「全部」や「すべて」を表す、「all」「whole」「entire」の違いを知っていますか?

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わかるようなわからないような…今回はそのモヤモヤをスッキリさせましょう!

記事では、「all」「whole」「entire」の使い分けを例文と一緒にご紹介します!「all」「whole」「entire」それぞれの単語にしっかりと注目していきます。単語の意味を理解すると、頭の中にスッと入ってきますよ!!この記事がみなさんの英語学習の参考になると嬉しいです!

all/whole/entireの違い

まずは、「全部」を表す「all」「whole」「entire」を使った例文をみてください。簡単な例文ですが、違いを説明できますか?

(1)I ate all of the cakes.

(2)I ate the whole cake.

(3)I ate the entire cake.

(1)I ate all of the cakes. は、複数のケーキを「全部」食べたことを表した文です。テーブルの上に3台のケーキが置いてある様子をイメージしてください。その3台すべてを食べた状態です!

(2)I ate the whole cake. は、1台のケーキを「全部」食べたことを表した文です。お誕生日などで買う丸い形のケーキを「ホールケーキ」と呼びますよね。そのホールケーキ1台を食べた状態です!「whole」は、「分割・分けられていないこと」に視点が置かれています。

(3)I ate the entire cake.こちらは(2)I ate the whole cake.とほぼ同じ意味です。しかし、「whole」よりも改まった単語です。また、「entire」は「whole」よりも「何も欠けていない」ことに視点が置かれています。

どうでしょうか?少し違いが見えてきましたか…?!次項からは、「all」「whole」「entire」の意味と使い方をそれぞれみていきましょう!

allの意味と使い方

「All」の意味は、「すべての」「全部の」です。英英辞典では、下記のように定義されています。

every one (of), or the complete amount or number (of), or the whole (of)

複数あるものをまとめて「全部」「すべて」と言いたいときに使われます。「All」には、大きく分けて4つの使い方があります。

1.all+名詞の複数形

「All」の後ろに名詞を続けて、「すべての~」という意味を表す形容詞として使います。一般的な事柄や普遍的な事実を表すときに使われます。

All students have to take the test.

生徒は全員、そのテストを受けなければならない。

All men are mortal.

人間はすべて死ぬ運命にある。

All people have human rights.

すべての人に人権がある。

2.all+the+名詞の複数形

「All」を所有格(the/these/thoseなど)の前に置いて、「all+the+名詞の複数形」の語順にすることもできます。

All the students have to wear the school uniform.

生徒は全員、学校の制服を着用しなければならない。

All the people you invited are coming.

君が招待したお客さんは全員来ているよ。

All the angles of a triangle are 180°.

三角形の内角の和はすべて180度だ。

3.all+of+the+名詞の複数形

この形で使う場合の「all」は、代名詞です。複数扱いです!

All of the apples in the supermarket were sold out.

そのスーパーマーケットのすべてのりんごが売り切れていた。

ここでポイント!不可算名詞全体を指して、「すべて」ということもできます。その場合の「all」は単数扱いになります。

All of our baggage was stolen.

私たちの荷物は全て盗まれた。

4.人称代名詞+all

「All」は人称代名詞(we/they)の後で使うこともできます。

We all went there together.

私たちはみんな一緒にそこへ行った。

They were all happy with the news.

彼らはみんなその知らせに喜んだ。

ここで一息…「all」「every」「each」の違いもちょっとだけ確認しよう!「All」「every」「each」の使い分けも気になりませんか?簡単に確認しておきましょう!「All」と「every」「each」の動詞の形に注意してくださいね!

「all」複数あるものに対して「全部」「すべて」

All students take Native Camp lessons every day.

すべての生徒が毎日ネイティブキャンプのレッスンを受けている。

「every」ひとつひとつを指して「どの~」

Every student takes Native Camp lessons every day.

どの生徒も毎日ネイティブキャンプのレッスンを受けている。

「each」ひとつひとつを強調して「それぞれの~」

Each student takes Native Camp lessons every day.

それぞれの生徒が毎日ネイティブキャンプのレッスンを受けている。

もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をぜひご覧ください!

https://nativecamp.net/blog/20201001_all

https://nativecamp.net/blog/20230303-each_every

wholeの意味と使い方

「Whole」の意味は、「全体の」「すべての」です。英英辞典では、下記のように定義されています。

complete or not divided

1つを指して、「その全体」「まるごと」と言いたいときに使われます。「Whole」は、「分割・分けられていないこと」に視点が置かれています。「Whole」の使い方は、「whole+単数形」です。

One of my dreams is to eat a whole cake by myself!

私の夢の一つは1人でケーキをまるごと食べることなの!

Put a whole egg in the bowl.

全卵をボールの中に入れてください。

黄身:yolk 白身:white

You can choose the type of bread. Which would you like, white bread or whole wheat bread?

パンの種類がお選びいただけます。小麦粉のパンと全粒粉のパン、どちらがいいですか?

Have you watched “Aladdin”? I love the song “A Whole New World”!!

『アラジン』観たことある?『ホールニューワールド』って曲がお気に入りなの!!

