鍋奉行って英語でどう表現する?冬に食べたい鍋の英語表現を紹介!

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冬になるとお鍋を食べる機会は多いですが、そこで発生すると困るのが「鍋奉行」!しかし、こんな表現、英語であるのでしょうか。そもそも「鍋」をどう表現したらいいのか迷うこともあると思うので、まとめて解説していきます。

鍋奉行の英語表現

「鍋奉行」と言う場合、以下の2つのパターンがあります。「鍋奉行」という言葉自体は日本独自のものですが、その意味を考えると短い単語で表現できるのです。

Kitchen dictator

ひとつは、「キッチンディクテーター」という表現です。鍋奉行と同じ意味合いですが、食事の最中だけでなく料理の準備や片付けにも口出しをする人のことを指します。自分が持っているルールを他人に押し付ける人ですが、時に料理教室で指示を出す厳しい先生を指す言葉でもあります。

The kitchen dictator is quite scary.
「料理の先生がめっちゃ怖いんだけど」

例文で表すとこんな感じですが、「鍋奉行」と訳すかどうかは文脈によって変わります。料理に口出しをするという同じ行為をしていても、料理教室の先生のことを鍋奉行とは言いませんからね。シチュエーションによって和訳を変えてみてください。

Kitchen Boss

「キッチンボス」というと日本人にもわかりやすい表現かもしれませんが、こちらは一般的な表現ではないため使いません。何か特定のコミュニティでのみ特別に使われている言葉のようなニュアンスです。

Do you really call him “Kitchen Boss”?
「本当に、あの人のことキッチンボスって呼んでるの?」

a pot boss

「ポットボス」という「鍋奉行」を直訳したようなものも、作ろうと思えば作れます。「鍋」は英語でpotなので、その指揮を取るイメージです。ただ、こちらもネイティブスピーカーにとっては聞きなれない単語であり、一般的ではありません。

The person who directs the way of cooking is called a “pot boss.”
「料理の仕方に指示を出す人のことを鍋奉行と呼びます」

「鍋」を表すpotは、フライパンのpanと混同しやすいため注意してくださいね。柄が長い鍋はsaucepanと区別します。

いろいろな料理道具の英語表現

「鍋」は英語でpotですが、意外にも料理道具に関する英語は学生時代にほとんど習いません。

生活に根付いた単語がたくさんあるのですが、社会人になって英語の勉強をしようと思わないと出会わない単語です。英検やTOEICなど、アカデミックなものやビジネスシーンで活用する英語とは違うと見なされ、なんだかないがしろにされています。

以下では、よく使う料理道具を英語でご紹介するのでぜひ覚えてみてくださいね。

「料理道具」の英語

「料理道具」だけでも英語ではかなりの言い回しがあり、以下のどれを使っても構いません。

cooking tools
kitchen tools
kitchen utensils
kitchen gadgets
food prep tools

では、キッチンにあるものを見ていきましょう。

包丁  kitchen knife
まな板 cutting board
フライパン frying pan
両手鍋  sauce pan
お玉  ladle
フライ返し spatula
ザル  colander
ピーラー  peeler
泡立て器  whisk/hand mixer
おろし金  grater
計量スプーン measuring spoon
ボール bowl

カタカナで言うものもありますが、「まな板」などの簡単な単語もcutting boardchopping boardだと言われないと自分からは言えない方も多いでしょう。これを機に、身の回りのものを英語で言う練習をしてみてはいかがでしょうか。

鍋奉行って何?

鍋奉行とは、鍋を作る時に、具材の入れ方や煮込み具合などに口出しをする人のことです。中には食べ方まで指示し、自分のルールを押し付ける人もいます。

実は、この鍋奉行は江戸時代に本当にあった役職ではないかとちょっとざわついたことがあります。比較的最近の2019年にネットで話題になりました。今の愛知県岡崎市にあたる細川藩に伝わる資料の現代語訳に「鍋奉行」という役職が書かれているのです。

今の鍋奉行の意味を元にすれば鍋を取り仕切る役職だったのかと想像しますが、その真相は…単なる翻訳家の間違いでした!「鍋」の漢字は「浦」で、「鍋奉行」ではなく「浦奉行」が正解だったのです。ちなみに「浦奉行」は、沿岸部の船着き場の管理をする役職です。

