「省略英語」を知ると海外ドラマが聞き取れる!ネイティブスピーカーが使う英語の省略形

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日本語はたくさんの省略語のある言語ですが、英語にもいくつかの省略形があります。

省略表現を知っているのと知らないのでは、ネイティブスピーカーの会話をどれだけ聞き取れるかに大きな差が出ると言っても過言ではありません。

海外ドラマにも出てくることの多い、ネイティブスピーカーの良く使う英語の省略形をみていきましょう。

会話で使う省略語

gonna(going to)

~するつもりだ、~しそうだ、これから~する

gonna(going to)は「~するつもり」という日常で良く使われるフレーズです。学校ではgoing toと習いますが、ネイティブスピーカーの会話の中ではgonnaと短縮して使われることがほとんどです。「ガナ」と発音されます。

Never gonna give you up.
君を絶対にあきらめない。
I’m gonna let you down.
君をがっかりさせそうだ。
Everything’s gonna be alright.
すべてうまくいくよ。

など、有名な歌の歌詞にも頻繁に出てくる表現です。

wanna(want to)

~したい

wanna(want to)はgonnaと同じく、聞かない日はないくらい頻出のフレーズです。「ワナ」と発音されます。

Do you wanna go get some coffee?
コーヒー買いに行かない?
I wanna know.
知りたいんだ。

*ただし、主語がHe、SheやEveryoneのようにwants toとsが付く場合にはwannaは使いません。

gotta(got to・have got to)

~しなければならない、~する必要がある

got toは正しい文法ではhave got toで「~しなくてはいけない」という意味で使われます。そのhaveが省略され、しかも短縮されたものがgotta(発音:ガタ)です。

「I've gotta go.」(I have got to go.)と「I gotta go.」(I got to go.)はどちらも「もう行かなきゃ。」という文章で、ネイティブスピーカーのカジュアルな会話でよく耳にします。「I gotta run!」は「走らなきゃ!」=「(急いで)行かなきゃ!」という意味になります。

kinda(kind of)

ちょっと、少し、まぁ、どちらかというと

kindaはkind ofを言いやすく短縮されたもので「カインダ」と発音されます。「ちょっと」や「どちらかというと」といった意味で使われる言葉です。

She is kinda shy.
彼女はちょっとシャイです。
You kinda look like my cousin.
あなたは私のいとこに少し似ています。

と、kind ofの代わりに普通に置き換えて使うことができます。

A:Are you hungry?
B:Kinda.

A:お腹空いてる? B:ちょっと

と返事に使われることも多いです。

同じ意味でsorta(sort of)という略もあります。「I’m sorta nervous.」(ちょっと緊張してるよ。)と使い方もkindaと同じです。

outta(out of)

~から外へ、~から出る

outtaもofが省略された言葉で「~から外へ出る」という意味です。

I’m out of here.は「もう行くわ。」「行かなくちゃ。」というフレーズで、out ofを早口でoutta「アウタ」と発音されることが多いです。

I'm not waiting any longer. I'm outta here.
これ以上待たないよ。行くわ。

dunno(I don’t know.)

知らない

dunnoはI don’t know.を短縮したもので、「ドンノ」と聞こえるままに表記されたものです。

A:Where are we right now?
B:Dunno.

A:私達、今どこにいるの?
B:知らないよ。

gimme(give me)

私に~をください

gimmeはgive meの省略形で発音すると「ギミ」「ギンミ」と聞こえます。

ABBAの曲に ”Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)”という大ヒットソングがあります。訳すと「真夜中過ぎに一緒に過ごす恋人が欲しい」「誰かにそばにいて欲しい」というとてもストレートな意味です。この”Gimme! Gimme! Gimme! “はマドンナの”Hung up”にもメロディーがサンプリングされています。曲名でピンとこない方は検索してみて下さい。絶対に聞いたことのある歌ですよ。

lemme(let me)

私に~させて

lemmeはlet meを短くしたもので、tは発音せず「レミ」と言います。let meは日常でとても良く使われるフレーズなので覚えておくと役立ちます。

Lemme know when you’re ready.
準備ができたら教えて。
Lemme out.
私を出させてよ。
Let me try.
私にやらせてみて。

sup(What’s up)

調子はどう?、よぉ、元気?

What’s up.は親しい人との間であいさつ代わりに使われるフレーズで、それをさらに短くしたものがsupです。カジュアルな場面ではHelloやHow are you?よりもよく使われます。日本語の「やぁ」「最近どう?」「よぉ」といった感じです。

返事にはそのままWhat’s up.(よぉ)と返すこともできますし、Nothing(別に、普通かな。)I’m doing good.(調子いいよ。)How’s it going?(おぉ、そっちはどう?)などと答えることもできます。

gotcha(I got you)

わかった、やったー、見ちゃった、捕まえた

gotchaはI got you.またはI’ve got you.の略で発音は「ガッチャ」に近いです。わかった、理解したという意味でI understand.やI got it.と同じように使われます。

A:Can you get milk and eggs on the way home?
B:Gotcha

A:帰る途中で、牛乳と卵買ってきてくれる?
B:了解。

また相手を驚かせるのに成功した時や、子供と鬼ごっこをしていて捕まえた時、ちょっとからかい気味に「見―ちゃった」というような時にも使われます。

A:You scared me!
B:Gotcha!

A:驚かせないでよ!
B:やったね!

gotchaに似た省略語にbetchaがあります。betchaはbet youを短縮したもので「もちろん」「確かに」という意味のフレーズです。

A:Do you want to come with us to the party?
B:You betcha I do.

