突然ですが、皆さんはpupilという表現をご存知ですか?pupilは、お馴染みの単語studentと同様に「学生」や「生徒」を意味しています。
となると、英語の学習をされているブログの読者の皆さんですから、studentとpupilの違いとはどこ?という疑問が湧いてくるのではないでしょうか?
今回の”違いを知るシリーズ”では、これも日常生活で知っておきたい「学生・生徒」を表すいくつかの単語を取り上げ、違いをしっかりと理解した上で使い方を徹底解説します。他の表現もあわせてみていきましょう。
- student・pupil・traineeの違い
- student・pupil・traineeの定義とは?
- student・pupil・traineeの違いとは?
- student対pupil、イギリスとアメリカの違い
- studentの意味と使い方
- pupilの意味と使い方
- traineeの意味と使い方
- 学生・生徒を表すその他の英語表現
- まとめ
student・pupil・traineeの違い
「学生・生徒」を表現する代表的な英語表現は、以下3通りです。pupil
trainee
さて、この3つのニュアンスの違いを確かめなければいけません。ネイティブスピーカーはどのように使い分けをしているのでしょう。
ここで、イギリスのCambridge Dictionaryを使って、それぞれの定義を調べてみます。そのまま英文を載せますので、まずは自分で読んでみてくださいね。
student・pupil・traineeの定義とは?
- a person who is learning at a college or university
- someone who is learning at a school
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/student
- a person, especially a child at school, who is being taught
- someone who is being taught a skill, especially painting or music, by an expert
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/pupil
- a person who is learning and practicing the skills of a particular job
https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/trainee
student・pupil・traineeの違いとは?
英文の定義を読んでいただきました。以下の違いを見つけることができましたか?studentとは、大学や学校で学んでいる人。 pupilとは、学んでいる人、特に子どものことを指す。また、絵画や音楽を教わる人。 traineeとは、特定の仕事のスキルを学び実践する人。
student対pupil、イギリスとアメリカの違い
ここで、微妙に異なるstudentとpupilの違いについて、さらにみていきましょう。まず、pupilはアメリカ英語よりもイギリス英語でより使われる英単語であることを述べておきます。
イギリスでは教師など指導をする側からのサポートを必要とする年齢の子どもをpupilと呼びます。それに対して、アメリカでは年齢に関係なくすべてをstudentで言い表します。
これで、違いがかなり分かってきました。定義の違いは国によっても変わることを抑え、次はそれぞれ3つの言葉の意味、そして例文で使い方を紹介していきましょう。
studentの意味と使い方
「学生・生徒」を表す3単語のなかで一番親しみがあり、英語初心者にも使われているのがこのstudentでしょう。皆さんも英語を学ぶ人として、講師からみた場合に生徒さんですね。もしかしたら、学生としてオンライン英会話を試験対策や英語を使ったコミュニケーション力をアップするために学んでいる方もいるかもしれませんね。
studentは、名詞として「学生・生徒」や「研究家・研究者」がよく使われますが、形容詞として「学生の・生徒の」「訓練中の」という意味も持っています。
加算名詞であるstudentですので、a student/the student、またはthree students, many studentsと適切な形にすることを忘れないでくださいね。
studentの使い方を例文で紹介
a junior high school student
a high school student
a secondary school student
a university student
a college student
a full-time student
a part-time student
私は大学生です。
私は学校で(学生として)経済学を学んでいます。とっても難しいです!
pupilの意味と使い方
pupilはピューピルという感じで発音し「(学校の)児童・生徒」という意味で使われます。定義からは児童以外に、絵画や音楽などのスキルを教わる生徒も含まれていることが分かりました。
studentと同様、pupilも加算名詞です。a pupil/the pupil、またはthree pupils, many pupilsと必要に応じて変化させてください。
pupilの由来を紹介
馴染みのなかった単語でも由来を知ることで頭にしっかり記憶されることがあります。そこで、pupilの由来について紹介します。pupilの語源はフランス語「pupille」です。この言葉はラテン語「pupillus」を意味しています。pupillusには瞳という意味があるのですが、瞳は目のわらべ(童)であり、目の中に小さい人が映っていることから、pupilは子ども・児童として使われるようになったという説があるようです。
pupilの使い方を例文で紹介
a junior high school pupil
a high school pupil
a secondary school pupil
私の娘は2年生です。
BBCスクールの生徒さんですか?
