「何でもないよ」と言いたいときの英語表現とは?シチュエーションごとに紹介

何でもない、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

日常会話では「何でもない」「気にしないで」という意味の言葉をよく使いますよね。

心配されたときに「なんでもないよ、気にしないで!」ということもあれば、ふと質問をしたら変な空気になってしまって「やっぱりなんでもない」「ごめん、なんでもない」とごまかすこともあるかもしれません。

では、英語で「何でもないよ」といいたいときには、どう言えばいいのでしょうか?

本記事では、色々なシチュエーション別に「何でもないよ」と言いたいときの英語表現や使い方を紹介していきます。

「何でもない」と言いたいときの英語表現

ひとくちに「何でもない」といっても、次のように色々なシチュエーションが考えられますよね。

・何かを言いかけたけど、やっぱりやめたとき
・意外と反応が大きかったので「そんなに大したことじゃない」といいたいとき
・心配しないで、と伝えたいとき
・失言をしてしまい、「忘れて!」とごまかしたいとき

日本語であれば「何でもないよ」ですべて済ますこともできますが、英語ではどうでしょうか。

例えば英会話で「何でもない」といいたいときには、次のような短くてシンプルな英語表現がよく使われます。

It’s nothing!
何でもないよ!
Forget it!
忘れて!(=何でもない)

これらの表現は定番ではあるのですが、シチュエーションによっては説明が足りなかったり、意味がちょっと違うと感じてしまうこともあるかもしれません。

ここからは、各シチュエーション別により細かい英語表現をご紹介していきます。

何か言いかけたときの「何でもない」

何かを言いかけたけれど、途中で「これは言わないほうがいいかもしれない」と気がついて「やっぱ何でもない」と取り消すことは日常生活でよくあるシチュエーションですよね。

そういうときには ”nothing”(無価値なもの、なんでもないもの)という言葉を使うと「話すほどの価値のある内容ではない」「どうってことはない」というニュアンスをシンプルに伝えることができます。

A:Hey Miho, did you… oh, it’s nothing.
B:What? Let me know!

A:ねぇミホ、こないださ…あ、やっぱりなんでもない。
B:何?いいなさいよ!

「やっぱり何でもない」といったところで「何なの?教えて!」と追求される可能性のほうが高いかもしれませんが、とにかく言葉の上では「何でもない」と隠すしかない場合もありますよね。

また、なにか忘れ物を探していて、人に聞いたはいいものの、すぐに見つかってしまった場合などにも ”nothing” が使えます。カジュアルな英会話では、”It’s nothing” の ”It’s” を省略して ”nothing” だけで使うこともあります。

A:Hmm, Where is my wallet? It's supposed to be here.
B:What’s wrong?
A:Oh, nothing! I thought I lost my wallet but I found it in my bag.

A:う〜ん、私の財布はどこにいったのかしら。ここにあるはずなんだけど。
B:どうしたの?
A:あ、何でもない!財布をなくしたと思っていたんだけど、カバンの中にあったわ。

過去の出来事について ”nothing” を使って答える時には、be動詞部分を過去形に活用させて ”It was nothing”(なんでもなかった)と言うこともできます。

A:Why did you laugh so much at that time?
B:It was nothing. I just remembered something funny.

A:あのとき、なんであんなに笑っていたの?
B:なんでもなかったの、ただ面白いことを思い出しちゃって。

”nothing”(なんでもない)と同じように使える表現として ”never mind”(気にしないで)があります。

”never mind” は ”mind”(気がつく、覚えておく、気にする)という動詞を ”never”(決して〜ない)で強く否定しながら命令している表現です。

直訳すると「絶対に気にしないで」になりますが、実際にはそこまで強い否定というニュアンスはないので、”nothing”(なんでもない)と同じように「気にしないで」「流していいよ」といった意味合いで使うことができます。

A:I can't stand it anymore!
B:What’s wrong?
A:Oh, sorry, never mind. I’m just in trouble with my dad.

A:もうやってられないわ!
B:どうしたの?
A:ああ、ごめんね、気にしないで。父親とちょっと揉めてて。

大したことないと言うときの「何でもない」

自分の発言やある出来事に対して、他の人から予想外に大きな反応が返ってきたときなど「大したことないので、大丈夫です」というニュアンスで「なんでもない」と言いたい場合もありますよね。

そんなシチュエーションに使える英語のフレーズをご紹介していきます。

まずは、”nothing important”という表現です。

ひとつ前の章では ”nothing” だけを使って「なんでもない」と表現する方法をご紹介しましたが、実は ”nothing” の後ろに形容詞を持ってくることで「<形容詞>じゃない」という意味をもつフレーズを作ることもできます。

”important” は「大切、大事」という意味の形容詞ですので、”nothing important” で「大事ではない」=「大したことではない」という意味の表現になります。

A:What does he say?
B:Nothing important. Let’s go now.