I’m sure I caught a cold. My whole body is shivering.

絶対風邪ひいたわー。体全体が震えてる。

entireの意味と使い方

「Entire」の意味は、「全体の」「完全な」です。英英辞典では、下記のように定義されています。

whole or complete, with nothing missing

「Entire」の使い方は、「entire+単数形」です。「Whole」と意味も使い方もほぼ同様ですが、「何も欠けていないこと」が強調されています。

Yesterday I didn’t feel like doing anything. I spent the entire day at home.

昨日は何もする気になれなかったな。丸1日家で過ごしたよ。

I feel like doing: ~の気分だ

Can you clean the entire room?

部屋全体を掃除してくれる?

My daughter had the entire chicken by herself!

私の娘が1人でチキンを残さずに食べ切った!

The teacher told me to learn the entire page by heart.

先生が私に1ページ丸ごと暗記するように言った。

to learn by heart = to memorize : 暗記する、記憶する

The entire house was damaged.

家屋全体が被害を受けた。

You’ve got my entire confidence.

君に全幅の信頼を寄せているよ。

ここで一息…ネイティブキャンプの受講のコツ!

今回の「all」「whole」「entire」の使い分けのように細かいニュアンスを知りたい場合は、日本人講師もおすすめです!日本人が間違いやすいポイントも熟知しているので、頼りになりますよ。

ネイティブ講師に教えてもらいたい場合は、便利なフレーズを事前に調べておきましょう!“What’s the difference between A and B?”(AとBの違いはなんですか?)“Can you give me some example sentences?”(例文を挙げてくれませんか?)などが使えると便利ですよ!

entireを使った表現

「All」「whole」「entire」の使い分けがわかってきましたか?!ここで3つ目に出てきた「entire」に注目してみましょう。

「Entire」を使った表現のポイントは、やはり「強調」「Entire ◯◯」とすることで、少々大袈裟な雰囲気も出すことができます。

entire day

「Entire day」の意味は、「丸一日」「一日中」です。「Entire day」を使うことで、本当にずっと一日…!と強調したフレーズを作ることができます。

My family spent the entire day at the beach.

私の家族は一日中海辺で過ごした。

Are you sure? It’ll take an entire day to get there.

本気?そこまで行くのに丸一日かかっちゃうよ。

I’ve been thinking of her for an entire day.

一日中、彼女のことを考えていた。

entire period

「Entire period」の意味は、「全期」「全期間」です。ビジネスの場面で見聞きすることが多いフレーズです。

The sales of the smartphones have been increasing over the entire period.

そのスマートフォンの売上は全期間を通じて増加している。

Could you please double-check the contract during the entire period?

全期間の契約書を再度確認していただけますか?

entire life

「Entire life」の意味は、「生涯」「人生のすべて」です。同じような表現として「entire lifetime」もあります。

Will you marry me? I’d like to spend my entire life with you.

僕と結婚してくれませんか?君と一生一緒にいたいんだ。

This is a small gift for you. I hope you like it.

Oh, thank you! Wow, this is the best gift I’ve gotten in my entire life!

これ、ちょっとした贈り物です。気に入ってもらえるといいんだけど。

ありがとう!人生でもらった中で一番素晴らしいプレゼントだよ!

You know, I feel like I spend my entire life browsing social media.

なんかさ、一生SNSぼーっとみて過ごしてるような気がする。

entire world

「Entire world」は、「全世界」「世界のすべて」です。情熱的な愛の告白にも使えるかも?!

Honey, you’re so beautiful. You are my entire world.

君はなんて美しいんだ。君は僕の全てだよ。

Your post on Instagram might have an impact on the entire world.

君のインスタグラムの投稿が世界中に影響を与えるかもしれないよ。

The news shook the entire world.

そのニュースは全世界を震撼させた。

ここでおさらい…クイズに挑戦!

日本語訳をわかりやすく書いてみました!ここまで確認した「all」「whole」「entire」それぞれの単語の意味とニュアンスを思い出して挑戦してみましょう!語順もヒントになりますよ!「Fish」は不可算名詞です!

(1)I have eaten the (???) fish by myself.

私は1人で魚1尾を全く残さず食べたことがある。

(2)I have eaten (???) the fish by myself.

私は1人で魚を全部食べたことがある。

(3)I have eaten the (???) fish by myself.

私は1人で魚1尾を食べたことがある。

(1)entire(2)all(3)whole

all / whole / entireの違いのまとめ

いかがでしたか?今回の記事では、「全部」を表す「all」「whole」「entire」の違いをご紹介しました。大きく分類すると「all」と「whole」「entire」に分けられます。

「Whole」「entire」は、ほぼ同じ意味ですが、ニュアンスの違いを意識すると使い分けしやすいですね!

all:複数あるものに対して「全部」

all+名詞の複数形

all+the+名詞の複数形

all+of+the+名詞の複数形

人称代名詞+all

whole:ひとつを指して「全部」

entire:ひとつを指して「全部」

※「Whole」よりも硬い言葉。「欠けていないこと」を強調する言葉。

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