couldとwas able toの違いを知って正しく使い分けよう!

could, was able to, ネイティブキャンプ

「Can」=「be able to do」は置き換え可能!と学校の英語の授業で習った記憶はありませんか?では、過去形の「could」=「was/were able to do」も同じ意味になるのでしょうか?

今回の記事では、「could」=「was/were able to do」の違いを説明します!違いを知って、正しく使い分けられるようにしましょう!また、「should」と「had better」、「used to」と「was」などの似ている英語表現についてもご紹介します。この記事がみなさんの英語学習の参考になると嬉しいです!

Couldとwas able toの違い

「Could」と「was/were able to do」の違いを説明する前に、簡単に「can」と「be able to do」の違いを確認しておきましょう!

「Can」と「be able to do」は、どちらも「~できる」という意味です。しかし、ニュアンスの違いがあります。日常会話でよく使われる表現に絞ってみていきましょう!

can:大きく分けて3つの「できる」があります。
(1)能力の「できる」
(2)可能性の「できる」
(3)許可の「できる」

(1)能力の「できる」

一般的な「できる」です。現在の能力を表します。

I can speak 10 languages.
私は10言語話すことができます。
My son can’t write Kanji yet.
息子はまだ漢字を書くことができません。

(2)可能性の「できる」

「Can」を使って「~は/がありうる」という可能性を表します。

Anyone can make mistakes.
だれでも間違うことはある。
Can it be true?
そんなことありえるかな?

(3)許可の「できる」

能力もしくは可能性があるか聞く→許可を求める文を作れます。

Can you pass me the salt?
お塩取ってくれる?
Can I borrow your pen a bit?
ちょっとペンを借りてもいい?
Be able to do:能力、性能/スペックがあり「できる」「Can」よりも改まった表現。

This smartwatch is able to record your real-time heart rate.
このスマートウォッチはリアルタイムで心拍数を記録できます。
You will be able to see the doctor tomorrow evening.
明日の夕方に診察を受けることができますよ。

「Can」と「be able to do」は同じ「できる」ですが、ニュアンスの違いがあります。

(1)能力の「できる」≒「be able to」
(2)可能性の「できる」
(3)許可の「できる」

「Can」の(1)能力的に「できる」と言いたい場合、「can」と「be able to do」は置き換えることができます。実際のところ…日常会話では、「できる」と言いたいときは、「can」を使うことがとても多いです!(短くて言いやすい!)

未来を表す「will」と「can」は一緒に使えないので注意が必要です。では、過去形にした「could」と「was/were able to do」も同じなのでは?!となりますが…残念ながらちょっと違うんです!

Could:過去の能力「できた」、推量「できるかもしれない」「できたらいいな」
Was/were able to do:過去の能力、特に過去1回きり「できた」

次項より詳しくみていきましょう!

Couldの使い方

まず「could」の使い方をみていきましょう!ここでも日常会話でよく使われる表現に絞ってみていきましょう。

(1)過去の能力の「できた」
(2)可能性・推量「できるかもしれない」「できたらいいな」
(3)丁寧な許可

(1)過去の能力の「できた」

過去の一般的な能力「できた」ことを表したいときに「could」を使います。「子供の頃」や「学生のとき」など、その頃は何回もできてたなぁ~と頭の中で具体的な期間がイメージできると文章を作りやすいと思います!

I could speak English when I was 5 years old.
5歳のときは英語を話すことができた。
My daughter could dance ballet when she was an elementary school student.
娘は小学生のときにバレエを踊ることができた。
Did you know? She could read hiragana at two years old! She's so smart!
知ってた?彼女は2歳でひらがなが読めたんだって!すごく賢いよね!

(2)可能性・推量「できるかもしれない」「できたらいいな」

I wish I could join but I already have plans.
参加できたら良かったんだけど、先約があるの。
Is she coming to the party tomorrow? – Yeah, she could be.
彼女、明日パーティーに来るかな?ーうん、たぶんね。

(3)丁寧な許可

「Could」を使うことで「can」よりも丁寧な文を作ることができます。

Could I see the menu, please?
メニューを見せていただけますか?
Could you possibly lend me some money?
お金を少し貸していただけないでしょうか?

Was able toの使い方

Was/were able to do:過去の能力の「できた」 特に過去1回きり「できた」

ここでポイント!「Could」も「was/were able to」も、過去の能力の「できた」を表せます。しかし、過去に1回きり「できた」ことに対しては「was/were able to」を使います。

例えば、入学試験。入学試験に合格できた!と言いたいとき

(◯)I was able to pass the entrance exam.
(×)I could pass the entrance exam.
と、なります。

I was able to take 2 online English lessons yesterday.
昨日、オンライン英会話を2レッスン受けることができた。
I wasn’t able to attend the meeting yesterday.
昨日、会議に出席できなかった。
Were you able to meet up with him at the station last night?
昨日の晩、駅で彼と会えた?

