seemとlookの違いを解説!正しい使い方も一緒に紹介します

look、seem、ネイティブキャンプ

英語学習者の皆さん、こんにちは!

今回もこの記事では英会話力アップにつながる便利な英語表現をピックアップし、具体的な例文とともにその使い方を学習していきたいと思います!

すでに英会話スクールなどのレッスンに通っている方でも、独学で学習している方も、英語をアウトプットする機会にはぜひ今回紹介する英語を積極的に使っていきましょう。

今回特集していくのはズバリ「seem」と「look」という2つの英語表現です。
どちらの表現も、中学英語や高校英語で習う基本的な表現ですので聞いたり使ったりした経験のある方は多いでしょう。

もともと「思われる」という意味のある「seem」と、「見る」という意味を持つ「look」ですが、今回は「〜のように思われる」「〜のように見える」という意味としての「seem」と「look」を紹介していきます。

両者ともに「〜のように思われる」「〜のように見える」という使い方ができますが、この記事ではその使用方法や微妙なニュアンスの違い、文章を構成する際の文法事項にフォーカスしていきたいと思います。

ここから先を読めばあなたも、「seem」と「look」をしっかりと使い分けられるようになりますよ!

seemとlookの違い

最初に、「seem」と「look」それぞれの基本的な意味と、「〜のようだ」「〜のように見える」という意味として用いる際の両者の違いから理解しておきましょう。

一見、「seem」と全く同じ意味を持つと思われがちですが、両者にはニュアンスの違いがあります。

それは、「seem」はあくまで主観的な判断による「〜のようだ」や「〜に見える」である一方、「look」を用いる場合は誰が見てもそう見える場合や明確な理由があった上でそう見える場合に使用されます。

ではここで、以下の2つの例文には「seem」と「look」のどちらを使うのが適切か、考えてみましょう。

例文1:
明日は大雨になりそうだね。
例文2:
あの女の人はきっといいことがあったに違いない。

さあ、どちらが「seem」でどちらが「look」を使用すべきでしょうか?正解は.......

例文1の方が「look」、例文2は「seem」を使用するのが適切です。

理由は、例文1では天気予報や雲行きの怪しさをみて「明日は大雨になりそう」と判断することが適切であり、その場合主観的判断ではなく、客観的に物事を判断しているためです。

例文2は女の人をみた自分の主観的判断で「いいことがあったに違いない」と発言している点で「seem」が適切です。皆さん、正解できましたか?

 それではここで習った「seem」と「look」の違いを踏まえて、両者の意味と使い方を詳しく見ていきましょう!

lookの意味と使い方

「look」には基本的な「〜を見る」という意味の他に、「〜のようだ」「〜のように見える」という意味も持っています。

「seem」と同じように「〜のように見える」「〜のようだ」と用いる場合は「look」単体ではなく「It looks like」という形で用いることが一般的です。

また、「It」の部分を「He」「She」「They」などに変えて使用することもできますが、その際は主語に合わせて「look」の活用を変化させることを忘れずに (例えばTheyなら複数人ですので「They look like~.」に、Heなら三人称単数系の「He looks like~.」の形になりますね)。

また、先ほど述べたように「looks like~.」を使って「〜のようだ」と表す場合はそれが客観的に判断され、誰が見てもそういえるであろう状況の際に用いることが適切です。

例文:

It looks like it rained yesterday.
昨日雨が降ったようだね。
She looks like her mother.
彼女は彼女の母親のようだ。(母親にそっくりだ。)

参考資料:
【英語】1分でわかる!「It looks like ~.」の意味・使い方・例文は? ドラゴン桜と学ぶ英語熟語 - Study - Z ドラゴン桜と学ぶWebマガジン
https://study-z.net/2520

seemの意味と使い方

「seem」には「〜らしい」「〜と思われる」「〜のようだ」「〜みたいだ」という意味があります。

物事について100%確証できない、断言できない際に使用される英語表現の1つです。

例えば日本語で表すのであれば、

• あなたの妹は今とても嬉しそうだね。
• 彼は授業中こっそり他のことをしていたっぽいよ。
• 彼女のボーイフレンドは彼女のことをあまり好きじゃなさそうだね。

上記のように、「seem」は確証はないけれど「〜ぽく見える」「〜のようだ」というニュアンスを含んだ表現をする際に非常に役立ちます。上記の文章はそれぞれ、

• Your sister seems really happy now.
• He seemed to be doing something different during the lecture.
• It seems that her boyfriend is not so much in love with her.

