は複数人いるスタッフや生徒などで、単数形を代表するのも日本語として違和感があります。「On behalf of」はつまり、日本語の都合で訳を2つに分けただけと言えます。では、例文で違和感のない訳を付けていきましょう。

I thank you on behalf of my husband.

「夫の代わりにお礼を言わせてください」

「夫を代表して~」より自然な訳ですよね。

「~の代わりに」を意味する英語表現はまだまだあります。イディオムとして使われることも多いため、以下のうち覚えていないものがあればチェックしてくださいね。

instead of

substitute A for B

(Substituteの場合は、Bの代わりにAを利用する、などのように使います)

in place of

Replacements for

似ているイディオム

「On behalf of」と間違えないで欲しい熟語が、「in behalf of」です。最初の前置詞がonかinかで意味も変わってくるので、混同しないよう分けて考えましょう。

In behalf of

「In behalf of」は、「〜のために」という意味です。

Why don’t we just stop arguing in behalf of our products?

「我々の商品のために、論争するのはちょっとやめませんか?」

「In behalf of」にもたくさんの言い換えがあり、以下のようなイディオムも使えます。

「for the benefit of」

「in the interest of」

訳は「~のために」で変わりませんが、「利益のために」というニュアンスを含みます。ですから、日常英会話よりビジネスシーンで使われることの多い表現となるでしょう。例えば、以下のような例文は会社内で使われそうではありませんか?

Yes, we’ve launched a new plan for the benefit of our customers.

「はい、私たちはお客様のために新しいプランを立ち上げました」

ビジネスシーンで使われやすい英単語として覚えておいてもらいたいのが、launchです。これは「始める」という意味で、主に新しい計画やプロジェクトを立ち上げる文脈で使われます。アカデミックな文が多い英検と違い、ビジネス英語を重視するTOEICでは重要単語と言われています。

上記の例文を「in the interest of」を使って言い換えると、以下のようになります。

Yes, we’ve launched a new plan in the interest of our customers.

単に「~のために」と言いたい場合はとても簡単かつ便利な単語があります。それは、皆さん既にご存じforです。前置詞には強い意味が含まれないため使いどころがわかりにくいという方も多いのですが、「~のために」という意味でのforは非常によく使われるので丸暗記することをおすすめします。

I bought a present for my boyfriend yesterday.

「昨日、彼氏のためにプレゼントを買ったんだ」

このように、カジュアルな文脈で使うことができるのがforです。また、利益などを他意を含んでいないので使い勝手が良いです。

ちなみに、この例文に出てくるpresentもカジュアルに使える単語です。これがgiftとなると、日本語と同じでもう少しかしこまった贈り物になるため違いを意識しましょう。

「On behalf of」の言い換え

先ほど、「on behalf of」の使い方と「代表」を意味する単語をご紹介しましたよね。では、「on behalf of」を他のイディオムで言い換えるならどんな単語を使えばいいのでしょうか。覚えるべきは、こちらの2つです。

「as a representative of」

「in place of」

「As a representative of」の意味は「~を代表して」で、「on behalf of」と変わりありません。どちらかというとフォーマルな場面で使うことが多いため、スピーチなどで耳にします。

一方、「in place of」も意味は同じで「~の代わりに」ですが、インフォーマルな場面で使われることが多いです。しかし、ビジネスシーンで使ってもそこまで違和感はありません。

では、以下で適切なイディオムを選び実際に使ってみましょう。

She made a fantastic speech as a representative of the U.K.

「彼女は、イギリス代表として素晴らしいスピーチをしました」

「As a representative of」はフォーマルなシーンで使われるので、例文ではスピーチを題材とし、訳も敬語を使いました。

I used Knox’s PC in place of mine today.

「今日は私のじゃなくてノックスのパソコンを使ったんだ」

こちらの例文には「in place of」を使い、カジュアルな友達同士での会話としました。

Behalfを使ったその他の例文

では最後に、behalfを使ったその他の例文をいくつかご紹介しましょう!使い方を見れば見るほど単語に慣れてきますし、真似して自分でオリジナルの英文を作るとより早く慣れますよ!

I had to go shopping on Tom’s behalf.

「トムの代わりに買い物に行かなきゃいけなかった」

「~の代わりに」のイディオムを少し崩して、behalfの前に誰の代わりなのか名乗るパターンにしてみました。こういうパターンも覚えておきましょう。

She argued on behalf of Fred. Does she fancy him?

「彼女はフレッドの代わりに言い合ってた。彼女ってフレッドのこと好きなの?」

こちらは、ある女性がフレッドのために言い合っているという文です。後半の文で使われているfancyは「好き」という意味で、言い換えるならlikeが相当します。Loveと言うとなんだか重いな、違和感があるなという時に使います。先ほどのようにbehalfの前に誰の代わりなのか記載する場合は、She argued on Fred’s behalf.と言います。

OK. I will write an email on behalf of you.

「わかったよ。君の代わりにメールを書くから」

こちらはスタンダードな「on behalf of」の使い方ですね。単語を変えてどんどん例文を作ってみてください。

He detailed the new system for the clients on behalf of our company.

「彼は、私たちの会社を代表してクライアントに新しいシステムの詳細を説明した」

Detailは「詳細」という名詞で知られていますが、動詞になると「詳細を説明する」という意味になります。

まとめ

「On behalf of」の使い方は、これで万全でしょうか。英会話文法としても、仕事や会議関連としても使える表現です。暗記は大変でつまらないものですが、やらないと表現力が身に付かない大事なものでもあります。ひとつひとつ使い方を覚えて、急がずじっくり身に付けていきましょう!

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