【surelyとdefinitelyの違い】ニュアンスをマスター!

surely, definitely, ネイティブキャンプ

definitelyやabsolutely、surelyなど、ネイティブスピーカーは何気なく副詞を日常会話の中で使っていますよね。相槌を打つのに使ったり、自分の気持ちのニュアンスを伝えるときなどに便利です。

しかし副詞の中には、日本語にすると同じような意味になってしまうものもよくありますし、どうやって使い分けたらいいのか実はよくわかっていない・・・という人も多いのではないでしょうか?

本記事では、まずsurelyとdefinitelyについての意味を解説し、違いを理解します。

その後、他の類似する副詞についてもご紹介し、具体的にどのようなシチュエーションで使えるのか、例文とともに見ていきたいと思います!

さりげなく副詞を使って英語表現できるとかっこいいですよね!ぜひ覚えて、実際に会話の中で使ってみて下さいね。

副詞はいきなり訳さず、本来の意味を考えてみよう

definitely、surely、どちらも単純に日本語に訳すると「確かに、もちろん」と、似たような意味になってしまいます。どうやって使い分けたら良いのか、わからなくなりがちです。そんなときは、本来の意味に立ち戻って考えてみるとニュアンスを捉えやすくなります。

まず、形容詞としての意味を見てみましょう。

definitelyの形容詞型「definitive」は、決定的、最終的、最も正確な、といった意味を持ちます。これに対し、surlyの形容詞型「sure」は、確信して、自信を持って、という意味です。

両者の大きな違いは、difinitiveは「確実性のある状態」、sureは主観的に「確実だと思っている」というニュアンスを持つという点。

実際の例文を見るとよりわかりやすいかと思います。

例:

The company has given him a definitive answer. (会社は彼に対し、最終回答をした)

I am sure of your success.(きっとあなたは成功すると思う)

sureは「思っている」、主観性があることがわかりますよね。

これが副詞になっても、単語の本来持っている意味は引き継ぎます。

definitely:絶対に確実、決定的である

surely:確実だと思うけれど、主観的な意見にすぎない

このように使い分けができます。

surelyの意味と使い方

surelyは日本語に訳すと「確かに」という意味ですが、主観的な意見だというニュアンスが含まれる、と解説しました。例文を見ながら使い方を見ていきましょう。

例文1:John didn’t show up at the party? Surely he had been very excited about it.

ジョンはパーティに来なかったの?すごく楽しみにしてたけど・・・。

例文2:Surely you are kidding.

冗談だよね。(まさか本気じゃないよね)

Surelyは文頭で使われることが多く、「自分の意見としては~だと確信している」と言いたいときによく使われます。

また、例文を見て気づいた方もいるかもしれませんが、

例1:彼はパーティを楽しみにしていたと思う

例2:冗談だと思っている

ということを伝えるとともに

例1:まさかパーティがイヤだったわけじゃないよね

例2:まさか本気じゃないよね

と、疑いの余地があることを示唆していることがわかります。

「sure」はあくまで個人的な確信を意味しており、「絶対ではない」という前提だからこそ、「まさか~じゃないよね?」と少しだけ疑いのニュアンスを含めることができるのです。

definitelyの意味と使い方

surelyは主観的な「確信」を指すので絶対ではないニュアンスがありますが、これに対しdefinitelyは疑いの余地が全くない場合に使う表現です。

相槌に使われることも多く、その場合はyesを強調した意味になります。

例文1:

A:Can I try this on?(これ試着していいですか?)

B:Definitely.(もちろんどうぞ!)

ちなみに「Definitely not」というと、「絶対違う」と逆にNoを強調できます。

例文2:

A:She isn’t a reliable person, is she?(彼女は信頼できないよね?)

B:Definitely not.(絶対信頼できないね)

また、definitelyは文中で使用されるときも多いです。

例文2:

A:Do you think I should go on a diet? (私ダイエットしたほうがいいと思う?)

