確信の度合いで使い分けるmaybe / probably / perhapsの違い

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皆さんは普段の会話の中で「多分」や「恐らく」という単語を使っていますか?きっと無意識に使っている場合も多いかと思います。

英語にも「多分」や「恐らく」という英単語が存在し、英会話でも非常によく使う英語表現です。私たち日本人にもとても馴染みがある英単語ばかりかと思いますが、よくよく考えてみるとネイティブスピーカーの人たちはどう使い分けているのでしょうか?

タイトルになっている英単語たちは、それぞれ共通の意味を持ちますが重要なのが使い分け・使いどころなのです。

実は、「多分」や「恐らく」という意味でmaybeという単語だけを日常会話で使っているという方が多いのではないでしょうか。しかし、ネイティブスピーカー達はきちんと使い分けを行っています。

英語学習を始めたばかりの方であれば、maybeはとても使い勝手のいい英単語だなと感じている方も多いと思いますが、同じ意味を持つ英単語を知り意味と使い分けができればさらに英語のスキルアップにも繋がっていきます。

今回は、そんな「多分」「恐らく」という意味をもつ3つの単語の他にもいくつか英単語をご紹介しますので、英語力アップのためにもぜひ役立ててみてください。

maybe / probably / perhaps の違い

まずは代表的なmaybe / probably / perhapsの違いから解説していきます。

そもそもこの3つの英単語に聞き覚え・見覚えはありますか?

単語を覚える時に目にした方や、実際に英語学習としてオンライン英会話や映画・ドラマなどで耳にしたことがある方も多いと思います。

というのも、非常に使い勝手がいい英単語ですので英会話の中にしょっちゅう出てくるからです。ここでいう英会話はネイティブスピーカー同士の会話だけではなく映画やドラマ、アニメも含みます。

基本的にこの3つの英単語の違いは、確信度の違いです。どれだけ確信度の高い内容なのかでネイティブスピーカー達はmaybe / probably / perhapsを使い分けているという訳です。

では確信度ってどれほどの度合いのことを言い、どれくらいの確信度でどれを使っているのでしょうか?

perhaps 30~40% おそらく、ことによると、多分
maybe  40~50% おそらく、もしかすると、多分
probably 80~90% (高い確率で)多分、おそらく

大体の度合いの目安はこのくらいです。

この一覧を見ると、じゃぁ70%はどの辺なのか60%は?と思う方もいるかもしれませんがそこはmaybeかprobablyを使ってください。

というのも、これは目安なだけで度合いに関しては人それぞれ。人によってこの度合いは上下するので、自分が話す内容の中で自分が思う確信度で使い分ければOKです。

maybeはカジュアルに使えるため、maybeを英会話でよく聞くというのはこれが理由でしょう。それに比べ、parhapsは少々硬い表現なので書類上で使われる傾向にあります。しかし、会話でも使えますよ。

ではさっそく3つの英単語別に解説し、例文もご紹介していきますね。

maybeの使い方

まずはmaybeの使い方から。

maybeの確信度40~50%

ある程度の確信がある内容なら、maybeを使うと良いでしょう。

もっとも一般的にカジュアルに使われている英単語なので、使いやすさ抜群です。

確信度が低い時にも使え、一番自由度の高い単語という面もあります。が、注意したいのはmaybeがこれだけ自由に使えるがゆえに曖昧さが強調されてしまい相手をイライラさせてしまう場合も。

多用しすぎることで、優柔不断や曖昧な回答に捉えられて濁されていると相手が感じ取ってしまうこともあります。反対に言えば、返答を濁したい場合にはmaybeを使うということなのですが、多用しすぎには注意しましょう。

どうしてもmaybeを使うレベルの確信度だけれども、もしかしたらもっと低いかも‥という場合は、言い方に落差を付けるのも1つの手段です。

渋りながらmaybeと言ってみたり、maybeと答える前にWell…maybe??というように「うーん、多分?」という感じ。

ただこの言い方も相手はイライラしてしまうこともありますので、相手との会話の弾み具合や信頼度によって言い方を変える・変えないを判断してみましょう。

maybeは、文頭で使うことが多いですが、場合によっては文中・文末で使うこともあります。

The day after tomorrow will maybe clear up.
明後日はたぶん晴れると思うよ。
Maybe tomorrow I'll get my package.
たぶん明日には荷物が届くと思う。
Maybe I'll show up at the party tomorrow.
たぶん明日のパーティーには顔を出すと思う。

