今回は、「along with」の使い方について解説していきます!
英語のイディオムはとても多いですが、動詞単体で使うよりもナチュラルな言い回しとなり、ネイティブスピーカーらしさが伴います。後半では「along with」以外にも、前置詞withのイメージがわくよう多数のイディオムを記載しているので、頑張って暗記してみてくださいね。
Alongの意味
まずは、先にalongが持つ意味を把握していきましょう。
この単語が理解しにくいのであれば、それは前置詞と副詞、どちらの役割も持っているからかもしれません。それぞれの意味を確認していきましょう。
前置詞のalong
前置詞としてのalongには複数の意味があります。「~に沿って」が最もポピュラーな意味合いで、川沿いや道路沿いの様子を伝えたい時に役立ちます。
We often take a walk along the river.
私たちはよくこの川沿いを散歩するの
「~の途中に」という意味もあります。「~に沿って」とニュアンスが異なるので、文脈からどちらの和訳が自然か考える必要があります。
There must be a coffee shop along this high street.
このメイン通りのどこかにコーヒーショップがあるはずなんだけど
High streetはイギリス英語で「メインストリート」」という意味です。地図でhigh streetという表記を見たら、そういう名前の道路なのではなくその街のメインとなる道であると認識しましょう。その証拠に、多くの街にhigh streetがあります。英語圏の好きな地域をGoogleストリートビューで見てみるのも英語の勉強になるかもしれませんね。
「~に従って」という意味もありますが、この場合はalong the lines of ~とまとめて暗記することをおすすめします。「~のやり方で」という意味で使えます。
Should we study along the lines of what she told us?
彼女が俺たちに言った通りに勉強しないといけないだろうか
副詞のalong
副詞のalongにも複数の意味があります。
「(~のそばに)沿って」という意味は前置詞と似ていますね。大抵はbyやbesideとセットで使われ、列を作って並んでいる様子を表現します。
A lot of people stand along by the new cafe.
たくさんの人が新しいカフェに列をなしている
「一緒に」という意味もあり、誰かと共にあることを示す英語表現となります。
Mom! I wanna take my dog along!
ママ!私のワンちゃんも一緒に連れていきたい!
「Along with」の基本的な意味
では、「along with」の基本的な意味を解説していきます。
前置詞withが付くことで慣用句となりますが、その対象によって意味が異なってくるため複数の日本語訳が出てきます。以下で確認しましょう。
「~と一緒に」
「Along with」の代表的な訳は「~と一緒に」です。
She was making the presentation along with her co-workers.
彼女は同僚と共にプレゼンテーションを作っていた
「~に加えて」
「~に加えて」という意味もあります。
I always have tea along with milk.
私はいつも紅茶にミルクを入れて飲む
「Along with」を使った表現
「Along with」を使った表現は他にもあります。少し形を変えたものもあるので、区別をして覚えてみてくださいね。
Get along with
「Get along」で使われることも多く、withは必ず付いてくるわけではありませんが、これで複数の意味があります。
「はかどる」や「なんとかやっていく」「仲良くやる」などの意味があります。意訳して、「進む」や「馬が合う」、「ぼちぼちやっていく」などに変えてもいいですね。
I can’t get along without a mobile phone!
スマホなしでやっていけないよ!
I don’t wanna relocate because I know it’s difficult to get along with neighbors.
ご近所づきあいが難しいとわかってるから引っ越しはしたくないな
Go along with
「Go along」も、必ずwithが付くわけではありませんが、よく聞く言い回しです。こちらも複数の意味があり、「進行する」や「一緒に行く」、「賛成する」などの意味があります。
No! I won't go along with him!
嫌!!私彼とは一緒に行かない!
I’m sure he’ll get along with me.
彼が私に賛成するのは確かだ
ネイティブスピーカーの使い方
「Along with」の使い方は上記で説明した通りです。日本語と紐づけて覚えるのも良いですが、ネイティブスピーカーはもちろん日本語は介さず会話しているので、できれば英語は英語のみのイメージで覚えることをおすすめします。
ネイティブスピーカーがよく使うものに「句動詞」や「慣用句」があります。動詞だけでは意味が曖昧になってしまったり、複数の意味に捉えられてどちらか判断しにくくなるなど、不都合が生じます。
日本語でも、一見あまり意味がなさそうな助詞が抜けると意味がわからなくなることもありますし、間違った助詞を使うととんでもない意味になります。アナウンサーが助詞を間違えたことでかなり面白い意味になってしまい、海外の方が「日本人のネイティブスピーカーでも助詞を間違えることがあるんだね」とコメントしている動画もあります。
イディオムは暗記がメインになるためつまらないかもしれませんが、英語の上達にはどうしても欠かせないものです。避けては通れないものなので、少しずつ覚えてみてください。
Withを使った英語表現
Alongを使った英語表現は解説したので、今度はwithを使った英語表現を暗記してみましょう。Withには、「~と一緒に」というメインの意味があります。このイメージを持ったまま、以下のイディオムをチェックするのがポイントです。
be angry with~: ~に腹を立てる
be faced with~: ~に直面している (face: 直面する)
be popular with~: ~に人気がある
catch up with~: ~に追いつく
come up with~: ~を思いつく
confuse A with B: AをBと混同する
keep in touch with~: ~と連絡を取り続ける
come into contact with~: ~に接触する
supply A with B: AにBを与える
with all~: ~にもかかわらず
with difficulty: 苦労して
いくつか覚えているものもあるでしょうか。学生時代に覚えたものも入っているので、覚えやすいものからしっかり自分のものにしていきましょう。以下、例文を作っておきます。
You may well get angry with him.
あなたが彼に怒るのはもっともです
May wellは助動詞のようにして使い、直後に動詞が来ます。「~してもっともだ」という意味で、高校英語で習います。Be angry with~のbe動詞部分がgetになることがよくあることで、be angry with~に限らず起こる現象です。
How did you come up with such an idea?
よくそんなアイデアが思いついたね
Suchをこのような文脈で使う際には、a such ideaではなくsuch an ideaと、冠詞のaの位置で間違いやすいので注意してください。
Let’s keep in touch with each other.
連絡を取り合いましょう
Each otherは「お互いに」という意味です。こういう語句をいくつ知っているかで、英作文や英会話のスムーズさが変わってきます。
Withが持つ基本の意味が「~と一緒に」ですが、他に「調和」の意味合いが強く出ているイディオムもあります。以下のイディオムを、「調和」を意識して見てみてください。
in accordance with~: ~に従って
agree with~: ~に賛成する、~と一致する
in harmony with~: ~と仲良く、~と一致して
また、withには「~と一緒に」や「調和」のどれとも違い、「~に関して」 のイメージで訳した方がしっくり来る言い回しもあります。以下が「~に関して」のイメージが強いものです。
be involved with~: ~に関連している
be bored with~: ~に退屈している
be concerned with~: ~に関係がある、関心がある
deal with~: ~を扱う、処理する
find fault with~: ~に文句を言う
be through with~: ~を終える
get through with~: ~をやり遂げる
have done with~: ~を終える
他にもまだまだ山のようにありますが、とりあえず今回はここまで。一気に覚えると忘れてしまう確率も高くなるので、少しずつ丁寧に覚えて英語力を底上げしていきましょう!
まとめ
「Along with」の使い方は、フレーズごと理解して暗記してしまうのが早いです。イディオムの数は多いので、例えばalongならalongに絞ってその関連語を覚えていくことをおすすめします。効率的に短時間で覚えてしまえば早く英語が上達しますし、自分の能力が上がっていることがわかればやる気もさらに出てきますからね。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.