【thus】の意味知ってますか?thereforeとの違いは?

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今回は、thusの意味とその使い方について解説していきます!Thusの意味は「したがって」ですが、暗記したら使いこなせるタイプの英単語とはちょっと違います。なぜなら、英語には他にも「したがって」という意味の単語がありますし、thusは文語なので英会話の中ではほとんど出てこないからです。どんな時にthusが使えるのか、この記事で勉強していきましょう。

“thus”の基本的な使い方と意味

Thusは、前の文章を受けて「結果として」「したがって」「だから」と訳します。私たちがよく使う「なので」も同じ意味ですが、thusはフォーマルな言い回しであるためあまり適していません。

こちらの例文で使い方のイメージを身に付けていきましょう。

The famous researcher showed us the proof. Thus I’m sure of this result.

「有名な研究者が私たちにその証拠を見せてくれました。だからこの結果に私は自信を持っています」

前文のThe famous researcher showed us the proof. の結果として、I’m sure of this result.になったことを表しています。thusが持つイメージはなんとなくつかめたでしょうか。

Thusの品詞は接続副詞と言います。上記の例文ではピリオドの後にthusが使われているため接続詞としての役割は果たしていませんが、ピリオドの代わりにセミコロンやandを置けば、以下のように一文で済ませることもできます。

The famous researcher showed us the proof; thus I’m sure of this result.

The famous researcher showed us the proof and thus I’m sure of this result.

接続副詞というと難しそうに聞こえますが、英語学習者がより慣れているであろうhoweverも同じ接続副詞です。接続副詞は意味を暗記するのが難しく、混同してしまうものや使い方を間違ってしまうものがあるので気を付ける必要があります。

また、thusには副詞としての別の意味もあります。「このようにして」「こういう風に」という意味で、以下のようにして使います。

Our dean spoke thus.

「私たちの学部長はこう話しました」

“thus”を含むイディオム

では、次にthusを含んだイディオムを2つご紹介しましょう。Thusを覚えるならこちらもセットで覚えた方が効率的です。

thus far

Thus farは、「今まで」「(これまで)のところ」「今(これ)までは」といった意味があります。Farは「遠くに」という意味です。例文を見てみましょう。

Could you please tell me the sales thus far?

「これまでの売上について教えていただけませんか?」

Thus farもかしこまった表現なので、ニュースなどによく出てくる表現です。「これまでのところ、問題はない」などの表現では、以下のようにthus farが文頭に出てくることもあります。

Thus far, there are no problems.

「今のところ問題はありません」

ただ、このような言い回しではあくまでも今までに問題はないけれど、この後問題が生じるであろうといった含みが感じられます。

thus and thus

Thus and thusは、「こういうやり方で」「かくかくしかじか」「これこれのように」という和訳をします。

Thus and thus, we decided to leave here.

「かくかくしかじかで、私たちはここを離れることに決めたのです」

“thus”は主に「書き言葉」

これまでthusについて解説してきましたが、文語、つまりは書き言葉になるため日常英会話内で出てくることはあまりありません。フォーマルな単語なので、論文や新聞に出てきます。

会話で絶対に使ってはいけないことはありませんが、日本語同様違和感があります。例えば、以下の会話を中学生が話していると想像してみてください。

「私、成績でオール5を取ったんだ!だからスマホ買ってもらえたの」

「私、成績でオール5を取ったんだ!したがってスマホ買ってもらえたの」

日本語でも、「だから」は口語、「したがって」は文語に当たるため、もし友達同士で文語を使っていると想像すると違和感がありますよね。「文法的に間違っていないし意味も通じるが、ネイティブスピーカーはそういう言い方をしない」というタイプの言い回しになります。言語学習者であれば誰もが間違えてしまうことでしょう。

他にも、「文法的に間違っていないし意味も通じるが、ネイティブスピーカーはそういう言い方をしない」タイプの言葉はたくさんあります。

「もうすぐ授業始まるよ!」

「まもなく授業始まるよ!」

後者の言い方はしませんよね。ネイティブスピーカーにとってのthusも、会話の中で使われると違和感を抱くものになることを覚えておきましょう。口語で「だから」と言いたい場合はsoを使うことをおすすめします。

The famous researcher showed us the proof. So I’m sure of this result.

