英語での否定表現についてご紹介します!例文を交えながらご紹介していきます!

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英語学習者のみなさん、こんにちは!ネイティブキャンプのこのコラムでは、日常会話でためになる様々な英単語や英語フレーズ、イディオムなどを取り上げ、例文と一緒に楽しく紹介していきます。ズバリ、今回特集するのは英語の否定表現についてです。何か物事を否定する際に作る否定表現ですが、文の構成の仕方や語順のコツを様々な種類の否定表現ごとに解説していきます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

否定の表現

そもそも否定表現とは、ある出来事を否定する表現のことを言います。例えば「私は先生ではありません。」「今日は月曜日ではありません。」「彼女はバスケットボールをしたことがない。」「それは滅多にないことだよ。」など「〜ない」という表現が付随するのが特徴です。

実は、英語の否定表現には様々な表し方が存在しています。全否定、部分否定、準否定、否定表現を用いない否定の主に4つの種類に分けられます。日本語と英語の否定表現とでは、語順が異なるため混乱してしまう方も多いと思います。ここからはそれぞれの特徴と実際の会話、文中での文の組み立て方を例文を参照しながら確認していきましょう。

全否定

まず初めに紹介するのは全否定と呼ばれる否定表現です。文や語句を完全に否定してしまう文章のことを指します。この全否定を使って文章を作る際には主に「no」「not」「never」「nowhere」という表現を用います。

no

「No」は名詞を否定するために使われるもので、「1つも〜ない」という強い否定を表します。「No」のすぐ後に否定したい名詞を持ってきます。例文を確認しましょう。

例文:

There was no man in the room.

部屋には誰1人としていなかった。

I have no money in my wallet.

私はお財布に一銭も入っていない。

No students are allowed to enter this room.

どの生徒もこの部屋に入ってはいけない。

not

「Not」という表現を用いて、動詞や句、語など様々なものを否定できます。主に、動詞や句の直前において、後ろにあるものを否定する表現です。動詞の後ろに置くとその文全体を否定できます。

例文:

You are not good at performing.

あなたは演技が下手ね。

I do not work here.

私はここで働いていません。

He does not speak Spanish at all.

彼は全くスペイン語を話しません。

never

「Never」「一度も〜ない」という表現をすることができ、唯一動詞のみに付けて使えます。そして、否定をする動詞の種類によってneverをつける位置が変わってきます。

・一般動詞の場合:never + 動詞

・be動詞の場合:be動詞 + never

・助動詞が着く場合:助動詞 + never + 動詞

また、「一度も〜ない」という表現をすることから、文法事項でいう「完了形」と一緒に用いられることがほとんどです。

例文:

I have never been to the US.

私は一度もアメリカへ行ったことがない。

He has never eaten dragon fruits.

彼は一度もドラゴンフルーツを食べたことがない。

You will never forget him.

あなたが彼のことを忘れることはないでしょう。

Carrie is never free from care.

キャリーは苦労が絶えないね。

nowhere

「No」「where」がついて「nowhere」であることから、「どこにも〜ない」という意味で使われる「nowhere」

例文:

There was nowhere to pull my car off on that road.

その道ではどこにも車を駐車できるところがなかった。

I went nowhere last weekend.

先週末はどこにも行かなかった。

Tom had nowhere to have a cup of coffee, so he stayed in his bed.

トムはどこにもコーヒーを飲める場所がなかったのでベッドの中で過ごした。

参考資料:

英語のnowhereの使い方! 読み方・意味・例文をわかりやすく説明!

https://toiguru.jp/nowhere

部分否定

続いて紹介するのは部分否定と呼ばれる否定表現です。これまで紹介したのが文章の意味全体を否定する文だったのに対し、こちらは「全部が〜ではない」や「必ずしも〜ではない」という意味で使われ、文章全体ではなく部分的に否定をする表現のことを指します。ここでは「三者以上の部分否定」と「副詞を用いた部分否定」の二種類を紹介します。

三者以上の部分否定

三者以上の部分否定とは、「all」「every」という表現を用いることが特徴で、「全てが〜な訳ではない」という部分否定の訳となります。この場合、必ず語順は「Not all」「Not every」となることに注意が必要です。

例文:

Not every student forgot to bring their homework.

全ての生徒が宿題を忘れたわけではない。

Not all workmates came to the meeting.

全ての同僚がミーティングにきたわけではない。

I do not talk to every one of you guys.

あなたたち全てと話すわけではない。

副詞を用いた部分否定

副詞を用いて部分否定をすることもできます。「 必ず」「常に」「完全に」「全く」という意味を持つ英単語を一緒に否定文の中で用いて使うと部分否定の文章になります。「必ず」「常に」「完全に」「全く」という意味を持つ英単語には以下のようなものがありますので、覚えてしまいましょう。

「必ず」

necessarily

「常に」

always

「完全に」

completely

entirely

totally

absolutely

「全く」

altogether

例文:

You do not always have to attend the lecture.