になります。

どの文章も、先ほど説明した通り主観的判断であり、何か実証やデータに基づいたり誰が見ても同じ意見になるとは限らないことであるといえますね。

実は、会話の中で「seem」を使用する場合、複数の使用方法があります。
どれも意味は同じなのですが、文法を少し変えることによってこなれ感がでたり、よりネイティブスピーカーに近い感覚で話すことが可能ですので、全てのバリエーションで言えるようにしておくと良いでしょう。

seem like

「seem」の最もポピュラーでデイリーに使われる表現といえばこちら、「seem like」ではないでしょうか。

「seem like」は「seem」を最もカジュアルに使用するための方法で、「〜のような」という意味を持ちます。

そもそも「seem」単体でも文章に使用することが可能ですが、「like」をつけることでより砕けたニュアンスになるのです。

文章や会話で使う際には、「It seems like S + V~.」の形で用いられる場合と「It seems + 形容詞」の形で用いる場合がほとんど。

「It seems like 」のすぐ後には「〜のようだ」の「〜」の部分が来るように文を作ります。

例えば、「私の彼氏はハワイで素敵な時間を過ごしているみたい。」と言いたい場合は「It seems like my boyfriend is having a great time in Hawaii.」のように文を構成します。

「It seems + 形容詞」の場合は「It seems beautiful.」のように直後に形容詞をおきましょう。ネイティブスピーカーたちの会話でも非常によく聞く表現ですので、使えるようにしておきましょう。

例文:

It seems like it's going to be snowy tomorrow.
どうやら明日は雪が降るようです。
It seems like he's going to have a gap year.
彼はどうやら浪人をする予定らしいよ。

seem to

続いて紹介するのは「seem to」です。
会話や文章で使用する時には「seem to + 動詞の原形」という形で用います。

動詞の原形とはいうものの、「seem to」の後に来るのは大抵の場合「be動詞」であることが多いです。

例文:

She seems to be quite smart.
彼女はとても頭が良さそうだ。
It seems to be really awesome!
それって最高だと思う!

It seems that

「It seems that」という形で「seem」を使用するときは、「that」の後に必ず「S +V」がきます。先ほど紹介した「seem like」と混同させてしまう方も多いですが、「seem like」の場合はその後に必ずしも「S + V」が来るとは限りません。
直後に形容詞をつけることもできます。

一方、「It seems that」は「that」の後に続くものとしては「S +V」しか存在しないため、必ず「It seems that S + V」という形しか取りません。混乱してしまう方はこのことを覚えておきましょう。

例文:

It seems that it will be sunny tomorrow.
明日は晴れるみたいだよ。
It seems that he will be coming back home next week.
彼は来週家に帰ってくるみたいだよ。

seem to have 過去分詞

最後に、「〜だったようだ」「〜だったらしい」というような過去に起きたことや過去の状態について話す際に使用できる「seem to have 過去分詞」という使い方を紹介しておきます。

「seem to have been +過去分詞」の主語を「It 」や「He」「She 」や人の名前、固有名詞を当てはめて使用することができます。

その際に注意したいのが「seem」の活用変化です。もし「He」「She」「It」などの三人称単数系の主語にするのであれば「seems」のように「s」をつけることを忘れずに。

反対に「They」が主語になるのであれば「seem」のままになります。

例文:

They seem to have been quite happy back then.
あの頃彼らはとても幸せだったようだ。
He seems to have been very busy last year.
彼は去年とても忙しかったようだ。

参考資料:
"seem"の意味や使い方"look"との違いを例文付きで解説 | Kimini英会話
https://kimini.online/blog/archives/16051

seemとlookの違い まとめ

この記事ではここまで、「〜のようだ」「〜に見える」という意味を持つ「look」と「seem」という2つの英語表現の違いを比較し、それぞれの具体的な使用方法を例文とともに確認してきました。いかがでしたでしょうか?

ネイティブスピーカーとの会話や英語を使った仕事、日常生活では欠かせない便利な表現ですので、 両者を使うべき適切な場面や状況を理解した上で積極的に使用していきましょう!

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