assumeという英単語を見て、皆さんはどんな意味を思い浮かべますか?おそらく、多くの人は「どういう意味だっけ?」と首をかしげるのではないでしょうか。
それもそのはず、assumeにはたくさんの意味があり、なかなか覚えることができないからです。
今回は、assumeが持つ意味を4つに分け、それぞれどのように使うのかご紹介していきます。また、後半ではassumeと似た意味の言葉も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
assumeの使い方と意味
assumeには、大きくわけて4つの意味があります。
~だと想定する
〜だと仮定する
責任を引き受ける
~を装う
想定することと仮定することは意味的に似ているので覚えやすいかもしれませんが、責任を引き受けることと装うことは意味が離れているため暗記しにくい原因となってしまっています。
一気に日本語だけ覚えるのは難しいので、以下でそれぞれの解説と例文をチェックしていきましょう。
~だと想定する
assumeには、「~だと想定する」という意味があります。
最も代表的な意味なので、まずはここを押さえていきましょう。動詞として使い、科学的・論理的に立証されていることではなく、自分がそうであると感じたことを伝えます。
ニュアンスとしては、単にそう想定したことというよりは、根拠なく当然そうだと思ったことを伝えるときに伝えます。証拠はないけれど、自分の中では確立されていてもおかしくない事柄ですね。
では、「~だと想定する」という意味を思い浮かべながら、以下の例文を見てみてください。
She assumes that I can play the piano.
彼女は、私がピアノを弾けると思い込んでる
日常会話では、「~だと想定する」と訳すと固いイメージになってしまうため、「~だと思い込んでいる」と訳すとより自然になります。たとえ事実とは違っても、本人が確証していることですから訳としては合っています。
「~だと想定する」の意味でassumeを使う場合は、以下のような使い方を覚えておきましょう。
・assume 〜
・assume that 〜
→ 〜を想定する、〜だと思う/考える
– it is assumed that 〜 (〜だと考えられている)
・assume 〜 to be △△
・〜 is/are assumed to be △△
→ 〜は△△だと考えている/考えられている
〜だと仮定する
次に、「~だと仮定する」という意味で使うassumeを見ていきましょう。
先ほど解説した「~だと想定する」に近い意味ですね。
ただ、「~だと想定する」という意味で使う場合は、間違っているかもしれないことを示唆しているのに対し、「~だと仮定する」という意味で使う場合は、条件を決めて伝えていることが特徴となります。ifと同様の意味合いだと思えばわかりやすいかもしれません。
Let’s assume that he killed Mr. Johnson.
彼がジョンソン教授を殺害したと仮定しよう
この例文は、「もし彼がジョンソン教授を殺害したら~」と言い換えることができるため、ifと意味が似ていることがよくわかりますね。
「~だと仮定する」という意味でassumeを使うなら、以下の言い回しを覚えておくと便利です。
・assume that 〜
→ 〜だと仮定する、前提とする
・Let’s assume that 〜
→ 〜だと仮定しよう
・Assuming that 〜, △△
→ 〜だと仮定すると、△△だ
責任を引き受ける
assumeには、「責任を引き受ける」という意味もあります。役職に就く場合や、任務を言い渡された時などに使います。
I was so busy last week because I assumed my subordinate’s work.
先週は、私の部下の仕事の責任を引き受けたからすごく忙しかったよ
assumeを含む文は、4つの中のどの意味で訳せば意味が通じるか、常に確かめながら読み進める必要があります。
assumeを「責任を引き受ける」という意味で使う場合は、以下の表現を覚えておくと良いでしょう。
– assume control/power (実権を握る)
– assume responsibility (責任を負う)
– assume the role of 〜 (〜の任務を引き受ける)
– assume office (就任する)
– assume a debt (債務を引き継ぐ)
– assume risk (リスクを負う)
~を装う
assumeには、「~を装う」という意味もあります。
装うと言ってもコスプレのような意味ではなく、自分を偽って他人のふりをしたり、自分の気持ちをかくして表情を変えることなどを意味します。嘘をつく時に使うことが多いです。
I think it’s sometimes necessary to assume to be fine in front of everyone.
皆の前では元気なふりをすることも、ときどきは必要なことだと思う
「装う」という訳では服装のことをイメージしてしまいそうという人は、「~のふりをする」と覚えることもおすすめですよ。
assumeを「~を装う」という意味で使う場合には、以下の表現を覚えておくと便利です。
– assume an expression of 〜 (〜のような表情を装う)
– assume an air of 〜 (〜な雰囲気を装う)
– assume a look of 〜 (〜のような顔/ふりをする)
似たような表現
では、ここからはassumeと似たような表現をご紹介していきます。
assumeにはたくさんの意味があるので、慣れていないと使いづらかったり、すぐにassumeが出てこなかったりすることもあるでしょう。
そんな時は、assumeの代わりに使える単語もセットで覚えておくと英会話もスムーズに行きます。類義語として覚えてしまいましょう。
guess
guessには「推測する」という意味があり、assumeの代わりとして使えます。
ただ、assumeは「思い込む」という訳でも良いように、確信度は高いのですが、guessは確信度は低いです。
根拠はないけれど、なんとなくそう思うかな、という程度の時に使えます。ですから、あまりguessを使いすぎると自分に自信がないように思われてしまいます。
I guess she likes Ronald. What do you think?
彼女はロナルドのことが好きだと思うな。君はどう思う?
他にも、会話の中でよく使うのがGuess what?「なんだと思う?」という表現です。
2語で構成されている使いやすい言葉なので、機会があったら使ってみてください。相手に想像させる時に使うフレーズで、ちょっとしたクイズをしかけてコミュニケーションを円滑にする時に役立ちます。
take up
take upは、「引き受ける」や「担う」と訳します。
2語で使うため、いわゆる句動詞となります。覚えておきたいのはtake up one’s position as ~という言い回しで、「~に就任する」という意味です。社会人なら使う時も少なくないと思うので、覚えておきましょう。
He took up his position as a chairperson.
彼は社長に就任しました
何に就任したか言えなければせっかく覚えたtake upも使えないので、以下に代表的な役職を英語で並べました。興味のあるものや、身近なものから覚えていってみてください。
取締役会長 Chairperson
代表取締役 Representative Director
社長 President
副社長 Executive Vice President/Senior Vice President
専務取締役 Senior Managing Director/Executive Managing Director/Senior Executive Director
常務取締役 Managing Director/Junior Managing Director
社外取締役 Outside Director
相談役 Senior Adviser/Executive Adviser
役員 Director/Member of the Board/Executive Officer
支社長 General Manager/Vice President
pretend
pretendには「~のふりをする」という意味があります。
何かをだまそうとしたり、偽ったりする時に使います。こう聞くとなんだか悪いイメージですが、時には優しい嘘をついて友人を守ったり、人間関係を悪くしないようにわざと知らないふりをすることも必要ですから、逆にやさしさとして認識されることもあります。
Although Mike saw the accident, he pretended not to know what.
彼はその事故を見たにもかかわらず、何も知らないふりをしました
assumeがとっさに出てこない時は、pretendを使って代替しましょう。
まとめ
この記事を読んで、assumeの使い方がわかったでしょうか。
4つも意味があると使いこなすのは難しいですが、1つずつ意味を理解しながら例文作りをしてみましょう。
慣れないとすぐには出てこないものですが、一つひとつの意味を確認しながら、インプットとアウトプットを繰り返していけばしっかりと定着します。時には類義語とセットで覚え、関連性で覚えていくようにしていきましょう。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.