毎回必ず講義に出なければいけないというわけではない。

I do not totally understand what you said.

あなたが言ったことを完全に理解したわけではない。

参考資料:

部分否定と完全否定の違い | 表現の作り方と見分け方まで例文・練習問題付きで解説 | 高校英文法の羅針盤

https://manabitimes.jp/english/2359#1

二重否定

3つ目に紹介するのは二重否定という否定表現です。その名の通り、否定後を2つ使用するのが二重否定なのですが、「否定×否定=肯定」という方式でなんと、二重否定をするとその文章の意味が肯定になるんです!例えば「努力をしないと、成功できない」という文章、「しない」と「できない」という風に否定表現が2つ使われていますね。こちら、言い換えれば「努力をすれば成功できる」という意味になります。

例文:

I never eat spicy food without a cup of water.

私は水なしでは辛いものを食べられない。 (=水があれば辛いものを食べられる。)

There was nobody who did not see the fireworks.

花火を見なかった人は誰1人いなかった。(=みんな花火を見た。)

参考資料:

英語の文法:二重否定、否定の慣用表園 | ネイティブキャンプ英語のススメ:ビジネス英語・語学の総合学習サイト

https://honmono-eigo.com/kate-waho/nizyu

準否定

次に紹介するのは準否定と呼ばれる否定表現です。準否定とは、「ほとんど〜ない」「滅多に〜ない」という訳で表される完全には文全体を否定しない表現のことです。「私はほとんどビールを飲まない。」「滅多に叔母に会わない。」などというときに使えます。「Seldom (滅多に〜ない)」「rarely (滅多に〜ない)」という準否定語を文中で使います。

<準否定語>

hardly, scarcely 程度がほとんどない

rarely, seldom 頻度が滅多にない

few, little 数や量がほとんどない

例文:

I hardly see my uncle.

私は滅多に叔父に会わない。

It rarely rains in the Sahara desert.

サハラ砂漠では滅多に雨が降らない。

There is a little food in the fridge.

冷蔵庫の中にはほとんど食べ物がない。

否定語を用いない否定表現

最後に紹介するのは否定語を使用しない否定表現です。ここまで紹介した否定表現は様々な種類の否定語を一緒に使用するものでしたが、実は否定語を使わなくても否定を表すことが可能です。以下、「too~to...」「the last...to~」「fail too~」「far from」「free from」「beyond」という6つの表現を紹介します。

too~to,,,

「Too~to...」「〜すぎて...ない」という意味になります。「遠すぎて行けない」「大きすぎて食べられない」のような表現をしたいときに使います。

例文:

It's too big for me to bite.

噛むには大きすぎるよ。

It's too far for me to reach.

遠すぎて届かないよ。

the last…to~

「The last... to~」で、「〜する最後の...だ」つまり「最も〜しそうではない」と言った表現をする際に使える表現です。

例文:

It is the last thing for me to say goodbye to you.

あなたにさよならと言いたくない。

The last thing he wanted to do was insult his boss.

彼は上司を罵ることなんてしたくなかった。

fail to~

「Fail to〜」で、「〜できなかった」「〜し損なった」という使い方ができます。もともとやりたかったことや予定していたことができなかった場合、使える表現です。

例文:

I just failed to buy new Nike shoes.

ナイキの新しい靴を買い損なったよ。

far from

物事の距離がとっても遠いという意味を持つ「far from」ですが、「とても〜とは言えない」という意味で使用することもできます。「From」のすぐ後には名詞と形容詞がきます。

例文:

This new device is far from convenient.

この新しいデバイスは便利さとは程遠いな。

free from

「Free from〜」「〜から解放される」という意味です。主に「from」のすぐ後にはネガティブなものを入れて、「そのネガティブから程遠い」という表現になります。

例文:

I guess we are free from debt now.

私たちは今借金から解放されてるよ。

参考資料:

(be) free from (【熟語】〜がない)の意味・使い方・読み方 | Engoo Words

https://engoo.jp/app/words/word/be-free-from/zga0ELstQmCjlQAAADFW-Q#

beyond

「〜を超えて」という意味の「beyond」のすぐ後に名詞を持ってくると、「〜ではない」という否定文が作れます。ニュアンスとしては、「標準を超えていて期待・比較・想像が追いつかない」というイメージです。

This problem is beyond me.

この問題は私の許容範囲を超えています。 

参考資料:

【理由がわかる】notを使わない否定表現まとめ -above/beyond/the last... | | 死ぬほどわかる英文法ブログ

https://shinuwakaeng.com/hitei-not-no-nai

まとめ

このコラムでは英語の様々な否定表現をピックアップし、それぞれの文中や会話の中での文の組み立て方、構造を解説してきました。いかがでしたでしょうか?否定表現の定番と言える「no」や「not」「never」のみでなく、否定後を用いないで表す方法もたくさんあることがわかりましたね。ぜひ、英会話の中で積極的に使ってみてくださいね!

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