新しい年が始まりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?年末年始は連休だった方も多いと思います。あれだけ楽しみにしていたお休みが終わってしまった連休明けは仕事に行くのが辛く感じてしまいますよね。
そんな「連休」、英語ではどう表現すればいいのかを今回は解説していきます。
連休と言ってもゴールデンウィークのような大型連休を表現したいときや土日と祝日がくっついた三連休と言いたいときなどいろいろなタイミングがあると思うので、それぞれ解説します。
例文付きでご紹介するので、海外の人に日本の祝日や連休について話したいとき、逆に海外の人に外国の休日について聞きたいときなどにもぜひお役立てください。
「連休」の英語表現
連休とは連続した休日を意味する言葉です。休日が1日であれば、アメリカ英語では「day off」、イギリス英語ではその他にも「holiday」というような言葉が使われます。そんな休日が連続するときは英語ではどのように表現されるのでしょうか。
まずは、「〇連休」や「大型連休」のような意味を持たず単なる「連休」を意味する英語表現を3つご紹介します。
a long weekend
「A long weekend」を直訳すると「長い週末」という意味になります。これは一番分かりやすく覚えやすい表現ではないでしょうか。Weekendとはweek(週)とend(終わり)を組み合わせた単語です。基本的に土日を指す言葉で、月〜金で働いている方や学校に行っている方にとっては休日と同じ意味を持ちますが、土日に働いている方もいるのでweekend=休日ということではありません。
土日が絡んだ連休ができた時に使える表現ですね。実際の使い方を見てみましょう。
A: It looks like it’s going to snow heavily on Friday. (金曜日は雪がすごく降るみたいだよ。)
B: Really? We might have no school then.(本当に?じゃあ学校なくなるかもね。)
A: I think so. We can have a long weekend!(かもね。長い週末だ!)
休校を期待すればするほど大して雪は降らないものですが、このように祝日ではない連休の場合でもa long weekendという表現は使用することができます。
long holiday
「Holiday」は、「休暇」「祝日」を表す英単語です。単に休みを表現するのではなく、クリスマスなどの国の祝日や年末年始の休暇を表現することが多く、先ほどのweekendとは少し違うニュアンスを持ちます。イギリス英語では単なる休日を表現する際に使われることもありますが、アメリカ英語では祝日など国で決められた休日に使われる表現です。こちらも実際の使い方を見てみましょう。
A: Do you know about Golden Week? (ゴールデンウィークって知ってる?)
B: What is it?(何それ?)
A: It is a long holiday in Japan. There are national holidays for three days in a row at the beginning of May.(日本の長い祝日のことだよ。5月の始めに3日連続で国民の祝日があるんだ。)
ゴールデンウィークは憲法記念日、みどりの日、国民の日と国民の祝日が重なってできる連休のため、このa long holidayという表現がふさわしいです。
vacation
「Vacation」と聞くと、なんとなく長期休暇を取ってバカンスに行くようなイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。そのイメージはほとんど正解です。アメリカ英語で使用されることが多く、summer vacation(夏休み)やspring vacation(春休み)など、仕事や学校から離れて楽しむような休暇に使われる言葉です。使い方を見てみましょう。
A: Where are you going to go during summer vacation?(夏休みにはどこに行く予定?)
B: I’m planning a family trip.(家族旅行を計画中だよ。)
A: That sounds nice.(楽しそうだね。)
国で決められた休日などとは違い、家族旅行のためなど、自ら休暇を取得するようなニュアンスがvacationには含まれています。その他にもvacationは、family vacation(家族旅行)やski vacation(スキーのための休暇)などといった使い方もできます。
consecutive holidays
「Consecutive holidays」は連休を英語に直訳した「連続した休暇」を意味する言葉になります。そのままの意味なので通じないこともないかとは思いますが、ネイティブスピーカーが使う表現ではないためピンとこないことも多いでしょう。
「連休」と一言でいってもその内容によってさまざま表現方法があり、持つニュアンスも違うことがわかりました。話の内容に応じて使い分けられるとネイティブスピーカーっぽさが出てかっこいいですよね。
連休の関連表現
ここまででは「連休」そのものを英語で言うときの表現についてご説明しました。
次の年末年始は土日が上手い具合に重なって9連休になる方が多いと話題ですよね。年末年始は国で決められた祝日なのでholidayという表現がふさわしいですが、9連休は一体どのように表現できるのでしょうか?