A:パーティーに一緒に行きたい?
B:もちろん。行きたいよ。

cus、cuz(because)

~だから、~のため

becauseは日常会話でも使用頻度の高い単語です。それを言いやすく短くしたものがcusやcuzです。発音は「コウズ」「カウズ」の間のような音です。文章ではb/cと略される場合もあります。

C’mon(come on)

おいで、急いで、さぁ、頑張って、まさか、いいかげんにして、大丈夫

Come onは日本でもなじみのある言葉です。Come on もC’monもどちらも「カモン」と発音され、会話の中で特別に使い分けることはありません。

普通のトーンで言うと「おいでよ」「さぁ」「行こう」「大丈夫だよ」などの意味になります。強めのトーンだと、「あ~もぅ、早く」「いいかげんにしてよ」「何やってるの」といら立ちを表すニュアンスになります。

see ya(see you)

またね、じゃあね

see youは日本語の「またね」のようなカジュアルな別れのあいさつで、会話でも文章でも日常的に使われます。See yaはyouをyaと短くしたものでよりくだけた親しみのある響きになります。

Good to see ya.(Good to see you.)は「会えてうれしいよ。」「会えてよかった。」という再会のあいさつです。一緒に覚えておくと便利なフレーズです。

sec(second)

ちょっと、短い時間

secondは秒という意味の単語ですが、会話の中で「ちょっと」「短い時間」という時に使われます。

Wait just a second.」(ちょっと待って。)のwaitを略して「Just a second.」だけでも「ちょっと待って。」という意味になります。そのsecondをさらに短くしたのが「Just a sec.」です。「Just a minute.」「Just a moment.」も同じ意味です。

「Hang on a sec.」「Hold on a sec.」も「ちょっと待って。」というフレーズです。

OMG(Oh my god、Oh my goodness、Oh my gosh)

なんてことだ、まじで、やった!

Oh my godは日本語の「わぁ!」「まじか~」といった感じの、喜怒哀楽を表現するフレーズです。

god(神様)という単語をさけるために、goodnessやgoshを使う人もいます。OMGは頭文字をとった短縮形で、会話でも文章でも使われます。Jeez(Jesusの略)やOh lordも「なんてことだ」「えーっ」「あら、まぁ」というフレーズです。

これらは全部、日常でよく使われている言葉ですが、なかには不適切だと思う人もいるので気を付けてください。

ASAP(as soon as possible)

できるだけ早急に

ASAPはas soon as possibleで「できるだけ早く」という意味のフレーズです。会話の中では「エーエスエーピー」「エーサップ」または「アサップ」と発音されます。カジュアルな文章にはASAP、フォーマルな文章にはas soon as possibleが使われることが多いです。

Call me ASAP!
大至急電話して!

FYI(for your information)

ちなみに、参考までに

FYI(for your information)の直訳は「あなたの情報のために」ですが、カジュアルな会話の中で「ちなみに」「そうそう、言っておくけど」というニュアンスで使われます。「エフワイアイ」と読みます。

I ordered a pizza just FYI.
ピザ頼んだよ。一応言っとくけど。

メールやSNS・携帯メッセージで使う略語

thx・txs
Thanks

ありがとう

pls
please

どうか~、お願いします

lmk
let me know

知らせてください

txt
text message

テキストメッセージ(アメリカの携帯メッセージ)

pic
picture

写真

k
okay

オーケー

np
no problem

問題ないよ、どういたしまして、もちろん

IMO
in my opinion

私の意見では

LOL
laughing out loud

大笑いする(日本の(笑)やwのような感じ)

BTW
buy the way

ところで

TTYL
talk to you later

あとでね、またね

TIA
thank in advance

先にありがとうと言っておきます

TBH
to be honest

正直言って

BFF
best friend forever

永遠の親友

XOXO
hugs and kisses (x=kiss、 o=hug)

ハグ&キス(親しい相手へのメッセージ)

luv
love

好きだよ、親愛をこめて

JK
just kidding

冗談だよ

w/
with

一緒に

w/o
without

無しで

n
and

andの略

ex
ex-boyfriend、ex-girlfriend

元カレ、元カノ

BF
boyfriend

彼氏

GF
girlfriend

彼女

その他の良く見る略語

DIY(do it yourself)
自分でやること、日曜大工
FAQ (frequently asked question)
よくある質問(日本のQ&A)
BYOB(bring your own beverage・beer・booze・bottle)
飲み物・アルコール持ち込み可能、飲み物は持参して下さい
RSVP(Repondez s’il vous plaitというフランス語の略)
招待のお返事下さい
BOGO (buy one get one)
1つ買うともう1つがfree(無料)や1/2(半額)になるセール

省略形を使う時の注意

英語の略語や短縮形はどれもカジュアルなので、時と場合によっては相手に失礼になってしまいます。

ASAPやFYIなどビジネスメールで使用されるものもありますが、その他のものは親しい相手や身近な仲間との会話でのみ使うことをおすすめします。

海外ドラマで英語の勉強をする方法

海外ドラマを観るのはおすすめの英語学習方法のひとつです。

特にファミリードラマやコメディは、日常生活と同じような会話のセリフが多いので、リスニングの良い練習になります。

私も日本にいたころ海外ドラマや映画が好きで、初めは英語音声に日本語字幕を付けて意味を理解し、慣れてくると英語字幕を見ながら聞き取るようにしていました。お気に入りの作品を見つけて、楽しみながら勉強するのが長続きのコツです。

まとめ

英語の省略形は思った以上に日常で使われています。

今度、海外ドラマを観る時や音楽を聴く時に、略語や省略形を気に留めてみてください。今まで聞き取れなかったネイティブスピーカーの早口な英語が、きっとわかりやすくなるはずです。

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