生徒の皆さんによるコンサートは素晴らしかった!
イギリス在住筆者が紹介、pupilの使われ方
筆者はイギリス在住で、ティーンの息子がいます。彼は現在Year13としてthe Sixth formの2年目の学生です。the Sixth formとは、セカンダリースクール(日本でいう中高一貫校のような学校)の後に大学へ進学したい人が進むコースです。the Sixth formは16歳~18歳がYear12とYear13として2年間通います。
学校から毎週届くレターには、Year13では以下の表現が使われています。
・pupils in Year13
一通のレターのなかでも、これら2つの表現が同時に使われます。このことから、16歳〜18歳という年齢のカテゴリーにもpupilが使われることが分かりますね。学年の前には前置詞inを使う点も覚えましょう。
traineeの意味と使い方
さて、trainee(トレイニー)です。学生という意味のstudent・pupilと大きく違うのは特定の仕事のためのスキルを学んでいる人、学ぶステージでそれらを実践している人という点です。このため、日本語では「研修生・見習い」に当たります。traineeの語尾は”ee”ですが、employee(従業員)やinterviewee(インタビューを受ける人)も同じ扱いです。
このことから、ビジネス英語としても覚えておきたい単語になります。現在、学生さんでもその後、企業で研修生になる可能性も大いにありますね。
traineeの使い方を例文で紹介
a trainee reporter
a trainee pilot
a trainee economist
a management trainee
彼女は、パリのフランス料理店でシェフ見習いとして働き始めた。
会計士研修員としての契約は3ヶ月間です。
学生・生徒を表すその他の英語表現
学生や生徒と似たような意味を持つその他の関連表現にも目を向けてみましょう。教育実習生はa student teacher
教育の現場で働きたいと考える人は、大学最終年に将来教えたいと考えるレベルの学校において実地体験を行ないます。実地体験をする学生を教育実習生と呼びますが、英語でも似たような表現a student teacherになります。上で学んだtraineeを使って、a trainee teacherにすることもできます。
教育実習生は初日からたくさんの質問を学生から受けました。
その教育実習生は生徒からの人気がとっても高いんです。
優等生はhonour student
学生のなかでも成績がよく他の生徒のロールモデルになるような人がいます。これを優等生と呼び、英語ではhonour student/model studentなどで表します。マークは多くのボランティア活動を行なっていることから、優等生として表彰されました。
劣等生はan underachiever
変わって、こちらは劣等生。一般的にできの悪い学生を指しますが、成績だけが人を判断する材料ではいけないですね。
獲得する・成功を収めるという意味のachieveをunderで否定形にしたan underachieverが適切と言えます。underperformなら期待していたよりもパフォーマンスが低いときに使われます。
劣等生が勉強のモチベーションを上げるのは難しい。
まとめ
学生や生徒を表すstudent・pupil・traineeの違いを理解できました。 studentとは、大学や学校で学んでいる人。pupilとは、学んでいる人、特に子どものことを指す。また、絵画や音楽を教わる人。
traineeとは、特定の仕事のスキルを学び実践する人。
”違いを知るシリーズ student・pupil・trainee編”が皆さんの英語学習・日常英会話のお役に立てば幸いです!
◇経歴
日本では外資系製薬会社などで勤務。
2006年夏に渡英し、現在イングランド在住。
2012年以来、南ロンドンで剣道道場を運営。地元の行政と関わり、日本文化を紹介するイベントを担当したり、剣道や居合道のデモンストレーションのオーガナイスを行なう。
また、日本の2大学と英国剣道協会とのパートナーシップ締結のためのリエゾンおよび翻訳・通訳を担当。
◇資格
・Food Safety Level 2
・Principles of Internet Safety Prepare to Deliver Excellent Customer Service
◇海外渡航経験
スキューバダイビングで訪れた国々を始め、3ケ月間のヨーロッパ各国バックパッカーの旅を経験。
◇自己紹介
こんにちは!椿サリーです。夫がイギリス人、日英ミックスの息子(UK大学生)という家族構成の国際結婚組です。ライターとして、多国籍メンバーが所属する剣道道場の女将として、日本文化紹介を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど、イギリスで幅広く活動しています。英会話ができると世界が広がりますし、外国人とのコミュニケーションは楽しい!を日々実感しています。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.