B:You are definitely not fat. You don’t have to.(全然太ってないよ。ダイエットしなくていいよ。)

例文3:

It will definitely become a big problem. (それは確実に問題になる)

このように、definitelyを添えることで「自信を持って確実である」という雰囲気が強く出ます。

地域によって好まれる表現が違う

副詞に限りませんが、同じ英語でも単語によっては「ある地域ではよく聞くけど、別の地域ではあまり使われなくなっている」なんてこともよくあります。

例えば、certainly(日本語訳:確かに)は、主にイギリスで使われることが多く、アメリカの口語ではあまり耳にしません。certainlyはアメリカの英語の教科書には載っていますし、ビジネスの場では使われることもあるようですが、ちょっとかしこまったイメージになるので、北アメリカでは日常的にあまり登場しないのです。

実はsurelyも地域性が強い言葉で、イギリスでは使われますが、アメリカで使われることは少ない言葉です。

また、これは日本語でもよくあることですが、昔流行ったけど今はあまり使われなくなっている表現もあり、そういった言葉を使うと、ネイティブスピーカーから「ちょっと古いな」と思われてしまうこともあるかもしれません。

しかし、ノンネイティブスピーカーの私たちには、ネイティブスピーカーレベルの正確な英語を求められることは少ないものです。

言葉の地域性や流行についてあまり気にしすぎず、積極的に使ってみましょう。

ほかにも!似た意味を持つ副詞の使い方を見てみよう

ssurelyとdefinitelyの意味と使い方について紹介しましたが、他にも似た意味を持つ副詞がありますので、学んでおきましょう。ここでは5つ解説します。

sabsolutely

sexactly

scertainly

sobviously

stotally

absolutely

absolutelyの形容詞型は「absolute」で、絶対的な、疑問の余地のない、という意味を持つ単語です。

A:Will you come to my house this weekend?(今週末、うちに来る?)

B:I will absolutely come.(絶対に行きます)

何が何でも、というような強い意志を込めます。

definitelyと比べ、absoluteのほうがより「完全」で絶対的なイメージが強いですが、実際にはほとんど同義語として使われています。

強いていうなら、definitelyはややカジュアルで若い人がよく使うイメージ、absolutelyはどちらかというと大人が使うことが多いようですが、あまり気にしなくて大丈夫。年代問わず、どちらを使用しても違和感はありません。

exactly

exactlyは「確かに」という意味はありますが、少し毛色が違う言葉です。形容詞のexactは「正確な」という意味で、どちらかというと「そうそう!その通り!」と、自分の思っていたことをまさに相手が言ってくれた!と感じたときに使う相槌です。

A:I think the job they are offering is too difficult for us.(彼らの依頼してきた仕事は我々には難しすぎると思う)

B: Exactly. I think so too.(その通り!私もそう思う)

相手の意見が的確だと思った場合に使う言葉なので、definitelyのように単にyesの強調で使われることはありません。

certainly

certainlyの形容詞は「certain」で、「確かな」「疑う余地のないことで」といった意味を持ちます。副詞として使うときは、absolutelyやdefinitelyとほぼ同じ意味ですが、certainlyにはフォーマルでかしこまった雰囲気があります。

そのため、あまりカジュアルな場では使われず、レストランやホテルのスタッフが使うほか、ビジネスの場でもよく使われます。

A:Could I have some water here, please?(お水をいただけますか)

B:Certainly.(かしこまりました)

また地域性があり、アメリカよりはどちらかというとイギリスでよく使われているようです。

obviously

obviouslyの形容詞は「obvious」で、「明白な」「すぐにわかる」という意味です。誰が見てもそうだろう、客観的に見ても明らかである、というニュアンスがある言葉です。

例文1: She is obviously unhappy. (明らかに彼女は不幸せそう)

例文2:

A:I think John will win that game.(ジョンがゲームに勝ちそうな気がする)

B:Obviously yes. (そんな感じだね、明らかにね)

absolutelyやdefinitelyに比べると、少し引いた目で冷静に観察した上で「明らかだよね」と言っているイメージです。

totally

totallyの形容詞は「total」で、「全体の」「総力的な」「絶対的な」という意味です。totallyと副詞として使うときは、すっかり、端から端まで、というニュアンス。absolutelyやdefinitelyとほとんど同じ意味です。

例文1:I totally agree with you.(完全に同意するよ)

なお、certainlyと比べるとtotallyくだけたカジュアルな印象があり、日常会話でもよく耳にします。

意味を正しく捉えて積極的に副詞を使ってみよう

今回はsurelyとdefinitelyの違いを始めとする、「確かな」という意味を持つ副詞についてご紹介しました。

日本語訳すると似ている言葉でも、それぞれの語源には違いがあり、ネイティブスピーカーは細かなニュアンスを表現するために使い分けています。

もし英会話で使うときに混乱したら、一度副詞を形容詞にして、例文でどのようにして使われているかを研究してみると本来の意味が見えてくることもあります。ぜひ参考にしてみてください。

最初から使い分けるのは難しいかもしれませんが、ひとつひとつ積極的に使っていくことでだんだん身についてきますので、コツコツ練習していきましょう!

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