probablyの使い方

次はprobablyの使い方です。

probablyの確信度80~90%

一番確信度が高い内容や返答にはprobablyを使いましょう。

意味は「多分」「恐らく」ですが、実現度が高いけれども100%ではない状態の時に使います。probablyを使う時は、確信が持てる根拠がある場合が多いです。

例えば友人に「来週の金曜日に同僚とXX街のレストランで食事をするんだけど、よかったら一緒にどう?」と聞かれたとします。

あなたはその日、ちょうど友人の言ったXX街から10分程度離れたところで仕事をすることが決まっています。しかし、終わりが何時か決まっていない状況でした。そこであなたは友人に「(おそらく)参加できると思う。けど、終業時間が曖昧だからまた連絡する」という旨を伝えます。

こうして、同じ街にいるというような明確な根拠がある場合の英会話ではprobablyを使いましょう。

probablyの使いどころは、文中に使うのが多いですが場合によっては文頭と文末でも使います。

She'll probably come to the party today.
彼女はおそらく今日のパーティーにくると思うよ。
I will probably be in the US next year.
私はたぶん、来年アメリカにいるよ。
I will probably be in Tokyo that day.
その日はたぶん、東京にいます。

perhapsの使い方

最後はperhapsの使い方です。

perhaps確信度30~40%

いままで出てきた単語の中で一番、確信度が低い場合に使います。

不確定要素が強いのであればこのperhapsを使っても良いのですが、違いを説明したときにお伝えした通り、この英単語は硬い表現なので英会話で使われることは少ないです。

maybeが英会話で使われることが多い一方で、perhapsは書類上の書き言葉として使われていることが多いため、ネイティブスピーカー達は英会話であまり使わないようです。

そのため、maybeの使い方で確信度が低い場合にも使えると記載したのはperhapsが書類上の書き言葉ということもあって使われないことが多いためです。perhapsが持つ、確信度のニュアンスを英会話ではmaybeで表現しているというわけです。

使いどころは、文頭・文中・文末いずれの位置でも使えます。

今回は会話調の例文も含めて紹介していますが、実際には繰り返しますが会話ではあまり使いません。

I will perhaps go to the show next week, but it depends on my work schedule.
来週のライブはたぶん行きますが、仕事の都合次第です。
Perhaps what he said was true.
もしかしたら、彼の言ったことは本当だったのかもしれない。

その他の似た表現

その他にも「多分」「恐らく」を意味する英単語が2つありますのでご紹介していきます。

これ以上覚えられない!と思うと思いますが知識として知っておくことはとても大事なことです。

無理に覚えなくてもいいですが、頭の片隅に置いておいてくださいね。

presumably

まずは、presumablyです。

presumably
思うに~・多分 確信度はprobablyと同じ程度

probablyはどちらかというと80%以上の確信を推測しているのに対し、presumablyは「論理的に考えると確率が高い」というニュアンスを持っています。

probablyよりも論理的な根拠を持っているニュアンスが含まれているので、maybeと併用できるprobablyよりももっと根拠の正確性が証明できるレベルの確信がある場合にはこちらを使うこともできます。

possibly

もう1つは、possiblyです。

もしかすると、この英単語は聞いたことがある方も多いかもしれません。

bossibly
多分 確信度は10%以下

一番確信度が低い時、可能性は0%ではなんだけれども可能性はとても低いという場合に使います。

ネイティブスピーカーと英会話をしていてpossiblyが出てきたら実現する可能性は、ほぼ無いと思っていいと思います。

日本語で言う「行けたらね」「行けたら行くわ」みたいな感じですね。

まとめ

今回の3つの英単語の意味である「多分」は、会話の中でも出てくる頻度が高い単語であると思います。

便利に付ける「多分ね」という言葉ですが、英単語は複数ある上に使い分けをする必要があるという事実はしっかり覚えておきましょう。

ちなみに、この3つの英単語はビジネスシーンでも使えます。

実現はどれくらい可能なのかという議論はビジネスでも行われる議題ですので、回答として今回の単語を入れて会話することはビジネスシーンでは珍しくありません。

英単語を使い分けることで自分の英語力の幅が広がり、自然とそれがスキルアップにつながっていきますのでぜひ、少しずつでもいいので覚えて使い分けていきましょう。

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