Thusをsoに置き換えればOKです。

おまけ henceとthereforeとの違いは!?

さて、thusのように「したがって」「結果として」という意味がある英単語は他にもありますが、どのように使い分ければ良いのでしょうか。英語を勉強していくと出会うのが、henceとthereforeです。これらも似たような意味なのですが、同じように使っていいのか以下でチェックしていきましょう!

ではまず、今回のメインであるthusの使い方をおさらいしましょう。

Thusは「したがって」や「結果として」などと訳し、ある情報から導き出される論理的な結論を提示します。フォーマルな言い方であり、文頭にも持ってこれるものでした。

Henceも、実はthusと使い方は同じで意味も変わりません。論理的に導き出される結論を示し、thusを同じように文頭に置くこともできます。フォーマルな言葉なので会話では使われず、thusと同様にsoで置き換えることが可能です。

さらに、thereforeも、thusやhenceと意味は同じであり、使い方も同じです。

つまり、thus、hence、thereforeの3つは必ずセットで覚えるべき単語ということになります。

ちなみに、上記3つの書き言葉をラフな言葉に崩したsoは、書く際に文頭に持ってこられないという違いがあるので注意してくださいね。会話の際は多少文法が乱れてもネイティブスピーカーは気にせず使いますが、きちんとした論文などを書く場合には避けた方が良いです。ただ、そこまで厳しいルールではないため、soを文頭にもってきても中学生や高校生が書く英作文では丸がもらえるものもあります。

わかりづらい接続副詞のおさらい

ここまでthusなどの因果関係を表す接続副詞について解説してきましたが、書き言葉をメインにしていることもあり、他の接続副詞が覚えにくいといった声はたくさん聞きます。ということで、以下で英語学習者が出会う接続副詞を意味の違いでまとめてみました!

まずは、付け足しの意味で使われる接続副詞を見てみましょう。

besides その上

moreover その上

then それから

additionally 加えて

furthermore さらに

これらは、追加で述べることがある場合に使います。

The weather is getting worse; furthermore, it is going to last for a few days.

「天候は悪くなり、さらに数日続くでしょう」

逆接・対比で使う接続副詞も多いです。

however しかしながら

nevertheless それにもかかわらず

still それでもなお

on the other hand 一方で

meanwhile 一方で

in contrast 対照的に

She passed the exam; however, she looks sad.

「彼女は試験に合格したが悲しそうだった」

口語ではbutで言い換えられるものが多いためか、なかなかこれらを使う機会はないかもしれませんね。

付加説明というジャンルもあります。

that is (to say) すなわち

namely すなわち

indeed 実際

for example 例えば

for instance 例えば

He has lost everything, for example, his wallet.

「彼は財布など、すべてをなくしている」

前文をよりわかりやすく言い換えたり、例を提示する時に使います。

そして、今回学習したthusやhence、thereforeを含むのが因果を表すタイプです。

consequently その結果

accordingly したがって

as a result 結果として

There was a fire last night. As a result, many shops are closed today.

「昨夜火事が起きた。その結果、今日はたくさんの見せが閉まっている」

まとめ

英語の語彙、しかも書き言葉で使う難しい単語を増やすのは骨が折れる作業ですが、使えるようになるとニュースが読めるようになるなど、英語を使う幅が広がります。今回はthusに注目しましたが、これを気に接続副詞を網羅してみてはいかがでしょうか。似た意味の言葉はまとめて覚えることで時短になりますし、芋づる式で覚えられるため効率的です。口語で英作文を書くと子供っぽい印象になってしまうため、書き言葉を知っていると上級レベルになれますね!

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