ここからは、連休の日数に応じてどのように表現方法が変わるのかについて、3パターンご紹介していきます。
2連休
土日休みの方はわざわざ2連休と表現することは少ないかもしれませんが、シフト制で勤務されている方などは「今日が終われば2連休!」という日は少し特別感がありますよね。そんな2連休、英語だと
two holidays in a row
two days off in a row
two consecutive days off
などと表現できます。“In a row”と“consecutive”はどちらも「連続した」と言う意味を持つ表現なので、「2回連続の休日」という英語表現になります。ただ、consecutiveは先ほどもお伝えしたように固い表現であまり日常では使われないため、in a rowと表現するほうが自然です。土日休みの2連休を表現したい場合はweekend(週末)と言うのが自然です。
例文を見てみましょう。
「After today's work is finished, we have two days off in a row! (今日の仕事が終われば2連休だ!)」
3連休
祝日が月曜日や金曜日にあるとできる3連休はどんな方にとっても特別感が大きいですよね。3連休があとに控えてると思うだけで多少辛い仕事も頑張れてしまう、そんな3連休はどう表現するのでしょうか。
まずは2連休の表現方法と同様に
three holidays in a row
three days off in a row
three consecutive days off
と表現することができます。
また、その他にも
three straight days off
とstraight(まっすぐな)という言葉を使って表現することもできます。
2連休をtwo straight days offと表現することもできますが、3連休以上で使用するほうがより「連続した」休日だということを強調するニュアンスが伝わります。
例文を見てみましょう。
「I have three straight days off this week because of the coming-of-age ceremony.(成人式があるため今週は3連休です。)」
大型連休
大型連休と聞くと思いつくのはゴールデンウィークですよね。何日間の休みかは決まっていない数日間の長めの休暇というのはどのように表現できるのでしょうか。
日本でいうゴールデンウィークのような特定の休暇を連想できるような単語はありませんでしたが、
long holiday
long vacation
あたりが近い表現だと考えられます。Holidayは祝日を意味するのでゴールデンウィークのように連続した祝日を表現するのにふさわしいですし、vacationはそのままでも長めの休暇がイメージされる単語なのでさらにlongをつけることで大型連休が表現できます。
例文を見てみましょう。
A: How long is your summer vacation in Japan?(日本の夏休みはどのくらいあるの?)
B: It is about 1 month. (1ヶ月くらいだよ。)
A: Isn’t it too short? It is about 3 months in my country.(短すぎない?私の国では3ヶ月くらいあるよ。)
B: You are so lucky to have such a long vacation every year.毎年そんな長い休みがあるなんていいなあ。)
2連休や3連休の表現は、他の日数の連休を表現したいときも数字だけ変えれば応用がきくのでぜひ使ってみてください。Holidayを複数形にする際はそのまま後ろにsをつけてholidaysになりますが、day offの複数形はdays offになるのでsの位置に気をつけてください。これらの表現を使ってゴールデンウィークなど日本独自の大型連休を説明すると会話も弾むのではないでしょうか。
まとめ
「連休」という言葉一つとっても、その連休が祝日によるものなのか自分で取得したものなのかによっていくつもの違い表現方法があることが分かりました。また、アメリカ英語かイギリス英語なのかによっても微妙に言葉の持つ意味やニュアンスが変わります。その連休の日数や長さなどによっても表現方法には違いが出てきます。おそらくしっかり調べずに連休という言葉を英語で表現しようとすると、実際の英会話で使われることは少なくても検索をかけると一番上に出てくるconsecutive holidaysという表現を使ってしまい相手の方をポカンとさせてしまうことだと思います。
そんな中で、会話の流れに合わせて適切な「連休」を意味する表現が自然と出てくるとネイティブスピーカーの方ともかっこよくスムーズなコミュニケーションを取ることができますし、英語でコミュニケーションを取ることが楽しくなるのではないでしょうか。
今回の内容全てを暗記する必要はありませんが、自分の普段の会話の中で使えそうな表現があればぜひ会話に取り入れてみてください。
◇経歴(英語を使用した経歴)
大学時代は英語教育を学んできました。その中で、実際に中学生に対して学校で英語の授業を行ったり塾講師として受験英語の指導を行ったりしてきました。
◇英語に関する資格(資格、点数など)
・英検準1級
・TOEIC865点
・中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
小学3年生〜中学2年生までアメリカのニューヨーク州で過ごし、現地の学校に通っていました。
◇自己紹介
国立大学教育学部英語科を卒業し、現在エステティシャンをしながらWEBライターとして活動をしている五十嵐りんと申します。美容や英語、教育に関する執筆を主にしております。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.