A:彼はなんて言ってるの?
B:大したことじゃないよ。もう行こう。

”nothing”+<形容詞> の形を活用すると、”nothing important” 以外にも次のような英語表現を作ることができます。

・Nothing serious:大したことはない(”serious” は「重大な」「深刻な」という意味)
・Nothing major:大したことはない(”major” は「重要な」「主要な」という意味)

”nothing”+<形容詞> の形では、”nothing” が「〜でない」という否定の意味を表しています。”nothing” の代わりに、”not” を使った構文で否定の意味を表すこともできます。

It’s nothing serious.
大したことないよ。
It’s not serious.
大したことないよ。

他にも、自分が相手にプレゼントやお土産などを渡したときに「ありがとう!」といわれ、「大したことないよ」とか「気にしないで」「どうってことないよ」と返したいときには ”don’t mention it”というフレーズを使います。

A:Thank you so much for the gift! That’s exactly what I wanted!
B:Don’t mention it. I’m glad you like it.

A:ギフトどうもありがとう!ちょうど欲しかったの!
B:いいのいいの。喜んでもらえてうれしいわ。

”mention” は「言及する」という意味の動詞で、”don’t mention it” を直訳すると「それについては言わないでくれ」という意味になりますが、実際には ”You’re welcome”(どういたしまして)と同じような意味のフレーズとして使うことができます。

心配しないでというときの「何でもない」

「心配しないで」「大丈夫です」という意味の「なんでもない」を英語で伝えたいときの表現を見ていきましょう。

まずは ”worry”(心配する)という動詞を使った表現をご紹介します。

There’s nothing to worry about.
心配するようなことは何もないですよ
Don’t worry.
心配しないで。
No worries.
心配ないよ。

”worry”(心配する)という動詞に、”nothing” や “not” といった否定語を合わせることで「心配しなくていい」という意味のフレーズになります。「なんでもない、心配しなくて大丈夫」と伝えたいときに便利ですね。

また、なにか感謝をされたときに「感謝されるほど大したことはしていないので、大丈夫ですよ」、「心配なさらないでください」と伝えたいときには次のようなフレーズがあります。

A:Thank you so much for your help!
B:Not at all.

A:手伝ってくれてほんとうにありがとう!
B:全然大丈夫ですよ!/なんでもないことですよ!

また、「気にする」という意味をもつ動詞の “mind” を使った、”never mind”(気にしないで)という表現もあります。”never” は否定の意味を持つので、”mind”(気にする)+”never”(〜ない)で「気にしないで」というフレーズになります。

「心配しないで」というニュアンスのほか、「忘れてください」「大丈夫です」「なんでもないです」といった意味合いを伝えたいときに共通して使うことができます。「大したことないので、スルーしてください」といったニュアンスですね。

A:I don’t want to go any further.
B:What was that?
A:Never mind. It’s nothing.

A:これ以上先には行きたくないなぁ。
B:え、何だって?
A:気にしないで。なんでもないよ。
C:I’m sorry I broke your cup.
D:Never mind.

C:あなたのカップを割っちゃったの。ごめんなさい。
D:心配しないで、大丈夫よ。

”never mind”(気にしないで)は日常生活でもよく使われる表現で、ネットのスラングでは “nvm”と略されることもあります。

忘れてというときの「何でもない」

話し始めてはみたものの、途中で「あ、やっぱりなんでもなかった」と言いたくなるシチュエーションもありますよね。

そんなときは「忘れて」という意味の「なんでもない」を表す英語表現を使います。

まずは、「忘れる」という意味の “forget” という動詞を使った “forget it”というフレーズをご紹介します。

A:What was the name of the shop you wanted to go to?
B:Well, forget it. How about going to the ABC store instead?

A:あなたが行きたがっていたお店の名前ってなんだったっけ。
B:ああ、それはもう忘れていいよ。代わりにABCストアに行かない?

“forget it” は「忘れて」「それはもうなんでもない」「それはもういいや」といったニュアンスを伝える事ができます。

ただ、命令形を使っていることもあり、強い口調で使うと「もういいよ」と吐き捨てるような雰囲気だったり、切り捨てるような冷たい印象を与えてしまうこともあるので気をつけてくださいね。

まとめ

「なんでもない」を意味する言い方をシーン別にご紹介してきました。

日本語では「なんでもない」と一言で済ますことができる表現ですが、英語では”never mind” (気にしないで)や”forget it”(忘れて)など、ニュアンスの違う英語フレーズがたくさんありました。

ぜひ日常の英会話や学習の中で実際に使いながら、表現のレパートリーを広げていってくださいね!

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