関連表現

ここからは、「鍋奉行」の関連表現をご紹介していきます!日常会話でも使える表現なので、英会話レッスンなどで使ってみてください。

こだわり

鍋奉行は食べ方などに強いこだわりがある人ですが、英語で何かにこだわっていることを表す表現は豊富にあります。いくつかピックアップしていきましょう。

be picky about

こちらは、「選り好みをする」「細かいことにこだわる」「うるさい」という意味です。

Pickyは動詞のpick「選ぶ」が元になっていて、単にこだわりがある人を指すというよりは、こだわりがあることによってうるさいと、ネガティブな意味を含んでいるのが特徴です。よって、自分のこだわりを相手に紹介するには良い表現ですが、相手に対して「こだわりがあるんだね」と言う場合にはちょっと注意が必要です。

I’m picky about puddings.
「俺デザートにはうるさいからね」

take~seriously

こちらは、「~について真剣になる」という意味です。こだわりがあるということは真剣に考えることですから、文意に合います。

日本語訳はそのまま「真剣に取り組む」などでも良いですし、ニュアンスが崩れないなら「~にこだわる」でも良いでしょう。

She always takes films seriously.
「彼女は映画のことになると真剣だ」

be particular about

Particular「特別の」という意味があるため、「好みがうるさい」という意味になります。注意点としては、「~に細心の注意を払う」という別の意味があることです。文脈によっては間違った方を選ぶと変な文になってしまうので気を付けましょう。

I’m not particular about fashion.
「私、ファッションにはこだわりないんだよね」

Be hung up on

Be hung up on「~にこだわる」「~に執着する」という意味です。直訳は、hang「ひっかける」という意味ですから「~にぶらさげられている」になります。何かにぶらさがって離れられない、つまりこだわっていることを指します。

Oliver is hung up on his teacher.
「オリバーって彼の先生にこだわってるよね」

stick to

こちらは「~にしがみつく」、「~がくっついて離れない」という意味です。Hangと同じようなニュアンスですが、ぶらさがっているのではなく単にくっついているイメージです。

ちなみに、英語で「シール」stickerと言います。動詞のstick「くっつく」であると知っていると納得できる表現ですよね。

She really sticks to team lessons.
「彼女はチーム練習にとてもこだわっている」

be committed to~

Be committed to~「~に熱心である」というイディオムです。カタカナ英語としての「コミットする」はビジネスの場で使われることがありますね。

Mr Wright was committed to his ex-girlfriend.
「ライトさんは元カノにこだわっていた」

火鍋

「鍋」ではなく厳密に「火鍋」と言いたいのであれば、英語ではhot potと言いましょう。ただし、hot potは中国の火鍋のことも含めるので、日本の鍋を表現したい場合は形容詞を付けてJapanese hot potで伝えます。

また、hot pot「寄せ鍋」という訳も使えるでしょう。「土鍋」Japanese clay potと言います。

We may have a chance to have a Japanese clay pot.
「日本の鍋料理を食べられる機会があるかもしれないね」

圧力鍋

「圧力鍋」は英語でpressure cookerと言います。日本語では「鍋」が入っているのでpotpanを使うのかと思った方も多いと思いますが、どちらも入りません。

「圧力」はそのまま英語でも「pressure」です。

We don’t have a pressure cooker. How do we cook it?
「圧力鍋がないんだけど、どうやって作る?」

鍋つかみ

「鍋つかみ」は、potholderoven mitt, oven gloveと言います。

Potholderpotholdするものと考えて、スペースをなくせば完成です。

手袋型のものはoven mittoven gloveと言いますが、両手で使うものなので複数形にするのが普通です。

Hey! Do you guys see any potholders?
「ねえ!誰か鍋つかみ見なかった?」

まとめ

鍋奉行やその関連語、どれくらいご存じでしたか?

意外と身近なものほど英語で言えないことも多いので、疑問に思ったらスマホで調べることをおすすめします。

どこでも検索できる気軽さがあるので、隙間時間に語彙力を増やせますね。

食べ物に関する話題は国境を超えても盛り上がる鉄板ネタなので、日本料理を説明できる英語力をつけておくと良いでしょう。

 

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