「Could」と「was/were able to」は、過去の能力を表すときに使えます。ただし、過去1回きり「できた」と言いたい場合は「was/were able to」を使います。

先ほど、現在形で「できる」と言いたいときは、「can」を使うことが多いと言いました。しかし、過去形で「できた」は言いたいときは、「was/were able to」を使うことがほとんどです…!(なんで一緒じゃないの!と言いたくなりますね…笑)

さらに補足!過去1回きりの動作でも状態動詞(see, feel, hear, understandなど)を使う場合は「could」でも大丈夫です!

I could understand the lesson.
私はその授業を理解することができた。
We could see the beautiful sunrise this morning.
今朝美しい日の出を見ることができた。

その他の似ている英語表現の違い

ここからは、その他の似ている英語表現の違いをみていきましょう!「Should」と「had better」、「used to」と「was」をご紹介します。

中学校の授業で習ったような…と懐かしく感じた方も多いのでは?日常会話で使えそうな例文も一緒にご紹介しますね!

Shouldとhad better

まずは「should」と「had better」から!どちらも「~すべきだ」「~した方がいい」と訳されますが、どんな違いがあるのでしょうか?

Should:「~すべきだ」義務や当然の行動を表す

Oh, are you OK? You look pale. You should see a doctor.
大丈夫?顔色悪いよ。病院に行ったら?
The soup is bland. Should I add some salt?
このスープ味が薄いな。お塩足したほうがいいかな?
Students should change library books every two weeks.
生徒たちは図書を2週間に1回交換してください。

Should:「~すべきだ」義務や当然の行動を表す、というと、とても強い表現に聞こえます。しかし、実際の会話では「~したら?」「~した方がいいよ!」ぐらいの表現で、とてもよく使われます。何かをおすすめするときにも頻繁に使われる表現です!

The ramen shop was amazing. I’ll send the URL. You should check it out!
あのラーメン屋めっちゃ良かった。URL送るね。チェックしてみて!
I’ve been to the theme park. You guys should go there!
テーマパーク行ってきたの!(オススメだから)みんなそこに行った方がいいよ!

Had better:「~しなさい」「~した方がいい」

「Had better」の後に動詞の原形をつけて文を作ります。主語を「you」とすると「~しなさい」と命令するような強い表現です。そのため、目上の人には絶対に使いません!

「~しなさい」、さもなければ…後によくない事が起こるだろう、という感情が込められています。

You had better finish your homework.
宿題を終わらせなさい!
You’d better keep the secret.
約束を守りなさい。

You’d better はyou had better の短縮形

また、主語を「I」「we」にすると「~した方がいい」という表現にもなります。

I had better not open this box.
この箱を開けない方がよさそうだな。

否定形に注意:「had better not」+動詞の原形

We’d better take the train. It has started to rain.
電車に乗った方がよさそうだな。雨が降ってきた。

Used toとwas

次に「used to」と「was」をみてみましょう!

どちらも過去の事柄について「昔~だった」と訳されますが、どんな違いがあるのでしょうか?

Used to:「以前は~したものだった」

I used to be a negative type.
私は以前ネガティヴな性格だった。
I used to go for a walk every morning.
私は以前は毎朝散歩をしていた。
There used to be a curry shop on this corner.
以前はこの角にカレー屋があった。

「Used to」は、過去の事柄や過去の習慣を表しています。ポイントは、「以前は~していたが今はしていない」と現在と対比されている点です。過去はこうだったけど今は違う!ことを強調しています。

was:「以前は~だった」

I was a negative type.
私はネガティヴな性格だった。
I went for a walk every morning.
私は毎朝散歩をしていた。
There was a curry shop on this corner.
この角にカレー屋があった。

一方「was」は、現在どうなのか?という点には言及していません。過去にこうだった!という事柄や習慣のみを表しています。

同じ過去のことを表す文でも、「used to」を使うと「今はしていない」という含みがあり表現の幅が広がります。今はどうなの?どうしてやめたの?などフォローアップクエスチョンもたくさん出てきそうですね!

英語学習ワンポイント~自分史を作っておこう~

過去の表現を学んだので、自分史を作ってみましょう!

「いつ」「何をした」「なぜ」など項目を決めて、過去の出来事を書き出しておくと英会話の引き出しになります。わからない単語を調べておくのもいいですね!

WHEN: I was 3 years old
WHAT: I started learning English
WHY: Because I went to an international kindergarten (My friend recommended it.)

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、「could」と「was/were able to do」の違いと正しい使い分けについて説明しました。ニュアンスの違いを知ると、より多くの表現ができるようになりますよ!

ここでは日常会話でよく使う表現に着目してみました。深掘りすると、もっと細かな違いや表現があるので、気になった方は文法書も確認してみてくださいね。

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